麻奈先生のブログ~木下式の子育て論~
by k-onkan
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作者について
木下式音感教育法認定講師
  木下麻奈
     
 木下式の基本は、幼児期に「躾・規律」を教え、高度な音楽基礎教育を施すことです。詳しくは、ホームページをご覧ください。http://www.kinoshita-onkan.com

イラスト:「ケイ&シュート」
 By ケンイチ・シライ
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カテゴリ:子育て( 278 )

一番、好きなのはお母さんだから!

4年前、はじめて、ある保育園に指導に通い始めた時に、スキンシップを求めてくる園児があまりに多く、とても不憫で、深刻な気持ちになったものでした。当事、母になったばかりの卒業生にその話をしたのですが、その時は「毎週、教えにくる音感の先生だから、子どもが懐くのでしょう?」と思ったようです。

e0143522_18512044.jpg卒業生がお母さんになって3年。最近、たまに公園で会うわが子とだ同年代の子どもから、「手をつないで」と言われたり、スキンシップを求められることが、かわいそうで扱いに困っているようです。そして、「初めて、あの時の先生の気持ちが分かった」と打ち明けてくれました。

子どもは、本当はよそのお母さんや音感の先生とスキンシップがしたいわけではないと思います。ただ、自分のお母さんがあまりに忙しかったり、心に余裕がなかったり、子どもに無関心であったりすると、子どもは、「誰でもいい」から構ってくれそうな人と関わりを持とうとするのかもしれません。

特に、「月に数回、通ってくる音感の先生」は、本来は緊張する相手であり、スキンシップを持ちたい相手ではないはずです。それでも、音感を教える際に、個々の人格を認め、一人ずつに向き合っているため、「構ってくれるだろう」と感じて、私の手に触れてきたり、足や身体にしがみついてきていたのかもしれません。

保育園に通うようになって4年。私も園児たちからスキンシップを求められることに、さほど、抵抗がなくなったように思います。それでも、日々、保育園で頑張る子どもたちには、親御さんやご親戚に愛情をかけられていて欲しいと願います。親御さんが不在の際には、日々の保育を担う先生たちと、十分に関わっていただき、たまに来る「口うるさい音感の先生」が子どもを抱いたりする必要がない方が、教育はしやすかったりするのです。
by k-onkan | 2017-10-03 23:19 | 子育て | Comments(0)

預けた方がマシ!

最近、「何度も同じことを言わせるな!いうことを聞かないやつは叩くんだ」と怒るお母さんの声を耳にする機会がありました。その後も長々と、淡々とお小言は続きましたが、私が不快に感じたのは叱っている事実より、お母さんの声に何の感情も感じられないことでした。

e0143522_1971227.jpg子どもが悪いことをするのは、子どもの仕事のようなものです。また、親がそれを諌めるのもまた、親の仕事です。ですから、たとえ、公衆の面前でも、親が子どもを叱ったり、注意することは、「親としての愛情があるのだ」と感じるかもしれません。でも、そのお母さんの叱り方に私が不快感を持ったのは、相手を支配しようとするその口調だったのです。

昔は、いろいろな場所で、お母さんが子どもを叱る場面を見かけたものです。ときに、お母さんは感情的になり過ぎて、はたから聞いて、気持ちがいい叱り方でないこともあったと思います。それでも、そこに「子どもをなんとかしなければ」という気持ちがあれば、お母さんの「一生懸命さ」を感じたものでした。

最近は、人前では叱らず、閉鎖的な空間で、八つ当たりのような叱り方をするお母さんが増えているように感じます。子ども以外、誰もいないため、過剰に叱り過ぎてしまったりすることもあり、それがエスカレートして、周囲から通報されるケースもあるようです。

私は長年、世の中で待機児童解消が叫ばれても、生まれて数年の「肌を離してはいけない時期は、お母さんと一緒にいて欲しい」と願ってきました。また、どんなに「いい保育園」が存在したとしても、それでも、子どもにとって、「お母さん」に勝るものはないと信じてきました。しかし、最近、街で見かける「お母さん」の姿に、「このお母さんに育てられるくらいなら、保育園に預けられた方が、子どもが発達を促され、幸せになるかもしれない」という母子がいることを知りました。

