麻奈先生のブログ~木下式の子育て論~
by k-onkan
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作者について
木下式音感教育法認定講師
  木下麻奈
     
 木下式の基本は、幼児期に「躾・規律」を教え、高度な音楽基礎教育を施すことです。詳しくは、ホームページをご覧ください。http://www.kinoshita-onkan.com

イラスト:「ケイ&シュート」
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カテゴリ:名誉団員・卒業生( 196 )

幸せな誕生日を迎えて

2歳から教えた卒業生のAちゃんが「私の誕生日を祝ってくれる」ということで親しい知人や妹一家が我が家に集まりました。10年前、高校二年生の時に、我が家で一か月ともに生活したこの子こそ、私が拙著「折れない子どもを育てる」を書くきっかけを与えてくれた生徒です。

e0143522_18502245.jpg10年経って社会人になった今でも、「これくらいでは恩返しにならない」と、毎年3月になると私の誕生日を祝い続けてくれています。今年は、私の仕事の都合で、きっかり1ヶ月遅れの誕生日会となりましたが、思えば10年前、節目の誕生日も同じメンバーでお祝いをしてくれました。

当事、3歳だった兄甥Yが13歳となり、姿形もなかった弟甥Kは7歳です。17歳だったAが27歳と、10年の歳月は子供たちを大人に、私たちをかなり疲れさせたと思いますが、大きくなった甥たちやAが我が家でピアノを弾いたり、遠慮なく私に甘える姿に、誰よりも、私が幸せな気持ちになりました。

子供の頃は、何事にも全力投球して、いろいろな才能を見せていたAが思春期のふとしたきっかけで、親御さんとの関係がすれ違い、自分を信じられなくなり、何を目的に頑張ったらいいのか、分からないと長く迷う時期がありました。その間、Aがどんなに「目をそむけたくなること」をして大人を困らせても、絶対に途中で見捨てることだけはしないと心に誓って関わってきたのです。

子どもの頃、あれほど無邪気に頑張った子が、こんなことに悩み、困難に遭遇する様子を目の当たりにしながら、「何かができるから」とか「成績がいいから」だけではなく、人間として、バランスよく育てることの大切さを教えられました。

10年経った今、社会人として働きながら、再び、心底、打ちこめることを見つけ、一生懸命、努力する姿を見ると、「やはり、この道を選ぶなら、なぜ、もっと早く気が付かなかったのか……」と遠回りをした切なさを私たち大人は感じます。しかし、それでも自分が迷い苦労して選んだ道であることが何より、大事なのだと思います。願わくば、10年後の私の誕生日には、この子の夢がかなって新たな道を歩んでいること祈るばかりです。
by k-onkan | 2017-04-17 23:47 | 名誉団員・卒業生 | Comments(0)

本当はたかいはずですが……

数日前から、私のパソコンの様子がおかしくなりました。突然、フリーズして動かなくなって、何度も再起動をしては少し動き、また動かなくなる、その繰り返しです。最近、無理ばかりさせていたので「ついに故障?」と思い、「どなたか、詳しい方、教えてください」とSNSに書き込みました。

e0143522_12444160.jpgすぐに卒業生で大手家電メーカーPCの社内向けサポートにたずさわっているZくんから、「お使いのパソコンのOSが古いのが原因では?」と助言をいただき、「空いている時間に見に伺いますよ」と心優しいご連絡がありました。

それと同時に「自分も詳しいので……」と大手重工の若手研究員のTくんからも連絡があり、取り急ぎ、「自分でできるハードディスクの正常検査」を詳しく説明してくれました。数日前には法律事務所で働く卒業生の女性が面倒な相談に乗ってくださり、「卒業生はなんて頼りになるのだろう」と涙が出そうなほど感激したばかりです。

卒業生がありがたいのは、「~をしましょうか」と言ってくださると、その対応が素早いことです。楽院の私たちがせっかちだと知っているからなのか、普段、強そうにしている私たちが助けを求める時は、「かなりまずい状態のSOS」だと知っているのかは分かりませんが、平日に仕事が終わってから楽院の事務所まで飛んできてくれました。

