麻奈先生のブログ~木下式の子育て論~
by k-onkan
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作者について
木下式音感教育法認定講師
  木下麻奈
     
 木下式の基本は、幼児期に「躾・規律」を教え、高度な音楽基礎教育を施すことです。詳しくは、ホームページをご覧ください。http://www.kinoshita-onkan.com

イラスト:「ケイ&シュート」
 By ケンイチ・シライ
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カテゴリ:我が家のこと( 54 )

伯母バカですが・・・・・・

甥Kが我が家にお泊りしている間の一番の行事は、友人のホストファミリーの観光のお供でスカイツリー観光をすること、そして、我が家で最後の食事会を開くことでした。自ら、アメリカで暮らした経験とさまざまな国を旅した経験から、外国の方が喜ぶ「おもてなし」はプライベートな場所で日常的な時を一緒に過ごすことと感じていました。そこで、妹に料理のほとんどをお願いしてテーブルいっぱいのメニューを用意して「日本での最後の晩」を演出することにしたのです。

e0143522_1224421.jpg今回、外国からのお客様を迎えて確信したことがありました。それは甥兄弟の気質の違いです。弟甥は誰の懐にでも入り込み、自然に可愛がられる性質です。私の大学時代の友人にもすぐに懐き甘えていました。また、英語もできないのに、自分からアメリカ人のご夫妻に近づき、「これ、どうぞ」などと言って可愛がられます。一緒に観光地を歩いていても、「あれ、まだ来てないよ」とか、「どっかへ行ってしまったんじゃない?」と探してみたり、自然に相手を思いやる様子を見せます。

反して、兄甥は元来、「大事にしている少人数」にだけ自分の本質を見せ、狭い世界で生きるのが好きなタイプです。特定の誰かと仲良くなるには、1対1の長い時間が必要なため、一期一会の場で自分をアピールするのは苦手です。ただ、「自己紹介くらい、自分でしてね」と言っておけば、事前に文章を作って記憶しておくなどの努力ができるのが兄甥の長所です。

私が、甥たちにうるさく、「次はあれをやって、これを持ってきて」と命令する様子に学生時代の友人たちは「本当に麻奈は甥たちが可愛くて仕方ないのね」と呆れられています。しかし、実は甥に限らず生徒たちにも同じように「先生風」をふかせて、命令しているだろうと思います。そして、甥や生徒たちが私のいうことを聞いてくれるのは、そうなるまでに、それだけ手をかけて一緒に苦楽をともにして、可愛がったという自負はあるのです。

スカイツリー観光の後、学生時代の一番の友人から「麻奈が甥っこたちを可愛がりたくなる理由が分かった」というお言葉をいただきました。甥たちは決して「なんでもいうことをきく、『いいこ』」ではありません。しかし、大人と一緒の時に「子どもだから」と無茶なわがままを言ったりしません。また、自分の考えは持っていますが、大人の方にいきなり生意気な口をきくこともないと思います。

低学年の弟甥は楽しくなると調子に乗って叱られることもありますが、二人とも子どもらしいところと大人びたところが混在し、よその方が短時間、付き合うのであれば、比較的、苦にならない子どもです。そのことを、「かわいがりたくなるのが分かる」と言われたに違いないと、伯母バカの私は思っているのです。
by k-onkan | 2017-03-30 23:57 | 我が家のこと | Comments(0)

子供の成長ははやい

楽院も春休みになり、1年生の甥Kが我が家にお泊まりにきています。普段はいい加減ですが大事な時に結果を出す兄甥とは違って、今ひとつ、信用がおけない弟甥。でも、兄とは異なる才能があるようです。それは、「人を観察する力」と「人に愛される性質」のようです。

e0143522_10451057.jpg数週間前にもこんなことがありました。それは職員室で宿題をしていたKに「何か菓子パンを買ってきてくれ。Kもおやつに何か好きなものを買ってこい」とお金を渡したそうです。すぐ近くにある顔見知りのコンビニでKはクリームパンを買ってきたようです。

菓子パンを割って、開口一番、「なんか、黒いものが入っているぞ」という父に、「大丈夫だよ。食べられるよ。そういうパンもあるんだよ」と言ったようですが、子どものいうことが信用できず、恥ずかしながらコンビニまで行き、店員さんから「そういうクリームである」と説明されて帰ってきました。

