麻奈先生のブログ~木下式の子育て論~
by k-onkan
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作者について
木下式音感教育法認定講師
  木下麻奈
     
 木下式の基本は、幼児期に「躾・規律」を教え、高度な音楽基礎教育を施すことです。詳しくは、ホームページをご覧ください。http://www.kinoshita-onkan.com

イラスト:「ケイ&シュート」
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弟、ばっかり!?

生後2ヶ月の甥のKは、胎内にいる頃から、「母と兄」のやりとりを聞き、多種多様な刺激を受けているせいか、兄のその時期に比べ、成長が早く、日々、いろいろな変化を見せています。日常生活が、幼稚園に行く兄が中心であるため、たまに、絵本やカードを見せられると、「やっと自分の番か」といわんばかりに長時間の集中力を見せるそうです。望む前に何でも与えられ人の良い第一子に比べ、自分から主張しないと何も手に入らない下の子供は、生きることにも、学ぶことにも貪欲なまでのたくましさを見せるようです。

e0143522_117819.jpgさて、そんな第二子ですが、瑠音先生には心配していることがあります。それは、兄弟の大きさを比較すると、Yは巨人のようで、Kはとても小さいため、何をさせても、「まだこんなに小さいから」と甘やかしそうになるのだそうです。Yの頃には、他に比較対象がなかったため、自分が「これ」と信じたものを一生懸命、与えましたが、Kは兄と比較して常に小さいために、大きくなっても「小さいから」と下の子供を特別扱いしてしまいそうな気がするのだとか・・・。こればかりは、自分で出産を経験して、母親になった人にしか理解できない感情なのかもしれません。

そんな時、うるさいのは上の子です。「ぼくにはもっと厳しかったのに、弟には甘い声を出して!」と腹が立つのでしょう。「ぼくにももっと優しい声で!」と不満を露にしてします。冷静に考えれば、一人で電車に乗れる6歳と、大人の手がなければ命の危機にさらされる赤ん坊は、扱い方も、物言いも平等なはずはないのですが、そこが「兄弟」の宿命で「何でも同じ」でないとやきもちが焼けるようです。でも、みんな、赤ちゃんの時は、お母さんもお父さんが優しくしたのですけれどね・・・。「弟、ばっかり!?」最近、そんな風に顔に描かれている姿をよく見かけます。
by k-onkan | 2009-09-30 11:07 | 幼児 | Comments(0)

長所なの?それとも?

よく「うちの子供は納得することしかできない」「決まった通りでしないと嫌がる」等という言葉を耳にします。裏を返せば、子供は大人に「納得する説明をして欲しい」「決まった通りでないことが起きた時は、どう対応するか」を教えて欲しいのだろうと思います。

e0143522_12282185.jpg幼い内は、子供の性格が決定的に決まったわけではありません。まわりの人間の扱い方でいくらでも改善可能です。「頑固だ」「頑固だ」と言われていれば、益々、その通りにふるまいますし、「可愛い」「可愛い」と言われれば可愛くふるまえたりするのです。但し、これも状況に応じてやり過ぎは禁物ですが、「落ち込みやすいわりに、すぐに調子に乗る」。これこそが子供というものかもしれません。落ち込んだら慰め、調子にのったら諌め・・・。この繰り返しが「子育て」のように感じます。

一番、大事なことに、子供の長所に安心しないこと。長所は常に、短所になり得るからです。「うちの子は真面目だから」と安心していると、「真面目」だからこそ、融通がきかなかったり、他の子の間違いを見逃せず力で伝えてしまうこともあるでしょう。そうなると、「真面目だから」では済まされず、手を出した方が悪いことになります。「優しい子だから」というのも注意が必要です。強い子に利用され、結果的に悪いことをしてしまうこともあるのです。良くも悪くもいろいろな可能性があるのが子供の世界です。「子供は純真無垢かだら悪いことなどしない」と思いたいですが、純真だからこそ、大人の社会の縮図となるのかもしれません。
by k-onkan | 2009-09-29 12:25 | 子育て | Comments(0)

