麻奈先生のブログ~木下式の子育て論~
by k-onkan
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作者について
木下式音感教育法認定講師
  木下麻奈
     
 木下式の基本は、幼児期に「躾・規律」を教え、高度な音楽基礎教育を施すことです。詳しくは、ホームページをご覧ください。http://www.kinoshita-onkan.com

イラスト:「ケイ&シュート」
 By ケンイチ・シライ
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待機児童が減ったら幸せにはなれるの!?

インターネットの記事などを見ていると、年齢が低いうちから保育園に通わせることが、子どもにとって「いいこと」と考える人がかなり存在するようです。集団での活動を楽しめるようになる4歳以降ならともかく、生後2ヶ月から「社会性」や「自立」を目指して集団生活を始めることは、「なんと不憫なことか……」と心配を通り越して憤りさえ感じてしまいます。

e0143522_2028043.jpg私がそう考えるのは、理由があります。0歳から1歳半ごろまでは、「特定の大人――親もしくはそれに準ずる人――」と愛着を形成することがとても大事です。この時期に、しっかりと親子で愛情と信頼を育まないと、後で、「愛着障害」などの問題が起こることがあると言われています。そういう問題点が分かっているはずなのに、「3歳から保育園に入園するためには、なるべく早めに保育園に預けた方が有利な仕組み」であったりします。せっかく、縁あって子どもの親になれたのに、愛着の時期に親子が離れるのは、どんな事情があるにしても、とても寂しいことに私には感じられるのです。

保育園は10人の子どもがいたら10個のおもちゃがあるところです。これは、保育園の本来の設置目的が、「保育に欠ける家庭の子を預かること」にあり、親元で与えられる一人一個を保育園でも用意しているということでしょう。反対に、「3個のおもちゃを10人で順番で譲り合うことを学ぶ」のは、長年、教育を行う幼稚園の管轄でした。しかし、これを冷静に考えると、保育園にいる10人の幼い園児たちは教材や用具だけでなく、「10人の大人の手と愛情」が何より一番、必要なのです。

先日、ある保育園の指導にうかがうと、3歳児のクラスの29人の内、約半数が「インフルエンザ」にかかり、出席者は16人だけでした。私が音感を指導する間、二人の先生が補助につき、大人3名で16人の3歳児と関わったことになります。単純に計算すると、「大人1人が5人強の3歳児」を見たのです。

通常に比べると、かなり手厚く一人ひとりの話を聞き、それぞれに必要な援助を与えることができましたが、実際は園児6人に大人1人を配置できるのは1~2歳児であり、3歳児は園児20人に保育士1人が配置の基準です。毎回、音感の指導にいくたびに、それぞれの子どもが「麻奈先生、麻奈先生、ボクだけを見て」というオーラを出して接してくるのは、当然のことかもしれません。

この3年間、毎週、保育園で指導をして確信を持ったことがあります。それは、園児の中で、「社会性がある子」は、家庭にきちんとした会話がある子どもであり、0歳児より保育園に預けられ同級生とじゃれあってきた子どもは、「言葉以前のコミュニケーション」で関わっていても、大人が求める言語力のある社会性はあまり身についていないことが多いと感じます。

特に、「教えること」を生業とする私が心配なのは、保育園で育つ子どもは「大人から物を教わる」より子ども同士を見て人の真似をして「できた」と錯覚し初期教育を習得しづらく育っていると感じることです。とはいっても、私がどんなに「保育園ばかりになること」を反対だと思っても、それが日本中の大勢のお母さんの希望であれば、今後も幼稚園は減り、保育園が増えていくことでしょう。でも、それが子供の幸せにつながっていかないのは心配です。

これからの保育園は、いくつかの方向へ進むと言われています。スケジュールをすべて管理するお仕着せ教育、英語や音楽など専門的なことを施す目玉保育、日々の生活を教える生活教育、何もさせず遊びが教育などです。どこの保育園がいいかどうかは、それぞれの親御さんに判断をお任せするとして、どんな種類の保育園でもイキイキと過ごせる子に育てられるのは、家庭で親御さんがどのように関わるか次第です。そして、私がいろいろな「保育園」を見て思うことは、どんなに「いい保育園」であっても、「いい先生」であっても、子どもにとって親に勝るものはない、これだけは保育者も親も絶対に忘れてはいけないということです。

幼児たちが通うのが幼稚園であって、保育園であっても、子ども時代は「生きて何か知ることが楽しい」と感じられるよう、好奇心を伸ばせる環境に育ってほしいと思います。また、幼児期は好奇心だけ伸ばせばいいと就学時に「文字も読めない、数も知らない、学校の勉強に最初から苦手意識を持つようなこと」だけはしないでほしいと願っています。学校の勉強は、できる子には楽しいものですが、最初につまずくと、嫌いになってしまいます。そして、嫌いになると、非行に走ったり、問題行動を起こしやすくなってしまうのものだからです。

子どもにとって幸せなことは、待機児童をなくして親から早期に離されることより、遊び心や好奇心を大切にしながら、将来、働く大人になるための基礎教育を「楽しく学べる人に育てること」が、これからの時代に重要なことではないかと、私は思うのですが……。

by k-onkan | 2017-02-10 20:28 | 保育園 | Comments(0)
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