麻奈先生のブログ~木下式の子育て論~
by k-onkan
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作者について
木下式音感教育法認定講師
  木下麻奈
     
 木下式の基本は、幼児期に「躾・規律」を教え、高度な音楽基礎教育を施すことです。詳しくは、ホームページをご覧ください。http://www.kinoshita-onkan.com

イラスト:「ケイ&シュート」
 By ケンイチ・シライ
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カテゴリ:しつけ( 260 )

親しいからこその礼儀がある

1週間前、2歳8ヶ月の孫弟子Sちゃんが「暗い部屋デビュー」を果たしました。この年齢で「暗い部屋」は一般的には少し早いのですが、お母さんが信頼する楽院ゆえに、その子どもは遠慮なく傍若無人な姿を見せやすい傾向を感じます。

e0143522_1723439.jpg子供は自分が「愛されている」「尊重されている」と絶対的に信じられることで、愛着が育つと言われます。しかし、それが過ぎると、大すきなお母さんやお父さん、そして、家族の親しい相手に遠慮のないワガママを出してしまうことがあるのです。

その日は、音感かるたの途中で、「もうイヤだ」が始まり、「何か食べる」と言い出しました。楽院は、レッスンを終わりまで頑張ると「おやつ」が出ますが、途中で、「もうイヤだから、おやつ」と言われて、言いなりになったりはできません。

そこで、お母さんと私、子どもの3人で暗くしたピアノ室に入ってみました。お母さんには、「暗闇で絶対に声を出さないこと」をお願いしてりました。光が閉ざされた中で、誰の声もしないと、急に心配になり「イヤだ、あっちへいく」と言い始めました。「あっちへいく人は、「イヤだ」と言わずに、最後までやってね」。

乳幼児期に、身近な大人に愛されることは、とても大事です。でも、それと同時に、社会で生きる良識を身につけるために、自分を思ってくれる人に、叱られたり、正されたりは、とても大事な経験で、避けて通るべきではないと感じます。

特に、子どもが心から愛するお母さんやお父さんの言葉に素直に耳を傾け、時に、納得がいかずとも、従うべき時もあることを教えるのは、大切なことです。親しき仲にも礼儀あり。親だからといって、なんでも、「子どものいいなり」になるのではなく、将来、親以外の他人からも、愛されるように、幼児期は、躾やマナーに気を付けて育てたいものです。大きくなればなるほど、矯正が難しくなるのですから。
by k-onkan | 2016-12-15 23:19 | しつけ | Comments(0)

子供には理解しやすい注意を!

最近、音感のレッスンを始めた5歳のお子さんは発達障害の傾向を持ち、幼稚園では担当の先生がついてくださっているそうです。担当の先生がいないと、勝手な行動をしてしまうのかもしれません。しかし、楽院のレッスン時間だけは私の指示に従えるようになってきました。ですが、まだ本当の意味で「善悪の区別」や「ルール」はまだ理解できていないように感じます。

e0143522_20514574.jpg楽院は、どんなに音楽能力に長けたお子さんであっても、日常生活や集団の中で、「善悪」や「ルール」を理解して、大人の「指示」が言葉で理解できるようになるまでは、集団のクラスには入れません。他のお子さんに迷惑になるからです。しかし、お母さんは、音感のレッスンに取り組めるようになり、早くお友達と一緒のクラスになることを願っているようです。

私は、「楽院に通い始めて家庭生活が楽になりましたか」と伺ってみました。レッスン時の親子を観察すると、お互いに自分の気持ちを相手に理解させられないまま、ただ、ただ、時間が過ぎているように見えるからです。すると、「まだなっていません」という答えが返ってきたので、「何に一番、困っていますか?」と質問してみました。すると、「何度、注意しても、同じことを言わされること」ということでした。そこで、「具体的にどんなことを注意されているかをと伺うと、食事の最中に突然、立ち歩いたり、食器を叩いたりするということでした。

私はお母さんが、普段、どんな風に子供を注意しているかをお聞きしました。すると、「次にやったら、もう食べさせないよ」という注意でした。残念ながら幼児にとってこの注意は理解できないと思います。まず、お母さんの声に「怒っている」という感情がないため、「自分が悪いことをした」とは感じないのです。また、「次にやったら」の「次」がいつで「何をやったら、いけないのか」も幼児には明確ではないのです。

