麻奈先生のブログ~木下式の子育て論~
by k-onkan
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作者について
木下式音感教育法認定講師
  木下麻奈
     
 木下式の基本は、幼児期に「躾・規律」を教え、高度な音楽基礎教育を施すことです。詳しくは、ホームページをご覧ください。http://www.kinoshita-onkan.com

イラスト:「ケイ&シュート」
 By ケンイチ・シライ
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カテゴリ:のぞみクラス( 57 )

ガマン、する・・・・・・!!

卒業生カップルに第二子が誕生し、2歳1ヶ月の姉Aちゃんのレッスンに合わせて、楽院に顔を見せに来てくれました。生後0ヶ月の赤ちゃんを見るのは、弟甥の誕生以来で、とても微笑ましくなりました。そして、何より、このSくんは母方の伯父Tくんにそっくりな男の子だったのです。

e0143522_20341665.jpgTくんは素晴らしい美声を持ち、木下先生が音楽祭でイタリア歌曲「イディアーレ」を初めて歌わせた子なのですが、とても気弱で音楽祭で独唱する前の晩は木下先生のホテルの部屋に一緒に泊めたことがあった、とそんなことまで思い出すほど似ているのですから、DNAとはすごいものです。

Aちゃんママは弟が生まれて、一生懸命、姉になろうとしている2歳1ヶ月の娘に「我慢させているのではないか?」と心配なことがあるようです。まず、毎朝、おむつを替える時に、必ずAちゃんが、おむつを開けたがるそうですが、それを忘れて、お母さんが開けると、火が着いたように大泣きして、怒るといいます。

Aちゃんは、一生懸命、自分の弟としてSくんを認めるために、おむつの交換をしているのでしょう。今は面倒ですが、必ず、「Sくんのオムツを替えるよ」とAちゃんに声をかけてあげて欲しいと思います。そして、泣いて怒ったら、「ごめんね。ママが聞くのを忘れちゃったからだね」と気持ちに寄り添ってあげてください。決して、「忙しいんだから、一々、オムツなんか、触らないでよ!」と怒らないでほしいのです。そのうち、オムツ交換にも慣れて飽きる時がくるはずですから。

現在は、週に何回か、一時保育に預けているそうですが、以前は楽しく「バイバイ」と喜んで通っていたはずなのに、弟が生まれてからは大泣きするようになったと言います。行けば楽しくても、ママが赤ちゃんと二人でいるのに、自分だけ離れて保育園にいくことは、子どもにとって、とても辛いもののようです。保育園でも、弟妹が生まれた子が預けられる際に、火がついたように泣いて抵抗する姿をよく見かけます。たった2歳でも、「預けられることがつらい」と感じていないわけはないのです。

そんな時は、ちゃんと事前に「ママは、忙しくて家にいてもAちゃんの相手ができないから、保育園で先生やお友達と遊んできて」と事情を説明したら?というと、「話しているの。そうすると、『ガマンする……』というの。子どもに我慢なんかさせていいのかと不憫で……」と感じるようです。

健気に我慢するAちゃんの姿に、大人の方が胸が張り裂けそうになるようですが、「我慢する」と言ってくれたAちゃんに「我慢してくれてありがとう」と感謝して、保育園に行ってもらうことも大事なことです。これは「3時間だから」我慢しているのであって、これがもっと長い時間なら、お母さんに言い含められても「絶対にいや」と抵抗することもあるはずです。Aちゃんに許容できているから、我慢でして受け入れられているのだと思います。また、姉弟であることは、将来、必ず、よかったと思える日も来るはずです。今は我慢することも含めてAちゃんの人間としての成長につながると信じて、親も心を強く持つときなのではないでしょうか。

今は、まだ、新生児で何も言わない弟くんも、自我が芽生えれば、Aちゃんの言いなりにはなってくれません。小さいAちゃんが、一生懸命、「姉になろうとする努力」を「かわいそう。不憫だ」で同情するより「いいお姉さんだね」と受け入れて、家族が増える喜びを分かち合いたいものです。

遠い知人の話ですが、互いに我慢をさせてかわいそうと兄弟それぞれを一人っ子のように育てた両親がありました。お母さんは兄、お姉さんは弟を担当にして、それぞれを大事に、互いを邪魔しないように育てられました。しかし、上の子が中学生になった頃、ある日、出張先でお父さんが事故で亡くなってしまいました。

