麻奈先生のブログ~木下式の子育て論~
by k-onkan
カテゴリ
全体
木下式音感教育法
しつけ
子育て
教育
お稽古事
音楽
乳児
のぞみクラス
幼児
児童
名誉団員・卒業生
思春期・反抗期
自立について
発達障害
楽院だより
我が家のこと
自分のこと
未分類
以前の記事
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
お気に入りブログ
最新のコメント
ccocue-cocue..
by k-onkan at 11:59
「みんなの輪に入れなかっ..
by cocue-cocue at 00:43
cc様 コメントあ..
by k-onkan at 23:36
先般はコメントに丁寧なお..
by cc at 21:42
ccさま コメントあり..
by k-onkan at 22:10
作者について
木下式音感教育法認定講師
  木下麻奈
     
 木下式の基本は、幼児期に「躾・規律」を教え、高度な音楽基礎教育を施すことです。詳しくは、ホームページをご覧ください。http://www.kinoshita-onkan.com

イラスト:「ケイ&シュート」
 By ケンイチ・シライ
ブログパーツ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
音楽ランキング
教育・学校ランキング
画像一覧
XML | ATOM

skin by excite


10歳の壁を超えるために

子どもには10歳の壁があると言われ、教育の世界の謳い文句として、「10歳までが勝負」などと耳にします。私も、長年、音感を教えていますが、その時期から、子どもが大人の言葉を素直に聞かなくなり、物を教えるのが、難しくなるとは、漠然と感じていました。また、10歳を目前に甥の様子が、変わってきたと感じたことから、「子どもの「10歳の壁」とは何か?~乗りこえるための発達心理学 著:渡辺弥生(光文社新書)」を手にとり読み始めたところです。

この本によると、「10歳の壁」という言葉が使われるようになったのは、「障害児教育」の分野で言われるようになったことが始まりなのだそうです。10歳ごろが、学校の勉強についていける子、いけない子に別れるからということのようです。また、この本の中に書かれていたことではなく、長年、幼児の絵画教育に携わった先生の話では、絵画の世界にも10歳の壁があると聞いたこともあります。その時期を境に感性にあふれた子どもらしい作品が、写実的で面白みのないものに変わるのだそうです。ところが、脳科学の分野で、子どもの脳に10歳で生じるという証拠はないといいます。しかし、発達心理学の領域では、注目すべき時期が、この時期だそうです。

それまで、親が言ったことを疑いなく聞けたのに、10歳を過ぎると、親に褒められるより、友達の社会で認められることの方が大事になったりします。そのため、大人のお世辞のような褒め言葉は、話半分に聞いたり、自分のことを「嫌い」など、否定的な気持ちを持つようになる時期でもあるようです。

幼児期から手をかけて育ててきた子ども、この頃を機会に自発的に行動するように促さないと、いつまでも受身のまま、周囲がお膳立てをしてくれるのを待つ人間に育たないとも限りません。幼児教育の難しさは、大人が少しずつ、手を放していくことにあります。なぜなら、これまで、十分に手をかけた大人にとって、手助けを少なくすることは簡単ではないからです。手を放した途端、子どもが怠けて何もしなくなるという心配もあります。それでも、大人は心を鬼にして、少しずつ、手を放して自立を促す必要があります。また、自分に自立できる能力が備わっていないと、後にその怒りが親に向かうこともあります。


親は子どもが自分の責任で恥をかいて悔しい思いをしたり、失敗して問題を解決することを、除去してはならないのだと思います。子どもの頃から、自分で問題を解決させておかないと、問題が起きるたびに、逃げ出したり、親に解決してもらうことになります。それは、ずっと続いていくかもしれません。

もちろん、手を放すと言っても、未成年なのですから全面的な放任ということではありません。その家の子どもとして守るべきルールなどは決めて、その中で、少しずつ自主性を育むことが大事だと思います。大人が口を出してから行動したり、問題を全て親が助けることを減らしていきたいものです。もちろん、本当に困った時には、大人が手を貸す心積もりは必要ですし、どうしても、困ったらちゃんと言ってよいことも伝えておきたいものです。手を放して、目を放しても、時に、引き寄せて観察する必要もあります。大人びた口をきいても、まだ子どもであり知らないこともたくさんあります。大人として、人生の先輩として、教えるべきことは教える責任はずっと、続いていくのですから。

3年生の甥Yは、昨年からピアノの練習を自分でするようになりました。子ども任せにすると、音楽会で大失敗したり、先生に言われたことが分からずスランプ状態に陥ることもありますが、大人の指示にただ素直に取り組んでいることに安心していると、「大人がうるさいから」とか「やった方が楽だから」と自分の意志で動いていないことがあります。自分のために、自分で努力する力と、大人にさせられているのでは、身につく能力に雲泥のさがあります。大人の知恵でなく、子どもに気づかせることも難しい教育かもしれません。

立派になった指揮者の山田和樹先生も小学生の高学年になって、ピアノの練習がいやでたまらない時期があったそうです。ある時、練習をせずに音楽会を迎え、本番でボロボロになったことがありました。自分で恥をかいたことで、以来、練習をしなければいけないと思い知ったという話もあります。あんなに優等生に見えた人でも、失敗を通して学ぶ時期があったのです。

子どもが失敗することで親が恥をかくこともありますが、子どもが恥をかくチャンスをなくしてはいけません。子どもが気づくまで、穴があったら入りたいことも、我慢するのも、大人の仕事かもしれません。もちろん、時たま、目に余ると、「そんないい加減なやり方でいいの?」と雷を落とすこともありますが、極力、口を出さないように大人も努力していたりするのです。

by k-onkan | 2012-10-22 12:18 | 子育て | Comments(2)
Commented by T.Kakuko at 2012-10-25 21:34 x
子どもたちの些細な失敗を「恥ずかしい」と感じてしまう現在の私は、自分の過去を振り返り、随分と親に恥をかかせてきたなあ・・・と今更ながら気付かされます。そんな学童期の私に認めたくないほど似ている小4の3女には、かなり「穴に入りたい」思いをさせられてきましたが、最近になってなぜかお返事が清々しくなったような・・・なぜでしょう。柔道を始めた時期とも重なっている気がします。毎回喜んで道着に着替える姿を見ていると、好きな「自分」を見つけたことで得た自信が、自ら「壁」を乗り越える力となっているのかなあと感じます。そんな娘を静かに応援したい、と麻奈先生の文章を読み、改めて思いました。
Commented by k-onkan at 2012-10-26 22:21
T.Kakukoさま 

コメントありがとうございます。
10歳の時期に、「好きな自分」を見つけられた三女さんは幸せです。

大人に恥をかかせ、心配させた子が、実は、誰より、一番可愛いものです。三女さんもお母さんも、きっと可愛い方なのだと想像します。

私たちは、子どもを育てることで、大人として育てられ、、同時に、育ててくれた人への感謝を学んでいると感じます。ご自身の子育てでそれを感じられるKakukoさまはとても幸せです。
そして、自分に子どもがなくても、大勢の子どもからそれを教えてもらえる私も、とても幸せだとコメントをいただき、感じました。
ありがとうございます。また、お越しください。
名前 :
URL :
※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。
削除用パスワード 
<< 無知は、罪! 毎日、宿題やっているよ! >>