職種によって「責任のありか」が違うのだと思いますが、Zくんは「新しいものをすすめ、時代の波に乗っていけること」を考慮し、Tくんはロボットの研究をしてきた経験から、現状をチェックしてどう直して使うかを考えながら、最終的には「私にとって、どうすることが、一番いいか」を考慮してくれるのです。こうした仕事のあり方が、今の時代には必要なのだと、とても勉強になりました。

お二人のプロの見立てでは、私のパソコンは思ったほど悪くなく、瑠音先生のパソコンに無理が多くかかっていることが分かりました。私のパソコンに対してはすぐに必要なものをネットで購入して、次回、治してくださるそうです。

通常、夜間に業者さんに出張作業をお願いしたら、相当なご請求が来ることでしょう。私にできるのは、近くでごちそうすることくらいで申し訳ないのですが、木下先生の「お気に入りのカレー屋さん」で深夜まで楽しく食事をしました。

立派になった姿に二人の成長を感じますが基本的には、児童期と同じものを感じます。子どもの頃から真面目で実直だったTくんは今も潔く真面目に実直に研究開発をしていることでしょう。また、子どもの頃から、「自らの評価を下げて、私たち大人に期待させないようにと常に、面倒な策略をしていたZくんは「顧客の気持ちに寄り添う、けれど、絶対に非を認めてはいけない」という仕事の「責任」を上手に果たしながら、それぞれの特性・特技・好きなことを生かした仕事をしていることを頼もしく思ったのでした。
by k-onkan | 2017-04-07 23:42 | 名誉団員・卒業生 | Comments(0)

思春期だからこそ人と話そう!

音楽祭のために、中学生になった名誉団員が合唱の手伝いにきています。それぞれ大人になり体積は大きくなっても、可愛さは子供の頃のままです。けれど、3人の様子を見ていると、あまり会話は弾んでいないようです。中でも、合唱の後にピアノのレッスンがあるのに十分な練習ができていなかったためか、甥Yは表情が暗くまったく話している様子がありません。

e0143522_14184981.jpg案の定、帰りのクルマの中で瑠音先生に大目玉が落ちたようです。なんでも「Rくんに、部活、何やっているの?と聞かれた」というので、「Rくんは何しているの?」と聞くと「知らない」という答えが返ってきたからでした。「あのね。誰かに質問されて自分だけ答えて何も尋ねなかったら会話にならないでしょ。せっかく話しかけてくれたら「Rくんは何をしているの?」と聞くのが当たり前よ。そこで、会話が途切れると「話しかけたらいけないのかな」と感じるでしょ? だいたい、『友達ができない』とか言うけれど、自分だって努力しなければ誰も友達にはなってくれないのよ!」と怒られたようです。

その話を聞いてYが気の毒になったので、「Rくんは何の部活をしているか? 学校で得意科目はなにか? 今、一番、興味を持っていることは何か?なんでもいいから情報収集をして、私に教えて!」と課題を出しました。久しぶりに会った友だちと会話を弾ませるために、「課題を出す!というのが現代っ子らしいのかもしれませんが、会話をするきっかけ作りになれば、と思いました。

甥Yをはじめて、人見知りが強く「自分は理解されない」と閉じこもるタイプは長男長女に多いように感じます。初めての子は自分から話しかけなくてもまわりがチヤホヤと注目して、話しかけてくれることに慣れています。一方、弟妹は、長子ほどチヤホヤされていないので、家族以外の人とも愛想よくつきあえるよう人が多いかもしれません。

ただ、最近はきょうだいであっても、親元で育つより、保育園で育つ人が多いので、あまりきょうだいの性質は感じられないようにも思います。保育園で一人ひとりが大事に育っている分、「自分が一番大事で他人のことは興味がない」というタイプが増えているようにも感じます。

