麻奈先生のブログ~木下式の子育て論~
by k-onkan
カテゴリ
全体
木下式音感教育法
しつけ
子育て
教育
お稽古事
親業
音楽
乳児
のぞみクラス
幼児
児童
名誉団員・卒業生
思春期・反抗期
自立について
運動
発達障害
保育園
楽院だより
我が家のこと
自分のこと
以前の記事
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
フォロー中のブログ
蛹の頃~さなぎのころ~
最新のコメント
ありがとうございます。女..
by k-onkan at 19:28
久しぶりにこのブログを訪..
by 藤本トモエ at 09:31
出演園児のお母様へ ..
by k-onkan at 06:33
一番こわいのは、マナ先生..
by 出演園児の母 at 10:48
昔、近所の顔なじみの飲食..
by k-onkan at 10:32
作者について
木下式音感教育法認定講師
  木下麻奈
     
 木下式の基本は、幼児期に「躾・規律」を教え、高度な音楽基礎教育を施すことです。詳しくは、ホームページをご覧ください。http://www.kinoshita-onkan.com

イラスト:「ケイ&シュート」
 By ケンイチ・シライ
ブログパーツ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


カテゴリ:木下式音感教育法( 400 )

やっててよかった!!

定期的に通う保育園に指導に出かけました。子どもたちは、生活発表会を終えて、親御さんから「上手だった」「賢く見えた」など色々な感想を言っていただき、とても嬉しかったようです。不思議なことは、親御さんから園に丁寧な感謝の言葉や評価をいただいたご家庭のお子さんたちが、「何も言ってもらっていない」と言ったことでしょうか。

e0143522_1322152.jpgお母さんたちは、大人同士の会話の中で子供が上手になったこと、成長したこと、歌が好きになったことなどを評価してくださっています。それは、園の先生にとって、大きな励みになり、ありがたいことなのですが、それと同時に、子どもの目を見て、「歌が好きになって嬉しい」と言ってあげていただけたらと思います。子どもは、大人と違って、間接的な評価では、満足できません。たった一言のお母さんが口にしたコメントがずっと、心に残るものです。

私個人は、兄弟、姉妹を通わせた保護者の方たちが、「3年間、木下式を受けたお子さんの声」は「1年間、勉強した声」との違いを、気づいていただけたことが何よりホッとしたことでした。

その中には、初めて、木下式のレッスンをご覧になった時に「この教育が合う子にはいいけれど、合わない子が気の毒」と感想を持ったお母さんが、4年経過して、「みんなで歌う合唱のむずかしさ」をご理解くださっていること、そして、何より「そうした経験が、これからに役だつ」との評価をくださったことに、安心しました。

このクラスは、第二子、第三子が多く、それぞれ、いい子たちなのですが、「自分が、自分が」と前に出てくる長子タイプが少ないため、合唱をする上で、それぞれに自己主張が弱いことが悩みでした。でも、3年間の音感のレッスンを通して、「歌が上手になった」「音が分かるようになった」と感じ始めると、他人の後ろに遠慮がちに隠れていた子が、誰よりも先に、口を開けて、歌う準備をしたり、音を聴き分けて、自信に満ち溢れた姿に成長していました。そうした成果を見ると、やはり、「何もしないで、自由にのびのび、ただ遊ばせる幼児期」は、あまりにもったいない、と思うのです。
by k-onkan | 2017-12-12 23:20 | 木下式音感教育法 | Comments(0)

最後の舞台だからこそ…

来年2月の音楽祭に向けて認可教室の子どもたちが、木下先生のレッスンを受けに楽院までやって来ました。子どもから見ると「先生の師」である木下先生はかなり威圧感があるはずです。教室の生徒の出来が悪いと、木下先生は、容赦なく「キミの指導が悪いのだ」と先生を叱ることもあるからです。

e0143522_1436896.jpgまた、私たちも、楽院の子どもたちがお客さんの存在に浮足立つことがないように、いつも以上にピリピリとした雰囲気を作っています。きっと、よその教室の子にはかなりの緊張感でしょう。昨日はあまりのプレッシャーに、吐き戻したお子さんまでいたのです。けれど、これもまた「音楽祭」に出る試練です。

