麻奈先生のブログ~木下式の子育て論~
by k-onkan
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作者について
木下式音感教育法認定講師
  木下麻奈
     
 木下式の基本は、幼児期に「躾・規律」を教え、高度な音楽基礎教育を施すことです。詳しくは、ホームページをご覧ください。http://www.kinoshita-onkan.com

イラスト:「ケイ&シュート」
 By ケンイチ・シライ
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カテゴリ:名誉団員・卒業生( 207 )

ようこそ先輩~ロボットアーム作り~

夏休みには、瑠音先生が仕事をする間、甥たちと自由に過ごす一日があります。昨年は、はとバスツアーに出かけましたが、今年は生憎の雨で遠出ができず、わが家で「工作をする日」となりました。

e0143522_13314434.jpg甥たちは二人とも工作が好きで普段から、廃材などでいろいろなものを作りますが、せっかくの夏休みに一日かけて作るなら宿題にもなるように、少し難しいものをと考え、ネットで「ロボットアーム」の作り方を見つけました。

ロボットという名称から、兄甥の理科の「物作り」の宿題になりそうな気がしたのですが、理数系が得意でない私には、専門的なことが分かりません。そこで、大学院でロボットの研究室を経て、現在は大手重工で研究員をする卒業生に質問を投げたのです。

「ロボットアームは、理解として、どんなことを学べるか?」という意味不明な私の問いにも、すぐに「物理、機構学、運動力学あたりでは?」との丁寧な回答がきました。その上、「ボクも一緒に工夫して何か作りたいですね」とわざわざ、我が家まで足を運んでくれることになりました。

質問から2時間後、先輩が到着した頃には、兄甥のロボットアームはほぼ出来上がり、動きが悪いところの微調整をしているところでした。弟甥は、自分で用意した「プラスチック製飛行機」があっという間に出来上がり、自分も「ロボットアーム」が欲しくなり、私が手伝うことになりました。

ネットで同じ動画を見て製作しましたが、それぞれの身体の大きさに比例したものが出来上がるので、巨人と小人のようなロボットアームとが出来上がりました。先輩は?というと、さすがプロです。ネットの作り方動画などは目もくれず、どんどん作っていきます。その上、親指はより人間の指の動きになるように、付ける位置が変えてありました。

何かに集中すると、それぞれ自分の世界に没頭し、無駄口をきかないのは男子の特徴かもしれませんが、それは、大人になっても同じようです。ただし、成人した先輩は、時々「物を作って一番、楽しいのは、動いたときなんですよね。ぼくもこれくらいの時に物を作るのが楽しかったですね」と私を楽しませるために、会話も振ってくれました。

先輩がいう通り、弟甥は自分のロボットが動くと分かった途端、喜んで装着して遊び始めました。段ボール製のアームで、いろいろな物を握ったり、持ち上げたりするので、提出前に壊れてしまうのではと心配になったほどです。

とはいえ、中学2年生と小学2年生が同じ作品を夏休みの課題として提出するのは、なにか釈然としません。そこで、兄甥は先輩からロボットの動きをグラフにする数式や、生物の関節についての説明を受けて、考察レポートを提出することになりました。また、弟甥の作品は、「工作」の宿題らしくロボットらしい色を塗るところまでして、完成となりました。

専門的なことを深く勉強している卒業生は中学生に分かるように、ロボットの動きを数式やグラフに表してくれます。どんなおもちゃにも数式で表せることがあることを知ると、その昔、理数系が苦手だった言い訳に「自分の人生に関係ある科目とは思えない」と言い放った中学生の自分の未熟さを思い出して恥ずかしくなってしまいます。

ですが、私たちが日々、使うスマホもパソコンなどの多くの便利なものは、理科や数学などを専門的に極めた人の手によって生まれて、私たちは活用しているのです。兄甥が説明を理解できたか、どうかは別として、若い間には、「得意なことだけ」に偏らず、いろいろなことに興味を持ってほしい、そして、自分で考えられる人になってほしいと、思うのです。