子供時代は誰かが一人でポツンといたら、大人が心配して声をかけてくれるかもしれません。しかし、思春期に入った男の子が無口にしていると近寄りがたい雰囲気で声がかけづらいのです。だからこそ、逆に「自分から話題を見つけて、話しかけられるようにする」のは、大事な課題だと思うのです。

思えば、数年前、大人のための「話し方教室」に通ったときに「人と会話する方法が分からない」と悩む大人が大勢いて、本当にびっくりしたものでした。社会人になって他人と交流する力や社交性がないまま、会社勤めをして他人と関わったら、ストレスになるのではないかと思ったからです。

そう言えば、拙著「折れない子どもを育てる」の冒頭に登場した17歳の女生徒も、我が家に居候していた間、「知っている人としか話さないし、話せない」と言って私を驚かせたことがありました。勉強や音楽、運動ができても、他人と話すという当たり前のことができず、自立できる力が備わっていないことが、家族からはぐれ私に助けを求めた最大の理由だと感じて私は本を書きました。大事に育てた楽院の生徒が、みんな17歳になって私に助けを求めて家出してくるのは避けたかったからです。

子どもは、ある年齢になると、親が築いた環境ではなく、自分の世界を作り、交友を広げたいと考えると思うものです。同時に、親に抵抗したり家族の価値観を否定することもあるでしょう。そんな時でも悪い仲間に染まるのではなく、家族以外の大人や友達から正しいアドバイスをもらえるようにするためには、事前の準備が必要です。それが、よその人にも可愛がられる子に育てること、そして、他人に対する口のきき方、失礼ではない態度など、家庭のしつけが物を言うのだと思います。
by k-onkan | 2017-01-16 23:18 | 名誉団員・卒業生 | Comments(0)

頑張ると嬉しいご褒美!

楽院の最後の日は、木下先生の号令で大掃除です。昔から、我が家は大掃除や庭掃除の類は、木下先生の号令の下、「みんな一緒に」と一斉行動をします。子どもの頃から、「わずらわしい」と思っていましたが、うるさい指揮官がいることは、一人ぼっちで掃除をするより、はかどるのは事実です。

e0143522_1848351.jpg今年、最後の業務を終え、中学1年の甥Yと二人で、渋谷まで出かけました。先日の成果発表会で頑張ったご褒美にランニングシューズを新調する約束をしていたからです。Yは現在、陸上部で中長距離を走っていますが、先日、都の大会で良い成績を残したことから練馬区の代表として中学駅伝の強化選手に選ばれたのです。しかし、練習で一生懸命、走れば走るほどシューズはすり減り、半年前にプレゼントした靴は見る影もありません。

音楽で欠かせない道具が「いい楽器」のように、ランニングで大事なのは「いい靴」だそうなのですが、「いい道具」はいい値段がするのです。ボロボロになった靴を履くYに「そろそろ、新しくしないと体に悪いんじゃないの?」と声をかけてみましたが、「まだ履けるからいい」と断られました。

楽院の中の、小さな発表会ごときで、私の靴より高いランニングシューズをご褒美にするのは、「甘やかし」と思われるかもしれません。ですが、今回の発表会で本当に、一番、感心したのが他の誰でもなく、身内のYだったのです。

Yはベートーヴェンのソナタ「悲愴」の第一楽章を弾きましたが、これまで取り組んできた練習曲や幼い頃の手指の不器用さを考えると、正直、この曲を弾きこなすレベルに至ってないことは、誰よりも私が感じていました。

レッスン前は、「先生に失礼がないように」と空き時間を利用して4~5時間、弾いている姿を見かけますが、日々の練習は、部活動があり、30分も練習していないと思います。それなのに、本番は「自分の中で、こんなに間違えなかったのははじめて」というベストの状態を出してきたのです。それはまるで、アスリートが競技会に向けて調整したように見えました。

