麻奈先生のブログ~木下式の子育て論~
by k-onkan
カテゴリ
全体
木下式音感教育法
しつけ
子育て
教育
お稽古事
親業
音楽
乳児
のぞみクラス
幼児
児童
名誉団員・卒業生
思春期・反抗期
自立について
運動
発達障害
保育園
楽院だより
我が家のこと
自分のこと
以前の記事
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
フォロー中のブログ
蛹の頃~さなぎのころ~
最新のコメント
出演園児のお母様へ ..
by k-onkan at 06:33
一番こわいのは、マナ先生..
by 出演園児の母 at 10:48
昔、近所の顔なじみの飲食..
by k-onkan at 10:32
>「じぃじ」 凄いです..
by ha-i at 01:48
ばら組の保護者さま ..
by k-onkan at 17:06
作者について
木下式音感教育法認定講師
  木下麻奈
     
 木下式の基本は、幼児期に「躾・規律」を教え、高度な音楽基礎教育を施すことです。詳しくは、ホームページをご覧ください。http://www.kinoshita-onkan.com

イラスト:「ケイ&シュート」
 By ケンイチ・シライ
ブログパーツ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


カテゴリ:乳児( 58 )

1歳から始めるメリットは?

最近、1歳のお子さんとお母さんが体験授業を希望される方が多くなっています。今日も2名の親子が既存の望クラスに参加されました。その際、「1歳という時期から音感教育を開始するメリットは?」という質問をいただきました。

e0143522_19125010.jpg早期に開始するメリットはいくつかありますが、一番の理由は子供が「好き嫌い」を判断する3~4歳より前に、自然に音楽を楽しむ気持ちを育て、声を出すことに抵抗を示さないように育ってほしいからです。これは、以前、楽院を見学された東北大学加齢医学研究所の瀧靖之先生に教えていただいたことですが、親が子供に好きになってほしいことがあるなら、早いうちに親が楽しんでいる姿を見せることが大事、だそうです。

思えば、子供は親のいう通りにしなくても、親がすることは呼吸をするように自然に吸収していくと感じます。たとえば、音楽家の家庭の子供が音楽家になりやすいのは生まれてすぐから、音楽があるのが当然の環境に育つから、といえそうです。また、本が好きな親御さんの子どもは当然のように本を読みますし、論理的に話す家庭のお子さんは、幼児であっても順序を追って説明するのが上手なものです。そう考えると、自分ができることは、早期に子どもに見せておくことは大事だと思います。まして、「自分が苦手なこと」をわが子にできるようになってほしいなら、「適した時期」に「好ましい方法」で訓練を始めるのが、好ましいと感じます。

音楽教育の中でも、特に「音感教育」は聴覚の発達に関連があるため、遅くとも4歳半には訓練を開始して、7歳までには能力の定着を図りたいと感じます。最近の脳医学では音感がつく臨界期は7歳より、もう少し後までと言われるようになってきましたが、木下式で発声を通して音感能力を付けるのであれば、4歳半がギリギリのタイムリミットです。聴覚の良し悪しは、それぞれ個人差があるものですが、それでも、早期に意識して耳を使い始めたお子さんの方が、鋭敏な聴感覚を持つと感じるからです。

私たちが生後数か月からベビークラスを開講したのは、早期に先どり教育をして幼稚園受験に役立てたり、よその生徒を出し抜きたいから、などの理由ではありません。3歳に木下式を開始して最大限に効果を出すためには、2歳のうちに家庭でやっておいていただきたいことがあったことから、2歳の望クラスを開講しました。

2歳の子どもに負担なく、望クラスの授業を行うためには、1歳の間に絵本を読んだり、身体を使ったりすることが、大事になりました。1歳で言葉を吸収したり、お母さんの言葉が理解できるようにするためには、0歳の頃の身体の動かし方やスキンシップが大事になります。それぞれの時期に、家庭で親御さんにしておいていただきたいことがされていないと、どんなに木下式が素晴らしく効果的な音感教育でも、どんなに楽院が手をかけて教えても、昔と同じ成果をあげることはできない、これが0歳からクラスを開設した理由です。