子供は「音楽祭の舞台で『一人で歌いたい』」と軽い気持ちで口にします。また、親御さんや先生も、子どもが「出たい」といえば、「どうにか希望を叶えたい」と思われることでしょう。しかし、忘れないでいただきたいことがあるのです。

プロのオーケストラや舞台スタッフによって本格的な音楽ホールで開催される音楽祭は、学芸会や教室内の小さな発表会とはまったく異なるということです。そして、「出る」と決まったら、そこには「大きな責任」が伴います。それは、教室の代表として、音楽祭の独唱者として恥ずかしくない演奏をする、ということで、木下先生はそこに妥協はありません。なぜなら、合同音楽祭は「木下先生の音楽会」であり、そこに出演するには素直に教えを請い従うしか方法はないのです。

子供たちは実際に木下先生から直接指導を受けて、「もっと口を開けよ」「もっと高く」「もっと長く伸ばせ」と、細かなところまで注意を受けると、「果たすべき責任」の大きさやその「困難」に気付き、涙に逃げる子もいます。けれど、これは避けて通れないことを本人も、まわりの大人も認識しておく必要があります。

東京合同音楽祭は、木下式を学ぶ子どもたちにとって集大成の舞台です。そのため、木下式を教える指導者は、みな一人でも多く、自分の生徒を音楽祭の舞台に送り出したいと思って、指導をしています。

けれど、実際は、途中で赤ちゃん返りをしたり、受検があったり、等思うような結果が出ないこともあります。これが、子供の教育で、事前にいろいろなことを「約束」してはいけない理由ともいえます。音楽祭は、その舞台に立たせることも大事ですが、そこに出られるようにする過程が何より、そのお子さんの成長の糧になるのだと思います。

木下式は40年間、「本物」を追求して、幼児とは思えない舞台を見せてきました。しかし、時代が変わり、「みんなで一つのものを作り上げること」や「誰かに素直に教えを請うこと」「素直に学ぶこと」が難しくなっています。そんな中で、「本物」を追求して、妥協のない舞台を作り上げるのは、不可能なのかもしれません。そんな背景がある中での、最後の音楽祭だからこそ、独唱に出演するお子さんには、涙を見せずに頑張っていただくしかないのです。
by k-onkan | 2017-11-26 23:32 | 木下式音感教育法 | Comments(0)

子育ても音楽も臨機応変が大事!

「ぎんなんの色分け」や「型はめ」「ひも通し」などの知育教材に時間をかけて取り組む1歳11ヶ月の男児がいます。その様子を見ながら、「あぁ、この子はじっくり腰を据えて物事に取り組むのが得意なのだな……」と思いつつ、「さぁ、頑張って早く!」と仕向けています。

e0143522_18443762.jpgお母さんから、「どうしても、急がせなければいけないものですか?」との質問がありました。家庭で時間に余裕があるなら、好きなだけゆっくり取り組む時間があってもいいと思います。ですが、お稽古ごとや幼稚園など集団の中では、まわりのリズムに乗れないと困ることもあるため、臨機応変に対応する必要があると思います。

物事にはじっくり取り組むべき課題もあれば、瞬間的に処理しなければいけない課題もあるものですが、幼児期に瞬間的に理解できることに、時間をかける習慣を持つと、急ぐ必要がある時に速く処理をできなかったり、集中できなくなることもあります。

私たちは、大きく分けると、じっくり取り組むタイプと素早く処理するタイプがいると感じます。どちらが、いい悪いというわけではありませんが、どちらか一方の「得意なところ」だけを伸ばし過ぎることで、苦手なことから遠ざかる結果になることもあると感じています。

木下式は音楽の教育なので、その両方が求められます。たとえば、音は演奏した途端に、どんどん消えていくものです。その音を聴き分け、書き取るためには、感覚的な能力が求められます。しかし、同時に音は丁寧に扱うことも求められます。素早く、でも丁寧!