卒業生は、「ロボットを作ることは、人間を知ることになる」と教えてくれましたが、実際、弟甥と一緒にロボットの指を作ったことで、私たちに人間がいかに繊細な動きが可能な手指を持って生まれてきたのかを実感します。そして、それを同時に動かせることに「人間のすごさ」に感激しました。

これからはロボットや人工知能の時代で、ロボットがあれば人間は必要ないのでは、と錯覚してしまうニュースも多くなっています。ですが、やはり、人間は「人間にしかできないこと」を大切にしていかなければ、と個人的に感じました。

卒業生は、長年、ロボットに携わるなかで、「ロボットは、どこまでいっても、人間が作る範囲を超えられない。でも、自然からは、人間が想像する以上のことが、学べる。だから、人間がロボットに負けてしまうのはあまりに、残念」という考えで、とても共感が持てました。特に「人間のように答えることを覚えさせることはできても、人間が楽しいと感じることは教えられない」という言葉に、人間がロボットに負けない教育、自分で喜怒哀楽を感じ、そこから、考えることを大切にした教育をしなければ、と感じました。

一般に、難しいことを専門的に勉強する研究者は、頭がよい分、身体を使ったり、感覚を信じたりすることが、苦手な方が多いように個人的には感じますが、卒業生は、子どもの頃から自然の中で泳いだり、山の中で生活したり、など、身体を使う機会が多かったこともあり、頭と体と感覚のバランスがよく育ったのだろうと思うのですが、本人は、子ども時代のことはちっとも覚えていない、というのです。その話は、また今度、ぜひ、書いてみたいと思っています。

さて、通常、音楽を教える仕事をするとその世界の人としか出会わないことが多いものです。しかし、楽院で学んだ生徒の中には、異業種で活躍する人も多くいます。子ども時代に、音感を学んだことに恩義を感じてくださり、いろいろな世界の先輩が、こうして集まり、いろいろなことを教えてくださるこの環境こそ、私や甥たちが父から与えられた財産なのだと感じています。
by k-onkan | 2017-08-15 23:29 | 名誉団員・卒業生 | Comments(0)

卒業生一家が合宿に参加します!

今年の尾瀬合宿には、卒業生一家が参加します。両親ともに楽院の卒業生で、2歳6ヶ月のAちゃんと5ヶ月のSくんが、現在、楽院の音感クラスとベビークラスに通っています。

e0143522_14295621.jpg幼い頃から真面目で手がかからず、合宿では女の子同士の争いごとには一切無縁だったのがお母さんのM先輩(名誉団員:平成11年卒業)です。

穏やかな女性が母になると、その優しさからわが子に振り回されてしまうようです。1年前、はじめて楽院のベビークラスに参加した際には、「どうして、私たちの子どもなのに、こんなに大人のいうことを聞かずに勝手な行動ばかりするの?」と深く悩んでいました。

しかし、木下式のメリハリのある言葉がけで当事、1歳4ヶ月だった長女は別人のように成長しました。今回の合宿では、楽院で学ぶ幼児、児童と関わりながら、「今後、どのようにわが子と関わっていくか」を学ぶ予定です。
                             
お父さんのY先輩は、長年、合宿で看護を担当してくださるH先生のご長男で、子どもの頃は「木下先生も楽院もピアノも大嫌い」だったはずなのですが、卒業後はピアノ演奏を趣味に高校時代は、同年代の山田和樹先生と成果報告会でブラームスを競って弾く青年になっていました。

高校大学時代には尾瀬合宿に、毎年、参加して引率をしてくださっているので、今年は、お仕事の休みを利用して、若き父として、在籍児の先輩として、若い頃のように合宿の手伝いをしてくださるそうです。

夫婦ともに「楽院の合宿はたいへんで、木下先生のことも苦手だった」のに、なぜか、わが子には、「木下先生から歌唱指導を受けさせたい」という夢があるそうです。小さい頃から、真面目で穏やかなお母さんと、誰とでも仲良くできるお父さんから生まれた子どもは、他人を押しのけて、自分を発揮するタイプではありません。

はっきりいうと、真面目で、きが小さく、心配症です。そのため、音感のレッスンでも、本当はなんでもできるのに、「チューチュータオル」が手放せません。合宿でお兄さんやお姉さんと関わる体験を通して、おおらかな気持ちでチューチュータオルを卒業することが、この合宿の目標かもしれません。
by k-onkan | 2017-07-16 11:06 | 名誉団員・卒業生 | Comments(0)

山田和樹氏が読売新聞に!!