0歳からお稽古ごとを始めたからといって、後で楽をしたり、手抜きができるようになるわけではありません。けれど、親御さんに時間的余裕があるうちに、親子一緒に、日々、少しずつ、当たり前の努力をする習慣を持つための最初の「教育やしつけの第一歩」が1歳から始めるお稽古なのかもしれません。
by k-onkan | 2017-04-20 19:12 | 乳児 | Comments(0)

子供にしてほしいことを、していますか?

乳幼児に「抱っこ、抱っこ」と抱っこをせがまれるのは、お母さんにとって、わずらわしいことがあるかもしれません。しかし、「抱っこ」と言った時に応じてくれないお母さんの言葉に子どもは従いたいでしょうか。答えは否です。

e0143522_1952999.jpgもし、お母さんが、わが子に自分の指示に耳を傾けてほしいと思うなら、お母さんもわが子の気持ちに敏感になり、子どもが求めていることに気づかないふりは、しない方がいいと思うのです。親子の愛情はギブ&テークではありませんが、それでも、子どもは大人がしている通りのことを、して見せているだけのように、私には感じます。

言葉が少ない幼い子どもの気持ちを理解するのは、難しいものですが、たとえ、相手が赤ちゃんであっても、自分が嫌なことは子どもも不快であることだけは心の片すみにおいておきましょう。

最近、指示行動が苦手で、言葉に少し遅れがある生徒さんをお預かりするようになりました。お母さんは物静かな優しい方ですが、わが子と意思の疎通ができず、とても困っているようです。そして、お母さんが困れば困るほど、わが子は奇妙な行動をしてしまいます。多分、困っているのは子供も同じなのです。

私は、その子の行動を観察しながら、お母さんの子供との関わり方も観察しています。そして、気づいたことがあります。それは、子どもの目線が求めていること、子どもが考えていることに、お母さんが気づかないため、子どもが望んでいないものを手渡したり、子どもがしたくないことを、無理強いする結果になっているようなのです。

発達に凸凹がある子どもも、乳幼児も、何かの指示を出す時は、必ず、最初に子どもの名を呼び、目線を合わせてから、子どもが受け止め易いはっきりとした言葉を、聴き取りやすい高めの声と理解しやすい平易な言い方で伝えることが大事です。これをせずに、いくら子どもの迷惑な行為を止めようとしても、望み通りの結果は得られません。

たとえ、わが子が他人に迷惑になることをしたとしても、物も言わずに、いきなり子どもの手をつかみ、行動を制したら、子どもは何が起きたか分からず、パニックを起こすこともあると思います。言葉は理解できても、できなくても、行動を起こす前には、直接、声をかけて、子どもに「何かある」と心の準備をさせる必要を感じます。

もし、私たち大人が何かに一生懸命、取り組んでいる時に、いきなり、どこからか手が伸び、自分の行動を制止されたとしたら?と想像してください。見えないところから、出てきた手は、大きな巨人が現れたかのような、恐怖があります。子どもにとって、言葉なく、いきなり行動を制されるのは、たとえ、相手が肉親であっても、それと同じような不安な気持ちがあると思うのです。

子どもにだって感情はあります。大人には「子どもがわがままを言っている」「駄々をこねている」ように見えても、子どもにはそれをしてしまう原因や背景が必ずあるのです。

小さい子を持つお母さんは、わが子の目線が何を見つめ、手や身体が何に向かっているか、よく観察していただきたいと思います。言葉はなくても、子どもの身体を見れば、子どもが考えていることを読むことができるはずです。
by k-onkan | 2016-11-11 19:52 | 乳児 | Comments(0)

視覚と聴覚が大事!

