麻奈先生のブログ~木下式の子育て論~
by k-onkan
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作者について
木下式音感教育法認定講師
  木下麻奈
     
 木下式の基本は、幼児期に「躾・規律」を教え、高度な音楽基礎教育を施すことです。詳しくは、ホームページをご覧ください。http://www.kinoshita-onkan.com

イラスト:「ケイ&シュート」
 By ケンイチ・シライ
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カテゴリ:のぞみクラス( 77 )

遺伝子ってすごいなぁ・・・

孫弟子たちを見ていると、「遺伝子のなせる業はすごい」と思うのです。なぜなら、初めて顔を見た時、それぞれが、とても「懐かしい顔」をしていたからです。

e0143522_15203024.jpg3歳のSちゃんはママの弟を女にしたのかと思ったほどでした。1歳8ヶ月のYちゃんは、お母さんの兄の子どもの頃、そのままでした。そして、現在、生後8ヶ月になるSくんは、お母さんの兄Tくんにそっくりだったのです。私は、ずいぶん、長く、赤ちゃんに叔父さんの名前を呼んでしまいました。ところが、最近、気づくと名前を間違えなくなっていました。そして、その理由は赤ちゃんの顔つきが変わってきたから、なのです。

赤ちゃんの伯父さんは、子どもの頃から、とても気の優しい男の子でしたが、とても気が小さく、私たち大人をとても心配させました。音楽祭で独唱をする前日は、必ず、木下先生のホテルの部屋に一緒に泊めて、「絶対にできる」と気を強く持てるように、預かっていた、といえば、どれほど、心配したかが、想像できるかもしれません。

その伯父さんにそっくりだったのが、Sくんです。生まれた当初はそっくり同じ顔だったのですが、最近、すっかり目力が強くなり、気も強そうになってきました。それは、声をあげて、お母さんに自分の欲求を知らせる態度から感じることなのです。そこには、自分が声をあげれば、両親のどちらかが応えるはず、という「絶対的な信頼」が育っていることを意味していました。

よく乳幼児期は、特定の人と「愛着の形成」をすることがいかに大切か、そして、それがその子どもの「自己肯定感」につながっていくと保育関係の本に記されています。そして、その内容を漠然と理解しているつもりでしたが、実際、近い遺伝子を持った二人の男の子の成長を通して、お母さんが常に手元で育て子の強さと、お母さんから離れ、幼いながらも不安だった子どもの気持を垣間見たような気がしています。

もちろん、お母様が子どもたちをとても愛していて、生活のためにお母様も仕事をしなければならなかったことは、理解していたはずです。それでも、やはり、忙しく働くお母さんを見て、我慢したり、寂しかったりした記憶はあるようです。何より、お母さま自身が「娘には仕事より子育てを大事にしてほしい」と強く願っていました。

最近、幼児や低学年の子どもたちに「根拠がない自信」や「挑戦する気持ち」が希薄になっていることが、とても気になっています。もしかすると、生まれて数年のご両親とのつながりにも、関係があるのかもしれません。弱った時に、お母さんやお父さんに抱きついたり、話を聞いてもらったり、何に挑戦する時には応援してくれる、そんな些細なことが、とても大事なことなのだと感じています。
by k-onkan | 2017-10-15 23:19 | のぞみクラス | Comments(0)

夜間と祝日は大事にしてほしい

社会に働くお母さんが増えて、幼いお子さんの、土日や祝日、そして、夜の時間帯のレッスンの問い合わせが増えてきました。時代の流れ、といえば、それまでですが、それでも、楽院では小学生の特別練習でもない限りは、日曜祝日、夜間のレッスンを乳幼児に行うことを手放しでは賛成できず、どうにか調整するのは、土曜日の午前の個人レッスンまでと考えています。

e0143522_15455181.jpg毎日、保育園や幼稚園で長い時間を過ごす子どもたちにとって、休日や夜間が、家庭で親御さんと過ごす唯一の時間です。その時間は、できれば、親子で穏やかで心幸せな時間を持つことを大切にしてほしいと願っているからです。

私たちが強くそう思うのには、理由があります。それは、どんなに教育熱心な家庭で、「わが子にいい教育を与えたい」と通わせてくださっても、その結果には差があり、その差は、子どもたちの能力差より、家庭で親御さんと会話があるかどうか、親御さんが子どもの成長を楽しみにしてくださっているかどうかの「家庭の力」に左右されると感じているからです。