それまで、両親の愛情を分け合ったことがなかった兄弟にはたいへんな試練だったことでしょう。お母さん担当だったお兄さんは、「なぜ、お母さんが弟の面倒を見なければいけないのか」と荒れて不登校になったとききます。反して、弟にとっては自分を可愛がってくれたお父さんはいないのです。お互いを兄弟として尊重するのではなく、突然、一つの愛情を取り合うライバルになってしまったといえます。

いくら「兄弟だから」といってもお互いを助け合えるようになるまでに、相当な時間がかかったはずです。それでも、せっかく縁あってきょうだいになったら、互いを大切にするためにそれぞれに譲り合うことは大事なことであり、それは、できれば幼児期に習慣にした方が、簡単だと思うのです。
by k-onkan | 2017-03-10 20:34 | のぞみクラス | Comments(0)

心に寄りそいつつ、ならんことはならん!

今日の望クラスは偶然にも卒業生だけの参加となり、遠慮のない時間となりました。参加したのは1歳のYちゃん、1歳2ヶ月のTくん、そして、2歳になったばかりのAちゃんです。年齢差が1年あるクラスにAちゃんを参加させる理由は、この時間がお母さんたちにとって子育ての悩みや愚痴を言える唯一の時間であること、そして、もうすぐ「お姉ちゃん」になるAちゃんが自分より小さく可愛い子どもとの関わりを経験させるためでした。そのため、Aちゃんは年齢にあった「レッスン」も別の時間に行っています。

e0143522_19284147.jpgAちゃんのママは、現在、いつ出産してもおかしくないほど大きなお腹で通っています。出産時にはAちゃんはパパの実家から、お祖母ちゃんが楽院に連れてきてくださることになっています。両親ともに楽院の卒業生なので、通学について何の心配もありませんが、幼いAちゃんは「これから何かが起きる」という不安を感じてきるようです。

それは、これまではお姉さんの風格で、小さい子にぬいぐるみを貸してあげたり、順番を譲ることができていたのに、小さい人のものを取ったり、叩いたりすることからも感じられます。子どもの悪い行動は、心の中の満たされないもが原因であることが多いからです。

今日もレッスンの途中で、1歳のYちゃんの持っていたクマのぬいぐるみをいきなり、取り上げてしまいました。私は「ほしいときはいきなり取らない。まず、頂戴をいおう」と言って、AちゃんのぬいぐるみをYちゃんに戻しました。

まさか、私がぬいぐるみを取り上げるとは思っていなかったAちゃんは、「ウェーン」と一瞬、声をあげました。私は、「欲しいものがあったら、『チョーダイ!』。いきなりとるのは、絶対にダメ」と説明しました。「『チョーダイ』って言ってごらん」すると「ちょうだい」と言ったので、クマのぬいるぐみを渡してあげました。

最近は小さな子に物を譲れるようになっていたはずなのに、こんな行動が増えているとAちゃんママは心配します。そこで、「先生がAちゃんに他のぬいぐるみを貸してあげるから、くまちゃんはYちゃんに貸してあげられないかな?」と優しくお願いすると、クマをYちゃんに「どうぞ」と渡していました。自分の心が満たされていれば、他人にも譲ることができます。

小さいお友達から取り上げた「ぬいぐるみ」は「親の愛」の象徴なのかもしれません。今まで全て、自分だけのものだった愛情を、これからは弟か妹かと共有していかなければなりません。友達のものを取ったり、友達を叩いたりは、大人たちの目が、自分から赤ちゃんへと移行していることを感じ取っての欲求不満の表れかもしれません。

かるた取りの時間も、ふだんはできるのに、わざと走り回って、ママの顔色をうかがったりしています。私には、「走り回っても、私のこと嫌いにならない?」とお母さんとの関係を確かめるために、している行動のようにみえます。「A、A、こっちに来て」と何度も声をかけるママに、(しばらく、無視してごらんなさい。戻ってくるから)と伝えました。私がどんどんレッスンを進めると、Aちゃんは慌てて戻ってきて参加しはじめました。子どもは、ママの関心を誘うために、「いい子」にすることもあれば、「悪い子」を演じることもあります。その気持ちを理解しながら、おだやかに成長を見守りたいものです。