音楽を演奏する時には、「自分が誰より一番、上手」という自己主張や自信が必要ですが、合唱やアンサンブルなどでは自分ばかりで過ぎず、他者との協調も大事になります。一見、反対に見える感覚のどちらもが求められるのが、音楽といえるかもしれません。

そのため、木下式は「得意なこと」だけを伸ばすのではなく、自分が「やろう」と思えば、苦手なことでも、できなくはない」ところまで「苦手」を伸ばしていきます。そして、それが脳や心の修行になっていると感じます。乳幼児期の習慣は、その人の土台になるものです。「苦手だから」「嫌いだから」ではなく、いろいろと挑戦する柔軟性を育てたいと思います。
by k-onkan | 2017-11-23 23:43 | 木下式音感教育法 | Comments(0)

楽院で音感教育を受けるにあたって

木下式音感教育法は、子供同士が真似たり、友達と競う中で、互いに学び合うように考案されています。そのため、個人レッスンより複数で勉強する方が、効果があり、これが幼稚園や保育園で、木下式が採用されている理由です。

e0143522_145144.jpg楽院は、音楽を専門に教える教室なので少人数ですが、それでも、年齢が上がるに従って少しずつ人数が増えるよう、クラス編成を試みています。お母様の中には、人数が増えたり、クラスメートが変わることに、不安を感じる方もあるようです。

わが子が持っている気質によって、問題を解決する手段は変わります。クラスの人数が多いと、いろいろな気質を持つ存在が増えて、友達の言動や行動を見て「こういうことを言うと、先生から叱られるのだな」とか「こんな言葉がつかえたら格好いいな」などの疑似体験ができるのです。

大人数の中でレッスンを受ける体験は、近い将来、幼稚園や小学校等の集団に入った時の友達と関わり方や他人に惑わされない練習となります。一つのクラスに、いろいろなお子さんを入れることは指導の手抜きのためではないことは、知っていただきたいものです。

木下式の授業は「集団の中の『個』として力を発揮するグループ訓練」と、「個々の短所を補う個人訓練」の双方を重視しています。そのため、お稽古の始まりは一人ずつ発声指導を行ない、その間、他のお子さんははさみ、運筆、パズルなどの知育教材、運動や音符書き、ピアノのレッスンなどをしつつ、耳から自然に他のお子さんの歌声を吸収するように仕向けています。

子供たちは幼稚園や保育園などがあると、レッスンに遅れることは致し方ないことなのですが、その分の差は積み重なっているため、「一緒のクラスで勉強しているのに、○○くんの方が、進歩が早い」などは、考えないでいただけたらと思うのです。

楽院の音感クラスは能力別編成です。音感教育を受けた期間や音楽環境、発声能力を重視しています。そのため、上級生と同じクラスになることもあれば、下級生と一緒に勉強することもあります。また、発達障害を持つお子さんでも、同じ課題がこなせる際には共に勉強します。これは発達障害を持つお子さんが音楽能力や言語面にたいへん優れた面を持ち、互いに学び合うことができることを長年の経験から楽院が熟知しているためです。

但し、支援が必要な際には、補助講師を増員するなど、他のお子さんのレッスンに支障がないように楽院が責任を持って行ないますので、「○○くんと同じクラスになりたくない」「事前に他児の情報を開示してほしい」等のご要望にはお応えできません。

最後に、これは、楽院だけのことではなく、すべてのお稽古ごとに共通することですが、わが子が教室内に入ったら、指導は講師が責任をもって行ないます。親御さんが教室内まで入って、世話を焼いたり、アドバイスを与えたりすることはできません。もし、親御さんが指導できる事柄であるなら、授業料を払って先生から習う意味はありません。お子さんに助言をしたくなったり、挨拶や返事などの躾はご家庭でしていただきたいとお願いしています。
by k-onkan | 2017-11-22 23:03 | 木下式音感教育法 | Comments(0)

QOLのためのレッスンもします!

4ヶ月ほど前に、社内の接客コンテストのための発声練習に付き合った社会人の卒業生が、更なるステップアップのために「発声練習」にやってきました。小学生の頃は、とても迷惑そうにレッスンを受けていた男の子が、やけに真面目に「今の課題をもう一度、お願いします」という姿は不思議な気がします。

e0143522_21135645.jpg小学生時代は、幼児期に親御さんが選んだお稽古ごとを、なんとなく、継続していたりします。そのため、中には「やらされている感」が強く、自分から学ぶという姿勢が薄い子もいます。しかし、大人のレッスンは、学ぶ理由が明確で、支払った対価に対して自分から学ぼうとする姿勢があり、教える側にはありがたい生徒といえます。しかし、大人ゆえの苦労もあるのです。

それは、子供時代は難なくできた唇や舌の動きや、呼吸の取り方など、身体を使うことが、大人になると簡単ではないことです。頭で考えても、できるようにならないので、とにかく、身体に染み込むまで反復するしかありません。