一瞬芸のような練習方法が、果たして、音楽を学ぶ上で正しいかどうかは、これからYが試行錯誤しながら模索していくと思うのですが、「目的」に対して集中して努力する姿に「中学1年の自分はYに負けた」と素直に思いました。そんなわけで、音楽会のご褒美は「新しいシューズにする?」というと、嬉しそうにコクンと首をふったのです。きっと、「壊れたから」ではなく「頑張ったから」、何かを買ってもらう方が、我が家で育つ子どもは、気持ちがいいのです。誰にも文句を言われずに堂々と、使えることを知っているから―。
by k-onkan | 2016-12-27 23:47 | 名誉団員・卒業生 | Comments(0)

キモくてもウザくてもいいさ!

中学1年になる甥Yは、学校で「キモくてウザイ奴」だと言われているそうです。私の可愛い甥に「なんて失礼なことを言うのだ!」と憤慨して話を聞くと「勉強も運動もできるから」なのだとかーー。甥は、現在、陸上部で毎日、部活で忙しく走り、塾にも通ったことがありません。それなのに定期試験ではいい成績を取ることが、「ウザい」と言われる理由のようです。

e0143522_18504874.jpgそんな中で私の最大の関心事は、運動や勉強より、音楽ができることを「カミングアウトするのか?」「卒業まで隠し通すのか」ということなのす。甥の中学校にもピアノを習う男子はいるようで、「ピアノを習っているの?どれくらい弾けるの?」と聞かれることもあるそうですが、私と違ってYは自分からペラペラ話すタイプではなく、相手の話だけ聞いて帰ってきます。

いつの時代も「男のくせにピアノが弾けるなんて、女みたい」という輩がいると思うので、「学校でピアノが弾けることを知られるのは、イヤなものなの?」と聞いてみました。しかし、「友達から『何か弾いてみて』と言われて弾くのは構わない。でも、先生に知られるのはイヤだ」と言います。中学生なりにいろいろと面倒くさい心情を抱えているようです。

さて、ここまで書くと、単なる「甥自慢」のように聞こえるでしょう。しかし、幼児期から児童期まで、教育現場に携わる親族が、細心の注意を払って、手をかけ、目をかけて、育ててきたのです。現在、甥ができていることは、「できているのが当たり前」であり、これが幼児教育で得た貯金です。

中学生になって、少しずつ自分の努力をはじめたばかりです。ここから先は、Yが自分で色々な失敗をしながら、自分の癖や特性を理解して、自分の能力をどうやって発揮するか、失敗や成功する体験から学んでいくだろうと思っています。

私たちが、甥たちを育てる上で、一番、気を付けてきたことは、木下式によって、「高い音楽能力」をつけるなら、それと同等の「運動能力」「勉強の能力」をつけておくこと、でした。音楽だけ跳びぬけてできても、他との差が大きいと、決して自信にはつながらないことは、自分たち自身の体験で知っていたからです。

両親は、「わが子に絶対音感をつけたい」と教育法を考案し、私たちきょうだいに高い音楽能力をつけてくれました。当時、音楽の世界にいた多くの人が、どんなに苦労しても手に入らない「絶対音感」という能力を子ども時代に与えられ、「選り好みさえしければ、私学の音大なら入れる」などいう大人もいたものでした。そんなことを聴いた子どもは世の中をなめてしまいます。でも実際は、「音楽の能力」があっても、それに匹敵する他の能力がないと、生きづらいのです。

学校という子どもの社会で、音楽能力に注目が集まるのは、一年に一度、あるかないかのことです。それより、日々の運動や勉強ができることの方が重要です。何より、クラスで本当に優秀な子は、「運動」「勉強」「音楽」の三点セットが満遍なくできる人でした。

現在、音感を教える孫弟子の保護者に、私たちが口を酸っぱくして言うことがあります。それは、幼児期から楽院に通っていたら、「音楽はできるようになって当たり前」です。その力を身に付けたら、子どもに「努力をすること」を教えないと、宝の持ち腐れになる、このことは、保護者自身も、楽院を卒業した生徒だから、実感として理解できるはずです。