こうしたことを口にすると、「共働きの家庭の子は、土日、祝日しかお稽古ごとに通えない」とのお叱りをいただくかもしれませんが、お稽古ごとは、3歳を過ぎて、言葉で意思疎通が取れるようになって、ご祖父母さまやシッターさんのお力を借りて、平日の明るい時間帯に通っても十分、間に合うように思います。

1~2歳の時期は、母子分離で教室に入れることより、親子で楽しみ、子供が「お母さんに愛されている」「大切に思われている」と信じられるようになること、だと思うのです。そのためには、家庭でよく言葉をかけたり、物の名前を語りかけたり、片言でも言葉で意思の疎通をとったり、いろいろな場所に出かけたり、などを大切にしていただきたいのです。
by k-onkan | 2017-10-06 15:40 | のぞみクラス | Comments(0)

手こずる時期も大事!

毎週、瑠音先生が、一人で見ている2歳半の女の子がいます。レッスンが始まると、必ず、一度、「暗い部屋に行きたい」と言って、瑠音先生と二人で暗い部屋でじっと抱き合ったり、「お母さんはあっち行って」と外に出して、瑠音先生に自分の欲求を通したりと、ひと騒動あるようです。

e0143522_2023614.jpg今日もまた、「やらない」が始まったので、隣の「木下先生の部屋」にいくと、木下先生のひざに抱かれて、瑠音先生には、ジェスチャーで「あっち行って、バイバイ」としたそうです。一番、怖いはずの木下先生に愛想を振りまけば、厳しい女の先生たちは手が出せないと思ったのでしょうか。

どんなに幼くても、女の子には女性特有の特別な力が備わっているように思います。なぜなら、瞬時に、その場で一番、偉いのは誰か、誰に可愛がられたら、得か計算できるように感じるからです。とはいえ、2歳のころから、努力をするより愛想を振りまく癖がついたら、たいへんです。「木下先生に抱っこしてもらえるのは、ちゃんとお稽古をする人だけ…」と言い聞かせ、なんとか、レッスンは、おこなうことができたようです。

1~2歳児のお子さんは、こんな風に「子どもの自我」や「子どもの気持ち」を受け止めながら、その中で、「やっていいこと」「やってはいけないこと」を理解するまで、丁寧に付き合っています。

1歳から2歳になる子どもたちの持つ可愛さと賢さは、何ものにも代えがたいものです。しかし、同時に自我も育ってくる時期で、なんでも、大人の思い通りには従わすこともできず、親御さんにとっては、扱いにくい時期でもあります。

でも、この時期こそ、わが子の視線の先を見て、子どもが何を欲しているかを理解し、お互いに意思の疎通ができるまで、丁寧に付き合うことが、親子の絆を育て、近い将来、教育を受けられる子どもに育つかどうかが、決まっていくように感じます。

反対に、どんなに社会のルールを守れる人間に育てたいと思っても、言葉の理解が十分でない未発達な時期に、長時間、預けっぱなしにしたり、子どもの存在を無視していたら、子どもは、いじけた気持ちになってしまうと感じます。

この女の子は、毎週、「おけいこがイヤ」とか「やらない」と言って、瑠音先生をてこずらせていますが、実は、とても幸せそうに見えます。なぜなら、1対1で「手間をかけさせる時間」こそ、無理なく少しずつ、「自分の心に折り合いをつける」「わがままを抑える」「大人の言葉を理解し、受け入れる」習慣を備えさせているからです。そして、それは、他の曜日に同級生とグループレッスンを受ける際に、担当の私に、一切、わがままを見せずに頑張ることで証明しているように思うのです。
by k-onkan | 2017-09-27 20:00 | のぞみクラス | Comments(0)

木下式でひらがなカードを作ろうー2-

市販でも、50音を使ったひらがなカードは存在するはずです。けれど、そこに使われている単語は、幼児が平均的に興味を持ちそうなものです。しかし、子どもには、それぞれの生活習慣や個性によって好むものが異なります。それは、生徒二人にカードを作った時に、痛感しました。

e0143522_1330362.jpg「みそしるが好き」と言った女の子と最後まで「50枚のひらがなカード」をつくったら、きっと「うめぼし」「にぼし」「こめ」「みそ」「せんべい」というカードがでてくるかもしれません。アレルギーによって食餌制限があるこのお子さんの家庭はなんでも、手作りです。子どもにとって、一番身近なものは、家庭にあるものです。

