麻奈先生のブログ~木下式の子育て論~
by k-onkan
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作者について
木下式音感教育法認定講師
  木下麻奈
     
 木下式の基本は、幼児期に「躾・規律」を教え、高度な音楽基礎教育を施すことです。詳しくは、ホームページをご覧ください。http://www.kinoshita-onkan.com

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最後の日に晴天になるなんて~合宿5日め~

5日間のうち、一番、空が澄み、雲のない晴れ渡った今朝。恒例のマラソン大会が、無事に終わりました。詳しい発表は、ただいまコンサートで体育班長からご報告しました。しかし、「誰が1位になったか!」以上にたくさんのドラマがあるのです。児童部の3位を死守した最上級生のお姉さん。実は、「まさか?本当に?すごい!よく頑張った!」というダークホース的な存在でした(ごめんなさい!)。なぜなら、歴代のマラソン上位入賞者は、圧倒的に中学年以上の男児が多く、男の運動能力に女はかなわないのだろうと内心、思っていたからです。けれど、「何とか、卒業までに楽院のトロフィーのリボンに自分の名前とタイムを残したい!自分の存在を一生、アピールできるように!」その一念が、今回の入賞につながったのです。「何事も一番になるつもりでやる!」という信念の元で育てられているので、失敗しても、成功しても、いつも一生懸命です。時に涙を流して頑張ります。今回は、マラソンのために、お父さんとジョギングしたり、地道にコツコツ走ってきたようです。そして、絶対に、最後まで弟についてく・・・。一生懸命な力(精神力)は、時に才能がある人にさえ勝たせるパワーがあると感じます。「別に勝たなくてもいい・・・」と思って取り組んでいては、どんなに運動能力に恵まれていても勝利の女神は微笑んでくれないものです。一所懸命って本当に大事なことです。

e0143522_0165793.jpg児童部の上位入賞者は、内心、大喜びだと思いますが、大きな声で自分の入賞を喜んだりはしゃいだりはしません。上位3位に「入れなかった人の存在」も知っているからです。けれど、無邪気な幼児部は、「やった!ぼくが1番だ」「ぼくは3番だよ」「ぼくは2番」と喜びを隠せません。無邪気に喜びを表現できるのは、子供らしくたいへん可愛いものです。けれど、同じことをずっと言い続けると、かなり、不愉快になります。その無邪気さで、時に他人を傷つけることもあります。「もうZくんが何位か知っているから、いつまでも、そんなに言わないの!」。すると、「だって、嬉しいんだもの! 本当に○番になりたかったんだから、いいじゃない」。確かにその通りですが、「Zくん以外にも○番になろうと思って頑張った人がいるでしょ? それでも、3人しか、トロフィーはもらえないでしょ?だからいつまでも自慢して歩くと感じが悪いの」。お母さんなら「あら。Z君、○位だったの? 良かったわね。嬉しいわ」とその子供だけを中心に反応できるものです。けれど、子供が大勢いて、全ての子が納得できるつきあい方をするためには、中立な姿勢で考えなければなりません。兄弟姉妹も同じで、だれか一人に都合が良い反応を大人が示すと、子供は不信感をもってしまいます。それは、きっと、大人の世界でもそうに違いありません。

「君たちは、合宿中に先生たちに注意されたり、叱られたりして、いろいろなことを習ったと思います。友達と協力したり、早く行動したり、いろいろあるね。でも、これは、「合宿だから」やることではないんだよ。合宿でしていることは、何のためにやっているか分かるかな?」「大人になるため」「そうだね。自分が頑張っているのに、班の子が一生懸命やらずに減点されたりする連帯責任。子供のうちに、こういう経験ができるのは、ここの合宿だけだと思う。これは、みんな社会に出るための練習なんだよ」。

各班で競った点数を集計しながら、大垣先生よりお話がありました。合宿5日目にして、やっと、自分から、周囲の人間に声をかけ、分担して協力できるようになったところです。合宿が今日からだったら意思の疎通がスムーズになり、もっといろいろな面で成果があがったかも・・・と思うと残念です。

コンサートには、卒業生が二人顔を出しました。後輩のコンサートを見て、自分たちが合宿に参加した時のことを思い出したようです。「初めての合宿がすごくいやだったんだ。麻奈先生が怖かったから。俺は自分が叱られるのが嫌いだったからね・・・」「俺は小さい頃、音感に来るのが嫌で、毎週先生に電話して、でも結局来させられるんだよね」等など。私たちも「日光江戸村の忍者ショーで木下先生のお腹にくっついて泣いた男の子は、初めてだった」「昔、お母様っ子で、初めての合宿でおっぱい吸わせてくださいって言われてたのよね」など恥ずかしい思い出話も飛び出します。中学生、高校生になっても、合宿のことや楽院での生活を「あたたかな思い出」として、心の隅から出してきます。今、いる子供たちも自分のすべきことを一生懸命取り組み、いつか、良い思いでとして語れるように・・・と願っています。
by k-onkan | 2008-07-31 23:53 | 楽院だより | Comments(3)