木下式を受けたら、単に「音楽だけが得意な子」ではなく、他の科目に対しても学ぶ楽しさを感じたり、身体を動かす楽しさを知る子に育てて欲しいのです。それは、将来子供が「自分の進みたい道」を見つけた時に自信を持って進める一助は、どんな学校を出たか以上に、「心、身体、頭」の三つが、バランスよく成長していることだと感じるからです。
by k-onkan | 2016-12-22 18:50 | 名誉団員・卒業生 | Comments(0)

いじめっ子は、私たち!!

お母さんになった卒業生が、望クラスにきた時に、「うちの母とも言っていたのだけれど、昔から楽院には意地悪をしたり、弱いものをいじめたりする嫌な子は一人もいなかった」と言われました。ありがたいコメントですが、どんなに「いい学校」との評判がよくても、公立でも、私立でも「いじめ」がない場所などありません。

e0143522_23135680.jpg楽院にも「いじめ」がないわけではなく、「いじめの芽」を見つけたらすぐに大人が対応してきただけなのです。そして、なにより、一番の「いじめっ子」の役割は、私たち大人が担っていたと思います。だからこそ、子ども同士のいじめは、あっても、長くは続かなかっただけなのです。

人間には「自分と異質なもの」「自分より下のもの」を見つけて排除しようとしたり、意地悪をしてしまう面は誰にでもあるように思います。もし、「自分にはそんな気持ちが絶対にない」と言い切れる人は、頭ではなく、経験から学ぶ機会があったはずです。子どもは言葉で「いじめはいけない」と言われるより、苛められるとどんな気持ちがするか実体験して、はじめて理解するということが、多くあります。

楽院の中で、ドラえもんに登場する「ジャイアン」が存在するとしたら、昔なら、それは木下先生でした。(今は、なんとなく、私がジャイ子の役割を担っている感じがしていますが)。子供たちはその下で、一緒に音楽を勉強するのです。その価値観の中では、子供同士は、多少、異質でも、仲間なのです。学校では、成績優秀だったり、リーダーシップがある子が認められますが、音楽は、歌が上手、声が良いなど、いろいろな面があるため、どんなに上手になっても、常に、ジャイアンから、難しい課題を与えられます。それに乗り越え、苛められないために、努力をします。

但し、誤解のないように申し上げますが、楽院の子どもたちは打たれ強いけれど、自分の意思を持つように育てています。そのため、4年生にもなれば、「思っていることや不満」をちゃんと口にしますし、私たち大人が間違えると「先生が、間違った」とはっきりと口にします。「大人だから」と無条件で受け入れたりはないので、将来、「ブラック企業」に務めても、自分が嫌なことなら、「イヤ」と言う人に育つと信じています。

また、私たち大人も、子どもから、「先生が間違えた」と指摘されれば、「大人のいうことに口答えをするな」などとは言わずに、「先生が、悪かった。ごめんなさい」と言うので、理不尽なジャイアンでも、子供には結構好かれていたりもします。但し、根本的な考え方が合わないのに、無理に楽院を続ける必要はないので、離れていかれた方も多くいます。

楽院は、お預かりした子供たちの能力を伸ばすために、躾や教育をしますが、それは子供が何も考えずに、大人の言いなりにいい成績や成果を残してほしいからではありません。大人になって、理不尽なジャイアンに出会ったり、辛いことがあっても、自分が信じる道を進める人になってほしいからかもしれません。
by k-onkan | 2016-12-03 22:53 | 名誉団員・卒業生 | Comments(0)

卒業生だから、当たり前!?