「土曜日の読売新聞夕刊で山田和樹さんが紹介されて、木下音感のことがたくさん書かれていました」とわがことのように喜んでくださった方が、私にコピーを送ってくださいました。そこには、幼稚園で木下式と出合ったこと、はじめて、音楽祭の独唱の舞台に立ったのが、新宿文化センターで、それが指揮者になった自分の原点であることなどが、書かれていました。

e0143522_20195019.jpg通常、新聞や雑誌の記事では、名前を出して話しても、特定の固有名詞は出ないのが一般的ですが、今回は木下音感楽院や木下式音感教育法の正式名もはっきりと掲載されていました。一つだけ、「どろんこだーのド」が「どろんこならド」になっていたことは、考案者の木下先生にはショックだと思いますが、それもご愛嬌です。

世界的に活躍され、多くの賞を受賞されても、木下式の思い出を言葉に出して語ってくださることは、とてもありがたいことです。その反面、心配もしています。それは、新聞にも書いてあった「引っ込み思案だった子ども時代」や「繊細な性質」を知っているからです。芸能人やスポーツ選手、著名な作家など、世界的に活躍すればするほど、多くの人から注目され理想像が作られます。それは本来の姿と異なるものかもしれませんが、私たち凡人はスターを理想に当てはめたくなってしまうのでしょう。

そんなことを考えると、私の老婆心は更に増幅しますが、それでも、音楽に関わって生きられる幸せを胸に、これからもますますのご活躍をと、願っているのです。
by k-onkan | 2017-07-10 19:34 | 名誉団員・卒業生 | Comments(0)

どこにいても輝いていて

最寄りのJR駅で、中学1年になった名誉団員のYくんに会いました。中学生ともなれば、難しいお年頃なので、楽院の外で声をかけるべきか、迷いましたが「Yくん、おはよう」と声をかけると、けだるそうな声で「おはようございます」と返ってきました。

e0143522_193222100.jpg楽院では、私たちに甘えて、口答えをしたり、減らず口ばかりいうのですが、外で会うと先生だと思ってくれるのか、無駄口はたたきません。でも、歩いていると「どこへ行くんですか」と質問されました。「保育園に教えに……」「どこにあるんですか?」「千葉県のN市です」。無口な男の子が、会話を振ってくれたので、私も「君は、どこまで行くんですか」「O駅です」「中学校も小学校と同じ場所にあるんですか?」「はい。そうです」「じゃぁ、頑張って勉強してね。また来週ね」と、他人行儀な会話は終わりました。

普段、楽院では「うるさい!」「いい加減に静かになさい」と私を怒らせたり、「休み時間なんだから、卓球をさせてくれてもいいじゃないですか」等と自分の意見を主張しているとは思えないほど、外では互いに猫をかぶった姿で会話をしたことが、なんだか、とてもおかしくなりました。

十年もの長い期間を付き合った生徒は、やはり可愛いものです。それを感じるのは、山手線で大勢、見かける制服姿のどの学生の中でも、自分の生徒は、見分けられると思うからです。それは、Yくんが、世に言う「イケメンだから」ではなく、小さい時から手間をかけて色々なことを教え励まし、激怒し、多くの時間を共有した子供の一人だからなのだと思います。
by k-onkan | 2017-07-04 19:27 | 名誉団員・卒業生 | Comments(0)

孫弟子だから厳しく!!