やっと天気になった尾瀬から~合宿4日め~

尾瀬合宿のメインイベント、キャンプファイアーが終わりました。今日まで、だれも、風邪をひいたり、熱も出す子、怪我をする子もなく、みな元気で過ごしています。私たちも最終日に向け、かなり疲れてきましたが、最後まで気を引き締めて、無事に皆様の元にお子様方をお届けします。さて、今日は、最終夜なので、キャンプファイヤーについてご報告しましょう。楽院のキャンプファイヤーは、講師の先生たちの手作りです。たきぎを組んだり、急な雨のためにテントを立てたり、電子ピアノを外に出したりと、本当に、いろいろなことをしていただいています。

e0143522_0122340.jpgキャンプ場の入り口は、子供たちが怪我をしないように、手作りキャンドルが子供の足元を照らします。入場が終わると、木下先生と班長たちが、「井」の字型に組んだたきぎを囲みます。木下先生のトーチから自分のトーチに火をもらうためです。おごそかな雰囲気の中、皆でトーチに火が灯るのは、とても幻想的です。木下先生の「点火」の合図で全員のトーチが集まりキャンプファイアーに火がともります。皆で『燃えろよ燃えろ』を歌い、オーディションで選ばれた四人が「私たちは燃えさかる炎のように強くたくましく音楽への情熱とファイトをはぐくみたい・・・」と声高らかに誓います。

尾瀬の夜空のもと、合唱や各班のスタンツ披露を行います。いつも一番人気は、幼児班のお遊戯と先生たちのスタンツです。4日間、がんばった子供を喜ばせるために、先生たちは睡眠時間を削って練習をしたり、ゴミ袋で衣装を作ったりしてこのスタンツを作っているのです。幼児班のスタンツは明日お見せするとして、先生のスタンツは門外不出です。決して尾瀬以外の場所で行うことはありません。本当は大垣先生が撮影される写真でさえ隠しておきたいところです。「先生のスタンツが面白くてよだれが出ちゃった」と年長のAちゃん。「あの怖い先生が・・・」と軽蔑の目で見る女児もいました。喜んでもらえてよかったですね。

今回は、特別に、木内先生がシャドーボクシングを披露してくださり、男子は全員、グローブをつけて、木内先生のお腹にパンチを入れさせていただきました。「叩いた自分の方が痛かった」「指が折れるかと思った」。本当に貴重な体験をさせていただきました。最後に合唱をして、尾瀬の夜にお別れです。

さて、明日の朝は、マラソン大会です。子供たちは一分でも早く休ませなければなりません。各班で競争して寝る準備をさせましたが、中には急がない子もいるものです。「急いで寝る支度をしない子のお小遣いは明日返さないわよ!」というと、女の子たちは、団結力をもって、準備をします。けれど、「そんなことしたら、麻奈先生がママにしかられるよ!」という男児がいって、私の逆鱗に触れました。「何を言っているの、叱られるのは、先生の言うことを聞かないXくんで、先生ではないはずよ!そんなこといっていないで、自分のすべきことを早くしなさい。本当に返さなくても先生は、ママにそう言えるわよ!」。合宿4日目になると、子供たちも「よそいき」の顔ばかりしていられません。素のままの自分を出してきます。各自にいろいろな揉め事が起きます。自分が悪ければ謝り、反対なら謝られ、仲直りをして・・・。これは、子供が社会に出る前に絶対に欠かせない他人との関わりの練習だと思っています。自己を認め、他人を認め、それぞれの能力を尊重しあうには、4泊5日はどうしても必要なのです。

昔に比べると、勝手気ままなうちの子供たち。尾瀬パークホテルの方に「ご迷惑をおかけします」とお詫びした時のことです。「ここの子供たちは、先生たちがうるさく言われるから、まだ優秀ですよ。公立小学校では、「子供に後片付けをさせると保護者に叱られる」といって、食事の後片付けもみそ汁の配膳も、誰も一切しません。味噌汁は、子供がやけどをするから・・・。だからといって、先生も何もしないのだとか。自分の食事の用意も後片付けも、小学校高学年にもなってさせない。その理由は「親に叱られるから?」そんな考えで教育はできるとは思えません。「先生と生徒」も、「親と子」も本当に相手を良くしようと考えたら、対等でいられるはずはないと思うのですが・・・。なるほど、子供が「先生、ママに叱られるよ!」というはずです。そう思うと「日本は本当に大丈夫なのかしら??」。尾瀬に来ても心配していることは同じでした。
by k-onkan | 2008-07-30 23:58 | 楽院だより | Comments(0)

晴れ間の見える尾瀬から~合宿3日め~

今日は、朝から山登りの日。子供の山登りと侮ることなかれ!結構、本格的な山登りです。
山の天気は変わりやすく、いつも冷静な判断が必要です。何事にも慎重な大垣先生がいてくださるおかげで、楽院はこれまで30年間、山や川で危険な目にあわずに済んできたのです。今日も、途中で何度か、大雨に降られ、頂上まで行かずに引き返してきました。こういいますと、「雨の中、出かけなくても・・・」と思われるかもしれませんが、山の天気は変わりやすく、基本的には晴れているのですが、時おり厚い雲が流れてきて雨をザーザー降らせます。そして、また、すぐに素晴らしく良いお天気になるのです。帰ってきた子供たちは、「寒い寒い。頂上は凍えそうなほど寒かった・・・」。レインコートや登山靴は、良いものを持たせてあげていただけたらと思います。急いで、全員を温かいお風呂に入れて、洗髪をして風邪をひかせぬように、ドライヤーをかけました。現在のところ、だれも病気も怪我もせずに元気で過ごしています。