私なら、食器を叩いた瞬間に、即座に食器もスプーンも取り上げ、「厳しい声で、スプーンで食器を叩くのは、ダメなこと。やってはいけない」ときっぱり言います。子どもは、その厳しさに、びっくりして泣くかもしれませんが、自分が「何か悪いことをした」ということには、気づくはずです。幼児が何かしたら、間を空けずに、その場で注意しなければ、「次」では遅いのです。何度か取り締まっていれば、子供に、「何度も「同じこと」を注意させられる」ことは減っていくはずです。

木下式には、子どもに話しかける際の「語調」があります。高い声、低い声、キビキビとした声、ゆったりおだやかな声など、いろいろな声の感情から、子どもたちに歌わせる声の高さを、知らせて、調子っぱずれを矯正していきます。そして、この語調は、子どもたちの生活の中で、善悪を知らせるためにも、とても役立ちます。

お母さんの中には、「怖い声」や「厳しい声」を出したくない、自分はやさしいお母さんでいたいと願う方もあるかもしれません。ですが、子どもにとって、どんなお母さんであっても、「大好き」なことには変わりはありません。そして、大好きなお母さんだからこそ、子どもが社会で「迷惑な子扱い」されないように、家庭の中で、行儀や躾を行い、外の社会に送り出してあげて欲しいのです。
by k-onkan | 2016-11-25 20:51 | しつけ | Comments(0)

労力を払って報酬を得ること

1960年代の研究で「動物は食事を労せず得るよりも、なんらかの対価を払って得ることを好む」ということが明らかになったという記事を見かけました。これは、「コントラフリーローディング効果」といって、日本語では「逆たかり行動」と呼ばれたりするそうです。

e0143522_2044448.jpgこの実験は、レバーを押すと食事がでてくる仕組みを学習させたネズミに「自由に食事が取れるボウル」と、「レバーを押すと食事が出てくる装置」の二つの選択肢を与えるといいます。すると、多くのネズミはわざわざレバーを押して食事を獲得したそうです。つまり、本能的に動物は苦労や努力などの対価を払って報酬を得ることを好むことをこの研究は示しているのです。そして、これは、ネズミだけでなく、犬やトリ、チンパンジーなどの動物でも同様の結果が得られているのだそうです。

この記事を読んで、子どもたちを連れてよく出かける「ぞうの国」の象たちも、調教師との信頼関係の中で、対価を払って報酬を得ているのだろ感じました。

よく芸をする動物に対して「やりたくないことをやらせている。動物虐待だ」という人もいいます。ですが、自然の中で、自力で苦労して獲物を取る必要がない飼育された動物には、適度な困難に挑戦するのは、大事な遊びなのかもしれないと思ったりもするのです。

そして、それは、人間の子どもも同じかもしれません。ただ、「子どもが大切だから」と危ない物、汚い物、全てを過剰に取り除き、欲しいものだけ与え続けると、自分の労力を使って、対価を得ることができなくなってしまいます。未来を担う大事な子どもだからこそ、長い将来を見据えて、「どういう子に育てたいか」を考えるときかもしれません。
by k-onkan | 2016-11-20 23:41 | しつけ | Comments(0)

大人になっても治らない

2~3歳の子どもを育てるお母さんから「躾は、何を注意すればいいか、わからない」という言葉を聞きました。そして、「食卓で、食べものをなぶって遊ぶこと」も、「食事中に席を立って歩くこと」も大人になってしている人はいない。今から目くじらを立てなくても、大人になれば自然になおるだろう」と思ったそうです。

e0143522_12462894.jpg私の友人で、建設現場で仮設工事をする会社の社長をしている人がいます。彼は「子どもの頃に、ちゃんと、親に教育されずに大人になった60代~70代の人の幼稚園の先生のように、日々、頭を下げて回っている」といいます。話をきくと、幼児期、子供時代に改善されなかったさまざまな行動は、大人になると、非常識な行為として継続されるようです。その話をきくと、「大人になったら自然に治る」という考えは改めた方がよさそうです。

個人的に思うのですが、大人になって常識的な行動ができる人は、大人になるまでに、家族か、親戚か、学校が、職場か、どこかで「その行いは、おかしい」と教えてくれた人がいたり、自分から学ぶ機会があった人なのだろうと思います。

反して、大人になるまで、誰からも何も言われる機会がなければ、何歳になっても、食事のマナーが悪かったり、非常識なことをしたり、無責任なことをすることは、多いにあり得るのだと思います。そういう時に、世間は、「親の顔が見たい」とか、「育ち方が好ましくない」と評価するのかもしれません。