卒業生の子どもが大勢、通う望クラスは、「アットホームで楽しい」との感想もあれば、「そんなことまで言われちゃうの?」と一般のお母さんなら腰が引けてしまうかもしれません。言い訳をさせていただくと、現在、立派なお母さんになっている生徒たちは短くても「3歳からのお付き合い」です。兄姉が楽院生だったお母さんとは、「お腹に宿った時」からという長いお付き合いです。つまり、良いところも悪いところも、親の次に知っていると自負しています。

e0143522_13202475.jpgその上、幼い頃から本音を直球で教える「木下式」を伝授したのです。卒業生が私たちには「耳に優しいお世辞」ではなく、「本音」を求めています。その雰囲気がよく言えば「アットホーム」であり、「踏み込み過ぎ」にも見えるのです。

さて、卒業生が保護者だと教育法に理解があるため、教えやすいものがあります。何しろ、それぞれ、社会に出て「木下式が役に立った」と実体験があるから、「わが子にも同じ教育を」と考えているのでしょう。そういう意味では、「親が卒業生であること」はプラスです。

けれど、「卒業生ゆえ」のマイナス面もあるのです。それは、「卒業生の子だから、できて当たり前」と思われることです。親子二代で楽院に通ってくると、木下式の予備知識もあります。他のお子さんより、早く、歌も上手になる可能性はあります。その上、私たちスタッフとも親しいため、他の方から見ると、「卒業生の子どもばかり親しげ」と感じることは避けられません。そうした中で、本人に実力がなかったら、寂しい思いするのは子供本人です。

瑠音先生が甥たちは「自分の子だからこそ」と厳しく育てるのは、甥たちが、ここで生まれ、ここで育ち、木下先生の孫に生まれてきたことで、「できて当たり前」と厳しい評価を受けることを、実体験で知っていたからです。卒業生もまが、楽院はいかに実力主義で、「できないことがあると、どんなに恥ずかしいか」を自ら体験して知っているからこそ、親御さんとして、子どもの教育やしつけに、責任を持って臨んでほしいと願っているのです。
by k-onkan | 2016-12-02 23:20 | 名誉団員・卒業生 | Comments(0)

孫弟子と遠足しました!

文化の日の祝日は、孫弟子とその家族と共に、房総半島にある木下先生の家に遊びにいきました。途中、「市原ぞうの国」に寄って動物とたわむれる時間も作りました。望クラスで動物の絵カードで名称を教えているので、本物の大きな動物を見せたいと思っていたのです。

e0143522_13595258.jpg同行したお父さん、お母さんは、かつて楽院の生徒だったため、子ども以上に童心にかえって遠足気分を味わったようです。子どもの頃に本気で関わった卒業生は、楽院の私たちにとても懐いていて、木下先生が用意した手料理を囲んだ食卓は、まるで尾瀬合宿のテーブルのようでした。

朝から、ぞうの国、木下先生の庭、千葉の海岸と、盛りだくさんに遊んだ子どもたちは、気絶するように眠ったそうです。私たちは子どもを楽しませる時も、全力で遊ばせるので、子どもにはとても刺激的な一日だっただろうと思います。

子どもが小さく、親と一緒に過ごしてくれる第は、休日や長期休暇には、子供を中心に一緒に遊ぶという時間をぜひ、作っていただきたいと思います。特に、普段働く親御さんには、たとえ、年に数回でも、全力で子どもと遊ぶ経験をしてください。

残念ながら、大抵、働いている親御さんの休みの過ごし方は、ホテルのリゾートでのんびりするなど、子どもにとっては刺激が十分ではなかったりします。普段、働いている親御さんにとって、お休みは疲れを取るためのものであることは十分に理解できますが、小さい頃は、お金を使って豪華に遊ぶより、自然と戯れるのが好きな時期です。

子どもはあっという間に大きくなって、親御さんと過ごすより、友達と過ごす方が楽しくなる時期がきます。「お母さん、お父さん」と言ってくれる間に、とことん、一緒に全力で過ごすという「思い出」も大事だと思うのです。

卒業生が「合宿が楽しかった。本当はマラソンや合唱練習、登山と辛いことばかりだったはずなのに」というのは、子供たちを飽きさせないために、大人が手間暇を厭わず、本気で相手をしたからではないかと思うのです。