ぞうの国へは、それぞれの家庭の自動車で移動しました。途中、高速道路が長いトンネルに入ると、車内は暗くなり、音もしなくなります。赤ちゃんにとって、視覚と聴覚が遮断されることは、究極の恐怖です。望クラスでも、子どもに悪意はなくとも友達を叩いたり、癇癪がとめられない時などは気持ちを落ち着けるために「暗い部屋」に一緒に入ることがあります。暗闇の中では視覚が遮断されるため、それだけで十分に怖さを感じるものです。その上、子どもを抱いている大人が一切、声を出さないと、幼い子どもでも「まずいことが起きた」と雰囲気から察知するようです。

e0143522_19203914.jpg高速道路の長いトンネルは、赤ちゃんにとって、まさに「暗い部屋」と同じくらいの不快感と恐怖があるのでしょう。それまで、ニコニコご機嫌だった赤ちゃんが泣きやみまなくなりました。ベビーシートの中で、恐怖から火がついたように泣く赤ちゃんを止められるのは、「お母さん」の抱っこと、お母さんのおっぱいだけでした。

日々、赤ちゃんにおっぱいを与える若いお母さんは、負担は大きいと思いますが、それでも、赤ちゃんが一番、安息を感じるのが大好きなお母さんの胸の中であり、乳児期に、お母さんから引き離されることが、赤ちゃんにとって、いかに苦痛であるかを再認識しました。

乳児期の脳は視覚と聴覚をつかさどる部分が、一番、発達すると言われています。この時期に、暗くて目が見えなかったり、何の音も聴こえないことは、赤ちゃんの発達に大きなマイナスがあります。明るい場所で、いろいろなものを見ようとしたり、大きめの音で、音楽を流したり、言葉を話しかけたりは、とても大事ということを忘れないようにしたいものです。
by k-onkan | 2016-11-04 23:15 | 乳児 | Comments(0)

動物から人間への初期教育!

子どもを「動物扱いするのか」とお叱りを受けそうですが、私が0~1歳までの乳幼児を「動物から人間にする」ために、絶対に教えなければならないと思っていることがあります。それは、大人に「ダメ」と言われたら、やっていることをストップできるようにすることです。

e0143522_10534147.jpg動物の調教でいうと「まて!」です。幼児教育の世界では、「ストップ&ゴー」「NO GO」等、いろいろな呼び方がありますが、これを失敗すると、幼稚園や小学校へ送り出しても、先生の言葉が理解できず、集団行動ができず、野生人のようになってしまいます。

1歳児であろうと、発達障害を持つお子さんであろうと、相手が「言葉を理解している」と信じて目を見て話しかけ育てれば、たとえ、0歳でも「ダメと言ったら、ストップする」ことはできるものです。また、たとえ、障害を持つ子であっても、丁寧に指導すれば必ず「ストップ&ゴー」はできるようになるものです。しかし、残念ながら、たいていの場合、子供の後ろから、ついて回るだけで、子どもが「悪いことをさせないように」押さえつけてしまうだけです。それでは、何が「していいこと」「悪いこと」かを理解することはできません。

幼い子や、発達障害を持つお子さんは、いろいろなことに興味を持っています。そこで、子どもの目線の先を見ながら、次は何をしそうかを観察しつつ、命の危険がない限りは、子どもが興味を持ったことを経験させて、その上で、「これは、汚いからダメ」「これは、楽しいね」と、一つずつ、丁寧に、何度も何度も知らせるのです。「子どもが理解できている」と信じて話す大人の語調(声のトーン)であれば、子どもは、必ず理解するようになります。

いつまでも「言葉が分からない」「いうことを聴かない」というお子さんは、その前に、「言葉が分かる人間扱いをしていない」「子どもの気持ちを汲み取っていない」のかもしれません。それでは、いつまで経っても、子どもと意思疎通は、できるようにならないかもしれません。
by k-onkan | 2016-10-28 23:48 | 乳児 | Comments(0)

イルカも赤ちゃんも賢い!