それぞれの子供が、思いついた単語をお母さんがカードにしたら、それは、貴重な教材になります、万が一、ひらがなは読めなくても「あ…?」「い…?」と部分先導をしたら、「あかね」「いぬ」「うさぎ」とあたかも読めるかのように口から単語が出て、こたえられるはずです。

幼児教育で一番、大事なのは、子供に「できた」と思わせられることです。子供に苦手意識を持たせず、「学ぶと楽しい」「自分はできる」と思わせられない方法で、早期教育をしても、子供は楽しくありません。お母さんが作ってくれたカードは、毎日、使い続けることで、文字を塊(パターン)で読むことや、カードに存在しない単語も、自分から読もうと思えるようになると思うのです。

ただし、この方法で教えられるお子さんは、「あいうえお」の発音が明瞭で、幼児音がなく、正しく50音を発音できることが前提です。お子さんが、口をきけなかったり、言葉が不鮮明なうちは、カードでひらがなを読ませるよりも、50音の発音を正しく教える必要があります。さもないと、「からす」を「たらす」と読み、「か」と「た」の区別がつかなくなることがあるからです。
by k-onkan | 2017-09-23 13:32 | のぞみクラス | Comments(0)

木下式でひらがなカードを作ろうー1-

先日、「わが子が文字に興味を持たない」というお母さんに、市販の「あいうえお絵本」などを勧め、子どもが日々の生活や遊びの中で、お母さんと一緒に文字に親しむ機会を持てるように環境を整えることをお知らせしました。

e0143522_13192262.jpgその話をして思い出したことがありました。それは。私が子どもの頃、我が家の至る場所には、「箪笥」「冷蔵庫」「椅子」「机」「炊飯器」と漢字カードが貼ってあったことです。幼い子どもには、「ひらがな」より「漢字」の方が覚えやすいとする漢字教育の話を知り、母が貼ったそうです。

当事、2歳だった弟は、段ボールいっぱいの漢字カードが読めるようになったといいます。そのためでしょうか。学校の成績はともかく、私も弟も文字を読むことが苦にならず、よく本を読んだと思います。

しかし、すでに木下式を受けて、線上音の読み書きを始めた2歳児には、漢字より「ひらがな」の方が分かりやすいようにも思います。そこで、カード用の厚紙を私て、「ひらがなカード」を作っていただくことにしました。

ひらがなカードというと「あ」「い」「う」と一文字ずつをカードにしてしまう方がありますが、最終的に、単語や文章を読む際には、固まりで読める力が求められるので、単体でひらがなを教えるより、「パターン」で教えた方が覚えやすいのです。そこで、わが子に「あがつくものは何かな?」「いがつくものは何にしようか?」と相談しながら、50個の単語をひらがなカードにするようにお知らせしました。

子どもが10人いて、「あがつくものは?」と聞いたら、10通りの答えが返ってくるはずです。わが子にとって一番、身近なものの名称で、カードを作ることは、たとえ、かなが読めなくても、単語を思い出せば、読めるはずなのです。

ちょうど、近くに2歳児が二人いたので、「麻奈先生がカードを作ってあげよう」と声をかけると、嬉しそうに近づいてきました。「あがつくものは?」「あかね(仮名)」と自分の名前を口にしました。確かにに自分の名前は一番、身近で一番覚えやすいものです。「いは何にしようか?」「いぬ」「うは何がいい?」「うさぎ」……。返ってきた単語は、ほとんどが、ベビークラスの頃から親しんでいた動物カードの名称でした。

そばで見ていた、もう一人の女の子は、「さ」から始まるひらがなの名前を持っていたので、「さは、さつき(仮名)にしようね」と1枚、「いがつくものは、いぬじゃなくて、いす」というので、「いす」もカードにしました。3枚目は、好きなものをカードにしようと思い、「好きなものは?」というと「たべもの」という答えが返ってきました。「どんな食べ物?」と問うと「みそしる」というので、「みそしる」カードを作りました。<つづく>
by k-onkan | 2017-09-22 23:18 | のぞみクラス | Comments(0)

小さいご褒美は必要!