昔の親は、「子どもがよその人から批判されるのは、親にとっても恥ずかしいことであり、教えていない親の責任」という考えを持っていました。よその人から、注意を受けないために、子どもをしつけたともいえそうです。今の時代は、子育ての仕方が分からないし、どうやって躾をしたらよいからわからないから、できれば、専門家に教えて欲しいとの考えが主流のようです。

もちろん、私も子どもと関わる仕事をしているため、子どもに教えることは、構わないと思っています。むしろ、積極的に躾をする教室です。それでも、私たちだけで、躾をしてはいけないと思う理由があります。それは、私と子供たちの関係は「先生と生徒」という経済的なものの上に成り立っているためです。楽院を続けられなくなった時には、
縁が切れてしまうことがあります。躾の係がある日、突然、存在しなくなったら、子どもは根なし草のようになってしまいます。

ですから、子どもの躾は、縁が切れない親や祖父母、親戚、という間柄の人を中心に行い、外部の側面支援は、あくまで、お手伝いのように思うのです。
by k-onkan | 2016-10-21 19:37 | しつけ | Comments(0)

反省部屋は、最後の手段!

低年齢のお子さんを教えていると、時々、「反省部屋」が登場します。楽院なら、わがままな気持ちが切り替えられない時、故意でなくても友達に危害を加えてしまった時、お母さんに悪い態度をした時、等々、です。反省部屋といっても、1~3歳児は暗い部屋に一緒にいくだけですが、十分に怖いようで、すぐに反省してくれます。その後は、「暗いところにいきたいの?」というと、「いきたくない。やる」とすぐに気分を変えられるのです。

e0143522_1163639.jpgただし、この反省部屋の効果は多用すると薄れてしまいます。子どもも反省部屋に慣れて、どんどん打たれ強くなり、中に入って反省するより、恨みの気持ちが生まれます。すると、大人は「いうことをきかないから」ともっと厳しいペナルティーを考えてしまいます。これでは、大人が子どもに伝えたい大切なことは、伝えられません。

効果があるものは、諸刃の刃です。反省部屋も効果はありますが、その弊害も理解して用いなければなりません。楽院でも「暗い部屋」には、同じ子を何度も連れていくことはほとんどありません。中には、先生とのやりとりで絆を育むタイプのお子さんが稀にいて、毎週、反省部屋に行っては戻ってくることもありますが、それは、例外です。

反省部屋に連れて行く時は、大人も、真剣勝負です。絶対に子どもが「心を改めた」と感じるまで、途中で情け心を出したり、子どもの抵抗に負けたり、嫌われることを恐れたりはしてはいけないのです。なぜなら、一度でも、大人が負けたら、子供との関係が逆転すると感じるからです。

最近、楽院の「反省部屋」を真似て、おうちでも「おしおき部屋」を作った3歳の男の子の家庭がありました。最初にお母さんから、「入れれば、いうことをきく」と聞いた時に、私は少し「まずいな」と感じていました。お母さんに従わせるために、反省部屋を用いているように感じたからかもしれません。

けれど、最初はいうことをきいた子どもも、段々、強くなり、暗闇でも抵抗を示すようになったのだろうと思います。すると、お母さんのいいなりにはならなくなってきました。激しく泣いたり、怒ったりするようになったのでしょう。すると、お母さんは、急に申し訳なくなって、優しい声で折れるのです。これでは、最終的には子どもの言いなりです。大人の信念が途中で簡単に変わるくらいなら、最初から、「反省部屋」を使わない方がよかったと、私には思えます。

私たちが生徒を暗い部屋に連れていく時は、「このままでは絶対にいけない」という時であり、「子どもに嫌われること」は覚悟の上です。そのため、一度でも、私に叱られたことがある子は、大人になっても「麻奈先生は、怖いよ」と恨み言をいいますし、小さい子なら、絶対に私にはだっこを求めてきません。それも覚悟の上です。

反省部屋に連れていかれる子どもも大変ですが、それに付き合う大人にもかなりのパワーが求められます。私たちも連れていかなくてよいなら、連れていきたくはないのです。だからこそ、大きな間違いをする前に、先導によって「友達を叩いちゃ、ダメ」「それは危ないから、勝手に障ってはダメ」と幼い頃に、きっぱりと教えているのです。けれど、それも、将来、子どもが大きくなったら、「自分で危ないものや友達と、正しく関われるようにすること」が目的であり、未来永劫、いろいろなことを禁止して支配したいから、事前に教えているわけではないのです。
by k-onkan | 2016-10-07 23:04 | しつけ | Comments(0)

子どもの奴隷になっていませんか?

