麻奈先生のブログ~木下式の子育て論~
by k-onkan
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作者について
木下式音感教育法認定講師
  木下麻奈
     
 木下式の基本は、幼児期に「躾・規律」を教え、高度な音楽基礎教育を施すことです。詳しくは、ホームページをご覧ください。http://www.kinoshita-onkan.com

イラスト:「ケイ&シュート」
 By ケンイチ・シライ
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カテゴリ:名誉団員・卒業生( 202 )

いい報告はいつでも嬉しい

今日は、楽院の名誉団員であるZくんが、企業内で行われた「社内接客コンテスト」で優勝したお礼の挨拶に訪ねてくれました。一流企業の「優勝トロフィー」はかなり重みがあり社内コンテストといっても大きな催しであることが感じられました。

e0143522_17542177.jpg子どもの頃から、他人の後ろに隠れて自分が前に出たり、持っている力を100%出し切るタイプでなかったZくんの活躍は、木下先生にとって何より嬉しいことだったため、本人に優勝の賞状とトロフィーを持たせて、みんなで記念写真を撮るなど、私たちも調子にのって「やりたい放題」しました。

本人は、「子どもの頃から、こうやって賞状を取ってくる子どもだったら、大人になって、こんな恥ずかしい目に合わされずに済んだのに……」と恥ずかしがっていましたが、子どもの頃から、「いい声なんだからもっと頑張れ」と叱咤激励してきた木下先生の気持ちを忖度して、苦笑いしながら付き合ってくれました。

思えば、合宿のマラソン大会といえば、「来年こそは、ブービーから抜けよう」という「残念賞」の記念撮影に木下先生と写るのが恒例で、「来年は頑張りなさいよ」と声をかけても、「足が遅いのは何をしても遅いんだから、仕方ないじゃないですかぁ」と開き直り、私の怒りを増幅させる「一言」を絶妙なタイミングで言うのがこの子でした。そのZくんが大人になって、「まわりの期待」に素直に応えて優勝するための努力をして取ってきた賞状とトロフィーが嬉しくないはずはありません。

木下先生は、子どもたちにも「一流企業につとめている男の先輩が発声の練習にきたんだぞ」と伝えていました。そして、その話で高学年の男の子たちの目の色が変わったのです。

これまで、女の子たちには「声が出ないまま、お母さんになって、子育をてすると、子供が低い声になったり、調子っぱずれになってしまうよ」とか、「女の人の声は低いより、高い方が魅力的」など、発声練習にモチベーションを持たせることができたのですが、成長とともに声変わりを経験する男児は、「声がいいこと」は子ども時代の特権で、大人になってから「プラスになること」などないと思っていたのかもしれません。立派な会社に務めるようになっても、声を出す機会があること、そして、はっきり話せることで評価が高い場面もあると知り、後輩たちの良い刺激になったと思います。

子供時代に学んだことは、いつか、どこかで、何かの役に立つはずです。そして、子どもの活躍は何歳になっても嬉しいものです。そのことを信じて、今やる気を出す子も、今すぐに出さない子も、含めて、これからも叱咤激励していこうと思っています。
by k-onkan | 2017-06-24 23:48 | 名誉団員・卒業生 | Comments(0)

勝って、よかった!!

数日前の夜遅く、私のパソコンに一枚の写真が送られてきました。それは「優勝」と書かれた賞状と花束の写真でした。大きな会社にある一番大きな会議室で偉い方を集めての接客コンテストでは、それぞれの部署のプレッシャーもあったことと思います。

e0143522_13435067.jpg「2位じゃなくて、優勝だからね」と声をかけたものの、「もし、優勝できなくて、連絡できなくなったら、かわいそうだったな……」と心配になった矢先のことなので、特に嬉しくなってしまいました。本人曰く、「サラリーマンとして、自分の部署からのプレッシャーもさることながら、楽院の先生の力を借りて、勝てなかったら、一生、楽院に顔出しできなくなる」という覚悟で臨んだようです。

