麻奈先生のブログ~木下式の子育て論~
by k-onkan
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作者について
木下式音感教育法認定講師
  木下麻奈
     
 木下式の基本は、幼児期に「躾・規律」を教え、高度な音楽基礎教育を施すことです。詳しくは、ホームページをご覧ください。http://www.kinoshita-onkan.com

イラスト:「ケイ&シュート」
 By ケンイチ・シライ
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タイガーマザーに思うー2ー

エイミー・チュア女史の『タイガーマザー』を読んで、私は、第二子の教育についての大きなヒントをいただいたと感じます。私は子供の頃から、自分より弟妹の方が才能にあふれていると肌で感じていました。しかし、大人たちは、最初に生まれた子に一番、手をかける上に、良くも悪くも長子は大人に従順であるため、結果的に、兄弟の中で一番優秀に育つのが長子だと判断されたりします。しかし、第二子・第三子の頑固さが矯正でき、彼らの能力を最大限に引き出すことさえできたら、本来、長子よりも良い結果を出すのは、才能豊な下の子であると感じます。

e0143522_1846363.jpg下の子は運動も、音楽も、上の子より早い時期から素晴らしい才能を発揮して見せます。何事も、上の子が挑戦して、失敗したり成功したりとお手本を見せることで、簡単にできるようになるのです。それだけ、感覚や感性が優れているのかもしれません。しかし、せっかくの才能も、逆上したり、苦手なことに対して、怒りを爆発させて逃げ出す甘さが下の子にはあります。また、他人のルールや方法が受け入れられない不器用さもあります。こうした欠点を克服させるためには、第二子に対しても、幼児期に大人があきらめずに手をかける必要性を感じるのです。

弟甥Kも、運動や音楽面で兄Y以上の感覚と才能を垣間見せています。Yが小さかった頃にできなかったこともKは簡単にやり遂げ、キラリと光る能力があるのです。しかし、能力を発揮できるか否かはKの気分次第です。これまで、瑠音先生はYの幼児期の教育を通して、子供の能力は親の努力次第と信じてきました。大人が時間をかけて努力さえすれば、第一子のYはたいていのことを素直に吸収できました。しかし、Kの出現によって、「大人の努力だけではどうにもならない」ことを教えられています。Yで効果をあげたアプローチがKには通用しないのです。

Yは、小さい頃から、「恥をかくこと」を何より嫌ったため、「恥ずかしい目にあわないため」の努力をすることができました。しかし、Kは怖いもの知らずで何事にも恐れがないので、「失敗しないための努力」は、Kの辞書にはありません。Kが望むのは、「ワクワクドキドキすること」です。「これができるとニィニみたいで、格好いい」。「1歳なのに、そんなことが分かるの?」などなど、褒め言葉や快感によってKは突き動かされます。Yがマイナスをモチベーションにするなら、Kはプラスを求めているのかもしれません。正反対の二人の甥ですが、それでも、一つだけ共通して教えなければならないことがあります。それは、決して「あきらめずに最後まで取り組ませる」ということです。

タイガーマザーの中に、こんなエピソードがあるのです。それは、次女のルルが7歳の時、難しいピアノ曲に挑戦した時のことです。1週間、片手ずつ練習したのですが、いざ両手で弾くと右手が左手に、左手が右手につられてうまく弾けるようになりません。レッスン前日、「もうこの曲は弾けない」と宣言した次女は、母親を殴ったり蹴ったり、楽譜を引き裂きます。母も負けてはいません。娘の大事なドールハウスを取り上げて「救世軍に寄付する」と脅すのです。しかし、娘は憎まれ口をきき練習しようとはしません。

「これから、食事もクリスマスのプレゼントもなし。誕生パーティは3年でも4年でも、一切、やらない」と脅して練習を続けさせるのですが、どうしてもうまくなりません。母は、「弾けるようにならないことが恐いのでしょう。だから、大声でわめいて真面目に練習しないのでしょう」と叱り、ありとあらゆる言葉を尽くして娘を罵倒するのです。激しいバトルに、父親が、「ルルを侮辱するのは止めろ。脅迫は何の助けにもならない。きっとこの子は本当に弾ける能力がないのだ」と口を出します。母親は、「侮辱などしていない。やる気を出させようとしているだけ。あなたこそ、ルルの能力を過小評価している。姉が7歳の時に弾けたものを、この子が弾けないわけがない」と言い返します。

「私は嫌われ者でいい。あなたは、子供にパンケーキを作ったりヤンキーズの試合に連れて行ったりする優しい父親でいればいい」。母はさらに厳しいレッスンを続けます。家庭は戦場のように殺伐とし、怒鳴りすぎて声も出なくなります。しかし、ある日、突然、ルルがその曲を弾けるようになるのです。すると、大喜びで何度も繰り返し、今度はピアノから離れようとしなくなったのです。その晩、彼女は母親のベッドで寝て、母子の関係は修復されました。チュア女史の信条は、親として一番してはいけないことは、「子どもに諦めることを許してしまうこと。できないことを、できるようにすることほど、子どもの自信につながることはない」。チュア女史の中国式に較べれば、木下式はずっと甘いと思いますが、子供の能力を信じたら諦めないという点では、木下式は西洋式でなく中国式に近いものがあるのかもしれません。
by k-onkan | 2011-05-24 18:45 | 子育て | Comments(0)
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