年少未満児の孫弟子たちが成長して、「望クラス」から「音感クラス」へと進級しました。親子二代で木下式を勉強した成果は、お母さんの声が大きいこと、家庭に音楽があふれていることです。孫弟子たちもお腹の底から大きく声を出したり、歌を歌うことに一切の苦手意識がなく、楽院で音感を学ぶ上で、かなり恵まれていると言えるでしょう。

e0143522_21474264.jpgしかし、それゆえの心配もあります。親子二代で通う生徒が歌上手なのも、音感能力が身につくのも、当然のことです。反対に、孫弟子なのに「歌が下手」「音感ができない」としたら、何か大きな問題を抱えているかもしれません。それほど、「孫弟子はできて当たり前」の存在なのです。なにより、孫弟子が音楽面ですごく優秀に育ったとしても、それは、孫弟子の手柄でも、連れてくるお母さんやお父さんたち―卒業生―の手柄でもない、このことだけは、絶対に忘れないでほしいと思っています。

親子二代で通うためには、現在、親になったお母さんやお父さんのそのご両親、つまり、祖父母に慧眼があって、子どもが途中で嫌がっても信念をもって、長く楽院を続けさせてくださったから、いまの孫弟子の力となっているのです。このことを忘れて、自分の子どもだけを褒めちぎったり、絶対にしてはいけない、と思うのです。まず、親御さんのご両親に感謝を忘れないでほしいのです。

一般でもよく耳にしますが、「褒めるときは、才能や環境ではなく、その人の努力を!!」といわれます。どんな才能や環境に恵まれていても、最後に一番、大事なのは適時に適切にできる努力です。そして、何より、一番、難しいことも「努力すること」だからかもしれません。

私は、孫弟子には、よそのお子さんより厳しくしつけをしなければと思っています。なぜなら、楽院にいて「歌と音感ができる子」でありながら、善悪の区別がつかなかったり、大人を大人とも思わず、不遜な態度を取っていたら、将来、かなり、鼻持ちならないタイプに育つことに確信があるからです。

孫弟子を守るために、厳しくありたいと思っています。子どもを守る手段は、社会や他人の盾になって守る方法もあれば、時に、誰もいなくても自分の身を守れるよう、強く鍛えることもまた、「子どもを守る法」なのだと思うからです。そして私は孫弟子たちを預かるようになって、「なぜ、わが父が、まわりから「かわいそう」と批判されても私に厳しかったのか、そこにどれほどの愛情があったか」少しだけ、わかるようになったように思うのです。そう考えると、私も孫弟子に感謝しなければと思っているのです。
by k-onkan | 2017-07-01 23:42 | 名誉団員・卒業生 | Comments(0)

いい報告はいつでも嬉しい

今日は、楽院の名誉団員であるZくんが、企業内で行われた「社内接客コンテスト」で優勝したお礼の挨拶に訪ねてくれました。一流企業の「優勝トロフィー」はかなり重みがあり社内コンテストといっても大きな催しであることが感じられました。

e0143522_17542177.jpg子どもの頃から、他人の後ろに隠れて自分が前に出たり、持っている力を100%出し切るタイプでなかったZくんの活躍は、木下先生にとって何より嬉しいことだったため、本人に優勝の賞状とトロフィーを持たせて、みんなで記念写真を撮るなど、私たちも調子にのって「やりたい放題」しました。

本人は、「子どもの頃から、こうやって賞状を取ってくる子どもだったら、大人になって、こんな恥ずかしい目に合わされずに済んだのに……」と恥ずかしがっていましたが、子どもの頃から、「いい声なんだからもっと頑張れ」と叱咤激励してきた木下先生の気持ちを忖度して、苦笑いしながら付き合ってくれました。

思えば、合宿のマラソン大会といえば、「来年こそは、ブービーから抜けよう」という「残念賞」の記念撮影に木下先生と写るのが恒例で、「来年は頑張りなさいよ」と声をかけても、「足が遅いのは何をしても遅いんだから、仕方ないじゃないですかぁ」と開き直り、私の怒りを増幅させる「一言」を絶妙なタイミングで言うのがこの子でした。そのZくんが大人になって、「まわりの期待」に素直に応えて優勝するための努力をして取ってきた賞状とトロフィーが嬉しくないはずはありません。

