麻奈先生のブログ~木下式の子育て論~
by k-onkan
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作者について
木下式音感教育法認定講師
  木下麻奈
     
 木下式の基本は、幼児期に「躾・規律」を教え、高度な音楽基礎教育を施すことです。詳しくは、ホームページをご覧ください。http://www.kinoshita-onkan.com

イラスト:「ケイ&シュート」
 By ケンイチ・シライ
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ようこそ先輩~ロボットアーム作り~

夏休みには、瑠音先生が仕事をする間、甥たちと自由に過ごす一日があります。昨年は、はとバスツアーに出かけましたが、今年は生憎の雨で遠出ができず、わが家で「工作をする日」となりました。

e0143522_13314434.jpg甥たちは二人とも工作が好きで普段から、廃材などでいろいろなものを作りますが、せっかくの夏休みに一日かけて作るなら宿題にもなるように、少し難しいものをと考え、ネットで「ロボットアーム」の作り方を見つけました。

ロボットという名称から、兄甥の理科の「物作り」の宿題になりそうな気がしたのですが、理数系が得意でない私には、専門的なことが分かりません。そこで、大学院でロボットの研究室を経て、現在は大手重工で研究員をする卒業生に質問を投げたのです。

「ロボットアームは、理解として、どんなことを学べるか?」という意味不明な私の問いにも、すぐに「物理、機構学、運動力学あたりでは?」との丁寧な回答がきました。その上、「ボクも一緒に工夫して何か作りたいですね」とわざわざ、我が家まで足を運んでくれることになりました。

質問から2時間後、先輩が到着した頃には、兄甥のロボットアームはほぼ出来上がり、動きが悪いところの微調整をしているところでした。弟甥は、自分で用意した「プラスチック製飛行機」があっという間に出来上がり、自分も「ロボットアーム」が欲しくなり、私が手伝うことになりました。

ネットで同じ動画を見て製作しましたが、それぞれの身体の大きさに比例したものが出来上がるので、巨人と小人のようなロボットアームとが出来上がりました。先輩は?というと、さすがプロです。ネットの作り方動画などは目もくれず、どんどん作っていきます。その上、親指はより人間の指の動きになるように、付ける位置が変えてありました。

何かに集中すると、それぞれ自分の世界に没頭し、無駄口をきかないのは男子の特徴かもしれませんが、それは、大人になっても同じようです。ただし、成人した先輩は、時々「物を作って一番、楽しいのは、動いたときなんですよね。ぼくもこれくらいの時に物を作るのが楽しかったですね」と私を楽しませるために、会話も振ってくれました。

先輩がいう通り、弟甥は自分のロボットが動くと分かった途端、喜んで装着して遊び始めました。段ボール製のアームで、いろいろな物を握ったり、持ち上げたりするので、提出前に壊れてしまうのではと心配になったほどです。

とはいえ、中学2年生と小学2年生が同じ作品を夏休みの課題として提出するのは、なにか釈然としません。そこで、兄甥は先輩からロボットの動きをグラフにする数式や、生物の関節についての説明を受けて、考察レポートを提出することになりました。また、弟甥の作品は、「工作」の宿題らしくロボットらしい色を塗るところまでして、完成となりました。

専門的なことを深く勉強している卒業生は中学生に分かるように、ロボットの動きを数式やグラフに表してくれます。どんなおもちゃにも数式で表せることがあることを知ると、その昔、理数系が苦手だった言い訳に「自分の人生に関係ある科目とは思えない」と言い放った中学生の自分の未熟さを思い出して恥ずかしくなってしまいます。

ですが、私たちが日々、使うスマホもパソコンなどの多くの便利なものは、理科や数学などを専門的に極めた人の手によって生まれて、私たちは活用しているのです。兄甥が説明を理解できたか、どうかは別として、若い間には、「得意なことだけ」に偏らず、いろいろなことに興味を持ってほしい、そして、自分で考えられる人になってほしいと、思うのです。

卒業生は、「ロボットを作ることは、人間を知ることになる」と教えてくれましたが、実際、弟甥と一緒にロボットの指を作ったことで、私たちに人間がいかに繊細な動きが可能な手指を持って生まれてきたのかを実感します。そして、それを同時に動かせることに「人間のすごさ」に感激しました。

これからはロボットや人工知能の時代で、ロボットがあれば人間は必要ないのでは、と錯覚してしまうニュースも多くなっています。ですが、やはり、人間は「人間にしかできないこと」を大切にしていかなければ、と個人的に感じました。

卒業生は、長年、ロボットに携わるなかで、「ロボットは、どこまでいっても、人間が作る範囲を超えられない。でも、自然からは、人間が想像する以上のことが、学べる。だから、人間がロボットに負けてしまうのはあまりに、残念」という考えで、とても共感が持てました。特に「人間のように答えることを覚えさせることはできても、人間が楽しいと感じることは教えられない」という言葉に、人間がロボットに負けない教育、自分で喜怒哀楽を感じ、そこから、考えることを大切にした教育をしなければ、と感じました。

一般に、難しいことを専門的に勉強する研究者は、頭がよい分、身体を使ったり、感覚を信じたりすることが、苦手な方が多いように個人的には感じますが、卒業生は、子どもの頃から自然の中で泳いだり、山の中で生活したり、など、身体を使う機会が多かったこともあり、頭と体と感覚のバランスがよく育ったのだろうと思うのですが、本人は、子ども時代のことはちっとも覚えていない、というのです。その話は、また今度、ぜひ、書いてみたいと思っています。

さて、通常、音楽を教える仕事をするとその世界の人としか出会わないことが多いものです。しかし、楽院で学んだ生徒の中には、異業種で活躍する人も多くいます。子ども時代に、音感を学んだことに恩義を感じてくださり、いろいろな世界の先輩が、こうして集まり、いろいろなことを教えてくださるこの環境こそ、私や甥たちが父から与えられた財産なのだと感じています。
by k-onkan | 2017-08-15 23:29 | 名誉団員・卒業生 | Comments(0)
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