1歳9か月の孫弟子Tくんは、生後6ヶ月から楽院のベビークラスに通っています。入学当初は、ママの膝の上で、じっくり音感かるたの説明や歌声を聴ける男の子で、母子と共に、とても楽しそうでした。しかし、歩く時期に入ると、どんないい子も「お母さんがさせたいこと」より「自分がしたいこと」をするようになります。Tくんも例外ではなくお稽古の間中、部屋中を歩きまわり、他の子と同じことをしなくなりました。

e0143522_8595657.jpgお母さんには、「うちの子は、他の子より発達が遅いのでは?」と心配したり、「音感のレッスンが向いていないのでは?」と悩んだりする時期が到来したのです。しかし、実は、子どもは「音感のお稽古が嫌いになった」わけではないのです。自由を制限されること、そして、他の人にできて、自分が簡単にできないことはイヤだと思う時期でもあります。しかし、この期の苦手なことは、幼児期にコツコツ、積み重ねることで、「人並み」にできるようになることが、たくさんあります。「苦手だから」とやらせないと、もっとできなくなってしまうのです。

そんな難しい時期がきたら、母子1組で望クラスのカリキュラムを行うようにしています。お母さんが他の子の成長を見て焦ったり、悲しくなったりしないため、そして、子どもの好みを観察しつつ、「やるべきことはやる」ように、時間と手間をかけて導くためです。

1~2歳のお子さんを人数が多い保育園で集団保育することを、個人的には勧められない理由は、この時期に個々の発達に合わせた対応をしないと、能力が十分に引き出せないと感じるからです。だからといって、一生、個人でしか学べない子供に育てると、幼稚園、小学校で集団生活ができなくなってしまうため、3歳をゴールに苦手なことにも苦手意識を持たせないように隠れて改善しています。

Tくんを個人クラスにした当初は、「音感かるた」を取りに行かせると、他のものに興味が湧き、2~3枚で飽きてしまったのですが、「1枚かるたを取ってきたら、卵ボーロを1粒」と動物に芸を仕込むように、「大人がしてほしいことに協力する」という練習を積み、8枚のかるたを取ってこられるようになったのが、夏休み直前のことでした。

二学期はじめてのレッスンで、Tくんの身体も、頭も成長していることが、目の輝きから分かりました。それは、悪知恵を巡らせられるようになった表情でした。かるた取りを始めると、早速、私にかるたを手渡すことを拒絶して、おばあちゃまに渡して、「先生からボーロをもらって」という仕草を見せました。自分の味方であるおばあちゃまは、私より立場が上かどうかを試しているようにも見えました。

長年、生徒として通ったママの保護者だったおばあちゃまは、私がボーロをお渡しすると、Tくんの目の前でパクッと食べて見せてくださいました。Tくんは、びっくりして、私にかるたを手渡し、自分のボーロを手に入れました。次は、ママに渡して「先生にもらって!」と言っているようでしたが、「ママがもらったら、ママが食べちゃうよ」と説明されて、イヤイヤながら、私にかるたを手渡し、ボーロを手に入れることに納得したようです。

その翌週である今日は、8枚の内に2回だけ、甘いものを口に入れて頑張ることができました。「甘いものを口に入れる」ことより、「できること、わかる喜び」が満足感になりつつあるのかもしれません。動物の調教のように見える「やりとり」の中にも、ご褒美をねだる相手との人間関係を見極めたり、間違った時の大人の反応を見たりと、子どもはさまざまなことを学んでいるようです。また、大人がご褒美を減らすために、忘れたふりをすると、「もらってない」と怒った態度で、ピアノ上を見て、目で私に合図を送ってくるのです。

もちろん、「自分のためにする勉強をしてご褒美をもらう」ことが正しいとは思いませんが、子どもが苦手なことで、大人が頑張ってほしいことに挑戦させるためには、小さなご褒美は、絶対に必要であり、楽院のレッスンに「おやつ」があるのは、そういう理由からなのです。
by k-onkan | 2017-09-20 22:58 | のぞみクラス | Comments(0)

成長を感じてもらえてよかった!