後から話を聞いた私と妹は、「それはバニラビーンズというもので、そうやってすぐに文句をいう人のことを『クレーマー』というのよ…」とからかいながら、同じことを二度としないように、説明しました。

後日、この話をKに確認してみました。「じぃじが、Kちゃんの買ってきたクリームパンがおかしいってコンビニに言いに行ったんですって?」「ぼくは次の日に具合が悪くなってから言えばいいのに、と思ったよ」「でも、次の日に具合が悪くなっても、クリームパンが原因かはわからないんじゃない? それで、Kちゃんはその時、じいじになんて言ったの?」「大丈夫だよ。そういういうクリームもあるんだよ。食べちゃえば大丈夫だよ。って言ったのに『そんなことあるか』と言って聞きに行ったんだよ……」。赤ちゃんだと思っていたのに、冷静で大人びた口調に、少し驚いてしまいました。

ところが、この話にはオチがありました。それは、妹一家が、父方の祖父母宅に遊びに行った時のことでした。いただいたホワイトチョコレートを割った途端、「あ、何か黒いものが入っている」とKは大騒ぎをしたといいます。そして、おばあちゃまから「それは、バニラビーンズよ」と言われ、一緒にいた妹から、「いやだぁ。Kちゃんたらジィジにそっくりじゃない」と言われて「そんなことないよぉ」と甘えていましたが、父もKも次男坊だからなのか、よく似た性質を持っています。

たとえば、我が家にお客様があっても、Yは細かなことに頓着しませんが、Kは「花は応接間だけじゃなくて玄関にも飾ってね…」とか、「ここをもっときれいにしないとダメだよ……」とまるで父に監督されているようです。この間、生まれた赤ちゃんだと思っていたのに、もう「将来、この子と付き合う女性はたいへんだ」と想像をめぐらすほど、子供の成長ははやいということなのかもしれません。
by k-onkan | 2017-03-29 23:43 | 我が家のこと | Comments(0)

国際交流ごっこをしました!

三連休の最終日は、留学時代にお世話になったアメリカ人ご夫妻と、学生時代の友人たちと我が家で夕食をいただくことになりました。現在、英語に苦戦中の甥たちも呼んで、国際交流ごっこができました。甥たちは、「英語で話すの? アメリカの人がくるの?」と緊張の面持ちで、日本人の私の友人への挨拶も忘れてしまうほどでした。とりあえず、「なんでも、いいから挨拶はしなさい!」と私に叱られながら、卓上鍋でのすき焼き作りや配膳の手伝いをして「いい甥」のふりをしていました。

e0143522_12482243.jpg最初から甥たちに「練習してきた英語の自己紹介」をさせるのは気の毒なので、伯母として甥たちを紹介しました。中学生になって英語の勉強が始まったが苦戦中であること、合気道を習っていること、陸上部で中聴距離走の選手であることなどをお話しました。ホストファミリーのお父さんも、ハーフマラソンを走るということで、話は通じないながらも、共通点があったようです。

実は、私は、甥が学ぶ「合気道」を英語で説明するために、いろいろと調べて予習していたのですが、なんと、私たちが昔、住んでいた田舎町にも「合気道」の道場がいくつもでき、「合気道なら、知っているよ。国際色が豊かな町になってね」と言われて、せっかくの予習はあまり役に立ちませんでした。

途中、用意していた英語の自己紹介をさせ、甥たちは特技?のピアノを披露しました。ピアノの出来はともかく、「外国からのお客様を家庭でもてなすエンターテインメント」としては喜んでいただけたようです。兄甥Yは9分近くもある長い曲を弾き、ご夫妻から「こんなに長い曲を弾けるなら、英語はその半分の努力で、話せるようになる」とも言われていました。「じゃぁ、5年かかる。ピアノは10年、勉強したから・・・・・・」とのYの答えに、確かに、私も生粋のアメリカ人と政治から痴話ゲンカまで、対等に話せるようになるまでには、5年くらいかかったことを思い出したのです。

「僕の英語が壊滅的だという話をしているとか、みんなが言っていることはわかったけれど、何をどう言っていいかわからなかった」と残念そうにする甥に、(そう感じたなら、いつか喋れるようになる)と思いました。語学は相手に伝えたいことがあるから、学びたいと思うものですから。