すべきことがある幸せ

夏の疲れが出て気が弱くなるのが毎年この時期です。過去二回、持病の腰痛を悪化させてしまい、多くの方に迷惑をかけたのがこの季節なので、これ以上、悪くしないように気をつけながら、日常生活を送っています。

e0143522_11491862.jpgさて、私がこのブログでお習字のことを書くからでしょう。北京公演に同行された保護者の方々から硯と細筆、印鑑のセットを頂戴しました。木下先生もどこで手に入れたのか「北京の毛筆セット」を持ち帰り、見えないプレッシャーを感じています。最近、やっと意を決して16文字の隷書の練習を始めました。日々、練習すればそれなりに見られるようになってくるのが面白いところでしょう。

硯に向かう私の姿を見て、まゆみ先生が、「まるで普段のピアノ練習をしないのに音楽会の曲だけ練習する子供と同じね」とからかいます。楽院の子供たちは、平素、聴音、合唱、ピアノの三種を学ぶことを義務付けられていますが、ピアノだけは、家庭での練習がものを言うため成果発表の場を与え、それぞれが家庭でも練習するように仕向けているのです。

すると、純子先生が「それでも展覧会に出品すると、その後、ふだんの課題が上手になるのですから、やらないよりはましですよ」。そういう純子先生は、普段からマイペースにコツコツと練習をこなせる優等生です。楽院出身の私は、まゆみ先生の言うように、展覧会でもなければ精進できないのです。

卒業した子供たちが、「楽院に通っていた時の自分は天才かと思うほど。あんなに難しいことがよくできたと思う」というのを耳にすると、「しなければならないこと」があることが、能力を最大限に発揮できるのだと思えます。大人でも、自分の自由意志に任せられたら怠け心が出るのですから、子供はなお更でしょう。さて、そろそろ音楽会の曲目を与えられている頃だと思います。音楽会で恥をかかないように、皆さんも練習をしてくださいね。
by k-onkan | 2009-09-28 11:47 | お稽古事 | Comments(0)

どっちが悪いの!?

「なぜ捕まえた」「通報されて子供がショックを受けている」。少年による万引が全国的に増加する中、子供の万引を通報された保護者が、逆に小売店に理不尽なクレームをつけるケースが相次いでいる。少年の多くが「ゲーム感覚」で万引に手を染める一方、“モンスターペアレント”の出現に、捜査関係者からは「親も『たかが万引』と甘く見る傾向にあり、他の犯罪を助長しかねない」と懸念する声が上がっている。(産経新聞)

e0143522_1438061.jpg「万引きをした子供」の親が我が子に注意も与えず、いきなり迷惑をかけた相手に苦情を言う。日本の家庭教育がここまで悪くなったのかと残念に感じます。常識で考えたら万引き行為が「正しくない」ことは当然のことで相手が子供であっても、「悪いことは悪い」のです。厳しい言い方をすると、通報した店主が悪いのではなく、我が子の過ちを認め更正させようとしない親にこそ責任があると感じます。

我が子とどのように接するか、何をどのように教えるか、各々の家庭の考え方次第でしょう。「子供に押し付けはしたくない」「親の気持ちを自然に理解して欲しい」「うちは厳しく教えているから」など等、いろいろでしょう。幼稚園、学校等という社会は、そうしたいろいろな価値観の子供が集まるのですから、それぞれ責任をもって、「社会のルール」「善悪の区別」だけは教えておかなければと感じます。

小学生の子供たちとつきあうと、想像以上に、危険な情報を得る環境にあることが分かります。親と一緒にいる可愛い我が子の姿だけを信じるのではなく、よその子供たちといる時の我が子の姿も冷静に観察しなければと思います。「うちの子に限って」ではなく、「うちの子ももしかしたら?」と考えても考え過ぎということはないようです。「朱に交われば赤くなる」ということわざがあります。どんなに自分が正しく子供を育てていると思っても、どこで、どんな影響を与えたり、受けたりしているか分からないのが子供の世界です。子供の成長は大人が思う以上に速いものです。私たち大人は、些細な変化も見逃さないことで、大事な子供を守らなければと思うのです。
by k-onkan | 2009-09-27 14:08 | しつけ | Comments(0)