もうすぐ1歳8ヶ月になるYちゃんママは楽院の卒業生で、私に「言いにくいことでも、絶対に本当のことをはっきり言って!」が口癖のお母さんです。そのお母さんが、Yちゃんを連れて、親戚の法事に出かけたときの話をしてくれました。

e0143522_7403524.jpg「本家の赤ちゃんたちは食事の時やバスの中でも、じっとして動かないのに、うちの子だけ動きまわって……」と始まりました。ここだけ聞くと、「1年近く楽院に通ったのに成果がない」と聞こえるのですが、その後に「楽院に通っていなければ、自分の子が多動症なのでは、と心配したと思う」と続きました。

1歳8ヶ月ごろの幼児は、自在に歩けるようになり、好奇心がもっとも旺盛で自分の「これがみたい」「これが気になる」というものに突進していく、そんな時期です。大人の「待って」「ダメよ」という言葉の指示はほとんど耳には入ないので、「悪い子になった」「どうしたらいいか分からない」とお母さんを悩ませる時期でもあります。

でも、Yちゃんママは、多くの先輩赤ちゃんの発達過程を見ていたので、「この時期はそういうもの」と思えたのでしょう。私も、思わず、「本家の赤ちゃんたちは、もう歩けるの?」と確認しましたが、やはり、まだ歩く時期ではなかったようです。じっとお座りをしていたのは、動きたくても、動けないから、ということもあるのでしょう。

また、本家の赤ちゃんにとって、法事は、普段、自分の生活する場所で、顔なじみも多かったはずです。慣れ親しんだ「いつもの場所」にいる赤ちゃんと、すべてが初めての場所や人のYちゃんが珍しさから動きまわりたくなった気持ちはよく理解できます。それでも、「法事にはじっと座っていて欲しい」ということなら、バスの中や食卓は親御さんの膝の上から、離さないことで、子どもの動きを制限できるはずです。

大人がさせたいことで、赤ちゃんがしたくないことをさせる時には、「赤ちゃんがもっと幸せになれること」を考える必要があります。それは、時に、「おっぱい」かもしれませんし、お母さんに抱っこしてもらうこと、かもしれません。自由に歩きまわることもできない、抱っこもしてもらえないで、静かに一人で着席するのは、1歳の赤ちゃんには、あまりにハードルが高いのです。

「よその赤ちゃんと出会って、ご主人がYちゃんについて何か感じたりしたことはなかった?」と尋ねると、「月齢が少し大きい子と比べても、Yは言葉の指示を理解していると感じたようです」という答えが返ってきました。

Yちゃんの言葉の受け止めが早いのは、0歳の頃から、絵カードを行い、毎日、絵本を読み、言葉のシャワーをあびられるように仕向けたからです。毎月、一生懸命、お仕事をしてくださっているお父さんが、お母さんが真剣に考えている「教育」の成果を感じられたことは、何よりだったと思います。

でも、忘れないでいただきたいこともあります。それは赤ちゃんは、同じ月齢でも男女で発達差がありますし、親族は関係が近いか遠いかで、馴染み具合も違うものです。それぞれの赤ちゃんの成長や発達は、育った環境や与えてきた刺激に対する結果にしか過ぎません。年齢に見合った教育環境があれば、伸びますし、何の努力もしなければ、成長は止まることもあります。

わが子の成長を冷静に見極めることは、とても大事ですし、他の赤ちゃんの成長に興味を持つのも、無関心よりはずっといいことだと思います。その反面、よその家庭の子との成長を比べ過ぎない「おおらかさ」も忘れないようにしたいものです。
by k-onkan | 2017-09-19 23:36 | のぞみクラス | Comments(0)

合宿の思い出もろもろ

合宿中に「みんなのアイドル」だったのは、2歳と0歳の孫弟子ちゃんたちです。2歳のAちゃんは、帰りのバスに乗った途端、「大広間に帰りたい」と涙ぐんでいました。子ども心に合宿が終わってしまうのが寂しかったのでしょう。

e0143522_144399.jpg初日は「ママ、バァバ」と恥ずかしがっていたAちゃんですが、3日目頃からは「お兄さんお姉さんと一緒」が好きになり、後半になると、朝、起きると二階の女子班の部屋まで一人で階段を登ってきて、「お姉さん、おはよう」と起しにきていました。

お姉さんたちは、我先に自分の名前を憶えてほしいと思うのか、「これは誰? K…?」「K美ちゃん」と部分先導をして、自分の名前を概念づける姿がありました。幅広い年齢層の子どもや大人と過ごしたAちゃんは、この5日間で語彙が増えて、言葉がとても鮮明になりました。特に、夏休み前には決して、出なかった「低いド、低いレ」の声も出るようになり、声域は上下ともに拡大したと感じます。

お兄さん、お姉さんの口真似をするので、ずいぶん、おしゃまな発言が増えました。家に帰ったら、きっと、生意気な発言をしてママを悩ますのだろうと少し心配していますが、「小さいから生意気でも可愛い」と容認するのではなく、「その言葉はお友達や大人には使ってはダメよ」などと教える必要もあるかもしれません。