子ども時代に楽院に通った子どもたちは、大舞台の前に、とことん練習に付き合い、最後は、「自分のベストを尽くしてくるように」声をかけて舞台に送り出します。このとき、プレッシャーに負けてしまう子もいれば、普段、通りの力を出し切ってくる子もいます。失敗した子には「やっぱりかぁ」とがっかりする気持ちもありますが、その時々、それが、本人の実力なのだろうと思います。けれど、失敗が続く子でも、「いつの日か大事な時にプレッシャーを跳ね変えせるようになってほしい」と、子ども時代に厳しくしてきたのです。

子ども時代から人の後ろに隠れて、表舞台に立つことが嫌いだった卒業生のこの男性が、「優勝しよう」と思って、自分の意思で、優勝するための策を考えたり、努力していることに、とても誇らしい気持ちになったのでした。
by k-onkan | 2017-06-15 23:42 | 名誉団員・卒業生 | Comments(0)

2位じゃダメ、1位をねらって!!

卒業生で社会人の男性から、「発声練習をしてほしい」という連絡がありました。最近、パソコン修理でとてもお世話になっているZくんからものでした。勤務先の大手家電メーカーでは、年1回「接客コンテスト」があるそうです。予選を通過し、次は会社の偉い方の前で接客の様子を発表するということで、「その準備のために発声をしたい」とのことでした。

e0143522_16344492.jpg卒業から15年以上経過した大人の男性をピアノの前に立たせ、発声のお相手をするのは、私もかなり気恥ずかしいものがありましたが、かつて生徒であった相手は、子ども時代と同じ特徴で歌うため、いつの間にか、昔のように「一番、大事なところで気を抜いている」とか、「力を出し切っていいのよ」と、いろいろ指摘したくなってしまいました。

思いがけず、一つ再認識できたことがありました。それは、子ども時代も今も彼が「男性としてとても高く美しい声」を持っていることです。また、その声ゆえに木下先生が、「なんとか奮起させてやる気を引き出そう」と自宅で預かったり、特に厳しくしていたことを思い出しました。

わざわざ遠くから来られたので、ピアノを使った発声練習だけでは申し訳ないので、実際に、接客する様子も聞かせていただき、美しい声が、もっと相手に聴き取り易くなるように、いくつかヒントも出させていただきました。

それは、私たちが幼児に木下式を指導する時のように「母音」を意識して話すことです。中でも、一般の方があまり意識しない「オ」の口型に気を付けると、よりはっきり聴こえます。また、大事な言葉―PC用語や専門用語―は一度で相手が記憶できるように、前後に間を開けてはっきりいうこと、などを伝えました。木下式の「相手が幼児でも伝わる話し方」は、大人相手でも耳に残り印象深く記憶しやすくなるはずです。

子どもの頃から人の後ろに隠れ、あまり自己顕示欲を見せなかったZくんなので「やるからには2位でなく、1位をねらってね」と送り出しました。ご本人も「せっかくなので、本気でいきます」という言葉が返ってきたので、「子どもの頃、その気概を見せてくれたら、木下先生が、さぞかし、喜んだのに」とお伝えしました。ですが、たとえ、大人になってからでも、自分の意思で「本気になれる」のもまた、楽院に10年間、通って名誉団員になった生徒の特徴かもしれないと、思ったのでした。
by k-onkan | 2017-06-13 23:32 | 名誉団員・卒業生 | Comments(0)

お母さんでも特性は同じ!

現在、楽院には5人の卒業生ママがわが子を連れてきています。それぞれのお母さんは2~4歳から30年前後のおつきあいです。それぞれ、素敵なお母さんになり、子どもの頃のことは上手に隠しているつもりでしょうが、性格や長所、短所などの本質は私たちが誰より良く知っています。そして、失礼ながら、子供時代の本質は母になっても同じようです。

e0143522_452364.jpg毎週、楽院のレッスンがある朝は緊張でお腹が痛くなるほど神経質だった女の子は、お母さんになった今も、体験レッスン前日に緊張でお腹が痛くなったといいます。初回のレッスンで赤ちゃんが、最初から最後まで泣き続けた理由が、お母さんの緊張が原因だったことが分かりました。「リラックスして楽しんで」と言葉をかけ、今では、親子の時間をニコニコと楽しく参加できるようになりました。真面目な優等生だった頃のまま、今も私たちに礼儀正しく、接してくださいます。