このクラスは、Aちゃんが自分より小さく可愛いものと出合った時に、スムースに受け入れるために参加させていますが、ご両親にも、「下の子が生まれたたら、どんなに順調に育っていた上の子であっても、赤ちゃん返りしたり、悪いことをして親の愛情を試すことがある」ことを知ってほしいのです。

上の子の「寂しい気持ち」に寄り添いつつ、それでも、「やっていけないこと」をしたら、「いけない」といろいろな方法で知らせていただきたいのです。時に「ダメ」と注意することもあれば、「そんなひどいことをするなんて、お母さんは悲しい」と泣いて見せるのも、大人にもいろいろな感情があることを知らせる一助になります。

一番、心配なのは、「下の子が生まれて長女が不憫だから」とか「お母さんと離れてかわいそうだから」と友達からおもちゃを略奪したり、友達を押したり、叩いたりすることを許してしまうことです。子どもに寄り添うというのは、「わがままをなんでも許す」ことではありません。「お母さんが忙しくて寂しいよね」と心に寄り添いつつも、「それでも、おもちゃが欲しい時は、いきなりとるのではなくて、『チョーダイ』を言おうね」とか、「友達はお母さんと仲良くできて、うらやましいよね。だからといって、叩くのは絶対にダメ」をきちんと教えることです。「子供だから」「かわいそうだから」「不憫だから」と理由をつけて、大人がなんでも受け入れることで、結果的に、子どもが誰からも愛されない傍若無人な人間に育てないようにしたいものです。
by k-onkan | 2017-01-20 19:26 | のぞみクラス | Comments(0)

幼児期に意識して覚える習慣を!

最近、子どもに教える仕事をしていて思うことなのですが、「意識して覚えること」ができない子どもが増えていると感じます。子どもは簡単に「わかった」と言いますが、なんとなく聞いたことがある、とか、なんとなくわかったような気がするのは、「理解した」うちには入りません。

e0143522_18544455.jpg意識して覚えさせる訓練は、幼児期にこそ必要だと感じます。たとえば、物の名前でも、国旗でも、百人一首でも、ことわざでも、覚える内容は、なんでもいいのです。自分が「覚えたい」と思った時に覚えられるような習慣が、生きていく上で、大事な力となります。そして、物事を記憶させる際に、木下式の「先導理論」はとても役に立ちます。

0~2歳の子どもが通う「望クラス」では、毎週、動物カードや果物カードなどで、物の名称を復唱させています。子どもたちは、私と同高の声で、「みかん」「りんご」「バナナ」と復唱します。口型を作り、意識のある高い声を出させているため、幼児音もほとんどありません。

そんな中で、2歳半ばの子どもたちには、「りん…?」「みか…?」「バナ…?」と部分先導で聞いてみました。復唱している時は無意識で真似をしていた子が、この先導によって、最後の一文字を意識して、思い出そうとする様子が見えました。

これまで、音感かるたで「部分先導」を駆使する効果は、知っていましたが、2歳児に一般の単語を部分先導にしたことで、子どもが初めて、物事を想起する表情を見る経験ができました。

絵をみせて、言葉を教えて、同じ高さ、同じ強さで復唱できるようになったら、部分先導を挑戦してみましょう。もし、部分的に教えても、その解答をまったく思い出せない時は、その単語に対する概念づけが弱いということです。

そこで、もう一度「カンガルー」とか「パイナップル」など、言葉全体を、一字ずつ正しく記憶できるように、復唱をさせてみます。いろいろな単語の中で、覚えやすいものもあれば、苦手なものもあります。得意なものは、身近にあって知っているもので、覚えにくいものは、存在を知らないもののこともあります。そこで、苦手な単語のみ、復唱させることで、やがて、全ての単語が絵を見ただけで答えられるようになるまで、継続します。こうした練習を幼児期にしてもらったか、どうかで、それ以後、学校での勉強の記憶力やテストの際に、差が出るかもしれません。
by k-onkan | 2017-01-13 23:53 | のぞみクラス | Comments(0)

卒業生ママ、頑張れ!