先日、何気なく、「芸をする動物は、一体、どうやって、人間に芸を仕込まれるのだろう」と、疑問に思いネットを調べてみました。人間の赤ちゃんに物を教えるには、目の前で親や兄弟が、やって見せれば、すぐに真似てできるようになるものです。けれど、イルカや象など、大きい生き物に人間が手本をすることは、できないと思ったのです。

e0143522_7161838.jpgジャンプするイルカについては、偶然、飛び上がった時に、餌の魚を与えるのだそうです。そして、飛び上がる瞬間に人間が手を挙げたり、笛を吹くことで、イルカが「手を挙げた時、笛を吹いた時に、ジャンプをすると、魚をもらえるのではないか?」と、自分からジャンプするようになるのだとか。

そして、そのうち、ご褒美の魚をもらえなくても、「喜んばれること」に喜びを感じて、ジャンプをするようになるのだそうです。そういえば、水族館でショーをするイルカたちは、ジャンプの都度ではなく、一つのプログラムが済んでから、餌を与えられているように感じます。

人間の赤ちゃんも、偶然でも、何かいい行いをしたら、大人が喜ぶ、というのは、大事なことではないかと思います。たとえば、いつも、友達の持ち物を取上げていた子が、友達に貸してあげられたら、「当然だ」と思わずに、「わぁ。いい子ね。優しいわね」とことさら、大げさに褒めることで、「いいことをした」と思うようになると感じます。

もちろん、それが、習慣になったら、いつまでも褒めちぎる必要はないと思いますが、最初に行った時には、大人が、その行為に気付き、認めるというのは、大事だと感じます。

小さい頃から、「いい行い」をすることを大人に気づいてもらえている子どもは、さほど、叱られることなく、正しいことを好んでするようになると感じます。反対に、自由奔放に子どもの気の向くまま、やりたい放題を認められたお子さんは、故意ではありませんが、危険なことや、他人に迷惑をかける行いが多くなり、結果的に、大人に叱られる場面が増えてしまうように思います。

どちらの道を通っても、大事なことは、大人になるまでに、自分の欲求を抑え、物事の善悪を理解できるようになることが、一番、大事だと思いますが、それでも、012歳のうちは、穏やかに教えることが、できる時期なので、イルカと同じように、偶然の「いい行い」を見つけられる大人の観察眼が求められるように思うのです。
by k-onkan | 2016-10-10 23:15 | 乳児 | Comments(0)

あきらめる練習は脳を育てる

幼児教育に携わっていて、一番大事だと感じるのは、乳幼児期から「断念の芽」を育てることです。「断念の芽」とは、自分ではどうにもならないことを諦めること、我慢すること、忍耐力をつけることです。こういうと、「小さい子に何かを諦めさせるのは可愛そう」との意見をききますが、「暑い」「喉がかわいた」「おしっこに行きたい」などの生理的な欲求を無理に我慢させるわけではないのです。

e0143522_2084631.jpg子どもは誰でも、いろいろなことを「したい」「ほしい」という欲求を持っています。しかし、大人になって、理性的にコントロールできるようにしたいなら、幼いときから、やりたいことをやりたいだけさせるのではなく、諦めさせるのも大事な練習です。そして、それは、できれば、3歳までにしておいた方がいいこと感じます。

たとえば、赤ちゃんはキラキラしたネックレスを身に付けていると必ず、引っ張るものです。握る力が強い赤ちゃんは、容赦がないので、時にちぎれてしまうこともありますが、いくら赤ちゃんが「ひっぱりたいから」と一度でも許したら、よその人のネックレスも引っ張る癖がつくかもしれません。

よその人に迷惑をかけないためには、最初にお母さんのネックレスを欲しがった時に、「これはダメ!」と諦めさせることも大事ではないでしょうか。万が一、赤ちゃんが、「ギャー」と泣いたら、他に握っていいものを渡して、「こっちなら、大丈夫よ。どうぞ」と気を紛らわせ、ネックレスは見えないところにしまうかもしれません。