「ぞうの国」を見学した1歳の子を持つ卒業生が、「象たちには『芸をやらされている感じ』がするのかと思ったけれど、象たちは楽しそうだった」という感想を述べていました。ぞうの国は、13頭の象がいて、一頭に一人のタイ人の調教師がついています。芸をする度に、褒められたり、手を叩いて喜ばれたりと、反応されることに喜びがあるのかもしれません。

ジャングルで人間に捕獲されて、たった一頭で動物園に連れてこられた象は寂しいと思いますが、「ぞうの国」で人間の力を借りながら群れで暮らし、親によって子育てをされている子ゾウたちには、人間と共存することは、当たり前なのかもしれない、そんなことを思ったのでした。
by k-onkan | 2016-11-03 23:57 | 名誉団員・卒業生 | Comments(0)

卒業生って、こわい!?

一般に「音感かるた」の意味づけが覚えられないお子さんは遅刻や欠席が多いか、親御さんのどちらかが外国出身で家庭の会話が英語であるなど、「言葉の課題」がからんでいることが多いようです。最近も「他の子は覚えているのに、うちの子だけかるたが覚えられていない」。自分も楽院を卒業したお母さんから質問がありました。普段は、すごく優しいお母さんなのですが、「音感のことは自分ができたことなので、わが子ができない姿を見るとイラっとする」というのです。

e0143522_1925343.jpg子どもが、ピアノの鍵盤に貼った音感かるたのシールを見ながら「ドレド、レミレ」と練習をする時に音名を間違ったりすると、「パンダが青い風船を持っているのが「ソ」なの!どうして、覚えないの? 毎週、楽院で勉強しているでしょ?と責めてしまうのだ」と、告白されました。

最近、女の子が楽院に来るのを嫌がっているように見えたのは、私たちの勘違いではなかったようです。ですが、お母さんに叱られる理由が「楽院」にあるのですから、「音感に来るのがイヤになるのは、当然かもしれません。

私は卒業生に「そんなに家で責めないで。 木下先生が音感かるたを作ったのは、音楽に馴染みのない幼児であっても、楽しく音楽の基礎を学ぶためなのよ。教えるなら、優しく教えてあげて!」と伝えました。

大人になった卒業生は、記憶にないようですが、楽院に通った生徒は、皆、音感かるたの説明を聞いて歌上手になり、音符の読み書きができるようになったのです。ですから、自分の子どもについても、余裕をもって見守ってほしいと思います。卒業生は「音感の先生たちは厳しかった」と記憶しているようですが、それは、小学生になってからであり、幼児期はわがままさえ、言わなければ、心を受けとめ優しく接していたのです。

さて、卒業生は私に「大事なこと」を教えてくれました。実は、木下式の音感かるたは「パンダのかるたが、ソ」とは決して教えません。「パンダが風船を持ったかるた」が「ソ」になるのは、「さぁ、パンダちゃんが出てきましたよ。風船を持ってお空を飛んでいますね。みんなもお空が飛べたらいいですね。だからこのかるたは、そらまでとぼうのソ」と、説明され、「そらまでとぼうのソ」という意味づけを記憶できて、はじめて「パンダ、風船=ソ」になるのです。

つまり、木下式で音感がつく仕組みは、「泣いている、シカさん」という言葉から、瞬時に「茶色の子鹿の絵柄」を思い浮かべ、「しかられたのシ」と思い出し「シ」と音名で解答できるようになることなのです。こうした力があれば念仏のように「ドレド、レミレ、ミファミ」と唱えて記憶するのではなく、先生の「汚れている」いう言葉から「ド」「おすもうごっこ」と言われて「レ」、「電車ごっこ」と言われて「ミ」と自分から音を考えて歌う習慣が身に付き、音感が育っていくのです。