e0143522_2321569.jpg「長袖を持っていきなさいね」。何度、念を押していても、指示に従わずに無視する子(聞こえないのでしょうか?)が増えました。普段、相当大切にされているのか、我関せずなのか・・・。けれど、山でそんなことをすると、本当に危険なのです。長袖を持たない。靴が登山靴ではない。児童部は、危険のない中で、自分の行いの結果を身をもって体験させようと思っています。生きる力を失わないように。自分のペースで便利に暮らすことに慣れた私たちですが、変わりやすい山の天気に触れて、自然の怖さや畏敬の念を感じ、少し、改めなければいけないと反省させられます。

幼児部のお母さまは、「子供たちに行事がたくさんあってかわいそう・・・。休む暇もない・・・」と思われるかもしれません。しかし、子供が大勢いて自由時間を与えると、かえって無秩序な事がおきて、子供たちもストレスで疲れてしまいます。「〇〇ちゃんがぶったぁ~」「△ちゃんが、貸して(返して)くれなぁい」などなど。集団生活の中では、子供たちは静かになどしてくれません。いろいろな性格の子どもが一緒に生活しているのです。ルールがなければ、弱肉強食、動物の世界のようなものです。強いものが好き勝手をし、弱いものは、やられっぱなしです。子供たちは、常に、「何か面白いこと」を探しているのです。大人が与えてあげないと、他の子にちょっかいをかけ自分で面白いことを作ってしまいます。こういう時、厳しく止める大人がいるかいないかで、「悪意のないいじめ」が蔓延するか、しないかが決まります。子供たち同士は、「いじめ」などというたいそうなことをしているつもりはないのです。面白いことを求め悪ふざけをしているだけなのです。けれど、止める大人がいなければ、エスカレートします。幼児は自分のことだけを考えるので、他の子の気持ちまで考えが及びません。そのため、弱いものいじめや卑怯なことをした時には、その子がどんな気持ちがするか、同じ目にあわせ経験させたり、厳しく叱ることもあります。たとえ幼児であっても・・・です。今、巷で話題の「いじめ」も、もともとは些細な悪ふざけが、誰にも気づかれずに、エスカレートして、悲しい事が起きるのだろうと思えてなりません。

児童部になると、上級生には指導力が求められます。指導力のある班長がいれば、その班の行動はスムーズです。上手に指示を出して皆が協力できるからです。けれど、伝達が下手であったり、下級生にいうことを聞かせられない班長はたいへんです。物が見つけられなかったり、班員が勝手な行動をしたりして、まとまりがつかなくなるからです。

友達なら、「優しく良い人」が好ましいのですが、自分の身を任せる班長はリーダーシップがあり信頼のおける強い人を求めたくなります。厳しさや従わせるパワー、気の強さも必要なのです。けれど、強さだけでも、人をまとめることができません。そこには「この班長のためにがんばりたい」という信頼関係や、人間性も求められます。

それぞれ、違う親御さんが異なる価値観によって育てられた子供たちです。班長が、こうして欲しいと願っても、無言では伝わりません。また、無私の気持ちで皆に尽くすだけでも、誰もついてきません。上に立ったら、人を信用して任せることも覚え、班員のために何が最善かも考えなければならないのです。

生活指導長の大垣先生は、集団行動やレクリエーションでよい成績を収めると、その班に丸い輪をご褒美にくださるのです。これは、班行動をスムースに行わせるという目的と共に、良いリーダーを育てることにつながっています。楽院の合宿は、まさに「社会の縮図」を見ているようです。

さて、皆様にお願いです。山で雨に降られたり、突然の気候の変化なども考慮して、必要最低限の服を数えて荷物作りをお願いしております。しかし、今回、長袖、長ズボンの枚数が足りない。入っている服が子供のサイズより小さくて着れない。葉書の宛名に住所がない。虫かごに紐がついていない。軍手に紐がない。などなど。幼児班の先生方がとても苦労をしておられます。些細なことですが、少ない人数で子供たちを最大限、世話をしてくださる幼児班の先生方の手間を最小限にするために、次回はご協力をお願いしたいと思います。
by k-onkan | 2008-07-29 23:21 | 楽院だより | Comments(0)

不安定な天気の尾瀬から~合宿2日め~

午前中、体操や音感、合唱という「おつとめ」を終え、午後は楽しいレクリエーションが目白押しでした。まずはハンターゲーム。子供たちが林の中で獲物を探します。獲物は音感かるたの動物たち。児童部の男子班には、幼児部の女の子。女子班には、男の子が加わり、みんなで、仲良く獲物を探します。ハンターは班長です。子供たちは、みな狩猟犬で、動物を見つけたら、すぐハンターに知らせます。でも、他のハンターに知られる危険もあるので、それぞれの班で暗号を決め、なるべく早く自分のハンターに知らせるのです。くしゃみで知らせる班。虫の名前を言うなどなど。背の低い女の子のハンターは男のハンターに獲物を横取りされることもあり、かわいそうなこともありますが、それもまた人生です。最後に各班の枚数を競いあうのですが、「どろんこだのド」を取った班は減点です。なぜか、わかりますか? 犬は自分たちの仲間だからです。マイナス2点です。「なかよしさんのド」は幼児部と児童部が仲良くしたということで、ボーナスポイントで1枚3点が加算されます。子供たちは、獲物探しが大好き。児童部のお兄さんやお姉さんに手をひかれ、狂ったように林の中を駆け回り、本当に楽しそうでした。