これが、感覚や身体を使う訓練は、子ども時代の方がいい、ということなのでしょう。とはいえ、「昔取った杵柄」で卒業生は子ども時代に習得したコツさえ思いだせれば、さほど、難しくはないようです。普段、幼稚園保育園の先生たちやピアノの先生が、苦労して木下式の発声を学ぶ姿を思うと、申し訳ないほど簡単です。

他の卒業生からも、「今なら、もっと意識して取り組めるかもしれないから、発声練習を受けたい」という要望をいただいています。母音を意識する木下式の発声は、鮮明な言葉を作り、相手にキビキビした印象を与えることができます。社内コンペや面接のために滑舌をよくしたり、忘年会のカラオケで好ましい印象を与えるために、卒業生のQOL(quality of life)を高めるレッスンも開設しようかと思う、今日このごろなのです。
by k-onkan | 2017-10-20 21:11 | 木下式音感教育法 | Comments(0)

目の前の幼児に責任がある

福岡にて、木下式を実践する保育園の指導に出かけてきました。今夏の東京は、雨が多く、とても涼しく感じますが、福岡空港を一歩でると、夏らしい暑さを感じました。1日目は、担任の先生が園児に実践する様子を指導させていただき、2日目は80名の保育士の先生が集まって、木下式の基本である「音感かるた」と「刺激度」を学びました。


e0143522_5492479.jpg木下式の教え方は、「教え方の型」や「手法」「手順」の取り決めがあるため、「自分らしさ」がないように感じる人もいるようですが、実は、本気で相手に、教えたい、伝えたいと思う時には、表面的になぞるだけでなく、内面的な気配りや配慮、強さも求められます。そして、その「さじ加減」を適時にするには、ロボットにはできないかもしれません。

今夏の私の「テーマ」は、「人間とロボットの違い」なので、木下式の指導法を教えながら、表面的に私の声色やイントネーション、間合いだけを模倣せずに、目の前にいる幼児たちの様子を見ながら、指導していただきたいことを何度も繰り返し伝えました。

木下式は、「先生」の発音や音程を真似ることで幼児が自分の聴覚の音高の基準を備えていきます。この時、「先生」の発音が曖昧であったり、音程が不正確であると、幼児もそれを真似ることになります。先生が高い声で話しかければ、幼児も自然に高く呼応し、低い声で話しかければ、低い声を返します。

このことが、分かると「声の高さは、人それぞれ、好みがあっていい」とは言えなくなるのです。なぜなら、幼児期の発展途上の子どもに「刺激」を与え、能力を引き出すためには、日々、幼児たちと過ごす先生の声に、気力があふれ、幼児が受け止め易い「高めの声」の方が、幼児に好ましい影響があるからです。

講習会が終わり、ある園長先生が、こんなお話をしてくださいました。禅宗の僧侶でもあるその園長先生は、インドから中国、日本へと伝わったお経は、サンスクリット語が元になっているそうですが、そこには、独特の音程(節回しやイントネーション)があるそうです。

そのため、お経にも音程のいいお経とそうでないお経があるのだそうです。たとえば、師匠の音程がよければ弟子も修行を経て、どんどんそっくりで上手になるといいます。反対に、音程が悪い師匠につくと弟子も同じような音程になり、木下式と一緒」ということでした。

「音程の良し悪し」が、聴覚の発達や言葉の発達、物事を受け止める能力にまで、影響するからこそ、木下式に関わる大人の型には、目の前にいる幼児に大きな影響を与えている責任を忘れずに、日々、声質や音程に磨きをかけて修行を続けてほしいと願っています。
by k-onkan | 2017-08-20 23:47 | 木下式音感教育法 | Comments(0)

どんな時代でも変えないでいたいこと

夏休みに入り、信越地方でピアノの講師をされる方から、「木下式の絶対音感をつける方法を学びたいので、東京で講習を受けたい」とのお問い合わせをいただきました。私は、木下式は「絶対音感」を付けられる教育体系ですが、「絶対音感」だけを目的に勉強することは、簡単ではないので、軽々しくはおすすめできないことをお伝えしました。

e0143522_214524.jpg本来、一般の営業であれば、自社製品のマイナス点は、決して口にせず、いいところだけを強調して売り込むところなのかもしれません。しかし、木下式が、50年という長い歳月、成果を上げ続けられたのは、創始者の「正しく指導体系を理解して子供のためになることをする人にしか実践してほしくない」という理念があったからです。ビジネスを考えれば、マイナスにも見える創始者の理念は、これまで、誰にも曲げられずに来ました。その頑固さゆえに、子供を取り巻く環境が変わった現代でも、幼児たちに一定の能力を与え続けることができたともいえそうです。