英語の勉強は、テストのために文法と単語を覚えるだけでは楽しくものではありません。これは「法や単語」は必要ないという意味ではなく、受験英語もかなり役立つのですが、それでも、「この言葉を使って、自分のことを言いたい」と思う気持ちが単語や文法を覚える一助になると思うのです。

私はといてば、最近は、母音「アエイオウ」がはっきりした日本語で「音感かる」の説明ばかりしているためか、英語を話すために必要な舌の筋肉、口周りの筋肉が衰えて、自分が考えている速さと話す速さに均衡が保てず、楽器も英語も、できるようになっても、勉強を続けないと意味がないことを、実感させられました。唯一、甥に偉そうにできる英語も負ける日が来るかもしれませんが、少しでも、先伸ばしできるように、自分も英語の勉強を再開する時なのかもしれません。
by k-onkan | 2017-03-20 12:48 | 我が家のこと | Comments(0)

分からない子に教えるほど面白い!

音楽祭の翌日から学年末試験が始まるとのことで、合唱練習の合間に試験勉強に余念がないのが中1の甥Yです。社会や国語などの教科はカリカリと勢いよく問題集をこなしているのに、英語になると、いっこうに進んでいないようです。「これで合っている?」と私のところに「参考書」の問題を質問にきたYに中3で名誉団員Mちゃんがすごく驚いて「Yは英語は壊滅的なんだね? 私も得意ではないけれど中1の基本がすべてだからしっかり!」と励ましてくれました。

e0143522_0593964.jpg「文法はくもんのプリントで勉強しています」という小3のKちゃんもYの横に座り、いろいろと教えてくれるのですが、本人がはっきり「どこが分かって、どこが分からないか」が把握できないまま、答え合わせをしていくので、益々、混乱していっているように見えます。楽院には早期から英語を学ぶ子どもも多い中、特別な英語の予習も与えずに、中学に送り出したこと少しだけ申し訳なくなりました。

話は飛びますが、わが家は「言った人が責任を取る」という暗黙の了解があります。「幼稚園でいじめに負けないように合気道に通わせよ!」と言った父は、10年経った今でも甥たちの合気道の援助をしています。私も「この格好で音楽会に出るの?」などと言うと甥Kには「麻奈先生がいいと思う服を着るよ。だから買ってね」と言われるかもしれません。「英語の勉強、大丈夫?」。この言葉を口にしたら最後まで責任を持たねばなりません。だからこそ、これまで忙しさにかまけ見ないふりをしてきたのです。でも、「壊滅的な英語」は伯母として放置できません。

親族の家業だから、中学生になっても文句も言わずに小学生の合唱練習に参加して、指揮を学び、小さな子の相手をするYは、正直、私が中学生のころより、ずっと「いいこ」だと思います。そんな彼に私がしてあげられることは、「苦手科目・英語」を少しでも他の教科とおなじ背丈まで伸ばすことです。

最近、読んだ「下剋上受験」のお父さんは、娘さんの中学受験のために、一緒に勉強して力を付けていました。私も中学1年の英語全単元を復習して、「短時間で分かりやすく教える方法」を考えて甥に教えはじめました。正直、私に習うと「ダメ出しが怖い」とYは震えますが、「その科目ができない子」に教えるには、「できる人」より「できずに苦労した経験をもつ人」の方が適していいます。分からないところが分かるからです。音楽祭を前に、新たにはじまった面白い挑戦が私の負けん気に火をつけてしまったようです。
by k-onkan | 2017-02-13 23:57 | 我が家のこと | Comments(0)

家族が幸せでいられますように・・・

縁起のいい初夢を見て、その後は、勝浦の誕生寺にみんなで初詣に出かけました。純子先生のお母さんに「初詣で何をお願いしたの?」と聞かれた1年生のKは、「家族が幸せでいられますように……」と答えて「いい子だのぉ」と褒められていました。しかし、そんな素敵な願いごとをしたというには、あまりの態度で「本当に、そんな殊勝なことお願いしたの? 自分のことばかりお願いしたんじゃないの?」とつい、からかって怒らせてしまいました。

e0143522_1862286.jpg何しろ、お寺の境内で「ダメよ」というのに砂利を蹴ったり、「触ってはダメ」というものに触れようとしたりして、みんなから注意されてばかりだったのです。その度に、兄甥Yに「あ、Kちゃん、ポイント~」と言われて、「にぃにだって、5ポイントじゃない!」と言い争っていました。この兄弟は仲良く遊んでいるかと思えば、お互いを陥れたり、仲が良いのか悪いのか、とにかく騒がしい二人です。