赤ちゃんは、生まれてから約2年間、お母さんとの絶対的信頼と愛着関係を築いたら、次の課題は「しつけ」にあると感じます。0-1歳のころは、一人では何もできずに、常にお母さんの助けを必要としていましたが、2歳になったら、子供には、できることが増えているはずです。それなのに、いつまでも、「やって、やって」という子どもの言葉を受け入れていると、いつしか、お母さんは、わが子の奴隷のように「面倒なことをやってくれる人」「自分の都合のいい生活を与えてくれるのが当たり前な人」に位置づけられてしまいます。

e0143522_201637100.jpg「もう赤ちゃんじゃない」ということを、まずお母さんが認識して、「本当に助けが必要なこと」「甘えて、手助けを求めていること」「できるのに、やらないこと」などを見極めて、「自分でやってごらん」と、促すことも大事です。その際、「自分でできるから」と放置するのではなく、「もうお母さんが、手伝わなくてもできるなんて、お姉さんになったのねぇ」と感心したり、褒めたりしながら、お母さん自身が、手を出しすぎないように注意する必要があります。

また、「もう2歳なんだから、自分でやって当たり前」と突き放すと、寂しくなって、できることもしなくなり、後退することもあります。一緒にいる大人は、子供の心の機微を観察しつつ、子どもが、自分から挑戦したくなるような言葉で導き、できたら、褒める。少し難しいことには、手を貸す、一人でできるようにする、この繰り返しが、2歳を過ぎたら大事になります。

また、近い将来、幼稚園や保育園などで集団生活をすることも考慮して、何でもかんでも、「子ども中心」ではなく、「お母さんにも感情があること」を知らせ、「いつでも、いいなりにはなれないこと」を伝えることも大事な教育かもしれません。

幼児期に刺激を与えることによって、幼児は、どんどん賢くなります。賢くなることは素晴らしいことですが、大人には注意が必要です。なぜなら、子どもはどんなに幼くても、「誰が自分のいいなりになる相手か」「誰が気を付けて付き合う相手か」をきちんと見極め、上手に大人と付き合う知恵もついてきます。この時、「小さいから」とご機嫌取りばかりしていると、あっという間に、子供の知恵に大人が負けてしまうかもしれません。幼児期に子どもに教育を与える責任は、親が常に子供より賢くいる努力をすること、そして、決して子どもに侮られることなく社会に出るための「しつけ」をすることだと、私たちは強く感じています。
by k-onkan | 2016-09-07 23:15 | しつけ | Comments(0)

嘘をつかせるのは大人かも!?

もうすぐ2歳の男の子のお母さんで卒業生のCちゃんが、「最近、息子が悪いことをして、嘘までつく」という相談がありました。なんでも、床にクレヨンでいたずら描きをしたのをお父さんに見つかると、「ママ、ママ」と言って、「ママがやった」といったというのです。

e0143522_142952100.jpg以前、クレヨンで壁や床にいたずら描きをした際、厳しく叱ったことがあったと聞いたことがありました。男の子はちゃんと「やったら叱られる」と理解していたといえ、賢く発達しているなぁと思います。とはいえ、幼い子には理性などはまだありません。「やりたい」という衝動が起きたら行動に移します。その結果、見つかったため、「ママ、ママ」と言って証拠品のクレヨンを、横で寝たぶりをしていたママの手に持たせたのでしょう。

Cちゃんは、「何をどうやって叱っていいか分からない」と悩んでいました。私なら、「床に描いたこと」も「嘘をつくこと」も両方、「してはいけない」と注意はするでしょう。ただし、感情に任せて叱り続けたりするのではなく、「なぜ、床に描いてはいけないのか」「それがどんな結果を生むか」「嘘をつくと、ママがいかに悲しいか」まで、切々と説明するだろうと思います。衝動的なタイプの子は、激しく叱ると、もっと大きな声で癇癪を起こすことを経験上、知っているからです。

Cちゃんは私に「賃貸じゃなければ、そこまで神経質にならずに、描かせてあげられるのだけれど」と言っていました。ならば男の子にも理解できる言葉でそれを説明すると思います。「ここは、私たちのものではなくて、人から貸してもらって住んでいるの。だから、お引越しする時にきれいにして返さないといけないの。だから、床や壁にはグルグルしないで紙の上だけにしてね」と説明するでしょう。