楽院にはお母さんになった卒業生たちが通う望クラスがあります。このクラスで瑠音先生から厳しい言葉がありました。それは「毎日の日常の中で、日々、望クラスでしていることをしなければ意味がない」ということでした。

e0143522_11324938.jpg卒業生でお母さんになった人は、漠然と、「楽院の望クラスに通いさえすれば、瑠音先生の二人の息子のように育つ」と信じているようです。しかし、楽院のレッスンは、週に1回、たったの2時間です。それ以外の時間は、家庭で親御さんや親族と過ごすのです。その際、いかに刺激を与えたか、どうかで、乳幼児の発達は異なります。

自慢に聞こえるかもしれませんが、瑠音先生が働きながら子育てをしていた時も、子どもが起きている時間は絵カードで相手をしたり、しゃべりかけたり、自分が話すことがなくなると、歌を歌ったり、と、とにかく刺激を与えていました。

そして、これは家族で仕事をして恵まれていたからですが、親が忙しく働いていた時間も、甥たちは常に誰かに相手をされて過ごしました。それほど乳幼児期に「刺激を与える」ことが大事で、「ただ、ぼんやり過ごすこと」に弊害があるかを知っていたからです。

若いお母さんには、たいへんなことかもしれませんが、たとえば、「絵カード」を二種類、したとしても、時間にしたら、たった3分のことです。0~1歳児が好む本は、1冊1分程度で読み終わるでしょう。1回に3冊読んだとしても、3分。それを、朝昼晩3回読んだとしても、時間にしたらたった10分です。それだけのことが、毎日、できないとしたら、「子どもを賢く育てたいと願う親としては勤勉さが足りないと感じるのです。そして、卒業生だからこそ、本当のことをはっきりと伝えました。

卒業生と付き合うと、私たちには「がっくり」くることがたくさんあります。なぜなら、2歳から育てたお母さんたちが「こんなことも知らない」「あんなことも分かっていなかった」と思い、「もっと、教えておくべきだった」と反省することばかりだからです。

その上、お母さんたちの長所や短所、そして、どんな両親にどんな風に育てられたか、私たちが、一番よく知っています。一般のお母さんにするように、私たちが「言葉を選び、傷つけない言い方で優しい先生」を演じていると、油断することを知っています。

たとえば、不器用で真面目なお母さんは、子どもと関わる際に、その真面目さゆえに課題をきちんと終わらせることばかりに目が向き、子どもの心を読み取らずに、嫌がっている子どもに無理に何かをさせたりしそうだと、想像ができます。

誰にでも優しくてやわらかな雰囲気を持つお母さんは、子どもの感性を育てるのは上手ですが、子供の頃、コツコツ取り組むことが苦手だったため、わが子育てでも、知育教育の重要性はあまり感じていないこともあったりします。

乳幼児の時期に「頑張ること」は子供ではなく、相手をするお母さんに求められています。子供は大好きなお母さんが相手をしてくだされば、どんなことも「楽しい遊び」です。知育でも、歌でも、お話でも、どんなことも学びにしていくでしょう。乳幼児の時にお母さんが毎日、時間を決めて相手をされた子供は、成長すると、日々、自主的に勉強したり、ピアノの練習をするなどの生活習慣が生まれます。幼い時期に、大人が手間を惜しんで、小学生になったからといって、子どもにだけ「自分から勉強する人になって」と願うのは、ずいぶん、虫のいい話だと私たちには感じるのです。

何より、卒業生のクラスで私たちが、がっかりするのは、自分自身の姿なのです。一般のお母さんたちの前では、言葉を選んで行儀よく、優しい先生の「ふり」をしても、卒業生のお母さんたちは、私たちが本気で叱って子育ての助言をすることを求めているため、私たちの地の姿が露呈してしまいます。それでも、小さな子どもたちが立派になったら、きっとお母さんたちも、「立派なお母さん」になれると信じて、毎週、お相手をしているのです。
by k-onkan | 2016-10-29 23:31 | のぞみクラス | Comments(0)

