麻奈先生のブログ~木下式の子育て論~
by k-onkan
カテゴリ
全体
木下式音感教育法
しつけ
子育て
教育
お稽古事
親業
音楽
乳児
のぞみクラス
幼児
児童
名誉団員・卒業生
思春期・反抗期
自立について
運動
発達障害
保育園
楽院だより
我が家のこと
自分のこと
以前の記事
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
フォロー中のブログ
蛹の頃~さなぎのころ~
最新のコメント
出演園児のお母様へ ..
by k-onkan at 06:33
一番こわいのは、マナ先生..
by 出演園児の母 at 10:48
昔、近所の顔なじみの飲食..
by k-onkan at 10:32
>「じぃじ」 凄いです..
by ha-i at 01:48
ばら組の保護者さま ..
by k-onkan at 17:06
作者について
木下式音感教育法認定講師
  木下麻奈
     
 木下式の基本は、幼児期に「躾・規律」を教え、高度な音楽基礎教育を施すことです。詳しくは、ホームページをご覧ください。http://www.kinoshita-onkan.com

イラスト:「ケイ&シュート」
 By ケンイチ・シライ
ブログパーツ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


タイガーマザーに思う

今年の初め、アメリカでは「タイガーマザー"Battle Hymn of the Tiger Mother"」という本がベストセラーになりました。イエール大学法科大学院で先生をするエミイ・チュア女史の「中国流子育て」によって二人の娘を育てあげるエピソードが書かれているのです。「たとえ、子供が嫌がっても親の判断によって強制して何かに取り組ませる」いうのは、「子供の意志に任せ、子供の自尊心を傷つけないこと」を重要視する西洋式子育てとは、両極にあります。そのため、本が出版されると、大変な話題になったのです。私もすぐに、原語で出版された本を取り寄せたのです。しかし、なかなか、読み進める時間がなく、数日前、やっと、読み終わったところなのです。

e0143522_16373178.jpgこの本を読んで一番、感心したこと、それはチュア女史のバイタリティーでした。名門大学の先生をしながら、二人の娘のピアノのレッスン、バイオリンのレッスンにつきあい、その合間に論文を書き仕事をこなす。他人からどんなに「教育ママ」とか「鬼親」と非難されても、全身でそれを受け止め、「憎まれ役」に徹する強さも中国式によるものかと驚くばかりです。それを自由の国「アメリカ」で貫き通すことも、相当の意志を感じます。

教育ママを持つ子供もたいへんですが、「教育ママ」自身にも相当きつい仕事です。泣きわめいたり、反抗したりする子供を、長時間、脅したりなだめすかしたりして楽器の練習に付き合うことと比べたら、西洋方式で「子供の意志を尊重」して、子どもが望むことだけをさせて嫌われない子育てはどれだけ楽か分かりません。さまざまなエピソードを通して、チュア女史は、西洋式に容赦ない疑問を投げかけてきます。「西洋式で自由に育てられた子供は、果たして大人になって成功しているか?幸せになっているか?」と。

アメリカの一流大学でトップを占める人種は、中国系、韓国系、インド系がほとんどで、白人はほぼいないと断言します。離婚率が高く、年老いた親が病気になっても、子供が連絡しないのが当たり前、親は老人ホームでさびしく年老いていく。これが、西洋式の結果であると真っ向から否定します。中国式子育ては、子供たちに過大な期待をしますが、親は親で、子どものために最大限の努力をします。娘の誕生日といえば、1ヶ月前からパーティの計画をたて、家をかざり、親戚や友人に招待状を書いて、サプライズプレゼントを用意する。ジュリアードで教える先生から、娘の実力が認められれば、毎週4時間でも、車を運転してニューヨークまでレッスンに通い、年金を解約してでも、良い楽器を買い与えようとする。子供の能力を引き出すための努力を惜しまない等など。

こうした中国式子育てによって、二人の娘の音楽的才能を開花させたチュア女史ですが、本の後半に衝撃的な出来事が起きるのです。それは、女史とよく似た性格の二番目の娘の反乱です。親の言うことを素直に聞いて育った長女と較べ、抜群の音楽的センスと素晴らしい才能を持ちながら、はっきりとした意思によって、「今日から自分のやりたいことをする。今のやりたいことは、テニス。バイオリンは辞めないけれど、練習は一日30分。ジュリアードの先生のレッスンも学校のオーケストラも辞める」と宣言するのです。

チュア女史は、「自分の子育てが間違っていたのか?」「子供のために選んだ道を間違ったのか。バイオリンではなく、テニスをさせておくべきだったのか?」と思い悩みます。次女は持ち前の努力によって、テニスの世界でも、強くなってきます。すると、母が娘に助言を与えようとするのです。すると、「ママ、テニス、私がやるのであって、ママじゃない。ママが口出しをして、バイオリンと同じように、ダメにしないで」とピシャリと拒絶されてしまいます。

とは言っても、二人ともが、小さい頃から厳しく強制されて勉強や楽器をさせてくれた中国式の子育てに感謝しているといいます。娘たちが自身の経験を通して、「子供の頃は中国式。大きくなったら、西洋式がいい」という結論に達しているようにも見えます。本はそこで終わりですが、このストーリーはまだ続きそうです。なぜなら、この娘さんたちは、まだ10代であり、お姉さんが大学1年生になったばかりだからです。今後、どんな未来があるか分かりませんが、一つだけ、いえることがあります。それは、親が苦労して幼少期に教えたことは、この先、二人が何をするにしても心の基本となり、強さとなって役立つであろうということです。
by k-onkan | 2011-05-23 16:37 | 子育て | Comments(0)
<< タイガーマザーに思うー2ー S家の子供たち >>