e0143522_015869.jpgおやつの後は幼児班は虫取りです。今年の尾瀬は、とても涼しく、トンボもあまりいません。虫が苦手な女の先生たちが奮闘して子供たちとともにバッタやトンボを捕まえていました。原始に返るのでしょうか。男女の性差に関係なく虫取りが大好きです。児童部は、カレー作り。野菜の皮をむき、具を切る。ふだん、お手伝いをする子は上手に包丁を使います。なるべく子供たちにさせて、サポートに回りますが、見ていられなくなる子もいます。飯ごうでご飯を炊くために、火をおこすのも根気のいるたいへんなこと。今年は、大垣先生に木内先生が加わり、本当に助かっています。

夜は皆が一番好きな「肝試し」です。ふだん、先生の話をきかなかったり、勝手な行動をする子、一生懸命、取り組めない子は、一人で真っ暗闇の林を歩いてカードをとってこなければなりません。今年も男子に数人、「一人」でいった子がいました。一人でいくのは、こわいことです。自分の胸に手をあて、ふだんの行いを考え、「いい子になります」と泣きながら返ってくる子もいます。幼児部は、班ごとに先生についていってもらいました。泣く子もいますが、終わると、みなすっきりとして饒舌になります。やり遂げたと思うからでしょう。

児童部は、男女で高学年と低学年2~3人づつの5人グループでいかせました。ふだんは別行動が多い男女ですが、こういう時は、男子が頼りにされます。ふだん、記憶力や意欲で女の子に負かされているのに「女の子を守ろう」という気遣いが見られ、男の子はかわいいなぁと思います。

1年生の女の子が、カードを落としてきてしまいました。先輩が気をつけてあげなかったということで、先輩にカードを譲らせようとしましたが、みんな、もう一度行くのはいやなのです。誰も譲れません。そんな中「いいよ。ぼくがもう一度いくから」という3年生男児もいました。肝試しは子供の本当のかわいさが一番見られる大切な行事です。平素、おっとりしている子も人間が変わります。

肝試しを終え、ホテルに戻る途中、救急車が横を走り去っていきました。「どうしたのかしらね~」といっていると、私たちのホテルの前に泊まりました。ふだん、危機感のない子供たちが「え?どうしたの?なにがあったの?」「楽院の子供だったら、お母さんが悲しむよ?」と心配する2年生の男児。「うちの妹になにかあったのかも?」「うちの弟だったらどうしよう?」弟妹が幼児部にいるお姉さんたちはみな心配します。「木下先生がどうかしたのかな? いやだ。私、木下先生大好きなのに・・・」と女の子たち。(え?木下先生を病人にしないで・・・???でも、まさか??)

純子先生も私もこの30年間、一度も大きな怪我人を出したことがない「楽院の合宿に救急車????」と内心、穏やかではありません。小走りでホテルに戻ると、結局、よその方で「気分が悪くなった方がおられた」とのこと。大事でなく安心しました。救急車のサイレンの音は、肝試しよりもずっと怖い出来事で危機感のない子供たちの顔が引き締まった夜でした。『肝試しより怖かったよぉ・・・」本当です。現実にはもっと怖いことがたくさんあるんですよね。

さて、携帯メールで打つのは大変!というご心配をいただきました。尾瀬パークホテルでも、パソコンが接続できるようになりました。他の先生方は、子供たちを喜ばせるためのスタンツを練習中です。私はこれを書いています。いろいろな仕事が終わった後に、跳んだり、はねたり、1時間近くされる先生方はとても大変だと思います。それに比べるとブログは趣味のようなものですね。

楽院の合宿は、子供たちを喜ばせる行事がたくさんあり、見えないところで、いろいろな方のご協力、ご尽力があるのです。「おばけ」をされる先生は、自然の林の中で、子供たちが来るのを「今か、今か」と用意をして待ってくださっています。ハンターゲームのためには、事前に下見をされ、ビニール紐で、子供たちが遊んでよい範囲に目印をつけ危険がないように整えてくださいます。音感かるたを高い木の上に隠すのも講師の先生方です。音感や合唱をしている間に、いろいろな下準備をしてくださっているのです。

私たちは、子供たちとつきあいがあるため、なじみもあります。けれど、講師の先生方は、そうではありません。一年のこの5日間を、楽院の子供たちのために、身を粉にしてはたらいてくださっています。そういうことが分かるからこそ、卒業生は「合宿を手伝いたい」と大人になって言ってくれるのだと思います。
by k-onkan | 2008-07-29 00:18 | 楽院だより | Comments(1)