はじめての子育ては難しく、最初は誰にでもストレスがあると思います。それでも、子どもはお母さん唯一無二の存在として、愛を求めてくれます。どうか、子どもが母を愛し、母を求めている間に、「自分が生んだ子どもだから、親のいうことを聞いて当たり前」と思わず、子どもに親として、尊敬されるような努力をしてほしいと願うばかりです。
by k-onkan | 2017-09-04 07:26 | 子育て | Comments(0)

大人の忍耐が試されているー2-

ネットの新聞記事を見た直前、1歳8ヶ月の孫弟子のTくんのレッスンで、お母さんから、「食事の時に、何本もスプーンを使って困っている。『スプーンは1本だけよ』と言って分かるようになるのはいつごろですか?」と質問を受けたばかりでした。

e0143522_1211432.jpg私は、子ども自身が「スプーンは一本だけ」と自分で、ペラペラ言えるほど、言葉が達者にならないと、お母さんの「言葉の意味」を正しくは理解できないと思うと、お伝えました。「話す力」も「聴いて理解する力」も、どちらかだけが、一歩、先に身につくことはなく、双方が同時に発達していると感じるからです。そして、1歳8ヶ月の男児に食事のときに、スプーンを1本しか使わせたくないなら、「1本しか見せてはいけない時期」だと感じます。

これから、成長する上で、子どもに自分で「選ばせること」が大切になる時期もやってきます。でも、1歳8ヶ月は自分で選ぶ前に、「お母さんが選んで渡してあげること」も大事な時期です。子どもは、まわりの大人が、幼児期に選んでくれたことを土台に、将来、「どれを選ぶか」という価値観を備えてくと思うからです。

1歳8ヶ月の子育ては、いい日と悪い日が、交互にやってきて、心休まる暇がない、大人に忍耐が求められる時期です。なにより、子どもに厳しくばかりしても、意味のない時期とうことを、忘れずに子育てをしていただきたいと思います。とはいっても、私は、そういう時期でも、悪いことをしたら「ダメ!」と短く低く怖い声を聞かせ、子どもに「ギャー」と泣かれますが、親以外の人に「ダメ」と言われる経験も大事だと思っています。
by k-onkan | 2017-09-02 23:09 | 子育て | Comments(0)

大人の忍耐が試されているー1-

先日、ネットで、「1歳8ヶ月の男児がすぐに泣いてばかりで自立心がない。何度いっても分からない」という父親の投稿記事を目にしました。1歳8ヶ月が泣かずになんでも自分でできて、大人の話が一度で分かったら、「子育ての苦労」などないと感じます。言い換えると、1歳8ヶ月は歩けるようになったとはいえ、生活面では、まだ何も一人ではできないから、泣いたり、騒いだりして自分の気持ちを訴え主張するのです。

e0143522_11475172.jpgさて、そんな時期だということを知らず、「将来、自立した人間に育ってほしい」という希望を持つお母さんの中には、乳幼児のこの時期に突き放して育てようとする方に出合うことがあります。でも、本当に将来的に自立した人間に育ってほしいなら、乳幼児期は、きっちりと、手をかけて育てる必要があります。

よく言われることに、「子育てには「身体」を離してはいけない時期、「手」を離してはいけない時期、「目」を離してはいけない時期、「心」を離してはいけない時期がある」というフレーズがあります。

生まれたばかりの子どもは身体を離してはいけない時期です。ハイハイを覚える前までの時期でしょうか。それが過ぎると、子どもは自分から動いたり、歩こうとしたりして、自由を楽しむようになります。でも、子どもが自由に動けるからといって、物事のルールや危険なことを知らないので、親にとっては「手を離してはいけない時期」です。

この時期に、親が手を離してしまうと、自ら危ないことや人に迷惑をかけるか行動をしてしまうこともあるでしょう。そして、それが、冒頭の投稿にある「1歳8ヶ月ごろの子ども」の特徴だと感じます。少しくらい、家族の言っていることが理解できるようになったとは言っても、子どもの口から出るのは身近な単語や二語文くらいです。その子を相手に「一度、言ったら分かるはず」と信じることの方が無理だと、個人的には感じます。

この時期に、身近な大人が、一人の人間として子どもとしっかり向き合い、身の回りのことを知らせることで、更に、大人の言葉やまわりの事柄が理解できるようになります。それが、早くて2歳過ぎごろでしょうか。この時期、ドレだけ、言葉を交わすかで、その子自身が、どれほど、ペラペラとよく話せるようになるかが、左右されます。