おばあちゃん世代から苦言を一つ

最近、ママになった卒業生が、大人数で大きな公園にピクニックに行ったという報告を受けました。新米ママたちが子育ての愚痴を言い合ったり、悩みを相談したりしてストレスが解消できたなら、本当によかったと思います。

e0143522_22323147.jpg「公園で1歳児たちが勝手に歩き回ったり、いなくなったりしてたいへんだった」という話を聞いたのですが、一つだけ、長年、大勢の幼児と関わってきたからこその苦言があります。私も瑠音先生も、いえ、楽院の先生は皆、「公園に遊びにつれていったら、子どもが最優先なこと当たり前」だと思っています。ですから、楽院の合宿でも朝から晩まで子どもを飽きさせないことに全力を尽くしてきました。

もちろん、普段、育児に頑張っているママの慰労のピクニックに水を差したいわけではありません。ですが、公園や広い場所に子どもを連れて行ったら、まず、親子で一緒にたっぷり歩いてあげてほしいのです。「あれはなに?」「こっちはなにがあるかな?」と一緒に好奇心をもって楽しめば、1~2歳でも1キロくらいは歩く力を持っています。たいてい、歩けないのは子どもではなく、大人の方だったりします。

0~1歳のハイハイの時代は、1日300ー400メートルくらいは、ハイハイをした方がいいと言われています。それをしなかったことを悔やむお母さんの話を聞きますが、ハイハイをしなかったなら、代わりに歩くことが必須です。

幼児期の子どもは好奇心にあふれ、出合う全てのものを「学習」しています。公園に行ったら、「自分がどんな場所にいるのか」、まわりを十分に探検させた上で、落ち着いて食事や休憩にしていただきたいと思うのです。親子でたくさん、動いた後ならば、よほど体力の有り余った子供でない限りは、しばらくは大人と一緒に行動できると思うからです。

それでも、食事が終われば、また、いろいろと動きまわりたくなるのが幼児です。大人数の親子が一緒に活動する時は、時間を決めて大人が交代で子供の遊び相手をするという配慮も大事です。たくさんの友達と集まってもじっとさせられるだけでは、大人には楽しくても、子どもには苦手な集まりにならないとも限りません。

子どもはあという間に大きくなります。「抱っこ、抱っこ」「お母さん、お母さん」と言ってくれる時期はアッという間に過ぎてしまいます。どんな小さいことも、親子の共有するプライスレスな宝物だということを忘れないで欲しいと思うのです。
by k-onkan | 2016-10-23 22:31 | のぞみクラス | Comments(0)

叱るけど心は自由でいて

言葉が未熟な幼な子に、大人のいうことを伝えるためには、子どもが考えていることを見抜く力が必要です。言葉を話さないのに「どうやって、気持ちが分かるの?」と思うかもしれませんが、子どもの目が何を見ているか、子どもが何に触れているか、で、子どもの欲求は分かってくるものです。


e0143522_22332448.jpg最近、こんな出来事がありました。1~2歳児が通う望クラスでは、子どもが身体のパーツを理解できるように、「顔作り」をさせています。顔作りをする前に、漢字カードで「目、顔、頭、口、鼻、頬、顎、眉」と確認そて、自分の目や鼻、耳などを確認してから、顔づくりに取り組みます。その日は、1歳9か月のAちゃんが、ライオンの顔を作っていました。親御さんが、「目はどこかな?」とサポートしていたのですが、途中で、Aちゃんの動きがにぶくなりました。

親御さんは一生懸命「鼻はどこだろう?」と話しかけていましたが、Aちゃんは手に「耳」を持っていました。大人の感覚では、「目を置いたら、次は鼻を置くだろう」という固定概念のようなものがあるかもしれません。しかし、子どもの発想はとても自由で、「目」の次に「しっぽ」をつけてみたり、いろいろなパーツを手に取り、ながめ、子どもなりにいろいろなことに好奇心を持っているようです。単に顔を作るだけでなく、子どもが好奇心や興味を持って、取り組んでいることに、大人は水を差さない方がよい時もあったりするから、幼児の教育は難しいのかもしれません。

私たちは012歳の時期に厳しく矯正したりしているわけではないと思います。いろいろなことに興味を持って欲しいと思っているからです。けれど、「人を叩いたり、投げたりした時は、豹変し「NO」を伝えます。Aちゃんもレッスンを始めた頃に、お友達を叩いてしまい私に怖い声で、私に「ダメ」と叱られたことがあります。