そんな二人に、「なんのポイントがたまっているの?」と聞くと、「お坊さんポイント」という答えが返ってきました。なんでも、勝手行動をしたり、失礼な態度を取ったり、食べ物を残したりすると、ポイントが増えて、「10ポイントになったら、夏に近所のお寺に修行に行く」ということのようです。私としては、「ポイントの有無に関わらず、行かせた方がいい!!」と思いますが、Kは「10ポイントになったって、絶対にいかないんだも~ん」と態度を改める様子はありません。

素直に大人の言葉を聞いて、最終的にはやるべきことをやっている兄Yと、自分の感情と心が赴くままに好きなことをする弟Kの二人に囲まれて、今年も口うるさい伯母になるのが確定したような新年の始まりだったのでした。
by k-onkan | 2017-01-03 23:01 | 我が家のこと | Comments(0)

ボートゲームで感じる成長!

毎年、お正月は千葉の両親のところへ年始に行きます。千葉まで2時間かかる自動車の中、甥たちとうるさいながらも楽しい時間を過ごしています。ついこの間、生まれたと思っていた甥たちがずいぶん、大人びたことを言うようになったことに驚きますが、中身はいつまでも小さかった頃と同じく可愛く感じるから不思議です。

e0143522_13184069.jpg千葉につくとすっかり真っ暗です。妹一家は、午前中から父方の実家に挨拶にいって、昼食の時間を一緒に過ごして千葉へと移動するので、どうしても、到着は夜になります。年末に甥たちが掃除を手伝って落ち葉一つなくなった美しい庭を見ないまま、家の中に入り、お屠蘇、そして、恒例の「木下家のお節」をいただきました。

我が家のお正月は大勢の人が集まり、楽しいイメージなのですが、その前に庭掃除とお節料理の手伝いというたいへんなことがあります。今は、甥たちが手伝ってくれるので、本当に助かっています。

お節料理を食べてウィーンフィルのニューイヤーコンサートを聞いた後は、甥たちと一緒に、「ことわざかるた」や「百人一首」、最後に「モノポリー」もしました。こんなゲームの中でも、子どもたちの成長を感じます。

「Kちゃん、偉くなったね。負けても怒らなくなって」というと「そんなことでいちいち怒ったりするわけないでしょ!」という答えが返ってきました。しかし、数年前までは、トランプでババを引いてしまったり、兄の方が取り札が多かったりすると、頬を膨らませてブンブン怒っていたものでした。その姿も、今、思えば懐かしく可愛かったと感じますが、本人は「そんなこと、するわけないでしょ!?」と思っているようです。

ボートゲームやカードゲームを大勢で一緒にするのがお正月の醍醐味です。ゲームの勝ち負けで一喜一憂したり、相手の気持ちを読んだりするのは、遊びを通して学びがあると感じます。最近は、いろいろなゲームもネット上で一人で機械相手に対戦できるようになってきました。それはそれで、時間つぶしにはなりますが、やはり、自分の手指を使って並べたり、相手と関わる楽しさを経験するのは、コンピューターではなく、人と人との関わりのように思ったのでした。
by k-onkan | 2017-01-02 23:17 | 我が家のこと | Comments(0)

子どもの成長は喜びと寂しさがある

孫弟子の遠足で静かに活躍したのが甥兄弟です。兄甥Yは11か月になるTくんを抱っこひもでお腹にくくりつけ、弟甥Kは1歳10ヶ月のAちゃんと一緒に動物園を巡りました。幼いころから、大勢の人間の中で成長する甥たちはごく自然に、小さい子と関わり、当たり前のように接します。それぞれに「お兄さん、お兄さん」と孫弟子に慕われている姿が小さい疑似親子のようで微笑ましく感じました。

e0143522_17174715.jpgそれぞれに優しい甥たちですが、実は、性質はまったく違います。長男は一見、優等生らしく見えるのですが、結構、強い我があり、頑固なところがあります。反して、強そうに見える次男が、実はとても気弱で優しい面があり、それぞれの第一印象と性質はまったく違ったりします。