一つひとつの単語の意味は分からなくても、「ママにも、いろいろたいへんな事情があるんだ」と理解することで、次に「やりたい」と思った時に、いきなり「やってしまう」のではなく、「どこに描くべきか」を幼い子どもでも、思い出す可能性はあるのです。もし思い出さないなら、「ここのおうちの床と壁は、誰のもの?ダメだよ」と「悪いこと」をする前に、止めてあげることも大事です。

小学生にでもなれば、寝たふりをして子供の様子を見ていて、「悪いことをした」のを見つけて「ダメじゃない」と叱るのも一つの方法ですが、未就園児の時代は、「いいこと」「悪いこと」は一つひとつ、手取り足取り、教えてあげてほしいのです。そして、できれば「悪いこと」をさせないように、大人が舵取りをして「正しい道」を示すことも大事な気がするのです。「悪いこと」を自分の気の向くままさせてもらった後に、「これは、ダメ」「あれはダメ」と規制されると子供は抵抗するものです。しかし、最初に「正しいこと」「いいこと」を選ぶことを教わっていれば、それが習慣になることも多いからです。

楽院でも、子供が悪いことをすれば、怖い声を出して厳しく叱ります。しかし、一つだけ一般の方が、誤解することがあります。それは、叱った後は、必ず、言葉で「なぜ、いけないのか」「その結果、どんなことになるのか」、たとえ、相手が0歳の子どもで言葉を理解していなくても説明するのです。なぜなら、それが「人間扱い」をしていることだと思うからです。

「幼い子どもが嘘をつくこと」に対して、私たち大人は「嘘をつくような子どもに育てるつもりはなかった」ととても傷つきます。けれど、実は、「嘘をつかせている」のは、大人だったりするのです。たとえば、悪いことをして叱られた際に、子供がきちんと「なぜ、いけないか」を理解できれば、同じことはあまりしないものです。

けれど、大人が自分の感情だけを子どもに押し付けて叱っても、本人が「いけないこと」だと真に理解していなければ、子供はまた、同じことがしたくなるでしょう。そして、「やれば叱られる」と分かっているので、「嘘をつく」という悪循環が生じます。子供に嘘をつかせたくないなら、子供にも「人格」があることを認め、親だからと、自分の感情だけを相手に押し付けるのではなく、子供にも子どもの希望があることを受け止めた上で、妥協策を考えるのも大事なことかもしれません。
by k-onkan | 2016-08-13 23:28 | しつけ | Comments(0)

喧嘩両成敗って!?

世間には、友達を思いきり噛んだりするお子さんが、とても増えているようです。今日も、3歳の男の子がレッスンに来た際に、「公園でお友達に噛まれちゃった」と真っ赤になった「噛みつき痕」を見せてくれました。

相手は「子供の喧嘩は両成敗喧。やらせきればやらなくなる」という考えのもと、1歳から3歳まで育ったお子さんだそうです。しかし、「やられたから、やり返す」という「両成敗になる喧嘩」ができるのは、もっと後ではないかと、個人的には思います。

e0143522_11291758.jpgまた、子供に「善悪の区別」を教えられなければ、たとえ何歳になっても「乱暴な子がやり放題、おとなしい子はされ放題」という図式は変わらず、一方的に手を出す加害児が育ってしまう可能性もあり、よそのお子さんの話とはいえ、心配になります。

実は、その直前のレッスンで同じようなことがありました。「カスタネットによるリズム奏」のメロディーで、鈴やタンバリンを叩かせようとピアノの前に集めた時のことです。いきなり、1歳4か月のAちゃんが、1歳2か月のHちゃんの額を鈴でぶってしまいました。

もちろん悪気はないですし、大人から見れば、ほんの少し触れただけに見えるかもしれません。けれど、皮膚も頭もデリケートな1歳児は驚けば声をあげて泣くものです。実は、Aちゃんは前回も軽く髪の毛をひっぱり、私に怖い声で「ダメ!」と注意されています。その時は自分が泣いて、友達の髪をひっぱらなくなりました。しかし「髪の毛をひっぱるのがNG」は理解しても、「鈴でコツンがNG」はまだわからないということでしょう。