そして、子どもが、ペラペラ話せるようになって初めて、大人が「それは、やってはダメよ」「それはやっていいよ」など、遠くから指示を出せるようになるのです。手を離して目を離さない時期です。それでも、時々、赤ちゃんのように、泣いたり、ぐずずることもあるでしょう。これは、子どもが、まだ完璧に一人立ちできるほどは、成長していないということであり、そんな時は、お母さんの手や身体に密着させて、子どもの心を受け止めてほしいと思います。

この時期、ずいぶん、生意気なことも言えるようになりますが、まだまだ、「ダメよ」と言われて、一度で聴かない時期でもあります。それは、「ダメ」と言う大人の言葉に、「どうして?」「なんで??」と理由を知りたがる時期が来るのです。この言葉に「大人のいうことは、無条件で従え」というのは、とても危険なことです。それは、「自分で考えることを放棄させること」になるからです。

親御さんにとって、「親の言葉を一度で聞く」のは、大切なこともありますが、いつでも、無条件で従わせることは、必ずしも、正しいことではないかもしれません。親であっても「これでいいのかな?」と自分で考える子が、将来、自立した人間に育つことになるからです。

また、子どもが「一度で言うことを聞かない」という大人にとっては、「同じように見えること」かもしれませんが、幼い子どもにとっては、一つひとつの事柄が別のことに見えて「やってみていること」もあると思います。子どもは、いいことも悪いことも含めて、いろいろな体験をすることで、物事を理解していくことをわすれないようにしたいものです。
by k-onkan | 2017-09-01 23:45 | 子育て | Comments(0)

みんなで協力して育てる時代!

知人が所有するアパートで、「赤ちゃんの夜泣きがひどい。自分も、子育てをしたから、赤ちゃんが泣くのは仕方ない。だがあの泣き方は尋常ではない。虐待なのではないか」と、住人から相談があったといいます。

知人は、地域の子育て支援に出向き、どうしたらいいか、相談した上で、不動産業者の立会のもと、お母さんに、「地域の子育てセンター」を紹介して、「できることがあったら言ってくださいね。近くに住む者として、手を貸すつもりはあるから」と諭して、お母さんは何度も涙を流したという話でした。

e0143522_19462760.jpgその話を聞いて、「話を聞いて、諭したからと言って、安心せずに、しばらくはよく観察した方がいいと思う」とお話しました。もし、本当に、「虐待」であって、他人から責められたと感じて、もっとひどく子どもに当たる可能性も皆無ではありません。もし、本当に虐待であっても、通報もせずに悲しい事故が起きたら、そのショックは図り知れません。

その反面、若いお母さんが初めての子どもを相手に、どうしたらいいか、分からず、赤ちゃんが泣いていても、どうすることもできないこともあるでしょう。私の身近にも、お腹を痛めて子どもの母親になったのに、言葉を話さない赤ちゃんとの意思の疎通ができず、親族に預かってもらった話は聞いたことがあります。

これからの時代は、親が家庭だけで子育てをするのは、限界があるのだろうと思います。家族や隣人、地域の人や行政など、気軽に「たすけてください」と言えるようなコミュニケーション能力、そして、子ども時代に、小さい子どもと関わる機会は、絶対に必要だと、再確認した出来事でした。
by k-onkan | 2017-08-24 19:45 | 子育て | Comments(0)

動物から人間に・・・・・・

よく育児書などで「幼い子どもが悪いことをした時には、子どもの気持ちを理解してまず、受け止めてあげて」という言葉を見かけます。子どもにも尊厳があるので、なんでもかんでも頭ごなしで叱って支配してはいけない、ということだろうと、理解できます。だからといって、「善悪の区別」を教えなかったり、子どもの好き放題の全てを許していいというわけではないように思います。

e0143522_18463587.jpgしかし、世の中にはこうした育児書などの言葉を信じて、幼い子どものしたい放題を許し、その結果、親御さんをはじめ、誰のいうことも聞けない子に育ち、外に出すと、よそのお子さんに怪我をさせたりなど、「何をするか心配で外にいけない」とお母さんの心の負担になるほどの事案が増えています。