叱られることの喜び

名誉団員になるまで楽院に通った子供たちは、「あうんの呼吸」で私たちの気持ちが分かるようになります。特に保護者の方や外部の人では絶対に分からないであろう「誰が期待されているか」など、すぐに分かるようです。叱られ、鍛えられている子供ほど、期待しているのです。しかし、それが分かるようになるまでには、経験が必要です。

e0143522_11595120.jpg今回、北京に同行した名誉団員Kくんも子供の頃、木下先生に期待されていることは分からなかったようです。しかし、頭もよく美声であった彼に木下先生は本当に期待して、いろいろな大役を与え、取り組ませました。当の本人は良い役を与えれば与えるほど、心底打ち込まない様子を見せました。ちょうど、男の子が皆で悪いことをするのが楽しい時期でもあり、私たちも歯がゆい思いをしたものです。

「どうして、木下先生はぼくができないのに、わざわざ、第一声部にしたり、オペラで良い役を与えたりして、恥をかかせるのですか」という小学5年当時の作文にもその気持ちが現れています。中学受験のため、しばらく楽院から離れ、数年後、こんなことをつぶやくのを聞くことになりました。「あの頃の声が本当になつかしいですよ。木下先生が言うように、自分は良い声だったんだと、声変わりして初めて気づきました。あの時の声に戻れるなら、もっと一生懸命、頑張りますよ・・・」。女の子は声変わり後も、大差ありませんが、男の子の声質は少年から大人のものに変わると別人のようになるのです。

そんな彼に今回の北京公演で大役が与えられました。中国語による団員代表の挨拶です。合唱団の代表としてA4の用紙1枚分の文章を覚え、中国の方に理解できる発音で話さなければなりません。しかし、9月に入っても紙を手に持ち挨拶をする彼に、「大丈夫?」と声をかけると、その都度、「無理ですよ・・・。一生懸命やってはいるのですが・・・」と弱音がかえってきます。幼い頃から合同音楽祭の開会の挨拶など難なくこなした彼なので、記憶力は信頼していたのですが、本人の不安な様子にこちらが心配になってしまいました。よほど、練習したのでしょう。本番当日、「大丈夫かい?」との木下先生に問いに「大丈夫です」と力強く答える姿に、「やっぱり彼は信頼できる。きっと上手にやるだろう」と確信が持てました。彼の挨拶が終わると会場からは大きな拍手が湧きあがり、その後の演奏の後押しとなりました。

帰国後、Kくんが「名誉団員になると、違う声を出してもスルーなんだよ」と寂しそうにつぶやいたと聞きました。木下先生は子供の頃は少しでも違う声を出すと叱りますが、名誉団員になると、恥をかかせたりはしません。本人が一番よく分かっているのですから。叱られないことで、更に緊張して、次は違う声を出さない。大人になるとそういう教え方もあるのですが、いつまでも、子供でいたい名誉団員にはさびしいことらしいのです。「叱ってもらえる内が花」ということなのでしょう。

さて、これまで海外公演の挨拶をした人はみな立派に成長しています。韓国公演はブザンソン指揮者コンクールで優勝した山田和樹先生が韓国語で挨拶をしました。モンゴル公演の代表G先輩は「東大卒でないと就職が難しい」と言われる今年、W大理工学部から商社に内定が決まったとうれしい報告に来てくれました。Kくんも頑張れ!先生たちは、密かに期待しているのです。
by k-onkan | 2009-09-26 11:58 | 名誉団員・卒業生 | Comments(0)

女はたくましく、男は・・・

幼稚園の頃は、女の子より、圧倒的無邪気で可愛げがある男の子ですが、小学生になると、いたずらをしたり、動き回ったり、物を壊したりと大人に手をやかせるものです。旅行中も、常に、注意されたり、叱られていたのは、男の子でした。しかし、お母さんにとっては、何歳になっても、文句を言いながら手出ししてしまう、可愛い子供、これが男の子というものかもしれません。

e0143522_910396.jpgいわゆる「子供のために何でも完璧に整える良いお母さん」ほど、その息子を駄目にする可能性があると感じます。なぜなら、お母さんにお願いすれば、なんでも思い通りになるため、自分は何もする必要がないからです。特に、「勉強をしているから」と大義名分をふりかざされると、お母さんが身の回りの世話をするのが当然になりますが、小さい内に意識をもって、これを矯正しておかないと、40歳、50歳になって、「仕事をすれば、後は何もしなくて良い」。そんな風に育つのは目に見えています。