雨の尾瀬から~合宿1日め~

バスの中の子供たちは、みな、とても元気でした。途中おやつの時間、子供が私の手に袋をおしつけます。
「なぁに?」「あかない」「開けてくださいと言ってくれないと分からないわ。お母さんじゃないから」
「開けてください」
袋を開けて渡すと無言で手を出す子供。
「何かしてもらったら、ありがとうをしようね」

e0143522_0415812.jpg「ありがとうございます!」
「ありがとうございます!」
たくさん子供がいると良いことは真似て覚えます

「寒いんですけど」
「寒いのならリュックから長袖を出して着てほしいんですけど」
真似ていうと恥ずかしそうにする子供たち。

お母さんなら、子供の要求にすぐ応えて快適な環境を整えてくださるでしょう。集団生活では、自分で快適にする努力が必要です。おうちに帰っても忘れないで欲しいです

尾瀬に近づくと通り雨がありました。
「みんな元気で頑張っているのにぃ・・・」と年長のMちゃん。
「山の天気は変わりやすいのね。みんなと同じよ。良い子供かと思うとワカランチンだったりするでしょう?」

パークホテルに着くと雨はあがりましたが、遠くで雷がなったりで午後は予報通りの雨になりました。

幼児部は荷物整理の後、昼寝やゲーム、紙芝居をしても時間がたっぷりあり、お絵描きの前に少し音感もしていました。今年の幼児部は余裕で合宿を楽しんでいます。ご飯もみんな良く食べています。

児童部は雨合羽を着て天使館へいきました。どんなに大雨が降っても小走りになるわけでも急ぐわけでもない子供たちです。全く危機感がないのですが風邪をひかせてはいけないと思うこちらは心配します。やはり少しは怖いことや辛いことを経験しておくことも必要なのだと思います。

夜は皆で元気にゲーム。初参加の子たちが一番はしゃいでいます。夜、ママに会いたいと泣きそうになる子もいますが、グッと我慢して眠りにつきました。

夜のミィティングが終わり先生たちはスタンツの練習中です。今年の出し物は天国と地獄の音楽に合わせてフレンチカンカンです。

お風呂に入って子供たちをトイレに起こし見回りをしたら私たちも就寝です。お休みなさい
by k-onkan | 2008-07-28 00:04 | 楽院だより | Comments(2)

今日から合宿です

今日から4泊5日の尾瀬に行ってまいります。
皆様、おさびしいことと思いますが、どうぞ、お帰りをお待ちください。

さて、ブログは、携帯メールを使って短いものを送っていく予定です。
日々の流れや、天気など、その日あったことなど
簡単に子供との生活に支障がないほどは、お知らせできると思います。
他の先生が、夜中にスタンツの練習をする時間を使う予定です。
スタンツはとんだり、はねたりとハードで、
腰に持病がある私は、できなくなって、もう何年も経ちますが、
一人だけ寝るわけにはいかないですしね・・・。

ではいってまいります。
by k-onkan | 2008-07-27 06:43 | 楽院だより | Comments(1)

はじめまして 櫻井よしこ先生!

ジャーナリストの櫻井よしこ先生のサイン会に出かけてきました。実は、講習会の22日の夜中に、櫻井先生のブログで、「新刊サイン会のお知らせ」を偶然、目にしました。「先着100名様!!」と書かれていたので、すぐにでも本を買いに出かけたかったのですが、次の日の23日は検定試験に公開学習、夜は教育会議。抜け出すことはできません。そこで、信頼できる方に、本を買いにいってくださるようお願い(脅迫?)し著書と「整理券」を手にした時の喜びは言い表せませんでした。あまりに嬉しくて、木下先生をはじめ、廣野先生、大垣先生、協会関係者に見せびらかし歩きました。普段の厳しい私を知っている方は、「そんなに、大人気がないの?」と思われるかもしれませんね。でも、子供のように嬉しかったのです。何といっても、あこがれの人ですもの。

e0143522_812923.jpg「木下式について」どなたか一人、有名な方にお知らせしてよいと言われたら、私のリストの一番上には、櫻井よしこ先生がいらっしゃいました。「日本には、こんな教育があるのです!手前味噌ですが、本当に良い教育なのです。一度、ぜひ、子供の成果を見てくださいませんか?」と合同音楽祭のご招待状を出そうと思ったこともありました。でも、いざ、現実となると「そんなことをしても、お忙しい方だもの。ご本人の手元には届かないかも・・・」そう思っていました。ですから、サイン会にうかがってお手紙をお渡しできたら、夢のようだと思っていました。できれば、木下先生の著書と「ドレミは子育てだ」のDVDも・・・。受け取ってくださらないかもしれない。ドキドキする・・・というと、楽院の厳しいスタッフたちは、「麻奈先生は、緊張しているくらいが静かで丁度いいから・・・・講習会の間、本当にうるさかったもの」と励まされ(?)、手書きのお手紙と本とDVDを持って出かけました。

途中で花束を求め、ブックセンターには開始時刻2分前に到着しました。すでに、長い列ができていました。私は最後尾である階段の途中に並びます。一人ひとりにじっくりと時間をかけてくださっているようです。私の順番になったのは、6時55分ごろでしょうか?順番が近づく度に、何を言おうかしら?失礼がないようにしなければ・・・。そう思っている間に、私の番が近づきます。何人か前の方は、一緒にお写真を撮らせていただいていました。また、名刺を出してお渡ししている方もいます。私も、サインしていただく名前をお知らせするために、名刺を係の方にお渡ししました。私の名刺、知っている方もいらっしゃるかもしれませんが、「しかられたのシ」のシカの絵がついています。恥ずかしいけど目に留まる?言葉遣いに気をつけなくちゃ・・・。など、普段、講習会や音楽祭でペラペラ良く動く口に緊張が走ります。