小さい子どもと関わると、その可愛さから「どんな願いも叶えてあげたい」と思うものです。けれど、子どもの自己中心的な欲求はとどまることを知りません。お菓子があれば「もっとほしい」と言うでしょうし、おもちゃを見れば「ほしい」というでしょう。それを子どもの欲望のまま、大人になるまで、与え続けたら、将来、犯罪に手を染める可能性は増えてしまいます。

最近、楽院に入学した3歳の男の子は、「我慢したり、あきらめたりする経験」をしたことがなかったそうです。そのため、「声が違から、もう一度やろう」と指摘すると、自分が否定されたと感じるのか、泣いて抵抗を示します。また、おやつを食べ終わると「もっとほしい」と絶対にあきらめません。「1枚食べたのだから、もうおしまい」「ごはんが食べられなくなるから」と言っても「いやだいやだ」を繰り返します。

これから、音感教育を通して「断念の芽」を育てていく予定ですが、3歳になって「諦めたり、我慢すること」を覚えるよりは、0歳、1歳、2歳から、少しずつ、「自分が願っても、かなわないことがある」ことを知らせたり、時には我慢することを習慣にする方が簡単です。

とは言っても、最近は、30歳まで、欲しいものを欲しいだけ与えられて大人になる人もいるようです。そう考えれば、3歳という早期に気付いてよかったと思えます。たとえ、これから断念の芽を育てるのに多少時間がかかっても、30歳よりは遅くない」と思うからです。断念の芽を育てることでは、脳を育てることにつながる、そのことを忘れずに、何でも、子供のいいなりになるのが、いい親ではないと、心に刻みたいものです。
by k-onkan | 2016-09-01 23:04 | 乳児 | Comments(0)

音楽も身体が基本

最近、楽院の幼児や音感を指導する保育園の幼児たちに「とかげ体操」と言って、「ずり這い」をさせています。「ずり這い」というのは赤ちゃんが最初にするハイハイで、お腹をつけたまま、手足を左右に動かし、芋虫のように進むものです。

e0143522_1223476.jpg興味深いことに、高い声が出づらかった子や落ち着きがなく、長時間、立っていられない子はズリバイをした時に、不自然な動きが多く見られました。たとえば、腕の力だけで前に進み、胸から下は棒のように硬直していたり、足のどちらかだけを動かして前に進んだりなどです。

反対に、音感のレッスンの際に発声をすることや、立って話を聞くことに特別な問題のないお子さんは、上手に手足の動きを交差させながら、とても素早くスイスイと進み、まったく、別の運動のように見えます。

都会の住宅では、広い畳の部屋や長い廊下もなく、赤ちゃんはすぐにものに捕まって、つたい歩きを始めてしまいます。大人は、「ハイハイをしなくても、歩けるようになっているなら、それで問題ない」と思いがちです。

しかし、赤ちゃん時代に「ハイハイ」をしたかどうかは、子供が成長し、いろいろなことを学ぶ上でとても大事なことです。小学校の入試の際に「くま歩き」という名前の「高這い」の競争があるのも、乳児期にハイハイによって育つ体の発達がいかに、大事か、関係者は知っているということかもしれません。

私は、これまで「乳幼児期にハイハイは絶対にさせるもの」だと思ってきたため、「ハイハイをしていないと、どのようなことが起きるか」実感としては、分かっていなかったのです。けれど、ハイハイをしていないお子さんが増えたことで、まっすぐ立たせることも机にきちんと座らせ物事に集中して取り組むことも、体を使ってお腹の底から声を出すのも、体が正しく育っているからだったのだと、今さらながら実感しています。

指導にうかがっている保育園では、雨の日には、「トカゲごっこ」とうい名で、みんなで、「ズリ這い」をして遊んでいただけるようにお願いしています。また、ハイハイをせずに歩いてしまった楽院の幼児は弟妹と一緒に意識してハイハイをする時間を与えてほしいとお願いしました。たかが、ハイハイですが、これを飛び越えて、成長すると、後で、他の課題でとてもたいへんなことなのです。
by k-onkan | 2016-07-06 23:19 | 乳児 | Comments(0)

1歳に「善悪」を教えるコツ!