昔ならともかく、これからの時代は男性であも、自分のことができて当たり前です。そう考えると、男の子に必要なのは、子供に良い環境を整える優しい母親より、男としての厳しさ、たくましさ、強さを身に付け自立させる男親の存在であると感じます。

なにしろ、子供とつきあってよく分かるのですが、強くたくましいのは女の子です。今回の海外公演も保護者を同伴せずに参加したのは、みんな女の子でした。その子たちの成長ぶりは目を見張るものがありました。元気に食べ、どこでも物怖じせず、行動できる姿を見ると、本質的に、男の子より、女の子が強くたくましいことが分かります。それに負けない男に育てなければ・・・そんな風に再認識する北京旅行でした。
by k-onkan | 2009-09-25 09:05 | 児童 | Comments(1)

樹酔苑---夏の思い出---

楽院のロビーには、この夏、木下先生の千葉の家に泊まりにいった子供たちが、純子先生に習って書いた書道の作品と共に撮影した写真が飾られています。それぞれの子供の思いがつまっていて、どれも良い作品となっています。さて、毎年夏になると、必ず、子供たちが千葉の家にお泊まりにやってきます。今年は、年長から小学5年までの男の子が5人でお泊りをしました。庭ですいか割りをしたり、恒例の海水浴を楽しんだようです。思えば、この伝統的なお泊りは、木下先生が千葉に移り住んでから、もう何年も続いているのです。

e0143522_22353337.jpgそんなことを思い出させるように、平成10年に泊まりにきた子供たちによる「樹酔苑の思い出」という文集が出てきました。その中に、とても可愛い作文があったので、ご紹介しましょう。作者は、今回、北京公演でお世話になった先輩で、小学生の4年生ごろに書いたものです。

「この夏休みに千葉の木下先生の家に一泊二日で遊びにいってきました。千葉についたら、すぐに海へいきました。海では、うきわで波乗りをしたり、友達を砂の中にうめたりしました。砂の中は、とても暖かくてとても気持ちがいいです。それに、とっても重いので一度うまると外に出るのが、たいへんでした。夜は、手持ち花火をしました。久しぶりに花火をしたので、とてもおもしろかったです。中でも、一番好きな花火は、線香花火です。 

そのあと、私の嫌いな肝試しがありました。妹はつかれていたので、先にねてしまいました。今回の肝試しはお墓でやったので、よけいこわかったです。けれど、出てきたのは、有一先輩のお化けだけでした。だけど、やっぱり、肝試しは嫌いです。この日は、ハードなスケジュールだったので、とてもつかれたけれど、楽しかったです。次の日は、海で泳いでから、サウナと水風呂に入って電車で家に帰りました。

木下先生の家で、一番、心にのこっていることは、木下先生が、盆栽を見せて「枝のへそ曲がりも小さい頃だと、人間の手で直すことができるんだよ。人間の子供と同じだよ」と教えてくれたことです。私にとって、とても良い思い出になりました。来年も又行きたいです。」

一番、心に残ったことが、盆栽の枝の矯正だったなんて、小学生なのに素晴らしい感性です。さて、書いた本人は、自分の作品だと分かるでしょうか?
by k-onkan | 2009-09-24 22:30 | 児童 | Comments(3)

叱らないでと言わないで!

北京公演で嬉しかったこと、それは、名誉団員の成長を確認したこと、特に、大学生のHちゃんの成長ぶりにはとても感激しました。なぜなら、子供の頃のHちゃんは、決して楽院に馴染んでいたわけでも、楽院を好きだったわけでもなかったからです。

e0143522_20402710.jpg3人兄妹の末っ子のHちゃんは、幼い頃から年の離れた兄姉に守られ、欲しいものは何でも譲られる、そんな女の子でした。女の子特有のこましゃくれたところもあり、連れてくるシッターさんやお母さまに横柄な態度をする姿もよく見かけました。そんなHちゃんにとって、先生の言うことをきかなければならない楽院はさぞかし辛い場所だったのでしょう。毎週、おけいこの時間になると、「今日はお腹が痛いといっています」「今日は頭が・・・」と、お母様が「嫌がっているサイン」を示されるので、私たちも機嫌を取りながら授業を受けさせたものです。それでも、良い声の持ち主で、歌好きだったため、脚光を浴びる場面が増え、当然、木下先生からも指導を受けるようになっていきました。そんなある時、お母様が、「うちの子だけは叱らないでください」。木下先生に直接、お願いされたのです。年中か年長の頃だったでしょうか。