一瞬、考えて、「お友達を叩くのは、ダメ」と抱き上げ、二人で暗い部屋へ移動しました。最初は何が起きたか分からなかったようですが、暗い部屋で声も出さずにじっとしていると、Aちゃんが「ギャー」と泣きだしました。そこで、「Aちゃん、お友達をたたいては、ダメなのよ。痛いんだから。わかった?」。というと「あっち、あっち」といいます。「あっち行く人は、叩いちゃダメよ。わかったの?」。

真っ暗闇でも空気の動きでAちゃんが頭をコクンコクンとしたことを感じました。そこで、望クラスの教室に戻ったのです。お母さんの顔を見ると、「ギャー」と泣きながら抱きついていました。我が子が叱られた時のお母さんの役割は、抱きとめて「先生に叱られて、お母さんも悲しかったよ。もうしないよね」と言って、一緒に反省すること。決して、「あなたが悪いことをしたから、当然よ」と子供を責めるようなことはしないでください。

1歳の内に「理由もなく友達を叩くのはいけないことであり、お母さんも悲しい」と理解させれば、3歳以降は無暗に友達を叩いたり噛んだりはしないでしょうし、「やられたから、やり返す」という両成敗の喧嘩が可能になるかもしれません。

面白かったのは、その後のHちゃんの反応でした。私の手のひらを「タッチ」しにきたのです。それは、まるで「よくぞ、やってくれた」と言っているように見えました。一般にお母さんは、我が子が危害を加えられても、他のママ友への気遣いから、「大丈夫、大丈夫」と言って聞かせたりするものです。しかし、それでは子供の気分は収まりません。

暗い部屋でAちゃんを成敗した私は、Hちゃんにとって、「やり返し」に手を貸したように見えたのかもしれません。私にニコニコと愛想を振りまきながら、教室を自由に動きまわるHちゃんを横目に、お母さんにだけ聴こえるように言いました。「今日はHちゃんの味方だけど、悪いことをしたらHちゃんだって、暗い部屋に連れて行くことはあるのよ~」と。

さて、「暗い部屋」は幼い子どもを反省させるにはとても効果があるものです。だからといって、それを何回も続けに使うのは、逆効果です。また、叱られた後は、子供の気持ちを受け止め、親子で仲直りをする時間を大事にしないと、親子関係が悪くなることもあります。

子どもを叱るのは、子供がそれを続けていたら、将来、子供にマイナスになると思うことだけにしたいものです。「何かができないから」とか「何かをしないから」とか「友達に比べてできないから」などの理由で、子供だけにつらい思いをさせる叱り方は、虐待と言われても仕方ないかもしれません。子どもが叱られる時間は、子供だけでなく、親にとってもつらい時間でなければ、意味がないと思うのです。

by k-onkan | 2016-06-13 23:27 | しつけ | Comments(0)

軽く蹴るくらいならいいの?

卒業生のCちゃんの1歳6カ月の長男Yくんが、「最近、全然いうことをきかない」と連絡がありました。なんでも、お父さんのことを足で蹴っ飛ばしたり、物を蹴る習慣ができ、どんなに「ダメ」と厳しい声を出しても、全然、きかずに、ニヤニヤしているのだそうです。

e0143522_1341419.jpgその上、Cちゃん以外の大人― お父さんやお祖父母さんは、「まだ、小さいんだから、そんなにそれくらいいいじゃない」と取り合ってくれないから、いつまでも、「蹴るのを辞めない」とCちゃんは悩んでいるようです。

ですが、本当に、その癖を辞めさせたいと思うなら、どんなに他の人から何を言われても、お母さんは、本気でwが子を注意するしかありません。「本当に、本気でYくんに蹴ることを辞めさせたいと、あなたは思っているの? Yくんが旦那さんを蹴る姿を見て、日頃のストレスを自分が発散させているということは、ない?」というと「そんなことないのに」との声がかえってきます。しかし、少しやりとりをしている内にCちゃん本人が気付いたことがあるようです。それは、「本気」が足りなかったことです。

これまで、刃物に触れて怪我をしそうになった時と、走るタクシーのドアを開けてしまった時だけは、「このままでは、事故にあう」と思い、本気で叱ったといいます。叱らなければ命が守れないと思ったからでしょう。それ以後、刃物とタクシーのドアには、絶対に触れないといいます。