4か月経った今でも、その時のことを覚えていて、毎回、レッスンの度に「麻奈先生」と呼びながらも、私の顔色を窺っています。私がどんなに優しい声で「Aちゃん、こんにちは。おりこうになったね」とネコナデ声を出しても、絶対に、私を侮ることはありません。

1-2歳の時期に、「自分の思い通りにならないことが世の中に存在する」と知るのはとても大事な経験であり、「ダメ」と言われた時に、していることを止められるようにすることは大きな課題です。しかし、基本的な「ルールや躾」ができたら子どもの心には自由であってほしいと願っています。なぜなら、自由な心こそ、音楽や芸術に求められる大切な力だからです。
by k-onkan | 2016-10-22 19:25 | のぞみクラス | Comments(0)

本当に見えてる?聴こえてる?

脳の中で、最初に発達するのは「視覚」と「聴覚」なので、012歳の乳幼児がいたら、この二つを刺激するのは、とても自然なことです。私が子どもの頃は、赤ちゃんの目の前に「赤いもの」を出して目で追わせたり、耳の横で「チリン、チリン」と鈴などを鳴らして音源を探させたりする遊びをしたものでした。ところが、最近、「最初に発達するのは目と耳」という事実が「本当なの?」と心配になるほど、目や耳を使いこなそうとしない子どもが増えているように感じています。

e0143522_8492772.jpg最近も、楽院に通う3歳の男の子の目が気になることがありました。5メートルも離れていないところに、お母さんが座っているのに、「ママは?ママは?」と探します。「あそこよ」と指をさして教えても、目の焦点が合っていないのか、よそのお母さんを見て「ママ」と言っているように見えました。

小さい頃から、同じ色を探したり、同じ形を探すのも、あまり好きでなかったことから、親御さんも、「もしかして、目に問題があるのでは?」と心配されていたようです。「人一倍、行動が遅いのも、手先の問題でなくて目に何かあるのかもしれない」ということで、目の検査に行っていただきました。検査に行って、何の異常もなければ、私たち大人の対応の仕方を変える必要がありますし、もし何か問題があるなら早期に発見して対応した方が、他の発達理に影響が少ないはずです。

お医者様には、「こんなにきれいな目で、何の異常もないのにみんなが『見えないのでは?』と心配するほど、君は何もしないのかい?」と言われたとのことでした。検査に行っていただき、一番、変わったのは本人でした。これまでの受け身でやる気のない様子から、一変して、自分から物事に取り組むようになりました。「何もやらないと、何か異常があると心配されること」を肌で感じたのかもしれません。

幼いお子さんは、医学的には目や耳に異常がなくても、自分から焦点を合わせたり、自分から注意深く聴こうとしないと、見るべきものが見えていなかったり、聴くべきことを聴いていないことが、多くあるようです。

脳科学の世界では、乳児期の脳は目と耳の発達をするのが一般的だと言われます。けれど、生活の中に、なんの刺激もなく、子どもが好奇心も興味も持てない環境に育っていると、「健常に生まれていても、目も耳も使いこなせないこともあります。

私たちが、音感を教える時に、子どもたちにうるさいほどに「目を見なさい」「きちんと、聴いて直しなさい」と指摘するのは、子ども本人が持つ目や耳の機能を、幼児期のうちに、使いこなせるようにしたいと願っているからです。これは、音感教育を教える上で、音感や歌唱力が向上しないということだけでなく、子どもたちが、これからの人生で興味を持ったことを無理なく学ぶ力が備わるかどうかにも、影響しているからこそ、迷惑がられても、どうにかしなければ、と思うのかもしれません。
by k-onkan | 2016-10-03 23:48 | のぞみクラス | Comments(0)