私たちは、平素、週1回しか子供とつきあっていませんが、音楽会、合宿と、長い時間を共有したり、寝食を共にしたりするため、深く子供たちのことを知っていると自負しています。特に、名誉団員とは最低でも8年以上のつきあいですから、良くも悪くも本当に鮮明に記憶しています。特に「叱られて先生につかみかかった」「本番前になると、必ず緊張して吐いた」「舞台袖で涙が止められず叱られた」等など、本人が忘れて欲しいことほど鮮明に覚えているのです。

当然、Hちゃんは大人になってからも、「お母さんに叱らないでくださいと言わせた・・・」とからかわれています。その都度、「なぜ、そんな恥ずかしいことを言ったのか・・・」とお母様に文句を言うそうですが、冗談でも誇張でもなく、当時のお母様は真剣に嘆願されたのです。それほど、娘に「楽院を継続して欲しい」と強く願われた証でもあります。お母様の願いがかなって、小学6年生まで継続して名誉団員になったHちゃんは、卒業後も楽器の勉強を続け現在、音楽大学に通っています。今回の公演も自分から参加したいと応援を買って出てくれたため、私が引率する班の助手にしました。特に、私が木下先生のお供で不在だった日は、本当によく子供たちの面倒を見てくれました。

楽しかったのが子供が寝た後の雑談の時間です。Hちゃんが自分のために一生懸命、努力している話を聞き私も元気が出ます。中でも、スキー合宿の引率者のアルバイトをするようになってから、お金を稼ぐたいへんさ、親に対する感謝、小さな子供に対する優しさを身に付けたと聞き、なんて立派になったのかと胸が熱くなりました。なぜなら、小学校の頃は、決して下級生の面倒を見たり、優しくすること得意でなかったことをよく知っていましたから。そんな中、「子供の頃、他の子と比べて、私と先生たちには距離があると感じていた」と言われました。これが「叱らない」ことによる弊害だったかも・・・と思いました。叱ることが当たり前の場で、「叱らない」のは、お互いに距離ができてしまいます。叱責され、それを正し、また褒められることで、距離は縮んでいくものなのです。

「『叱らないで』のHちゃん」が、北京滞在中にもう一つ、こんなつぶやきをもらしました。それは、「子供ができたら、絶対に楽院に入れて厳しくしてもらおう。そして、絶対にわがままな子にだけは育てないようにしよう」。これを聞いてとても、嬉しくなりました。なぜなら、厳しさが自分を改心させ成長させたことを、彼女自身が理解しているからです。恥ずかしながら、私は20歳の頃に、そこまで改心してはいませんでした。当たり前のように親に守られ、自分に力もないのに口ばかりが達者であった時期が20歳の頃です。そう考えると、この子の成長を喜ぶと同時に、自分自身を省みて恥ずかしさも感じるのでした
by k-onkan | 2009-09-23 20:38 | 名誉団員・卒業生 | Comments(1)

無事に帰ってきました!

北京、最後の日はまだ暗い内に起きて、北京首都空港へ向かいました。途中、真っ赤な日の出を目にしながら、何の問題もなくチェックイン。これまでの楽院の海外公演を考えると、無事に帰れることが不思議で、「まだ、何が起こるか分からない」とドキドキしながら機内で過ごし成田に到着。それぞれの保護者の方に大切な子供たちをお返しすることができました。