個人的には、「頭ごなしに叱ってはいけない」というのは、子どもが「人間らしく」成長して物事を複雑に考えられるようになってからのことではないか、と思います。まだ、年齢が幼く、善悪の区別もなく、心の赴くまま、興味を持ったものに近づき、気になったものに触るうちは、本能のまま動く、動物のような存在なので、「いいこと」をしたら、高い声で派手に褒め、悪いことをしたら、「コラ」「ダメ」と瞬間的に怖い表情と低い声を出して、知らせる方が、子どもにも分かりやすいと感じます。

大人の厳しい声で、「していること」を止めたり、「泣いたり」など、なんらかの反応があって、それから、「気持ちを受け止めること」ではないか、そんな話をしたところ、男女ともに「同じかどうか」という質問を受けました。

基本的に、生まれて数年は、男女であっても、同じように教えるでしょう。しかし、女児は、脳の分化が早い分、発達も早いため、「動物の調教」のように「いいか悪いか」を教える時期は、早く過ぎて、「どうして、それをしてはいけないか」「なぜ、するのか?」など、丁寧な説明が必要になります。反対に、男の子の中には何歳になっても「余計な説明をされるより、「やるならやる」「やらないならやらない」。はっきりしてほしい」というタイプもいます。

甥兄弟は、男児ですが、大勢の大人の話を聞いたり、他の人の都合を理解したり、など、生活環境の中から、男の子にしては説明を理解したり、他人の気持ちに寄り添ったりが、得意な気がします。けれど、そんな甥たちも、最初の頃は、「髪の毛をひっぱったら、引っ張り返す」「かみついたら、かみつく」と、動物のように身を持って教えていた時期もあるのです。
by k-onkan | 2017-07-05 23:44 | 子育て | Comments(0)

子供たちに愛情を注ぐ

最近の悲しいニュースといえば、幼い姉弟を残し、若くしてこの世を去った元アナウンサーで歌舞伎役者の妻の訃報でしょう。同じ病気を持つ人の支えになりたいと入院中もブログを書き続け、最近、そのブログは英語に訳されていると聞きました。

e0143522_22264957.jpgその歌舞伎役者が子どもたちを、通称「夢の国」、千葉県にある遊園地に連れて行ったことが写真に撮られ、「こんなにすぐに遊びに行くなんて亡くなった方がかわいそう」との批判を受けているという話をネットで目にしました。

私は、幼くして母を亡くした姉弟の「父親役」だけでなく、「母親役」までこなそうとするこの役者の気概が切なくもらい泣きしそうになりました。それは、故人の忘れ形見である姉弟に愛情を注ぐほど、この役者さんの故人への愛情の深さを感じるからです。同時に、誰かを「かわいそう」と言いながら、誰かを強烈に批判する力の恐ろしさも感じます。

若くして病気になり、夢半ばでこの世を去った女性は確かに気の毒です。けれど、その女性は最後の最後まで、母として妻として、精一杯、生きられたと思うのです。それを、誰かが「かわいそう」というのは、とても失礼な気がします。

また、不憫なのは亡くなった本人だけでなく、一番必要な時期に母を失った子どもたち、妻を失ったご主人も十分につらいことでしょう。ひとときの悲しみを忘れ、親子で「夢の国」を楽しんだことは、きっと故人にとって悲しみより、むしろ、喜びを感じられたかもしれません。

芸能人は私生活を公にするのが当然のように言われますが、ここまで、すべてを暴かれることが、当たり前だと感じない心でいたいと、個人的には思うのです。そして、何より、亡くなった女性の大切な忘れ形見たちが、ゴシップのタネにされたりせずに、心穏やに成長できることを、願わずにはいられません。
by k-onkan | 2017-07-02 22:26 | 子育て | Comments(0)

働くお母さん、負けないで

働くお母さんにとって、幼児のお稽古ごとを継続させるのは、つくづく難しいものだと最近、感じています。働くお母さんは、毎日、幼い子どもの心の浮き沈みに付き合っているわけではありません。そのため、貴重な休みの間に、子どもの癇癪や抵抗に出合うと、負のパワーに心が折れそうになってしまう、その気持ちも理解できます。

e0143522_20542956.jpg専業主婦のお母さんを持つ子どもであっても、自分のお母さんが他のことに目を向けると「もっと構ってほしい」「もっと遊んでほしい」「もっともっと」と全身で愛情を求めるものです。それほど、幼な子が母を求めるのは、凄まじいパワーがあると感じます。