さて、いざ「ぞうの国」を出ると言うときに、弟甥は、「お土産を買ってきていい?」と聞きにきました。「どうぞ」というと、「ドヤ顔をした小さなレッサーパンダがついたキーホルダー」を買ってきました。自分へのお土産かと思うと「お母さんの」だと言います。

「可愛いことをいうなぁ」と思いつつ、最終的には、本人のものになるのだろうとみていると、「ニィニは、お母さんに何も買わなかったんだね」と少し批判めいた言葉を兄にかけていました。ですが、中学生にもなると、親にお土産を買うより、無駄遣いをしない方が喜ばれることを感じているのかもしれません。

弟甥は、妹と出会うや否や、「お母さん、これ、お土産だよ」と甘い声を出していました。
何も持っていなかった兄甥は、私の鞄の中に入れたミカンの皮入りレジ袋を、冗談で渡そうとしていましたが、そんな冗談は女性には受け入れられないと思い、「やめておきなさい」と止めておきました。

兄甥は急に、申し訳なくなったのか「ごめんね。お母さん、Kちゃんはあっという間に選んでいて、ぼくは何も選べなかった」と言い訳をしていました。兄甥も小さい頃は、どこかへいくと、親にお土産を買っていた時期もありますが、成長とともに、自分にお金がかかるようになって、お母さんへのお土産を簡単には買えなくなってきたのかもしれません。妹は、「これも親離れの一歩」と自分に言い聞かせていました。子どもの成長は楽しみでもあり、同時に寂しさも感じるものです。そして、一緒に出かけた孫弟子もきっと、あっという間に大きくなっていくのだと思うと、今の時期を大切に、大切にしてほしいと思うのです。
by k-onkan | 2016-11-05 23:16 | 我が家のこと | Comments(0)

「甥の日」がやってきた!

長い休みは、妹から「甥の日」をプレゼントされます。私がしたいことに甥たちを誘って、その成長や課題を観察する時間する時間です。妹には「子どもがいない時間」を満喫する日でもあります。小学1年生と中学1年生になり、身長差は親子ほどになった今年は「何をしたら、二人が楽しいか」を吟味して、「果物狩りをしながら、牧場でアイスクリームを作る」という一日旅行に参加することにしました。関東に台風が近づいていたため、「中止になるのでは?」と心配しつつ、前の晩から、二人が泊まりにくる用意をしました。

e0143522_2095221.jpgシビアなアレルギーを持つ甥たちを我が家に迎えためには、カーテンを洗濯したり、扇風機の羽根を洗ったり、食材選びに気を配ったりなど、いろいろありますが、普段、「自分のペースで、自分のこと」だけ考えて暮らしている私には、ある意味、新鮮でもあるのです。

我が家にやってきた甥たちは、前日まで、家族で長い旅行に行き、心が満たされているらしく、とても、紳士的で優しく甘えてくれます。「ぼくのために掃除をしてくれたの?ありがとう。空気がきれいだなって、思っていたんだ」というお世辞まで、ついてきました。

働く両親に育てられた私たちが、「夏休み」を大事にするのは、両親も忙しくても、「夏休みらしいことをすること」を大事にしてくれたからかもしれません。子ども時代の思い出は、「お金をたくさん使って連れていってもらった場所」より、普段は、忙しく働いている大人がクッキーにアイスクリームを挟んで「アイスサンド」を作ったことの方が、嬉しい思い出だったりします。そういう時間を子ども時代に作る努力は、子供の近くにいる大人はした方がいいように思います。それは「子どものため」ではなく、私たち、大人の中にいる「子どもの自分」が喜ぶと思うからです。
by k-onkan | 2016-08-15 23:08 | 我が家のこと | Comments(0)

盆栽も人も長い年月がいる

ゴールデンウィーク前半は、千葉にある純子先生のおうちに滞在しました。自然が豊かな千葉は木々の芽吹きや、田植えをしたばかりの風景があり、パソコンとばかり、関わっている私の癒になります。ほとんどの時間を純子先生の家で過ごしましたが、朝のお散歩と夕ご飯は、木下先生たちと一緒です。誰かが訪ねてきたら、たくさんの料理を作って、食べさせることは父の趣味のようなものなのです。そして、必ず庭で成長中の盆栽の説明がついてきます。

e0143522_12595951.jpg盆栽に対しては色々な意見があることでしょう。たとえば、「人間の勝手な形に矯正されてかわいそう。自然の中でのびやかに育っている木のほうがいい」という人もいます。けれど、自然の中にある樹木もただ漠然と伸びやかに伸びているかといえば、そうでもありません。
立地や災害などの環境によって、木々もその時々、姿を変えながら、長い年月を生き続けているからです。自然の中にある樹木の姿を、小さな鉢の中で、再現するのが盆栽なのです。