合宿中、男子たちを癒してくれたのは0歳のSくんです。「ボクにSちゃんを抱っこさせて」「俺が抱きたい」と4~5年生が取り合うので、「お人形じゃないんだから。もっと優しく抱いて」と心配になりましたが、Sちゃんはよほどのことがない限り、ニコニコと誰でも抱かせてくれました。

合宿にはSちゃんのために「絵カード」を数冊、持参し、何回かSちゃんのお相手もしましたが、それ以外は何も特別なことをしたわけではありません。それでも、お母さんの膝の上で、お母さんが手に持つ食器や食べ物を目で追うだけでも、一日中、天井だけを見て寝かせられることに比べたら、すべてが刺激であり、学んでいるのだと、勉強になりました。

特に驚いたのは、4日目の昼休みに、ご両親とお祖母さんが、「先生たちのスタンツ」の練習のために別室に行ってしまった後のことです。普段、誰に抱かれてもニコニコしているSちゃんが、毎週、レッスンで会っている私に抱かれても愚図ってしまいます。赤ちゃんでも、同じ部屋に親族がいるか、いないかを察知する能力があるのでしょう。たった5ヶ月の赤ちゃんに、何が分かるのか、と大人は思いますが、動物的な勘で、親族から引き離されたら、こんなに抵抗するのです。どんなに、親御さんが忙しくても、0~1歳の乳児のころは、できるなら、親元で育ててほしいと願わずにはいられません。

これからの時代は、益々、両親が働いて、子どもたちは、預けられて育つことが増えていくのでしょう。その分、子どもたちが愛情に飢えていて、スキンシップやいろいろな説明を親以外の人に求める時代になっていくのかもしれません。それでも、親子の関係をできるだけ、大事にしてほしいと思うのです。
by k-onkan | 2017-08-01 23:41 | のぞみクラス | Comments(0)

1歳男児だって分かることは多い!

数週間前に、のぞみクラスに来ると「教室に入りたくない」と大泣きして、お母さんを困らせていた1歳6か月の男の子が、すっかり落ち着いて、機嫌よく教室に入り、鉄棒をしたり、知育教材をしたり、すっかり、賢そうになっていました。椅子に座ったので、「手はおひざ」というと、サッと膝に両手をのせたので、私はとても嬉しくなり、高い声で「おりこうになったね~。先生は嬉しいなぁ」と褒め続けました。

e0143522_2052220.jpgなぜなら、その前の週は、自分が落としたものを「拾って」と声をかけると、「拾わせられること」が負けだというかのように、落ちていたものを蹴っ飛ばして見せたのです。私は、その子の手を持って、「自分で落としたんだから、拾うのは当たり前。お母さんにウーと言って、取らせてはダメよ」と一緒に拾いましたが、男の子は最後まで明らかに怒っていました。

その子が素直に机に座り、手を膝にしたり、落ちた銀杏を自分で拾っているのです。その姿は別人のようでした。その後も、指示に従う度に、「おりこうちゃんだね~」「先生の言葉が分かるんだね」「嬉しいなぁ」と高い声で褒めているうちに、男児はどんどんドヤ顔になり、「もっと褒められよう」と行動するようになりました。これこそが、自己肯定感が上がるということなのでしょう。

ただし、幼児ももう少し物事が理解できると、「3歳だから、もうお姉さんだし、できるもんね~」などといって褒め過ぎる大人を下に見る時期も訪れます。でも、1~2歳の内は、大人の言葉に従ったら、言葉を理解したことを喜ぶ、ということを繰り返すことで、一緒に生活するのに、不愉快でない幼児になっていくと感じます。

実は、男の子の脳の発達は、同年齢の女の子と比べ1年から1年半の発達差があると言われています。そのため、この子が多少、ワガママを言っても「男児だから仕方ないのかもしれない」と、私もこれまでは受け入れていました。しかし、冷静に考えると、甥たちは1歳半の頃には指示行動ができ、もう少し大人の言葉を理解することができたので、お母さんには家庭での「関わり方」を替えていただくようにお願いしたのです。

幼稚園教諭の経験があるお母さんは、わが子の気持ちが誰よりもよく分かる分、本人の「したい気持ち」と、大人の都合に合わせさせることに、抵抗があるように見えました。そのため、わが子がダメなことをしても、はっきり「ダメ」というより、「理由づけ」や「説明」をしてしまいます。しかし、動物的な男児には、説明が多いことで、かえって「ママが何を望んでいるか」が分かりにくくなってしまいます。