孫弟子は、「親も音感を学んだため、話声位が高い」「音程がよい」「声が高い」「歌唱のセンスがいい」などの利点があります。けれど、同時に、それは、本人がおこなった努力ではないため、ここから先は、少し苦労しても本人が自分からできるようになっていく必要があるのでしょう。
by k-onkan | 2016-10-06 23:58 | 名誉団員・卒業生 | Comments(0)

初めてよかった01歳児クラス

0歳児と1歳児の望クラスには、卒業生カップルの愛娘Aちゃん(1歳8か月)が通っています。生後数か月から、顔を見せに来ていたため、最初のお稽古では「どんなにお利口な子に育っているだろう」と実は期待して迎えたのでした。ところが、友達のおもちゃやお菓子は取りあげる、お母さんの言葉は一切、聞き入れず、部屋中を駆け回る「動物の子」のような姿がありました。

e0143522_21381810.jpg当時のお母さんの悩みは、「よその幼児教室で、みんなは静かに座って話を聞いているのに、Aだけできないの……」ということでした。しかし、その教室は1クラスの定員10名で、早生まれのAちゃんには、まだハードルが高かったのです。1歳児を集団活動できるようにするためには、そのための事前準備が必要です。たとえば、じっと座って先生の話を聞く、絵本に関心を持つためには、それぞれの家庭でも似た習慣が必要です。

自分の家で好き勝手が許されているのに、「勉強する場に来たから」といって、いきなり、心を入れ替えて、友達と同じことなど、1歳の子どもにはできるはずがありません。もし、まわりの子どもが「できている」としたら、それまでの生活に似た経験したり、馴染みがあるからです。子どもは、自分ができないことを、同じくらいの大きさの子がドヤ顔でやっていたら、それだけで、気分を害して逃げ出すこともあるのです。

4か月前のAちゃんに必要だったのは、集団の幼児教室ではなく、その子の興味に合わせて好きなことを存分にさせながらも、「人の物を取ってはいけない」「乱暴はしてはいけない」というルールを教えること、そして、身の回りの物の名前など、まわりの人と意思疎通を図るために必要な語彙を与えることでした。

0-1歳の望クラスは、生徒の人数は5組と多いのですが、それぞれにお母さんが付き添いながら、私が1歳児、瑠音先生が0歳児を担当し、お母さんに幼い子どもの気持ちを説明しながら、お稽古をしています。

お母さんと一緒に雲梯(うんてい)や鉄棒にぶら下がったり、トランポリンなどをすることで、親子の絆を養います。その後は机に座って、必ず「手はおひざ」を徹底します。名前を呼ばれたら、「ハーイ」と返事をすることも大事です。子どもは、みんな音感かるた取りが大好きですが、まずは、先生の話をじっと集中して聴かなければなりません。その後に、お母さんと一緒に歌ってかるたを探しに行くのです。お遊びのような訓練ですが、子供にとっては、集中力を求められる指示行動の課題なのです。

毎週の反復で、子供は少しずつ成長するのですが、お母さんたちはなぜか、あまり「子どもの変化」に気が付いてくれないものです。でも、今日は嬉しい報告がありました。それは、4か月前に、あまりに友達に迷惑をかけることから、休んでいた幼児教室に久しぶりに行くと、まわりのお子さんと同じことができるようになっていたということでした。「お利口になっていた」との報告を受け、私たちも毎週、望クラスを行った甲斐があったと嬉しくなりました。結局、子供の発達は、月齢と経験、そして、どれだけ、お母さんが、きちんと、子供の様子を見てくださったかで、違うのかもしれません。

どうか、012歳の間は、面倒でも、たいへんでも、心が折れそうになっても、「子どもがいうことをきかなくて面倒だから。泣くと煩わしいから」といって、わが子が悪いことをしても、叱らずに、やりたい放題をさせたりはしないでいただきたいのです。なぜなら、012歳の発達が、その後の学習や発達、育ち方を大きく左右する基本となるからです。
by k-onkan | 2016-09-09 21:38 | 名誉団員・卒業生 | Comments(0)