子どもの頃、下級生に指示を出しお姉さん風を吹かせ、指導力があった女の子は、お母さんになった今も、自分の子も、よその子にも、公平に面倒もよく見るお母さんらしいお母さんになっています。子どもの気持ちをよく理解しつつ、でも、ダメなことはダメとぴしゃりというのは絶妙なバランスです

学年で一番、真面目で何事も自分から意欲的に学んだ女の子は、間近に迫った職場復帰に当たり、娘の一挙手一投足を観察しながら、「今できることは、何か」を真剣に考え、取り組んでいます。いろいろな保育園を見て回り、後悔がないように努力する姿は、子どもの頃に真面目にピアノの練習を頑張っていた頃と重なります。

そして、お母さんとして、一番、心配なのは、実は、子どもの頃、私にあまり迷惑をかけなかったタイプの女の子たちでした。合宿でも女子の友達に一切、嫌なところも見せず、誰にでも優しく、友達にも先生にも悪い印象は残しません。でも、主導権をもって小さな子を指導したり、「自分が、自分が」と自己主張するのは得意ではないため、木下先生からの評価は「もっと自分を出せ!」というものだったかもしれません。実は、このタイプは内面に強い芯を隠し持っていて、私なら「絶対に敵にはしたくない」のです。

一見、女性としてはかわいいのですが、お母さんとしては「もっと、はっきり言わないと子どもには分からない」タイプでもあります。私の母が私や弟を育てていた頃はこんなタイプのお母さんだったと記憶しています。けれど、私と弟の数々の悪事に、怒ると誰よりも怖いまゆみ先生が誕生したのです。

卒業生の中にも数名、このタイプがいて、わが子に振り回されていました。想像ですが、自分が叱られることが嫌いで、叱られないように気を付けていたので、わが子も「叱らなくてもいい子にする」予定だったのかもしれません。でも、たとえ、誰の子であっても幼児期の子どもは、何度も似たようなことを繰り返して、やっと正しいことを身に付ける時期があるのです。

このタイプのお母さんに、「子どもをちゃんと叱ること」を教えるのは、実はとても難しいものがあります。でも、そこは元生徒です。私たちもはっきりと、「お母さんには2パターンあるのよ。他人に叱られるのがイヤだから、自分でしつけをするお母さん。そして、自分では叱れないから他人に叱ってもらうお母さん。自分で叱る、私に叱らせる? どっちがいい?」。

とはいえ、私たちも正直なところ、絶対的な愛情を感じる親御さんに叱られる方が、子供の気持ちが楽なことを知っています。そして、元生徒ゆえに、私たちがそこまで言うときは、「このままでは、先生たちに自分が叱られるかも」と感じて、自分で子供に言い聞かせたり、注意したり、怖い声を出したりが少しずつ、上手になってきました。

子どもというのは、一つの問題を解決すると、次の心配が生まれ、親御さんは心が休まる時はないかもしれません。それでも、今、この時は、限られた大切な時間です。子どもに大切なことを教えるという使命を忘れずに、でも、一緒の時間を共有して、楽しんで、頑張ってほしいと思っています。
by k-onkan | 2017-05-21 23:51 | 名誉団員・卒業生 | Comments(0)

あまりに大人で・・・・・・

小学3年生で楽院を修了した卒業生と、久しぶりに会う機会がありました。法律に関する仕事に携わる大人の女性が自分の記憶にある真面目で泣き虫な女の子と同一人物だと理解するのはすごく難しいものがありましたが、子どもの頃の思い出話を聞くと、いろいろな記憶がよみがえってきました。

e0143522_13284177.jpg特に感慨深く思ったのは、二人の双子の妹さんについての話でした。これまで何組も双子の生徒と出会いましたが、双子のお子さんには独特な力を感じます。他の誰よりお互いを意識し、学び合い、どんなに遠くに居てもお互いが一番、分かる、そんな不思議な力かもしれません。