「ボールは投げていい。でも、タンバリンはダメということは、1歳の子には分からない」と悩む若いお母さんに出会いました。確かに、1歳の頃の子供は理解していないことが多いからこそ、悪気なく「やってはいけないこと」をしてしまいます。

e0143522_9585047.jpgでも、「わからないから」と放置したら、一生、理解できません。そこで、教え方があります。それは、ボールなど「投げていいもの」を投げた時には、「よくできたね~。おりこうちゃん」とハッピーな高い声で大げさに褒めるのです。反対に、「投げてほしくないもの」を投げたら、「それはダメ!投げちゃ!」と低い声を出すことで、「投げていいもの」「投げていけないもの」を理解させていくのです。

残念ながら、大人と違って、「1を知ったら10を知る」とはいかないので、1歳児は、次々と、大人が「いけない」と思っていることにも、挑戦します。これは、それが、1歳児にとっての学び、だからです。お母さんには、いらいらせずに、付き合ってあげてほしいのです。

誤解しないでいただきたいのは、「自分だけが、悪い子を授かった」わけではないということです。どこの子どももみんな同じようなものです。ただし、育つ環境によって、「自分でやってみて学ぶ子」もいれば、「他の子がやって、叱られるのを見て学ぶ子」がいるという差があるのです。

その家で初めて生まれた子や男児、活発な子は、「自分でやってみて学ぶタイプ」かもしれません。反対に、まわりの様子を見て観察する子は、静かで扱いやすい子ですが、臆病だったり、自分でする体験が少ない分、後で補う必要が出てくるかもしれません。

個人的には、1歳児の内に、「いい、悪い」をはっきり丁寧に教えられるため、動きまわったり、勝手な行動をする子の方が、教えやすいと感じます。なぜなら、人のふりをして、いい子にしていた子は、「なぜ、してはいけないか」「なぜ、するのか」など、物事を深くは、理解できてていないこともあると感じるからです。

そして、何より、大事なのは、乳幼児と関わるは大人は、フットワークが軽くなければならないということです。お母さんが、どっしり、座り込んで、子供のしつけや教育をしようとすると、どうしても、言葉による指示が多くなります。それよりも、子供が何か危険なことをしたり、身勝手な行動をしたら、親は瞬時に動けるようにしておきたいものです。

音感を指導する際には、木下先生から、厳しく言われていることがあります。それは、言葉で指示を出すのではなく、「大人が身を粉にして動け!」ということです。幼い子はどんなに言葉で指示を出しても、それを的確に理解できないことが、ほとんどです。言葉で言うより、大人がさっと動き、手を添えるのが、子供に何か伝えるためには、一番、自然で、理解させることができるからです。
by k-onkan | 2016-06-12 23:56 | 乳児 | Comments(0)

1~2歳に適したことを!

楽院のベビークラスには、お父さんも、お母さんも楽院の卒業生という幼児が通っています。1歳4か月のAちゃんです。両親は結婚した時から、「子どもが生まれたら木下先生の指導で独唱をしてほしい」との願いを持っていました。生まれた時から、楽院によく顔を出しているせいか、レッスンが始まっても、ほとんど人見知りもしません。今は大人が、「ダメ」と言っても、自分を抑制できませんが、これから、少しずつ、体験から教えていこうと思っています。

e0143522_19574065.jpgAちゃんには音楽を学ぶ上で、長所になりそうなところがたくさんあります。それは、好奇心が旺盛であること、そして、運動機能が発達していることです。自分から声を出して歌おうという姿勢も見られます。ですが、この長所も、ところ変われば短所になってしまうこともあるようです。