幼児期の教育は、「音感だけ」身に付けさせようと思っても、実現しません。それは、相手が幼児ゆえに、しつけも含めて総合的に身体、頭脳、心の発達を促さないと、「音楽の基礎」を育むことができないからです。そのため、一般の音楽を教えるように、「絶対音感を得るためだけ」に勉強すると、指導者も幼児も苦しくなってしまうことがあるのです。何より、木下式の指導法は簡単に見えますが、指導者が技術を習得に長い時間がかかります。

もし、これが、「誰でもいいからやってほしい」「成果が出なくても、大勢、取り組み、利益が出ればいい」という考えで行ってきたら、これほどまでに、大勢の人たちが、「子ども時代に木下式を受けてよかった」とは言ってくださらなかったであろうと思います。

これからの時代は、両親は共働きが当たり前で、どんなに「乳児期は親元で育てるのがベスト」と言っても、それが困難な時代になっていくのでしょう。親が常に成長を見守り、自分のことのように楽しみにしなくても、
それでも、幼児、児童の能力を最大限、引きだすために、これからの時代にあった工夫をして、いろいろな課題を乗り越えていかなければと思うのです。そして、いつの時代であっても、「子どものため」を思って、実践してくださる方を育てていきたいと願っています。
by k-onkan | 2017-08-10 17:29 | 木下式音感教育法 | Comments(0)

子供も大人になるから・・・

講習会の最終日は、小学校が夏休みになった2年生の甥Kに「幼児役」を頼み、「かるた取り」の実践を行いました。若い先生たちが、一生懸命、考え、考え指導するのに付き合い、真面目な顔で惑わされることなく、正しい声で歌おうとするKの姿を頼もしく思いながら、「あぁ~。大人になっちゃったんだなぁ」と少し寂しくもありました。

e0143522_16372135.jpgなぜなら、まだ3歳だった頃のKは、講習会に来る幼稚園の先生の発展途上の指導に、木下先生が怒るより先にKがイライラして白目をむいたものでした。きっと子ども心に「一体、何度、間違えるの? Kちゃんは何回、歌えばいいん……」と怒っていたのでしょう。

相手は、子どもでも侮れません。なぜなら、子どもとはいえ、先生の指導がスムーズで、どの先生は歌いにくいなど幼児であっても、一瞬にして見抜く力があるのです。そして、木下式の講習会に検定試験があるのも、新卒であっても「先生」と呼ばれたら、その責任を果たさなければなりません。

今回は、試験を受けた先生の中で、「文句のつけようがない先生」もあれば、「あともう少し、頑張って」という先生もいます。「あともう少し!」の先生は、現在の課題点だけを、重点的に勉強していただき、追試験を行います。

できれば、一回で合格する力をつけて受験してほしいと思う反面、追試だった先生が、少しずつ上手になっていく様子を見ると、「追試制度」は、一度で苦手意識を持って諦めないために大切なものだと思います。

でも、最終的に、一番、大事なのは、どの先生も、子どもの前に立ったら先生らしく、指導できることです。子どもにとって大事なことは、「担任の先生が試験に合格しているかどうか」より、目の前の課題を的確に教える力を持っているか、どうかだと思います。いいかえると、試験に合格しても、十分な力が伴っていないと、子どもに迷惑をかける、ということです。どうか、講習会を受けている先生たちにも更なる進化を遂げてほしいと願っています。
by k-onkan | 2017-07-25 23:34 | 木下式音感教育法 | Comments(0)

報われない努力はない

女優であり、最近、偏差値の高い私立中学に合格した芦田愛菜さんが、王貞治選手の「努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのなら、それはまだ努力とは呼べない」という言葉を胸に、これまで頑張ってきたという話を聞いたことがあります。

e0143522_9575440.jpg講習会に参加する幼稚園、保育園の先生たちは、「検定試験」のために、毎日、遅くまで残って勉強しています。でも、「努力の仕方が違うのでは?」と心配になることがあります。