二人の妹さんたちも器用なSちゃんがまず克服して、それを泣き虫だったYちゃんが真似ることで、できることが増えていく、幼児期に楽院に通っていた頃は、そんな様子だったと記憶していました。卒業後もそんな様子で成長していたことをうかがい、懐かしく不思議な気持ちになりました。

当の女性は、とにかく手がかからない、真面目な頑張り屋さんでした。ところが、そんな優等生タイプでも楽院の思い出は、「泣いたこと」が多いようです。合宿でリコーダーを習い、低い音が出せず、「外で練習せよ」というグループになったこと。悔しくて涙が出たこと。やっと音が出るようになっても木下先生の前だと緊張して中々、音がでずにまた、泣いたこと。やっと音が出た時に感極まって涙をこぼし、「なぜ、泣くのか」と叱られたことなど、思い出話は泣いた話ばかりです。

そして、それは、私との思いでも一緒でした。合宿のマラソンではいつも私が担当する一番、後部グループで泣きながら走ったそうです。いつまでも泣く彼女に私は「泣いていても終わらないから、頑張りなさい」と淡々と伝えたようです。

出てくる話はすべて「泣いた話」にこちらの方が申し訳なくなりますが、それでも、優等生は「合宿でリコーダーを習っていなければ、学校では吹けるようにはならなかったと思うから、ありがたかった」と感謝してくださるのですから、本当にありがたいものです。そして、何より大人になった生徒と、お酒が飲めるほど、年月を経ても、いろいろと関わりを持ってくださることを嬉しく思っています。
by k-onkan | 2017-05-15 23:25 | 名誉団員・卒業生 | Comments(0)

嬉しくて涙が出そう!

ゴールデンウィークの貴重なお休みに20代後半の若い男性たちが、楽院の私たちのパソコンを改良するために、時間を使ってくれました。子どもを育てていて、一番、嬉しいことは、子供に専門的な知識が増えて、私たち「教えてくれること」が増えることです。そして、まさに、この二人は私の「パソコンの師」となり、私の前に、救世主のように現れた、そんな存在なのです。

e0143522_7263076.jpg作業中は、「子供の頃いかに麻奈先生が怖くて、怖くて」とか、「たいへんな思いで尾瀬合宿に行かされ、走らされて、それでもいつもビリで」「年下の女の子と比べて、できが悪くて先生からも、親からも叱られ……」等々。よくもそこまで昔のことを執念深く記憶していると、感心するほど、笑い話なのか、恨み言なのか分からない思い出話が飛び出しました。

話を聞いているうちに、私の方が「そんなに、ひどいことをしたかな?」と思わず反省しそうになり、「いやいや違う。こちらが熱くなればなるほど『やってもムダですよオーラ』を出して、挑戦してきたのだ」と自分に言い聞かせな対抗していると、彼らの姿が小学3~4年だった頃の姿に見え、時間が逆戻りしたような気持ちになるから不思議です。

有名パソコンメーカーでパソコンのお医者さんをするZくんと、大手重工の若き研究開発員のTくんは、私から見ると、「難しい理数系のしくみが分り、パソコンや機械にやけに強い人」というグループにくくってしまいますが、本当はまったく違う仕事なのかもしれませんが、説明されれば、されるほど「パソコンを使って難しいことをしている」としか、認識できないため、理数系が苦手なことが、残念です。

こんなに立派になった二人に共通するのは、子供の頃は決して「誰もがうらやむ優等生タイプの男児」ではなく、お母さんを困らせたり、怒らせたりしながら、でも、多くの経験を経て、自分の好きなこと、得意なことを仕事にしていることです。何より、二人とも性質が優しく、年長者と上手に関われることも共通点があると感じます。

二人が、より速くパソコンの修理を終わらせるために、意見を出し合い、互いに得意なところで協力し合う姿は、まるで尾瀬合宿で、子供たちが頭を付け合せながら、山登りの地図を見たり、時間を図る姿と重なり、なんだか自分がとても年をとったような、嬉しいような寂しいような、そんな気持ちになりました。でも、何より嬉しいのは、壊れかけていた私のパソコンが若き二人の大手術によって俊敏に動くようになったことでした。本当にありがとう!
by k-onkan | 2017-05-04 23:25 | 名誉団員・卒業生 | Comments(0)