どんなに年齢が低い子どもでも、「誰が自分のいうことをきく相手」で、「誰は自分が従わなければならない相手」かを、見抜くことができます。この男の子は、お父さんに「ダメだ」と言われれば、いつまでもメソメソせずに、お母さんから離れてベッドに行くことができるそうですが、ママだと、メソメソしたり、癇癪を起こして、いいなりにしていたようです。

そこで、お母さんにも、お父さんのようにメリハリをもって「指示行動に従ったら、高い声で可愛く喜ぶこと」をお願いしました。指示行動といっても、やみくもに大人の都合に従わせるのではなく、自分が落としたものを「拾って」、自分のおもちゃを「出して」、オムツが不快になったら、「替えよう」などの言葉がけに対して、今、他のことをしているから、「イヤイヤ」ではなく、素直に受け入れられるように生活していただいたのです。それが、功を奏して、今日は充実した時間になったようです。

たとえ、1~2歳という幼い年齢であっても、一緒に暮らす「お母さん」の指示に従えない子どもは、その後、幼稚園や小学校に入っても、先生や友達とうまくできない可能性があります。また、どんなに自分を愛し、自分の気持ちを理解するお母さんであっても、悪いことをしたらわが子を叱れる存在でいることは、子どものためにとても重要なことだと感じるのです。
by k-onkan | 2017-07-12 22:50 | のぞみクラス | Comments(0)

小さくても男の子育ては難しい

1歳ごろの男児を預かっていると、「子育ては難しい」と感じます。赤ちゃんだった頃は、お母さんのひざの上で、じっとして動向を見ていた「いい子」が、歩けるようになった途端、自分の好きなように動きまわり、大人のいうことは「イヤイヤ」といいだしたりするからです。

e0143522_13231539.jpgこの時期に「大人のいうことを聞かない」と言って叩いたり、束縛しようものなら、親元から逃げ出しそうとするでしょう。子供の感情や気持ちに気付かずに、叩いたり、おどかしていると、子どもが荒んだり、反抗的な態度をとるようになってしまいます。

反対に、お母さんが、子どもの気持ちをよく理解して、なんでも言いなりになっていると、今度はどんどん傍若無人になり、益々、扱いが難しくなってしまいます。いくら、0歳から2歳は好奇心を刺激して、学ぶことや経験することを「楽しい」と感じさせることが大事と言っても、あまりにわがままなことを言ったり、お母さんへの八つ当たりが過ぎたら、きちんと「ダメ」ということが大事です。

この時期に小さなわがままを全て容認された子どもは、3歳以降に「誰のいうことも聞かない」「指示行動ができない」「集団生活ができない」こともあるかもしれません。もしかすると、幼稚園等で先生に注意されたり、よその親御さんからクレームを受けることも、想定しておく必要もあるでしょう。

そこで、大切なことは、0~2歳であっても、平素からたくさん言葉を話しかけて、お母さんが言っていることを理解できるようにしておくことです。その上で、お母さんが「~を持ってきて」とか「~をひろって」等、意識的に、「言ったこと、頼んだことをすぐにする」体現する練習をしたいものです。

幼児が指示に従って行動した際には、「親が言った言葉に子どもが従うのは当然」などと思わず、「ありがとう。おりこうだね」「よく分かったね」と、子どもが言葉を理解して従ったことを心の底から喜び、高く優しい声で、口角をあげて「お母さんは喜んでいる」と感じさせることが大事です。この時、どんなに穏やかな声でも、低音で「がんばったね」「かしこいね」と言われても、褒められている気がしないので、ママ特有の可愛い声を出したいものです。

子どもが幼稚園や小学校に入って、「先生の指示に従ったり、言われたことを素直に取り組む」ための習慣は、0歳から始まっています。たとえ、「言葉が分からない赤ちゃん」であっても、時に、全ての願いが叶えられないこと、諦めるべき時があると知る機会は大事です。お母さんは、いつもいつも、子どもの気持ちを慮るばかりではなく、「今は、ちょっと手が離せないから待ってね」と、時には「待つこと」を経験させることも、しつけの一つではないでしょうか。
by k-onkan | 2017-06-28 23:20 | のぞみクラス | Comments(0)