麻奈先生のブログ~木下式の子育て論~
by k-onkan
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作者について
木下式音感教育法認定講師
  木下麻奈
     
 木下式の基本は、幼児期に「躾・規律」を教え、高度な音楽基礎教育を施すことです。詳しくは、ホームページをご覧ください。http://www.kinoshita-onkan.com

イラスト:「ケイ&シュート」
 By ケンイチ・シライ
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手をかけ過ぎず、突き放し過ぎず

楽院の子供たちは、幼児部の間は全員、先生の前に並び、音感かるたや歌唱曲を歌います。行儀が悪くなったり、先生の目を見なかったり、一生懸命取り組まなかったりということがないよう、指導者が監督して、子供たちに「あるべき姿」を概念づけたのです。「管理教育」というと抵抗があるかもしれませんが、善悪の区別のない子供たちに大人が目をかけ、「学ぶとはどういうことか」を知らせることが重要なのです。但し、これを一生、継続したのでは、本当に「管理されるだけの人間」「自発的に活動できない人間」に育ってしまいます。それでは、教育の失敗です。一番大事なことは、「一人で生きられる自立した人間に育てること」であり、「大人にとって都合の良い子」「何でも素直に言うことを聞く子」に育てることではないからです。幼児期が過ぎたら、子供に関わる大人が「自立」を意識して子育てに臨まなければならないと感じます。

e0143522_8322958.jpg楽院は、小学生になると合唱活動がメインになります。指揮者から離れた合唱台の上で、自分から取り組み意欲ある姿勢を見せなければなりません。ところが、表面的に行儀よく見えても目線が下がっていたり、声を出していても好き勝手な歌い方をしたりすることがあります。これは、集中力や取り組み意欲、忍耐などが欠けている証拠で当然、見つかれば叱責を受けます。これまでは、目線が下を向いて気分散漫にならないように、口の型が悪くならないように、行儀が悪くならないように、失敗する事前に大人が手を貸してきました。しかし、このような「温かな手杖」は小学生になったら取り除かれ、自分から行動して注意を受けながら改善していく、これが「自立への第一歩」となるのです。

さて、日常生活の中でも、子供は幼児から児童へと劇的に変化が始まります。「親の言うことは絶対に聞く」と信じていた真面目なわが子も、親が知らないところでは、「上手な言い訳をしておけいこをさぼったり」「他人を傷つける発言をしたり」と驚かされることばかり確実に増えていきます。その時々、必要な注意を与えながら、成長の証だと見守ることも大事です。残念ながら「うちの子供だから、家庭の躾だけで何とかしよう」という時期はもう終わったのです。耳が痛くても、「よその人から」「親戚から」「学校から」「社会から」教えていただく時期が到来したのです。

子供は成長に伴って、「世の中は本当に親の言う通りであるか」を実践を通して学びます。だからこそ、親以外にも、周囲に子供の行いを見咎めてくれる大人のいる環境を整える必要があるのです。「うちの子供のことは、よその人に口出しなどして欲しくない」などと両親が頑なな気持ちを持ったら、とんでもないことが起きてしまいます。どんな子供も「良い子の仮面」を持っていて、必要に応じて被っているものです。「親の前、先生の前で良い子だから」との油断は禁物です。子供にいろいろな面があることを熟知しながら「何かあったら、自分の耳に入ってくる風通しの良い人間関係」を親自身が構築しておかなければと思います。子供が成長する上で、大人の目は絶対に必要なのですから。

私は小学生の低学年で、すでに外の世界に興味を持っていました。ちょうど、下の子供たちに手がかかり、親からも自立を求められていたのかもしれません。「外の世界を知りたい」「よその人が好き」と思っていました。有難いことにベタベタした愛情を示す母ではなかったので、私が自立するのは好都合で、一人で行動するよう仕向けてくれました。あの時、「あなたは私の子供なのだから、私の言う通りにしなさい。私の望む子供のままでいて」との母の愛で縛られていたら、きっと逃げ出すために反抗をしたであろうと思います。

この話には余談があります。長子であるが故に、両親にたくさん手をかけられた私は、物心つくと親から独立したくなり外の世界にあこがれました。母は当然、弟妹も同じように成長すると思っていたようですが、下二人は、私ほど両親から手をかけられて育たなかったため、外の世界に興味を示すより、まず親に手をかけて欲しいと望み、母はたいへんだったことを記憶しています。大人が十分に手をかけられた後にしか自立はやって来ないということかもしれません。

「幼児期における教育」についての書物はたくさん出ていますが、「子供に独立心が芽生え、親離れを試みる時期の教育」について書かれた本はほとんどありません。その答えがあまりに単純な割に大人の葛藤や悩みが大きく、書物にできないのかもしれません。その時期の答えはたった一つ、親が子供との関係やそれまでの教育を冷静に見つめる時期であること、わが子を「自分の可愛い赤ちゃん」と思うのではなく、別人格を持つ一人の人間として必要なことを教えるよう、心の切り替えが大事なのだと思います。手をかけ過ぎず、突き放し過ぎない。教育が一番難しいのは、この時期だと思うのです。
by k-onkan | 2009-08-28 23:31 | 子育て | Comments(0)
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