そのパワーを全身全霊でぶつけあうのが、子育てかもしれません。どんなに、お腹を痛めたお母さんであっても、「わが子が可愛くて、愛しくて、大好き」と心の底から思える日もあれば、「どうして困らせることばかりするの?」と途方にくれる日も多くあり、心が折れそうになるといいます。

まして、家族のために忙しく働き、わが子と一緒の時間が少ないお母さんは、子どものわがままや心の機微に振り回されたり、対応することに免疫が多くないように感じます。たまの休みに、子どもが凄まじい勢いで、泣いたり、怒ったり、抵抗したりすると、ただ、ただ途方に暮れてしまうのかもしれません。

それでも、せっかく、「何かのお稽古ごとをはじめたり、教育を受けさせたい」と一度は思ったなら、子どもが泣いても、簡単に心を折られることなく、お母さんに頑張ってほしいと願っているのです。

なぜなら、今は「お稽古、イヤだぁ」と泣き叫んだ子どもでも、後になって、「もっと音楽ができたら、良かったのに」とか、「あの時、嫌がっても、最後までやらせてくれたらよかったのに」などと、大きくなってから、親を責めたりするのが子どもだからです。

今、子どもが「イヤだ、イヤだ」と泣くからと、短絡的に、すぐにやめさせてしまったりしないでください。子どもの「イヤだ、イヤだ」は「ママと一緒にいられないこと」をイヤだと言っているだけで、実は、「お稽古」がイヤだ、とは限らないのです。その証拠に、お稽古が終われば、すっきりとした顔で何かをやり遂げたと思って、堂々とした態度で帰っていくのです。但し、その自信を得るためには、いろいろ、たいへんなことや疲れることがあるから、お稽古前にグズグズ言って、お母さん「頑張ってきなさい」とエールを送って欲しいのかもしれません。
by k-onkan | 2017-06-30 23:52 | 子育て | Comments(0)

意見を聞いても自分を失わないこと!

子育ての話や教育について他人の話を参考にするなら、「考え方」や方向性が近い人の言葉に耳を傾けた方がいいと感じます。たとえば、専業主婦で朝から晩まで子どもと一緒にいるお母さんと、朝から晩まで長時間、子どもを預けて働くお母さんでは、「子どもに対する気持ち」「教育に対する考え方」は同じでないと感じます。、同じ時期に生まれた仲良いお友達母子だから、といって、そのことを忘れて同じ回答を求めると、後で無理が生じるかもしれません。

e0143522_20482887.jpg学生時代からの友達が同時期に赤ちゃんを授かり、一緒に良く過ごした2組の親子がいました。一方のお母さんは、子どもの頃、仕事が忙しいお母さんに育てられたので、自分はなるべく、子どもと過ごしたいと復職時期を延長して、日々、一緒に過ごしています。もう一方のお母さんは早期に復職して、子どもは1歳のころから保育園に通い始めました。

久しぶりに会った親子は、子どももお母さんもそれぞれが何か変わっていて、以前ほどは楽しくは遊べなかったといいます。その一番の原因は、「わが子が悪いことをした時の対応」が異なった点にあったようです。

普段、子どもと一緒に過ごすお母さんは、わが子が悪いことをしたら「ダメよ」と言って止めて「なぜ、いけないか」の理由を説明しています。反して、保育園に預けているお母さんは、「子どもは褒めて伸ばしたい。いいことをした時に褒めて、悪いことをしないようにさせたい」との考えでした。子どもが一緒に遊べば、いろいろな行動をします。このときの対応や考え方が異なったことから、子どもにも戸惑いが生じたのかもしれません。

幼い子どもは、何が「していいこと」で何が「いけないこと」かはっきり明確には分かっていません。まわりの大人が「ダメ」という姿から、「これは、してはいけないことなのだ」とか、「これは何も言われなかったから、また、やってみよう」と経験の中で、「善悪の区別」を身に付けています。

「いいことをしたら、褒めて気づかせる」ことも、「いいことをするように、仕向けること」も大切なのですが、自分が悪いことをした時に、何も指摘されない子どもは、「何が悪いことなのか」を分かるまでにとても、時間がかかり、子どもの社会で、友達と関われるようになるまで、試行錯誤があり、たいへんだろうと感じます。