しかし、「お父さんを蹴ること」は、「命に関係ないし」「誰にも迷惑をかけないし」とCちゃんもどこかで軽く考えていて、それをYくんに見透かされていたのかもしれません。1歳でも、2歳でも、大人になってしてほしくないことは、最初に見つけた時に、きちんと注意しましょう。どんなに悪気がなくても、それを続けていたら、いつかは、他人の迷惑になったり、子供が「いやな子」だと思われるかもしれません。また、お友達にも、同じことをしてしまうかもしれません。子供が持つ悪い癖は、絶対に、3歳までに直す必要があると、私は思うのです。そして、それができるのは、一番、一緒に時間を過ごす大人にしかできないことではないでしょうか。
by k-onkan | 2016-06-09 23:39 | しつけ | Comments(0)

北海道の事件に思うこと!

最近、世の中をにぎわしたのは2年生の男の子が山中に置き去りにされた事件です。警察や消防、自衛隊が何日も捜索したのにまったく見つかりませんでしたが、幸運が重なって7日後に男の子が無事に見つかった時は、親御さんのことを思ってホッとしたものでした。万が一、「しつけ」という名目でわが子が命を落としたら、親御さんの自責の念は計り知れないと思いました。

e0143522_17491362.jpg最初にこの事件の経緯を耳にした時、「しつけのために、山に置き去りにする親御さんがいたこと」にとても驚きました。昔から、「言うことをきかない子は、捨てにいく」という親の常套句はあったものですが、本当にする親御さんがいるとは思っていなかったからかもしれません。

たとえば、「自分の言葉に嘘はないこと」を親が証明するために、山中に連れていったとしても、危険があった時にはすぐさま、飛び出して助けられる場所で見守るのが、親なのではと思っていました。

これが気弱な都会の2年生男児なら、山の中で、パニックになり、山林の中に入って事故にあってしまったかもしれません。しかし、助かった男の子には驚異的なサバイバル能力と行動力がありました。

この子のそうした強さが親御さんに「人や車に石を投げてはいけない」と言われても簡単には従えず、親御さんは「善悪の区別」を教えることに苦労されたのかもしれません。もしかすると、「置き去り」もこれまでにも経験があったかもしれません。

さて、「悪いことをすると捨てる」という言葉は、昔から、日本のしつけに存在していました。他にも、「反省部屋に行く」「なまはげ」など、子供に改心させるためのものは、たくさんあります。楽院でも、あまりに目にあまる態度をしたり、聞き分けが悪いと、正気にかえすために、「暗い部屋」に一緒に入ったり、「木下先生の部屋」に連れて行くことはあります。けれど、「二度と同じ体験をさせない」ように、子供に説明して、改心させるところまでが、しつけなのだと思います。

何事も効果があるものは、もろ刃の刃です。たとえば、「置き去り」「暗い部屋」という方法を使えば、一瞬はいうことをきくかもしれませんが、頻繁に行使していたら、子供は慣れて、どんどん打たれ強くなっていくばかりです。それに伴い大人側も罰を厳しくするしかなくなっていきます。

ネットのニュースでは、この事件を受けて、若い親御さんに「しつけのあり方」を教えることがいかに重要かが話題です。しつけは、子供に嫌な思いをさせるためではなく、子供のために、「している悪いこと」に気付かせて改めさせるために、必要なことだと思います。しかし、最近は、しつけは何かを禁止したり、ただ大人に従わせることだと思う大人が多くなりました。

たとえば、この男児のように人や車に石を投げるのであれば、なぜ、それがいけないことなのか、それを続けることで、どんなことが起きる可能性があるのか、を低学年でも理解できるように説明しなければと思います。


想像力の乏しい時期だからこそ、親が変わりに、想像して、「万が一、人に当たったら、親御さんにどんな責任が生じて、その結果、家庭にどんな問題がふりかかるか」などを話すことも大事なしつけの一部です。ただ、「悪いこと」を禁じただだけでは、子ども自身が理解や納得をしていなければ、大人の前ではいい子にしていても、大人の目がないところで同じことを続けるかもしれません。


今度の事件で、男の子は、「人や車に石を投げてはいけない」と改心しただろうと思います。そして、それは山に捨てられ、自衛隊の施設でマットで暖をとり、水を飲んでサバイバルをしたからではなく、大好きな親御さんが社会に対して、頭を下げる姿に「自分が悪い。お父さんのいうことを聞かなかったから」と言う言葉が出たのではないかと思ったのでした。
by k-onkan | 2016-06-06 23:36 | しつけ | Comments(0)