麻奈先生のブログ~木下式の子育て論~
by k-onkan
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作者について
木下式音感教育法認定講師
  木下麻奈
     
 木下式の基本は、幼児期に「躾・規律」を教え、高度な音楽基礎教育を施すことです。詳しくは、ホームページをご覧ください。http://www.kinoshita-onkan.com

イラスト:「ケイ&シュート」
 By ケンイチ・シライ
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なんでも一生懸命やる!

スポーツが苦手な私は、普段、スポーツ観戦はしません。
でも、「今、卓球見てる。たぶん、愛ちゃん勝てない!」
と(18才・名誉団員)Aちゃんからメールがきたので、世界卓球(日本対ハンガリー)を見てみることにしました。

確かに、相手が1ゲーム取り、愛ちゃんが1ゲームを取る。
その繰り返しで、愛ちゃんも相手も強くて、結果は最後まで分からない様子でした。
2勝づつして、最後のゲームーー。
お互いに、自分のすべきことを地道に繰り返し、来た球をミスをしないように返していきます。
愛ちゃんには、悲壮なまでの「勝ちたいオーラ」が見えます。
けれど、愛ちゃんの中の悲壮さが、何かの瞬間、勝利への確信に変わったように見えました。すると、相手に挙動不審な様子が見えはじめ、愛ちゃんに点が入りはじめました。
相手はあせっているのか、ブツブツと何かつぶやいている様子。
8対6と愛ちゃんが少しだけリードしはじめた時でした。
これは、愛ちゃんが勝つ!と思いました。点数のことや、卓球がわかったのではなく愛ちゃんに勝利の女神が微笑んだのを感じたのです。
「簡単にあきらめちゃいけないね。愛ちゃん、勝ったね!」とAちゃんにメールを送りました。

愛ちゃんを見ると、知り合いでもなんでもないのですが、「大きくなったなぁ」と思います。
お母さんが一生懸命、卓球をコーチする姿、子供顔負けの卓球をする5歳の愛ちゃんは、悔し泣きする姿があまりに健気で、よくテレビに取り上げられていました。
それを見て、「何もここまでしなくても・・・」というコメンテーターもいれば「子供のうちからやっていないと、将来良い選手にはなれないのよ」という人もいましたっけ。
「子供の頃にこんな・・・」というのは、たぶん一般人の共通した意見でしょう。
「愛ちゃんは、特別な子なのよ。うちはとてもとても・・・・。こんなにたいへんな思いをして何かさせるなんてできない」とほとんどの人が言うでしょう。
でも、良い選手も、良い演奏家も、子供の頃から、厳しい世界でしごかれて、それを生業(なりわい)にしている人がほとんどだと思います。

愛ちゃんの言葉で印象に残っていることがあります。
テレビスタッフが軽い気持ちで、愛ちゃんに「卓球はたのしい?」とコメントを求めたことがありました。5歳の子が「卓球は遊びじゃないもん」と怒った顔で言うのです。この「遊びじゃないもん」に、「そんな軽い気持ちで卓球を語ってくれるな。楽しいとか面白いとか、そんな生易しい気持ちで卓球に取り組んでいるのではない!」という心意気を見せつけられた気がしたのです。5歳にしてすでに、自分の世界に対するプロ意識をもっている愛ちゃんを見て、愛ちゃんのご両親と我が両親に共通するものを感じました。

当時、高校生だった私は、「音楽できていいよね。うらやましいなぁ。私もこれからピアノ習おうと思うんだけど。どうかなぁ?」と言う女学校の友人に「音楽はそんなに甘くない。私は子供のころピアノの練習をしないと、晩御飯を食べさせてもらえないこともあった。悪いことをすれば、ピアノの部屋にしまわれてピアノの練習を何時間もさせられた。だから、今、私がピアノを弾けるのであって、高校生から習って同じようにはならないのに・・・」と思いながらも、「ピアノのグループレッスンがあるって音楽室に書いてあったよ」と作り笑いをしていましたっけ。

私たちにとって、「卓球」は温泉宿で年に一回家族で遊ぶか遊ばないかのゲームであっても、福原家の人々にとって卓球は、「これが私の生きる道」であり、「希望と夢」「生活そのもの」が詰まっている真剣勝負、神聖なものなのだと思います。
我が木下家も父が「わが子(私)に音感能力を身に付けさせたい」とがむしゃらに音感教育のことばかりを考え、ばかにされたり、さげずまれたり、だまされたりしながら、メソードを考案しました。私たちの教育の根幹には常に「音楽」があり、愛ちゃんの「卓球はあそびじゃないもん」と同様、「音楽はあそびじゃないもん」という気持ちでした。

e0143522_23173124.jpg「うちの子にはそこまで一生懸命、何かやらせるなんて、とても無理・・・。いいの、平凡で。親だって平凡なんだもの。何も大それたことなんて望んでいないし・・・・・。音楽もスポーツもちょっと軽い趣味程度でやってくれたらそれでいいの」。そんな声が聞こえそうです。
卓球じゃなくていい。音楽じゃなくていい。何でもいいから自分でわが子に何かを教えて欲しいのです。ただ平凡に生きるためでも、知らなければならないことはたくさんあります。
「一生懸命、真摯に生きること」「人の役にたつこと」「自分が生きていることを喜べること」
「他人をおとしいれないこと」「人に感謝すること」「協力すること」「我慢すること」---。
知らないと生きるのがつらくなるようなことばかりです。

親に得意なことがあれば、それを一生懸命教えましょう。
もし、コンプレックスがあるなら、子供からは、それを取り除く努力をしましょう。
子供は、親が一所懸命、一緒に取り組んでくれたこと、たとえ厳しくても真剣に向き合ってくれたことは、絶対に忘れないものなのですから。
親は生きているうちに、子供に自分の一生懸命な姿を示して欲しいと思うのです。
こどもは、大人の「ずるいやり方」「手抜きの方法」「得なやり方」「要領の良い方法」「楽してもうかる方法」・・・。そんなことを知りたいわけじゃないと思うのです。
生きるって楽しいよ。人のために尽くすと、自分を好きになれるよ。物を作るとうれしいよ。絵を描くと心がはずむよ。音楽を聴いて心が喜ぶよ。スポーツすると気持ちがぱっと明るくなるよ。そういう毎日のささいなことを、楽しめる大人にしてあげられるように、親には「一生懸命がんばれば願いがかなう」と「夢」を与えてあげて欲しいのです。

信じるものがある家庭は幸せなのです。
家業でもいい、卓球でもいい、音楽でもいい。庭掃除でもいい。
家族一緒に何かをすることが減ったから、子供たちがこんなに迷っているのではないかしら。

ライオンの親は赤ちゃんが生まれたら、一人前にして自分が先に死んでも、わが子が飢え死にしないように、餌の取り方を教え、水のありかを教え、寝るのに安全な場所を教え、自分の知るすべての知恵を子供にささげます。
もし、ライオンが、「この子はまだ小さいしかわいいから餌のとり方なんか教えないでおきましょう。餌も私が獲ってきて食べさせてあげよう」。動物の世界には、そんなことをいう母親はいないでしょう。そんな風に育てたら、親が死んだ時に、生き残れない弱い種を残すことになってしまうのですから。
by k-onkan | 2008-02-29 01:54 | 幼児 | Comments(0)