幸せな誕生日を迎えて

2歳から教えた卒業生のAちゃんが「私の誕生日を祝ってくれる」ということで親しい知人や妹一家が我が家に集まりました。10年前、高校二年生の時に、我が家で一か月ともに生活したこの子こそ、私が拙著「折れない子どもを育てる」を書くきっかけを与えてくれた生徒です。

e0143522_18502245.jpg10年経って社会人になった今でも、「これくらいでは恩返しにならない」と、毎年3月になると私の誕生日を祝い続けてくれています。今年は、私の仕事の都合で、きっかり1ヶ月遅れの誕生日会となりましたが、思えば10年前、節目の誕生日も同じメンバーでお祝いをしてくれました。

当事、3歳だった兄甥Yが13歳となり、姿形もなかった弟甥Kは7歳です。17歳だったAが27歳と、10年の歳月は子供たちを大人に、私たちをかなり疲れさせたと思いますが、大きくなった甥たちやAが我が家でピアノを弾いたり、遠慮なく私に甘える姿に、誰よりも、私が幸せな気持ちになりました。

子供の頃は、何事にも全力投球して、いろいろな才能を見せていたAが思春期のふとしたきっかけで、親御さんとの関係がすれ違い、自分を信じられなくなり、何を目的に頑張ったらいいのか、分からないと長く迷う時期がありました。その間、Aがどんなに「目をそむけたくなること」をして大人を困らせても、絶対に途中で見捨てることだけはしないと心に誓って関わってきたのです。

子どもの頃、あれほど無邪気に頑張った子が、こんなことに悩み、困難に遭遇する様子を目の当たりにしながら、「何かができるから」とか「成績がいいから」だけではなく、人間として、バランスよく育てることの大切さを教えられました。

10年経った今、社会人として働きながら、再び、心底、打ちこめることを見つけ、一生懸命、努力する姿を見ると、「やはり、この道を選ぶなら、なぜ、もっと早く気が付かなかったのか……」と遠回りをした切なさを私たち大人は感じます。しかし、それでも自分が迷い苦労して選んだ道であることが何より、大事なのだと思います。願わくば、10年後の私の誕生日には、この子の夢がかなって新たな道を歩んでいること祈るばかりです。
by k-onkan | 2017-04-17 23:47 | 名誉団員・卒業生 | Comments(0)

本当はたかいはずですが……

数日前から、私のパソコンの様子がおかしくなりました。突然、フリーズして動かなくなって、何度も再起動をしては少し動き、また動かなくなる、その繰り返しです。最近、無理ばかりさせていたので「ついに故障?」と思い、「どなたか、詳しい方、教えてください」とSNSに書き込みました。

e0143522_12444160.jpgすぐに卒業生で大手家電メーカーPCの社内向けサポートにたずさわっているZくんから、「お使いのパソコンのOSが古いのが原因では?」と助言をいただき、「空いている時間に見に伺いますよ」と心優しいご連絡がありました。

それと同時に「自分も詳しいので……」と大手重工の若手研究員のTくんからも連絡があり、取り急ぎ、「自分でできるハードディスクの正常検査」を詳しく説明してくれました。数日前には法律事務所で働く卒業生の女性が面倒な相談に乗ってくださり、「卒業生はなんて頼りになるのだろう」と涙が出そうなほど感激したばかりです。

卒業生がありがたいのは、「~をしましょうか」と言ってくださると、その対応が素早いことです。楽院の私たちがせっかちだと知っているからなのか、普段、強そうにしている私たちが助けを求める時は、「かなりまずい状態のSOS」だと知っているのかは分かりませんが、平日に仕事が終わってから楽院の事務所まで飛んできてくれました。