子供の気持ちを推測しよう

「家なら、できるのに……」。これは、お母さんが必ず、一度は口にする言葉だろうと思います。お母さんは、自分の子が、自信を持ってできないと「何がいけないんだろう」と不安になるのかもしれません。けれど、子供の立場で考えると、慣れ親しんだ家庭で行えても、よその場所や教室で行うのはハードルが高いのです。家庭でできることをよそでするためには、まず、新しい場所に慣れて、そこにいる人に慣れ、そこで行われる全ての経験の反復が必要です。そうして、はじめて、家庭と同じことがリラックスしてできるようになるものなのです。一つの場所で自信が芽生えれば、よその場所でも、堂々と振る舞えるようになっていきます。

e0143522_19563526.jpgよく楽院は「英才教育を行う教室」と評価されますが、私たちには、そんな特別なものではありません。私が子どもの頃、まわりの家庭で誰もが当たり前にしていたことをしているだけなのです。それは、赤ちゃんをきちんと人間扱いをして、話しかけたり、子守唄を歌ったり、絵本を読んだり、名前呼んだり……。大勢きょうだいがいる家族なら、みんなで世話をしあったり、家の手伝いしたり、きょうだいの真似をしたり…。ですが、残念ながら、今は、そんな「日常のこと」が当たり前でなくなってしまいました。そのため、「幼稚園、保育園に行く前に、お母さんにしておいていただきたいこと」を望クラスでは「おけいこ」として行っているのです。

子どもたちは、家庭でできることが、楽院でもできるようになると、たいていの場所で自信をもって生活できるようになります。しかし、たいていのお子さんは、いきなり集団生活をさせられ、大泣きしたりします。幼児が泣く時は、怖かったり、悲しかったり、怒っていたり、いろいろな理由があります。子どもが泣いていると、親御さんは「理由も分からずに泣いている」と思うようですが、子供にはちゃんと理由があります。そして、その理由は、ちゃんと子どもをお母さんが観察していれば、絶対に分かるはずのことなのです。

若いお母さんには、我が子が何を考えているか、観察して、推測する練習をしてほしいのです。最初は、子供の気持ちが全然、分からなくても大丈夫です。なぜなら、お母さんの推測が間違っていれば、ちゃんと、子供が癇癪を起こして「そうじゃない」とお母さんに教えてくれますから。
by k-onkan | 2016-09-10 19:56 | のぞみクラス | Comments(0)

はっきりとした言葉を聴かせよう!

毎週、金曜日は、0~1歳児の望クラスを開催しています。その中には「ずり這い(腹這い)ができるようになった8か月のお子さん」から、「言いたいことが結構言えるようになった2歳」までの5名が通っています。そのうち、3名は、お母さんが楽院で育った卒業生です。

e0143522_174324.jpg通常、十分に刺激を与えていれば、女の子であれば2歳の誕生日を迎える頃には、大人を真似て言いたいことが言葉で伝えられるようなってきます。それに伴って、「ぎんなんの色分け」も赤、黄色、緑各1個なら、同色のカップに分別もできたり、同じ形を識別したりなど、知的なことができるようになるのです。

こうなったら、いつまでも、「言葉を話さないクラス」で受け身で学ぶのではなく、自分から声を出すクラスに進級させます。2歳になったRちゃんも、お稽古の時間が変更になりました。「同じ学年なのでまた、一緒のクラスになりますが、それまで、しばらく、別のクラスです」と他のお母さんにお伝えすると「うちの子が、そっちのクラスにいけるようになるか心配」という声が聞こえてきました。

お母さんたちは「学齢」で考えて、「できる」「できない」を比べてしまいますが、8月生まれは2歳になっていても11月生まれは1歳9か月、3月生まれならまだ1歳5か月です。言葉を話すためには、それだけ、たくさんの単語を聴く必要があるから、月齢が大きい子が先に話すのは当然です。少しでも、早く話してほしいと思うなら、いかに認識語彙を増やすか、が大事です。

認識語彙は、「年齢×年齢×100」と言われ1歳なら100文字、2歳なら400文字と増えていきます。「1歳は言葉を話せないのに、どうやって100語も認識するの?」と不思議に思うお母さんもいますが、身近にある人や物の名前、果物、動物、乗り物など、子どもが知っているものを探せば、あっというまに100語になります。話せない子どもが、言葉を理解しているかどうかを見極めるのは、「にんじん」という言葉を聞いて、絵や品物を指さしたり、オレンジ色のものを見て「にんじん!」と言ったりするなら、その単語がどんなものを意味しているか認識しているといえそうです。

5名の乳幼児が、望クラスを開始して、ちょうど4か月が経過しました。開始当初から、毎週、「音感かるたの説明」をしていますが、最初のころはかるたの説明に飽きて、途中で走り回った子どもたちが、少しずつストーリーを理解できるようになり、じっと座って、私の話を聞いてくれるようになってきました。毎回、「音感かるた」の説明だからこそ、乳幼児は単語に馴染みを覚えて、認識語彙を増やせるのだと感じます。