「はじめまして いつも先生の著書など拝読させていただいています」あこがれの方を前に、子供のような未熟で拙い自分になってしまいます。名刺を手に「麻奈さんっておっしゃるの。音感楽院って何をするの?」「幼児の音楽教育をいたしております。父が私のために作りました教育法なのです」。「先生、お花を先生にお持ちしました。袋のままで失礼なのですが・・・」とお渡ししたら「まぁ、ありがとうございます」。とても、丁寧にお礼を述べられ、「貴女のために作られたなんて、お父様はあなたを深く愛していらっしゃるのね」。この言葉の温かさに涙が出そうになってしまいます。「はい。そうですね。父も先生の大ファンなのです。先生に日本の総理大臣になっていただきたいといつも申しております」。木下先生からの「絶対に言って欲しい」というリクエストをお伝えすると「あらぁ」と少し困った顔をされました。「生徒さんは何人くらいいらっしゃるの?」「私のところには80人ほどです。でも、全国にメソードを実践する子どもたちが1000人ほどおります」(よく考えたら、3000人でした。年長の数を言ってしまいました)「たくさんいるのね」。その後、一緒に写真も撮らせてくださったのです。

あまりに、感激したので、「誰かに、知らせたい」と皆に電話をしたのですが、木下先生もまゆみ先生も携帯電話を不携帯です。頼みの綱の杉山先生もでません。もしかして、事故?と心配しましたが、連絡が取れないのもいつものことです。本は少し残っているようでした。もう一度並ぶなら購入しても良いとのこと。せっかくですから、木下先生の名前でサインをいただこう!!と最後部にもう一度並びました。「7時30分ほどになりますが?」。予定終了時間は7時なのに、本当に一人ひとりの読者を大切にされているのだと感じました。

私が再度並んだことに気づかれ「あら?」とおっしゃるので、「やはり父の名前でいただくべきだったと思い直して、並んでしまいました。お疲れなのに申し訳ありません」。「お父様も音楽をなさるの?」「はい。父は、若い頃、クラリネットを吹いておりましたが歯を痛めて断念したのです」「あなたは楽器をするの?」「ピアノを少し」「ピアノを弾く方は右手と左手が別々に動くのよね」「はい。本当にありがとうございました」。

e0143522_88454.jpg櫻井よしこ先生は、正論を優しい言葉でシャープに話されます。世の男性の中には「怖い」と言われる方が多いかもしれません。けれど、サイン会で、一人ひとりに語りかけられる穏やかな様子、握手をしてくださる手の暖かさ、目を見て話してくださる優しさに、感激してしまいました。

ふだん幼稚園の園長先生や保護者から、「怖い」「厳しい」と言われる私。仕事に対する信念は曲げることができず、厳しいことを言ったり叱らなければならないこともたくさんあります。でも、その分、平素もっと優しい物言いができる女性になりたいなぁと深く反省した感激のサイン会でした。
by k-onkan | 2008-07-26 07:56 | 自分のこと | Comments(3)

学校って何を教えるところ?

「毎日、ブログを必ず書くなんて、たいへんですね。少しお休みも必要ですよ」といわれるこのブログ。でも、実は良いこともありました。ブログで常に話題探しをしているので、「いつもは、難しくて眠くなる講義が、いろいろな例をはさんで、説明するので、分かりやすかった」と妹から、花丸をもらえたからです。これも、毎日、応援してくださる皆様に「おかげさまで!」ですね。ありがとうございます!

e0143522_81641.jpg5日間の講習会が最終日を迎えます。全国各地のいろいろなところから集まった先生たちが、帰ります。みなさん、私に「厳しく」指導されて絶対に上手になっていると信じたいのです。どうか、勉強したことを園の自分のクラスの子供たちを上手にすることに生かしていただきたいと思っています。

一言で教諭と言っても、新卒の先生から大ベテランまでさまざまです。この前まで学生だった新卒の教諭は、私から見ると、娘ほどの年齢です。親御さんから叱られたことのない人たちが、初めてあう私から「それでは、ダメですよ」「もっと口を開けなさい」と言われるのは、血が凍るほど辛い(そう?)ことなのかもしれません。でも、本当のことを言う方が親切なのです。言われたことを直せれば、自分が改善されるのですから。言わないですむなら、私も言いたくはありません。けれど、木下式を標榜するためには、責任が伴うのです。新卒でも、ベテランでも、安心して、子供を預けられるようにならなければなりませんし、そうできるようにする責任が、私にはあるのです。だから、厳しくするのも私のお仕事!!本当は結構やさしい(?)のです。