長時間、お子さんと離れて過ごすお母さんにとって、やっと出会えたわが子には、なるべく、厳しいことや、いやなことを言わずに、平穏で幸せな時間を過ごしたいと言う気持ちも分かります。

でも本当は、「悪いことを、その場で悪いということ」も「褒めて伸ばすこと」も、どちらもバランスよくされることで、子どもの中に、基準が育っていくと感じます。乳幼児期に親子で一緒に生活しても、離れて生活しても、どちらにしても、将来、わが子が親から離れた時に困らないようには、育てておきたいものだと思うのです。

そして、わが子に対して、丁寧に注意したり説明したりする余裕があるお母さんは、異なる環境で生活するお母さんの子育てを、見習おうとする必要はないと感じます。なぜなら、それぞれの環境の違いによって考えは変わるものだと思うからです。そして、何より大事なことは、他人の話を聞いた時に、自分を見失うほど、親御さんが、惑わされないようにすることかもしれません。
by k-onkan | 2017-06-11 23:45 | 子育て | Comments(0)

途中で見捨てないで・・・・・

たとえば、男女が痴話喧嘩をした時に、女性が「放っておいて」と言ったからといって言葉通りに放って帰ったら、「女心がわからない、優しさがない」と男性は女性から責められる可能性は高いように思います。もちろん、女性の中には「放っておいて」は「本当に構わないで」とストレートな意味の男気にあふれた人もいるでしょう。しかし、そういう人は、子供時代から自分の願いを素直に口にして受け入れられた人なのだろうと、想像します。

e0143522_20231052.jpg本当は「放っておいてほしくない」のに「放っておいて」というのは、子供時代に親が忙しかったり、自分から「いい子でいなければ」とわがままを言わなかった人かもしれません。本当は「構ってほしい」のに素直に言えない代わりに病気になったり、わざと問題を起こす「面倒なタイプ」の話です。

私自身に、まさしくそんなところがあり、大学生になってアメリカで一人暮らしをしていた頃には、ずいぶん周りの友人に迷惑をかけたものでした。ストレートな表現が多いアメリカで、ストレートな表現をすることで、ずいぶん、素直に自分の気持ちを言えるようになったと思いますが、それまでの道のりは長かったと感じます。

よく「子どもの頃、いい子だった子が危ない」と言われるのは、自分の気持ちを素直に出せないまま、思春期に突入して、その感情をコントロールできなくなるからだろうと思います。10代で面倒なぐれ方をする子どもは、必ず、「大人なんて」とか「こっちに来るな」と乱暴な拒絶の言葉を発します。でも、そこには、「自分に愛情がないなら」とか、「途中で見捨てるつもりなら」構わないでほしいと聞こえます。私が思春期の子の面倒に関わったら、最後まで絶対に見放してはいけない、と感じるのは、そんな理由からなのです。

10代の子どもや、成人した大人になっても、そんな表現をする人がいるのですから、幼児が「ママ、嫌い、あっちへ行って」と走って逃げたり、部屋に閉じこもったときでも、「本人が望んだことだから」と放っておかないであげてほしいのです。きちんと子供を抱きしめて、「どうしたの? 何がいやだったの? ちゃんとママに話して」と話を聞いてあげてほしいと思います。そして、お母さんの側の話もきちんと伝えてほしいのです。

大人に余裕がないと、親御さんが「だったら、もう勝手にしなさい」と怒ってしまうこともあるでしょう。すると、子供は自分の「負の感情が誰にも受け入れられない」と思い、益々、素直な表現が苦手になると感じます。

はじめての子育てで、お母さんも、お父さんも余裕がないのかもしれません。でも、子供はそれ以上に、もっと心配ごとが多いものなのです。どうか、子供の気持ちは途中で見捨てずに、最後まで付き合ってください。その過程で、「ダメなことはダメ」と言っていいのです。また、親御さんばかりが我慢したり、自己犠牲を払う必要はありません。ただ、「人間」と「人間」として、「していいこと、悪いこと」を伝えたり、「受け止められること、受け止められないこと」をきちんと伝え、親としてわが子を愛しているを示してほしいのです。それが、将来、子供が幸せに生きていくために、絶対に必要なことだと思うから――。
by k-onkan | 2017-04-16 22:21 | 子育て | Comments(0)