たとえば、「どろんこだのド」のかるたの説明は、「可愛いワンちゃんが出てきましたよ。ワンちゃんのお顔や手にどろんこがいっぱいついていますね。お外でどろんこ遊びをしたのかな?だから、このかるたは、どろんこだのド、と言います。じゃぁ。みんなで『どろんこだーのド』と言おう」と導きます。この中には、「可愛い」「ワンちゃん」「出てきた」「顔」「手」「どろんこ」「いっぱい」「ついている」「外」「どろんこ遊び」の9語が登場します。
単純に、音感かるた8枚を断定用語で説明すると単語が「57語」、8枚のかるたの名称と色彩名等を合わせると、約75の単語を毎回、反復させていることになります。

木下式の語調は、50音のそれぞれの発音が、とても鮮明であるため、幼児が、単語を切り出して、真似しやすいのです。かるたの説明を聞きながら、「シカ」「パンダ」「うさぎ」と真似をするようになっていきます。

できれば、家庭で絵本を読む時は、日本語の母音を意識して、幼児が「単語一つひとつ」に意識をもって、認識できるように、鮮明に話しかけたり、絵本を読んでいただけると、子どもたちの言葉の引き出しに、たくさんの単語がためられるだろうと思うのです。
by k-onkan | 2016-09-02 23:02 | のぞみクラス | Comments(0)

すごいぞ!がんばれ!

今日はとても、うれしいことがありました。卒業生のYちゃんの息子8か月のTくんが、腹ばい(ズリバイ)がたくさん、できるようになっていたことでした。実は、夏休みで成長したT,くんは、以前より重そうに見えました。

e0143522_2026233.jpg卒業生は何歳になっても、母になっても、私たちには生徒のままなので、「もしかして、夏は運動をさぼったでしょう?」と少し疑って軽口をたたいてしまいました。すると、「先生、ひどい。頑張ったんだから、ズリバイもできるようになったのよぉ」と甘えながらも悲しい声を出させてしまいました。

すると、1ヶ月前は足の裏にママが手を添えて、押していたズリバイが、床の上を自在に動きまわるようになっていました。何より、嬉しいのは、「音感かるた取り」をズリバイで全てできるようになったことです。「音感かるた」を目的地にして、自分からどんどん進んで、かるたを取ってきます。まるで、みんながしていることをTくんも心得ているような風情です。

1歳頃になれば、かるた取りをズリバイで行う子は出てくるものです。けれど、大抵、2~3枚で疲れて、途中で抱っこをせがむのですが、Tくんは8枚全て、ズリバイで取って戻ってきました。この姿に、お母さんのYちゃんも驚いたと思いますが、私たちもとても感心しました。そして、「本当に、夏休みもママが頑張ったのね。すごい!すごい!」と親子を褒め讃えました。

故グレン・ドーマン博士の書物を読むと、腹ばい(ズリバイ)から高這いになる過程が、とても重要だと感じます。たとえ、日本の狭い家であって、赤ちゃんには1日2~300メートルくらいハイハイする機会を与えることが大事だそうです。たっぷりとハイハイをすると体幹が育ち、筋肉がつき、気道が広がって深い呼吸もできるようになるといいます。Tくんには、これからも、いっぱいハイハイさせて、身体の強い男の子に育てたいと思っています。

0-1歳クラスは、どのお子さんもできなかったことができるようになったり、言えなかった言葉が言えるようになったりなど、成長を感じましたが、2歳児クラスのお子さんは、夏休み前にできた動作がぎこちなくなっていました。これは猛暑の中、子供を外で歩かせる機会が減り、運動不足が原因かもしれません。猛暑の中、アスファルトの上を歩かせることは、命の危険もあることから、ベビーカーを多く使用することになったのかもしれません。

これから、少しずつ、秋らしくなってくるので、時間を選んで、毎日、歩く機会を作ってあげていただきたいと思います。ハイハイも歩行も一番、大事なことは日々の積み重ねですか
by k-onkan | 2016-08-26 20:26 | のぞみクラス | Comments(0)