木下式の講習会で、「検定試験」があるのは、幼児の前に立って、先生らしくない模範唱(手本)を示したり、先生らしくない「話し方」をしたりすることがないように、先生としての技術を身につけるために、行われています。

決して「受けること」に意義があるわけではないので、あまりに、未熟な状態であると「勉強不足」「まだ、受ける段階に達していない」と厳しいこともいうことになります。不合格を申し渡して、泣かれるよりは、恥をかかせる前に受けることを止めるという親心でもあるのですが、若い先生は、「受けさせてもらえない」ことに涙してしまうようです。

「努力は必ず、報われる。もし報われない努力があるなら、それは、まだ努力と呼べない」。
明日、試験を受ける8名の先生たちに、この言葉を送りたいと思います。
by k-onkan | 2017-07-24 23:57 | 木下式音感教育法 | Comments(0)

三期講習会が始まりました!

木下式を指導する幼稚園、保育園の先生を対象にした講習会が始まりました。今回は、幼児の発声不良を改善するための「刺激度」、そして、幼児が大好きな「かるた取り」の講義が中心となります。

e0143522_9171313.jpg手前味噌ですが、幼児期に木下式を行うと、集中力が長くなったり、自分から連想したり、記憶する力が向上すると感じます。何より、一番、声域が広くなり、歌が上手になることは、子どもにとって、プラスになるようです。音楽を楽しめると幸福感が増すと言われているからです。

一般には「歌なんて歌えなくてもいい」と考える方もいると思いますが、木下式の歌唱指導は「言語訓練」が基本になっているので、この訓練を受けると、ハキハキと鮮明に話せるようになるため、音楽以外で評価されることの方が多いようです。

子どもの頃から、「木下式」と共に生きてきた私は、以前は、この教育を受けていなくても、なんらかの方法で、幼児期に誰もが同程度の能力を身に付けて、小学校にあがるものだと漠然と信じてきました。事実、私が子どもの頃は、同じ幼稚園、同じ小学校に通っていた中で、それほど大きな能力差を感じたことはありませんでした。音楽だけでなく、書道、バレエ、家業など、それぞれの育つ環境の中で必要に迫られて、集中力や記憶力を身に付けていたと感じます。

しかし、今は、保育園の時代です。早いお子さんは生後数か月から、長ければ一日十時間以上、預けられて育ちます。どこの保育園でも、「乳幼児」の特性を理解して衣食住を整え、好奇心を持って遊んだり、挑戦したり、それぞれの子どもに必要なことが身に付けられる環境であってほしいと願いますが、保育士の人数や経済的な理由など、さまざまな理由から難しいことの方が多いように感じます。そんな中で、子どもたちが、将来、社会で生きるために最低限必要になる集中力、記憶力、好奇心をもって学ぶ力は、意図的に与えないと、子どもが自然には身につけられないように感じます。

そ木下式を採用する幼稚園、保育園の先生方が「指導法」を学んでいる理由は、幼児に「教えること」は先生が手本を示せるようにしなければならないからです。これは、たとえ、新卒の先生であっても、幼児の前に立ったら「先生」なので、例外はありません。

しかし、不安に感じていることもあります。それは、毎年、少しずつ、短大を卒業して幼稚園、保育園の先生になる若い方たちに、変化を感じるからです。私が、若い頃は、「幼稚園の先生」になる方は、子ども好きで明るくて、「自分はこれを子どもに伝えたい」というアピールのようなものがありました。しかし、最近は、人生でまったく声を出したことがない、主張したいこともない、他人の後ろの隠れる遠慮がちなタイプも増えてきました。個々人がどんな性質を持ち、どんなタイプであることも自由でしょう。しかし、幼稚園、保育園で園児に「先生」と呼ばれる間だけは、自分の内気な性質を隠しし自信を持って先生らしい声を出し、教えたり、諭したり、できるようにしなければと思います。

三期講習会で、幼稚園、保育園の先生たちが講習を受けて、木下式を学ぶことは、音感教育を実践する以前に、「先生らしく子どもの前に立つ」ための重要な役割をしめているとかもしれません。
by k-onkan | 2017-07-23 23:08 | 木下式音感教育法 | Comments(0)