職種によって「責任のありか」が違うのだと思いますが、Zくんは「新しいものをすすめ、時代の波に乗っていけること」を考慮し、Tくんはロボットの研究をしてきた経験から、現状をチェックしてどう直して使うかを考えながら、最終的には「私にとって、どうすることが、一番いいか」を考慮してくれるのです。こうした仕事のあり方が、今の時代には必要なのだと、とても勉強になりました。

お二人のプロの見立てでは、私のパソコンは思ったほど悪くなく、瑠音先生のパソコンに無理が多くかかっていることが分かりました。私のパソコンに対してはすぐに必要なものをネットで購入して、次回、治してくださるそうです。

通常、夜間に業者さんに出張作業をお願いしたら、相当なご請求が来ることでしょう。私にできるのは、近くでごちそうすることくらいで申し訳ないのですが、木下先生の「お気に入りのカレー屋さん」で深夜まで楽しく食事をしました。

立派になった姿に二人の成長を感じますが基本的には、児童期と同じものを感じます。子どもの頃から真面目で実直だったTくんは今も潔く真面目に実直に研究開発をしていることでしょう。また、子どもの頃から、「自らの評価を下げて、私たち大人に期待させないようにと常に、面倒な策略をしていたZくんは「顧客の気持ちに寄り添う、けれど、絶対に非を認めてはいけない」という仕事の「責任」を上手に果たしながら、それぞれの特性・特技・好きなことを生かした仕事をしていることを頼もしく思ったのでした。
by k-onkan | 2017-04-07 23:42 | 名誉団員・卒業生 | Comments(0)

思春期だからこそ人と話そう!

音楽祭のために、中学生になった名誉団員が合唱の手伝いにきています。それぞれ大人になり体積は大きくなっても、可愛さは子供の頃のままです。けれど、3人の様子を見ていると、あまり会話は弾んでいないようです。中でも、合唱の後にピアノのレッスンがあるのに十分な練習ができていなかったためか、甥Yは表情が暗くまったく話している様子がありません。

e0143522_14184981.jpg案の定、帰りのクルマの中で瑠音先生に大目玉が落ちたようです。なんでも「Rくんに、部活、何やっているの?と聞かれた」というので、「Rくんは何しているの?」と聞くと「知らない」という答えが返ってきたからでした。「あのね。誰かに質問されて自分だけ答えて何も尋ねなかったら会話にならないでしょ。せっかく話しかけてくれたら「Rくんは何をしているの?」と聞くのが当たり前よ。そこで、会話が途切れると「話しかけたらいけないのかな」と感じるでしょ? だいたい、『友達ができない』とか言うけれど、自分だって努力しなければ誰も友達にはなってくれないのよ!」と怒られたようです。

その話を聞いてYが気の毒になったので、「Rくんは何の部活をしているか? 学校で得意科目はなにか? 今、一番、興味を持っていることは何か?なんでもいいから情報収集をして、私に教えて!」と課題を出しました。久しぶりに会った友だちと会話を弾ませるために、「課題を出す!というのが現代っ子らしいのかもしれませんが、会話をするきっかけ作りになれば、と思いました。

甥Yをはじめて、人見知りが強く「自分は理解されない」と閉じこもるタイプは長男長女に多いように感じます。初めての子は自分から話しかけなくてもまわりがチヤホヤと注目して、話しかけてくれることに慣れています。一方、弟妹は、長子ほどチヤホヤされていないので、家族以外の人とも愛想よくつきあえるよう人が多いかもしれません。

ただ、最近はきょうだいであっても、親元で育つより、保育園で育つ人が多いので、あまりきょうだいの性質は感じられないようにも思います。保育園で一人ひとりが大事に育っている分、「自分が一番大事で他人のことは興味がない」というタイプが増えているようにも感じます。

子供時代は誰かが一人でポツンといたら、大人が心配して声をかけてくれるかもしれません。しかし、思春期に入った男の子が無口にしていると近寄りがたい雰囲気で声がかけづらいのです。だからこそ、逆に「自分から話題を見つけて、話しかけられるようにする」のは、大事な課題だと思うのです。