木下先生は、子どもたちにも「一流企業につとめている男の先輩が発声の練習にきたんだぞ」と伝えていました。そして、その話で高学年の男の子たちの目の色が変わったのです。

これまで、女の子たちには「声が出ないまま、お母さんになって、子育をてすると、子供が低い声になったり、調子っぱずれになってしまうよ」とか、「女の人の声は低いより、高い方が魅力的」など、発声練習にモチベーションを持たせることができたのですが、成長とともに声変わりを経験する男児は、「声がいいこと」は子ども時代の特権で、大人になってから「プラスになること」などないと思っていたのかもしれません。立派な会社に務めるようになっても、声を出す機会があること、そして、はっきり話せることで評価が高い場面もあると知り、後輩たちの良い刺激になったと思います。

子供時代に学んだことは、いつか、どこかで、何かの役に立つはずです。そして、子どもの活躍は何歳になっても嬉しいものです。そのことを信じて、今やる気を出す子も、今すぐに出さない子も、含めて、これからも叱咤激励していこうと思っています。
by k-onkan | 2017-06-24 23:48 | 名誉団員・卒業生 | Comments(0)

勝って、よかった!!

数日前の夜遅く、私のパソコンに一枚の写真が送られてきました。それは「優勝」と書かれた賞状と花束の写真でした。大きな会社にある一番大きな会議室で偉い方を集めての接客コンテストでは、それぞれの部署のプレッシャーもあったことと思います。

e0143522_13435067.jpg「2位じゃなくて、優勝だからね」と声をかけたものの、「もし、優勝できなくて、連絡できなくなったら、かわいそうだったな……」と心配になった矢先のことなので、特に嬉しくなってしまいました。本人曰く、「サラリーマンとして、自分の部署からのプレッシャーもさることながら、楽院の先生の力を借りて、勝てなかったら、一生、楽院に顔出しできなくなる」という覚悟で臨んだようです。

子ども時代に楽院に通った子どもたちは、大舞台の前に、とことん練習に付き合い、最後は、「自分のベストを尽くしてくるように」声をかけて舞台に送り出します。このとき、プレッシャーに負けてしまう子もいれば、普段、通りの力を出し切ってくる子もいます。失敗した子には「やっぱりかぁ」とがっかりする気持ちもありますが、その時々、それが、本人の実力なのだろうと思います。けれど、失敗が続く子でも、「いつの日か大事な時にプレッシャーを跳ね変えせるようになってほしい」と、子ども時代に厳しくしてきたのです。

子ども時代から人の後ろに隠れて、表舞台に立つことが嫌いだった卒業生のこの男性が、「優勝しよう」と思って、自分の意思で、優勝するための策を考えたり、努力していることに、とても誇らしい気持ちになったのでした。
by k-onkan | 2017-06-15 23:42 | 名誉団員・卒業生 | Comments(0)

2位じゃダメ、1位をねらって!!

卒業生で社会人の男性から、「発声練習をしてほしい」という連絡がありました。最近、パソコン修理でとてもお世話になっているZくんからものでした。勤務先の大手家電メーカーでは、年1回「接客コンテスト」があるそうです。予選を通過し、次は会社の偉い方の前で接客の様子を発表するということで、「その準備のために発声をしたい」とのことでした。

e0143522_16344492.jpg卒業から15年以上経過した大人の男性をピアノの前に立たせ、発声のお相手をするのは、私もかなり気恥ずかしいものがありましたが、かつて生徒であった相手は、子ども時代と同じ特徴で歌うため、いつの間にか、昔のように「一番、大事なところで気を抜いている」とか、「力を出し切っていいのよ」と、いろいろ指摘したくなってしまいました。

思いがけず、一つ再認識できたことがありました。それは、子ども時代も今も彼が「男性としてとても高く美しい声」を持っていることです。また、その声ゆえに木下先生が、「なんとか奮起させてやる気を引き出そう」と自宅で預かったり、特に厳しくしていたことを思い出しました。