冗談のような話ですが、先日、ある高校の先生のブログに、こんなことを目にしました。「学校(高校)に在籍する間、生徒に自分ができないことを悲観させないように、先生はいかにその教科を生徒に「できるような気にさせるかが大事である」と校長先生からお達しがあったのだとか。しかし、「できるような気」にだけさせて、学校から放り出して、本当に本人のためなのだろうか? 本当にできるようにしなくていけないのでは? 」との悩みがつづられていました。私も、受講生を「できるような気」にさせて帰すなどという無責任なことはできません。「できる」と確信をもって、園児の前に立っていただきたいのです。

ある園長先生からうかがった話です。最近では、学生を実習に送りこむ際に、短大や大学の教授が「どうぞ、叱らないでやってください。厳しいことをいう園なら、生徒を就職させられない」などと言われることもあるのだとか。「少子化」の影響で、高望みさえしなければ、希望者全員が大学に入れる!という時代が来てしまったからなのかもしれません。どの大学も「生徒」が喉から手が出るほど欲しい。生徒集めに必死です。いかに「心地よく」生徒に大学生活を送らせ、つつがなく、授業料を納入していただき卒業させるか・・・。心地よいサービスより、能力を与えることが学校の使命なのでは??と心配になるような話です。

そんな中にあって、「叱ってください」と学生を実習に出してきた大学があったそうです。そこの学生は、実習期間が終わる時に、学生とは思えない感性の豊かな感想を提出されたとか。幼児も大学生も、指導者の姿勢を反映して育つのだと思います。さて、検定試験が残念な結果に終った先生・・・。私も、是非差し上げたいと思っています。「できた気になる」のではなく、できるようになって、免状を受け取りに来てくださいね。
by k-onkan | 2008-07-25 08:01 | 教育 | Comments(0)

音楽を作るということ・・・

生まれくる私のために、木下式が考案されたことは、皆さん、ご存知ですよね。そんな状況の中で、生まれ育った私は、当然ながら、気がつくと何となくピアノの音がわかるようになり、それが当たり前で、「音感がなくて困る」とか「あるとありがたい」など深く考えることもないまま、大人になってしまいました。人に「音感があると何がいいの?」と聞かれても、自分が確信をもてるのは、「外国語の発音で一般に聞きにくいと言われる子音まではっきりと聴こえること」だけで、上手に説明できずにきました。けれど、大人の方に発声を教えるようになり、「ないと困るんだなぁ」ということが実感できるようになってきました。

e0143522_06775.jpg戦時中に幼少期を過ごした私の父は、音楽の道に進みたいと思った時には、もう音感が身に付かない年齢でした。出会いが遅かったのです。それでも、「音楽性なら誰にも負けない」と、音楽大学に入学して、卒業後も演奏活動を継続し、小澤征爾氏の凱旋演奏会の時には、楽団員としてクラリネットを演奏したそうです。けれど、父は、いつも自分に何かがかけていると感じていたといいます。それが音感でした。

オーケストラの指揮者は、楽器の音や演奏の仕方を調整しながら自分の音楽作りをします。そんな時、楽団員がまちがった音を奏でたとしましょう。音感があれば、すぐに「どこそこの何の音は・・・」と言えますが、音感がなければ指摘が曖昧になってしまいます。聴いた瞬間、理解できれば、音に対してより鋭敏な反応ができるので、音楽を作りあげる上で必要な能力と言えるでしょう。これは、指揮者だけでなく、プロとして活躍する演奏家ならないと辛い能力ですよね。

たとえば、耳で聴いた音をすぐに演奏できるのは音感の恩恵です。楽譜を見る必要はありません。また、楽譜を目で見て、その曲の流れを脳裏に描くことができるのも音感のおかげです。頭の中で音楽が流れるのです。音感がないと、実際に楽器で再生されて初めて何のメロディーかを理解できるものです。

「楽院に通ったことで、有難いと思うことは、どんな楽譜もメロディーを見ると、その曲が頭の中に流れること。違うパートを与えられても、楽譜があればすぐに歌える。楽譜を読むための時間が必要ないので、音楽作りに時間を費やす余裕がある・・・。」これは、ミュージカル女優の卵の卒業生が何かの時に話してくれました。一般に、楽譜を見て歌う際には、ピアノで音符を追って、曲を覚えこまなければなりません。覚え込まないと、音符を追いながら、その高さを想定しながら歌えないので、音痴になったり、調子が外れたりしてしまいます。これも音感がないことによるものです。

そのため、楽院では、子供の頃から、「音感」の訓練をして、それを生かして、「音楽作りをできる」ところまで高みに登らせたいと思っています。音楽勉強を広げさせることが楽院が目指す音楽教育です。そのため、どの子にも「歌、聴音、ピアノ・・・」の3つを勉強させているのです。

一般には、楽器を単一で習う方もいますが、音楽の基本は「歌」にあります。良い演奏を「よく歌う・・・」と表現することがあります。実際に、声に出して歌うのではなく、楽器の音色によって強弱や盛り上がり、激しさや優しさなどを、歌を歌うように自由自在に奏でているとでもいうのでしょうか・・・。 ただテクニックだけを駆使し音を出すのではなく、自分から湧きあがる訴えがあることこそ、「音楽を歌う」ことであり、音楽を自分で作り出すことなのだと思います。