そういう私も20代の頃は、父の趣味が無駄なものに感じられたものでした。けれど、私が幼かった頃に手にいれた盆栽が40有余年を経て、素晴らしい樹姿に成長しているのを見ると、何十年、何百年も生きてきた盆栽が放つオーラに尊さを感じるのです。

さて、今回の庭には、たくさんの松の木がビニールで覆われた水苔を枝にまかれていました。これは、「ここから枝が出たら美しい樹形になること」を想定して、そこに水苔を施し、木が芽を吹くように仕向けているのです。ビニールの上から、赤いペンで「○」と記されたものは、芽吹きに成功した証しです。

新芽は生まれたての赤ちゃんのようですが、これがいつか、枝になって、樹形を成すようになります。それまでに、何年も何十年もかかるのですが、父は、その未来の姿を想像して、日々、いろいろな工夫を凝らしています。

盆栽も、人も、長い時を経て、大勢の人に出合い、手をかけられて、さまざまに形を変えていきます。自然のままで、のびのびと、手をかけない自由な姿もあれば、手をかけた美しさを持つ木々もあります。人間と違って、木々もいろいろな形があるから、おもしろいのでしょう。
by k-onkan | 2016-05-02 23:37 | 我が家のこと | Comments(0)

これはストーカーかも・・・・・・

父は、孫たちに「一度、はじめたお稽古ごとは能力が定着するまで続けよ」と教えています。小学校を卒業して、先生やクラスは変わっていますが、中学1年生の今も甥Yは水泳、体操、合気道、ピアノは続けています。そして、合気道は、大人のクラスとなり、妹と弟甥Kが帰宅してから、この館内にある道場に来て、夜7時から8時までの稽古を受けているそうです。

e0143522_956953.jpgちょうど、その日は、私が朝から保育園指導に出かける日です。夜には、たくさんの事務仕事がたまっています。そこで、甥の様子をうかがうストーカーのように、仕事をしながら待っています。そして、自転車で7キロ帰っていく甥と共に、500メートルほど、一緒に併行して走りながら、学校の話や、今、読んでいる本の話などをしています。

今日は、「自慢に思われるかもしれないんだけれど」と前置きして、仮入部をしている陸上部の話をしてくれました。子どもの頃から、「運動音痴」だと思っていたわが甥ですが、球技以外は、できる方なのかもしれません。勉強もクラブも、一生懸命、やってほしいと思います。

さて、そんな優等生のように見えるYですが、実は、結構、いい加減です。中学生になって楽院に顔を出す機会が減ったため、誰もいない自宅でピアノの練習はしていることになっていますが、最近、「ピアノの本を入れ替えているだけではないか?」との疑惑が浮上しています。

私たちはこういうことには、とても敏感です。なぜなら、自分自身に親を欺いた経験があるからです。遠い昔、働く母に「ピアノの練習はしたの?」と言われ「した、した」というと「でも、本が昨日と同じ場所に置いてあるわよ。全然、開けていないじゃない」と叱られたものです。翌日は、ピアノの本の順番を置き替え、やりすごし、後で見つかって大目玉をくらったものでした。うるさい大人がいない自由な空間で自分を律して、ピアノの練習や勉強をすることが難しいことは、誰よりも、私たちが知っています。

妹は、「一緒にいる時間が減った分、Yが自分のやるべきことを、やるか、やらないかは自分しかわからない。これは信頼で成り立っているんだから」と話したようです。そして、「万一、やるべきことをやっていないと分かったら、携帯電話を持つ資格はないから、没収」と宣言したようです。

思春期の子どもがいかに「信頼と自由を得たいと思っているか」という気持ちは、とてもよく分かります。しかし、自由には義務が必ず、ついてくる、そのことを、体験を通して教えていく時期が到来したのかもしれないと思いながら、毎週、ストーカーのように、甥との時間を楽しみにしているのでした。
by k-onkan | 2016-04-19 23:47 | 我が家のこと | Comments(0)