現在、Aちゃんは1歳児が通う他の幼児教室にも通っています。そこでは、一クラスに母子6~7組が一緒に活動しているそうです。その中で、Aちゃんだけが、他のお子さんと違う行動をすることをお母さんはとても心配しています。しかし、012歳の幼児の特性を知っていれば、この時期は、みんなで一緒に活動をするお稽古事はあまり適していないと思うのです。

1~2歳の子どもは、友達と一緒の時でも、それぞれ別のおもちゃで、別のことをして遊びます。友達と協力して楽しく遊べるようになるのは、もっと大きくなってからなのです。言い換えると、大人の指示によって、友達と集団行動をしたり、自分が我慢をしたりを教えるのは、もっと先でいいはずなのです。

私たちが信じる「0歳から2歳の間に、必要な教育」は、集団活動や指示行動をできるための訓練ではありません。視覚や聴覚をはじめ、五感を使うこと。好奇心をもつこと、絵本の読み聞かせや音楽を聴いて、言語の理解を深めること、そして、信頼する大人から、愛情の中で「善悪の区別」を知らされることだと思っています。

世の中には、いろいろなお稽古事があります。そのどれもが、「なるべく早く始めた方がいい」と言われます。ですが、0~2歳に一番、必要なことは、信頼できる大人との信頼関係を築くことです。「子どものために」とお金を払ったお稽古ごとによって、親子の関係が悪くなったり、子どもの好奇心や興味を失わせる結果にならないように、「みんながやっているから」ではなく、親御さんが本当にわが子に合っているかどうかをよく見極め、観察することが大事なのではないでしょうか。
by k-onkan | 2016-05-31 19:57 | 乳児 | Comments(0)

本が好きな子に育ててほしい

私の知人で、保育園を卒園した人に読書が苦手な人が多いような気がするのです。こう書くと「保育園に対する差別だ」と叱られるかもしれませんが、これは、保育園か否かというより、幼児期に特定の大人から1対1で本を読んでもらう経験が少なかったのではないかと感じています。

e0143522_2235514.jpgもちろん、保育園に通っても読書が得意になることもあると思います。たとえば、14歳でカナダの5大学に合格したという天才少年と呼び声が高い大川翔くんの通った保育園は、とにかく、たくさん読み聞かせをすることが特徴だったそうです。園児のお母さんが迎えにくるたびに、「〇〇くんママがお迎えに来られました。今日は、○○くんママに本を読んでもらいましょう」。つまり、園児の数だけ、子どもたちは本を読んでもらえるというしくみです。

しかし、一般の幼稚園、保育園で、絵本の読み聞かせに挑戦したとしても、毎日、2~3冊読むのが精いっぱいです。また、20人の子どもがいれば、20通りの好みがありますが、必ずしも、全員が好奇心を持てる内容とは限りません。「子どもを本好きにしたい」と思うなら、幼稚園、保育園の先生だけに、その責任を押し付けるのではなく親御さんが、自ら本を読む姿を見せたり、わが子が興味を持つものを一緒に読んだりする必要があります。

中には、「自分は親に読み聞かせをされたことはないが、本が好きで自分で読むことができた」という人もいるかもしれませんが、幼いうちに自分で文字を読めたり、書いてある言葉の意味か理解できたとしたら、それ以前に、文字を教えたり、本の面白さを知らせる環境があったはずです。誰から手もかけられずに、一人で自然になんでもできるようになる幼児などいないからです。

さて、わが子が将来、自分で本を読み、そこからいろいろな情報を得たり、深く物事を考えられるかどうかは、幼児期に本と親しむ機会があるかどうかにかかっていると感じます。また、親御さんが本を読むことが苦手だったとしても、幼児の絵本くらいなら、読み聞かせることはできると思うのです。ただし、平坦に無表情に読むと、子どもが「本は楽しくない」と思ってしまうこともあります。本の文章も音楽のように、強弱、緩急、表情をつけ、子どもを楽しい気持ちにさせてほしいのです。
by k-onkan | 2016-04-29 22:34 | 乳児 | Comments(0)