思えば、数年前、大人のための「話し方教室」に通ったときに「人と会話する方法が分からない」と悩む大人が大勢いて、本当にびっくりしたものでした。社会人になって他人と交流する力や社交性がないまま、会社勤めをして他人と関わったら、ストレスになるのではないかと思ったからです。

そう言えば、拙著「折れない子どもを育てる」の冒頭に登場した17歳の女生徒も、我が家に居候していた間、「知っている人としか話さないし、話せない」と言って私を驚かせたことがありました。勉強や音楽、運動ができても、他人と話すという当たり前のことができず、自立できる力が備わっていないことが、家族からはぐれ私に助けを求めた最大の理由だと感じて私は本を書きました。大事に育てた楽院の生徒が、みんな17歳になって私に助けを求めて家出してくるのは避けたかったからです。

子どもは、ある年齢になると、親が築いた環境ではなく、自分の世界を作り、交友を広げたいと考えると思うものです。同時に、親に抵抗したり家族の価値観を否定することもあるでしょう。そんな時でも悪い仲間に染まるのではなく、家族以外の大人や友達から正しいアドバイスをもらえるようにするためには、事前の準備が必要です。それが、よその人にも可愛がられる子に育てること、そして、他人に対する口のきき方、失礼ではない態度など、家庭のしつけが物を言うのだと思います。
by k-onkan | 2017-01-16 23:18 | 名誉団員・卒業生 | Comments(0)

頑張ると嬉しいご褒美!

楽院の最後の日は、木下先生の号令で大掃除です。昔から、我が家は大掃除や庭掃除の類は、木下先生の号令の下、「みんな一緒に」と一斉行動をします。子どもの頃から、「わずらわしい」と思っていましたが、うるさい指揮官がいることは、一人ぼっちで掃除をするより、はかどるのは事実です。

e0143522_1848351.jpg今年、最後の業務を終え、中学1年の甥Yと二人で、渋谷まで出かけました。先日の成果発表会で頑張ったご褒美にランニングシューズを新調する約束をしていたからです。Yは現在、陸上部で中長距離を走っていますが、先日、都の大会で良い成績を残したことから練馬区の代表として中学駅伝の強化選手に選ばれたのです。しかし、練習で一生懸命、走れば走るほどシューズはすり減り、半年前にプレゼントした靴は見る影もありません。

音楽で欠かせない道具が「いい楽器」のように、ランニングで大事なのは「いい靴」だそうなのですが、「いい道具」はいい値段がするのです。ボロボロになった靴を履くYに「そろそろ、新しくしないと体に悪いんじゃないの?」と声をかけてみましたが、「まだ履けるからいい」と断られました。

楽院の中の、小さな発表会ごときで、私の靴より高いランニングシューズをご褒美にするのは、「甘やかし」と思われるかもしれません。ですが、今回の発表会で本当に、一番、感心したのが他の誰でもなく、身内のYだったのです。

Yはベートーヴェンのソナタ「悲愴」の第一楽章を弾きましたが、これまで取り組んできた練習曲や幼い頃の手指の不器用さを考えると、正直、この曲を弾きこなすレベルに至ってないことは、誰よりも私が感じていました。

レッスン前は、「先生に失礼がないように」と空き時間を利用して4~5時間、弾いている姿を見かけますが、日々の練習は、部活動があり、30分も練習していないと思います。それなのに、本番は「自分の中で、こんなに間違えなかったのははじめて」というベストの状態を出してきたのです。それはまるで、アスリートが競技会に向けて調整したように見えました。

一瞬芸のような練習方法が、果たして、音楽を学ぶ上で正しいかどうかは、これからYが試行錯誤しながら模索していくと思うのですが、「目的」に対して集中して努力する姿に「中学1年の自分はYに負けた」と素直に思いました。そんなわけで、音楽会のご褒美は「新しいシューズにする?」というと、嬉しそうにコクンと首をふったのです。きっと、「壊れたから」ではなく「頑張ったから」、何かを買ってもらう方が、我が家で育つ子どもは、気持ちがいいのです。誰にも文句を言われずに堂々と、使えることを知っているから―。
by k-onkan | 2016-12-27 23:47 | 名誉団員・卒業生 | Comments(0)