子供のうちは、「音楽作りをする」などという難しいことを考えていないと思いますが、将来、そういうことができるようになるために、幼少期より歌を歌って、表現する楽しさを経験させているのです。「ただ、音を当てさせる訓練ではなく、その延長線上にある「音楽作り」が音感能力を身に付ける目的なのだ」とよく木下先生がいっています。子供の頃から自分の持つ全身全霊を向けて力強く自分の喉で歌わせる理由、そして、より高度な音感を身に付けるために聴音訓練をする理由はここにあるのです。

こんな訓練を受けている子供たちです。ピアノも、さぞかし弾けるようになる!!と思われるでしょうが、ピアノは地道な練習を重ねないと、弾けるようになりません。基礎を勉強せずに、ピアノだけ学ぶ子よりは、苦労がないと思いますが・・・。

最初は、簡単な曲から、少しづつ、コツコツ、いろいろな種類の音符を覚え、リズムを覚えて、難しい曲を少しづつこなしていくと将来、「音楽の楽しさ」が分かる時がくると思いますが、それは、まだまだ、先のことでしょうね。
by k-onkan | 2008-07-24 23:03 | 音楽 | Comments(0)

おかげさまで・・・

「おかげさまで」って美しい日本語だと思いませんか。子供たちが「上手になったね」と木下先生に褒められたら「おかげさまで・・・といいなさいね」と教えています。「上手になれた」のは、自分ひとりの力でなくて、「教えてくださった先生のおかげ」「連れてきてくださるお母さんのおかげ」「一生懸命働いてくださるお父さんのおかげ」「通学を手伝ってくださるおばあちゃま(シッターさん)のおかげ」・・・。いろいろな人の協力によって、助けられているから「おかげさまで」なのです。

e0143522_23333033.jpg5歳の甥が「挨拶ができて、おりこうって褒められたよ」というので「そう。よかったわね」というと「うん」と答えるので「そういう時は、おかげさまで・・・よ」というと、「どうして?挨拶しているのは、Yで、まぁちゃんは何もしてないじゃないの?」と生意気なことをいいます。挨拶しないと厳しく叱るお母さん。「ご挨拶は?」というじぃじやばぁば。「先生にご挨拶をしましょう」といってくださる純子先生。「おかあさん!Yは挨拶ができません!」と言いつける私。いろいろな人のお蔭で挨拶ができるようになり、お褒めの言葉をいただいたのですから、やっぱり、「おかげさまで」なのです。

いろいろな本に、「挨拶ができること」は基本だと書かれています。けれど、最初からそれができる子供などいません。私も子供のころ「挨拶ができない!口がきけない」と叱られていました。まず一緒にいる大人が率先して見せることだと思います。小さな声でモソモソ話す親御さんのお子さんは、やっぱり、恥ずかしそうにしてしまいます。だから、大人は、自分から規範を示しましょう。そして、「誰に会っても自分から元気に挨拶できる人になって欲しいと思っている」と、大人の思いを言葉で伝えましょう。いきなり「どうして挨拶しないの?」「また、挨拶してないじゃない!!」と責めると、人に会って挨拶をする機会を嫌うようになってしまいます。

挨拶もそうですが、子供が悪いことをしたり、褒められたりしたら、一緒にいる保護者も一緒に「ごめんなさい」「ありがとうございます」「お蔭さまで」と言葉に出していいましょう。「褒められている(叱られている)のは子供の問題で私には関係ない」と思うかもしれませんが、子供が迷惑をかけたら、親にも責任があり、それを身をもって子供に教えるためには、一緒に頭を下げ謝る姿やお礼を言うのを見せることだと思います。

私たちは大人になって、思っていなくても「申し訳ない」と言えるようになります。社会人としての処世術かもしれませんが、子供は「大人は口だけ」と見抜いてしまいます。「ハイ」という返事はいいのに、全然従わない子を見ると、まわりにそういう大人がいるのだろうと思います。「口だけはいけません。ハイといったことに責任を持ちなさい」と教えますが、簡単には、直りません。「世の中、そんなもの・・・」と開きなおるのは簡単ですが、子供に大きな影響を与えているのもまた事実なのです。

「ごめんなさい」を口に出して言うことを嫌がる人が増えました。あるお母様が、「私はプライドが高いから、子供に謝るなんてできない!」といわれました。でも、相手が子供であろうが、自分に非があったら「ごめんなさい」なのだと思います。自分の非を認めることは、「負け」ではないのです。二度と同じ過ちをしないことこそ、大切であり、「悪いことをしても謝らない」ことの方が、人間として負けなのだと私は子供に教えたいと思っています。

さて、今日は木下式音感教育法三期講習会の中日でした。無事に横浜さがみ幼稚園の公開学習も終わりました。「さがみe0143522_22344216.jpg幼稚園の子供たちも、担任の先生もとても上手でした」と皆さんがいってくださいました。これもいろいろな方のご協力のおかげです。最後に、子供たちから、「どうもありがとうございました」とかわいい手作りの帳面をいただきました。中には、それぞれ、「まなせんせい おんかんおしえてくれてありがとう。だいすき!」「せんせい、またおしえてにきてね」と41人、全員からのメッセージと絵が・・・。これも一生懸命教えさせていただき「おかげさまで・・・」ですね。
by k-onkan | 2008-07-23 21:57 | 木下式音感教育法 | Comments(0)