わざわざ遠くから来られたので、ピアノを使った発声練習だけでは申し訳ないので、実際に、接客する様子も聞かせていただき、美しい声が、もっと相手に聴き取り易くなるように、いくつかヒントも出させていただきました。

それは、私たちが幼児に木下式を指導する時のように「母音」を意識して話すことです。中でも、一般の方があまり意識しない「オ」の口型に気を付けると、よりはっきり聴こえます。また、大事な言葉―PC用語や専門用語―は一度で相手が記憶できるように、前後に間を開けてはっきりいうこと、などを伝えました。木下式の「相手が幼児でも伝わる話し方」は、大人相手でも耳に残り印象深く記憶しやすくなるはずです。

子どもの頃から人の後ろに隠れ、あまり自己顕示欲を見せなかったZくんなので「やるからには2位でなく、1位をねらってね」と送り出しました。ご本人も「せっかくなので、本気でいきます」という言葉が返ってきたので、「子どもの頃、その気概を見せてくれたら、木下先生が、さぞかし、喜んだのに」とお伝えしました。ですが、たとえ、大人になってからでも、自分の意思で「本気になれる」のもまた、楽院に10年間、通って名誉団員になった生徒の特徴かもしれないと、思ったのでした。
by k-onkan | 2017-06-13 23:32 | 名誉団員・卒業生 | Comments(0)

お母さんでも特性は同じ!

現在、楽院には5人の卒業生ママがわが子を連れてきています。それぞれのお母さんは2~4歳から30年前後のおつきあいです。それぞれ、素敵なお母さんになり、子どもの頃のことは上手に隠しているつもりでしょうが、性格や長所、短所などの本質は私たちが誰より良く知っています。そして、失礼ながら、子供時代の本質は母になっても同じようです。

e0143522_452364.jpg毎週、楽院のレッスンがある朝は緊張でお腹が痛くなるほど神経質だった女の子は、お母さんになった今も、体験レッスン前日に緊張でお腹が痛くなったといいます。初回のレッスンで赤ちゃんが、最初から最後まで泣き続けた理由が、お母さんの緊張が原因だったことが分かりました。「リラックスして楽しんで」と言葉をかけ、今では、親子の時間をニコニコと楽しく参加できるようになりました。真面目な優等生だった頃のまま、今も私たちに礼儀正しく、接してくださいます。

子どもの頃、下級生に指示を出しお姉さん風を吹かせ、指導力があった女の子は、お母さんになった今も、自分の子も、よその子にも、公平に面倒もよく見るお母さんらしいお母さんになっています。子どもの気持ちをよく理解しつつ、でも、ダメなことはダメとぴしゃりというのは絶妙なバランスです

学年で一番、真面目で何事も自分から意欲的に学んだ女の子は、間近に迫った職場復帰に当たり、娘の一挙手一投足を観察しながら、「今できることは、何か」を真剣に考え、取り組んでいます。いろいろな保育園を見て回り、後悔がないように努力する姿は、子どもの頃に真面目にピアノの練習を頑張っていた頃と重なります。

そして、お母さんとして、一番、心配なのは、実は、子どもの頃、私にあまり迷惑をかけなかったタイプの女の子たちでした。合宿でも女子の友達に一切、嫌なところも見せず、誰にでも優しく、友達にも先生にも悪い印象は残しません。でも、主導権をもって小さな子を指導したり、「自分が、自分が」と自己主張するのは得意ではないため、木下先生からの評価は「もっと自分を出せ!」というものだったかもしれません。実は、このタイプは内面に強い芯を隠し持っていて、私なら「絶対に敵にはしたくない」のです。

一見、女性としてはかわいいのですが、お母さんとしては「もっと、はっきり言わないと子どもには分からない」タイプでもあります。私の母が私や弟を育てていた頃はこんなタイプのお母さんだったと記憶しています。けれど、私と弟の数々の悪事に、怒ると誰よりも怖いまゆみ先生が誕生したのです。

卒業生の中にも数名、このタイプがいて、わが子に振り回されていました。想像ですが、自分が叱られることが嫌いで、叱られないように気を付けていたので、わが子も「叱らなくてもいい子にする」予定だったのかもしれません。でも、たとえ、誰の子であっても幼児期の子どもは、何度も似たようなことを繰り返して、やっと正しいことを身に付ける時期があるのです。

このタイプのお母さんに、「子どもをちゃんと叱ること」を教えるのは、実はとても難しいものがあります。でも、そこは元生徒です。私たちもはっきりと、「お母さんには2パターンあるのよ。他人に叱られるのがイヤだから、自分でしつけをするお母さん。そして、自分では叱れないから他人に叱ってもらうお母さん。自分で叱る、私に叱らせる? どっちがいい?」。

とはいえ、私たちも正直なところ、絶対的な愛情を感じる親御さんに叱られる方が、子供の気持ちが楽なことを知っています。そして、元生徒ゆえに、私たちがそこまで言うときは、「このままでは、先生たちに自分が叱られるかも」と感じて、自分で子供に言い聞かせたり、注意したり、怖い声を出したりが少しずつ、上手になってきました。

子どもというのは、一つの問題を解決すると、次の心配が生まれ、親御さんは心が休まる時はないかもしれません。それでも、今、この時は、限られた大切な時間です。子どもに大切なことを教えるという使命を忘れずに、でも、一緒の時間を共有して、楽しんで、頑張ってほしいと思っています。
by k-onkan | 2017-05-21 23:51 | 名誉団員・卒業生 | Comments(0)

あまりに大人で・・・・・・

小学3年生で楽院を修了した卒業生と、久しぶりに会う機会がありました。法律に関する仕事に携わる大人の女性が自分の記憶にある真面目で泣き虫な女の子と同一人物だと理解するのはすごく難しいものがありましたが、子どもの頃の思い出話を聞くと、いろいろな記憶がよみがえってきました。

e0143522_13284177.jpg特に感慨深く思ったのは、二人の双子の妹さんについての話でした。これまで何組も双子の生徒と出会いましたが、双子のお子さんには独特な力を感じます。他の誰よりお互いを意識し、学び合い、どんなに遠くに居てもお互いが一番、分かる、そんな不思議な力かもしれません。

二人の妹さんたちも器用なSちゃんがまず克服して、それを泣き虫だったYちゃんが真似ることで、できることが増えていく、幼児期に楽院に通っていた頃は、そんな様子だったと記憶していました。卒業後もそんな様子で成長していたことをうかがい、懐かしく不思議な気持ちになりました。

当の女性は、とにかく手がかからない、真面目な頑張り屋さんでした。ところが、そんな優等生タイプでも楽院の思い出は、「泣いたこと」が多いようです。合宿でリコーダーを習い、低い音が出せず、「外で練習せよ」というグループになったこと。悔しくて涙が出たこと。やっと音が出るようになっても木下先生の前だと緊張して中々、音がでずにまた、泣いたこと。やっと音が出た時に感極まって涙をこぼし、「なぜ、泣くのか」と叱られたことなど、思い出話は泣いた話ばかりです。

そして、それは、私との思いでも一緒でした。合宿のマラソンではいつも私が担当する一番、後部グループで泣きながら走ったそうです。いつまでも泣く彼女に私は「泣いていても終わらないから、頑張りなさい」と淡々と伝えたようです。

出てくる話はすべて「泣いた話」にこちらの方が申し訳なくなりますが、それでも、優等生は「合宿でリコーダーを習っていなければ、学校では吹けるようにはならなかったと思うから、ありがたかった」と感謝してくださるのですから、本当にありがたいものです。そして、何より大人になった生徒と、お酒が飲めるほど、年月を経ても、いろいろと関わりを持ってくださることを嬉しく思っています。
by k-onkan | 2017-05-15 23:25 | 名誉団員・卒業生 | Comments(0)