e0143522_1004791.jpgこれまでの韓国公演も、モンゴル公演も、必ず、予期せぬハプニングが起こり、苦労が多かったため、今回はJTBにお願いしたのです。慣れない外国での変更事項や、注意が必要な子供の食事なども、JTB新宿支店の則松様にお世話になりました。また、現地のJTBの中国人のガイドさんもとても良い方で、バスで移動中には、中国の歴史や観光案内以外に、子供たちに中国語の会話も教えてくださったようです。初日の車中では翌日に控えた音楽会のための「中国語の曲目解説」や「中国語の歌」も聴いていただき、「中国語を話せるかと思うほど上手」と言っていただいたそうです。それが本番の舞台での自信につながり、音楽会では、どの子も本当に「中国人のような発音」で解説をすることができました。万泉小学校の景校長先生からも「音楽もさることながら、中国語で行った曲目解説が素晴らしい。次回はわが校の子供たちも日本語で解説させられたら」との言葉を頂きました。北京首都空港に到着した時に、まゆみ先生がバスの運転手さんにチップを渡すと「みんながいつか有名になったら、自分が北京で市内観光に連れていった運転手だったことを覚えていて欲しい」といわれたそうです。

思えば、この北京公演旅行はいろいろな方のご協力で、全員が無事に帰ってこられたのです。中国語を教えてくださった吉崎先生、通訳の王さんをはじめ、適切な助言をされる大垣先生、健康に注意を払う稲葉先生、そして、どんな時も、素晴らしいピアノを演奏される山崎先生のお力がなければ、この公演を無事に終わらせることはできませんでした。名誉団員の子供たちも上手に役割分担をして、手助けとなってくれました。また、つかず離れず、程よい距離から見守ってくださった育てる会の参加者をはじめ、ご支援、ご協力をいただいた皆様に感謝して北京公演のご報告といたします。
by k-onkan | 2009-09-22 23:59 | 楽院だより | Comments(0)

こんなに高いなんて!

e0143522_19351370.jpg今日は、一日、観光で天安門広場、故宮、万里の長城の見学をしました。一言で言って、「中国はすごい!」そう思いました。まず、何から何まで大きいのです。天安門広場も、故宮も、どこへ行くにもたっぷり歩きました。昔、皇帝が住んでいたという故宮を見学していると軍事パレードの練習が始まりました。10月1日に開催される60年の国慶節の行事ためのリハーサルのようです。次から次へといろいろな編成で戦闘機やヘリコプターが飛んでいきます。まず、その軍事力に圧倒されてしまいました。

e0143522_19353970.jpgその後は、バスで85キロの道のりに揺られ万里の長城へ足を伸ばしました。子供たちは、急な坂道を本当に走って登ります。あまりの傾斜に足の筋肉が震えるのを感じました。でも、子供たちに負けるわけにはいかないので、私も頑張りました。高いところに登ると声を出したくなるのがうちの子供たちなので、中国の歌「私とあなた」を歌いました。通りがかりの人に拍手され、英語で「今日は私の誕生日だから、バースディソングを子供たちに歌ってほしい」と白人女性に話しかけられ誕生日ソングまで歌ってしまいましたが、e0143522_1936645.jpg実は、万里の長城の高いところは風がとても強く飛ばされそうでとても怖かったのです。敵国が攻め入らないようにと立てた城壁をつないでできたのが万里の長城だということですが、6000キロにおよぶ長い道のりを、人間が作り上げることができたことに驚きを隠せませんでした。e0143522_19362864.jpg

帰り道、子供たちには、最後のお小遣いを使う場所が与えられました。そこは、観光客用のお土産店で、市内より数十倍も高い値段がつけられていました。通訳の王さんが、「外国人にこんな値段で売るなんてひどい」と悲しむ姿に、いかに良い人であることが分かりました。しかし、子供たちにとっては、必要な経験であったと思います。なぜなら、私たち日本人は、平素、表示価格に疑問も持たずに買い物をするものです。まして、売り手がどれだけ真剣に「もうけのため」「生活のため」に必死かも、お商売をしている家の子でなければ考えてみることもないでしょう。日本の国で恵まれた生活をして、ぬるま湯のような中で暮らしている子供たちは、動物園で100元で売られていたパンダのぬいぐるみが、きれいなお土産屋だと210元で売られることに本当に驚いたはずです。最初は、「何も買えない」と諦めていましたが、そのうち、自分たちで、それぞれ交渉を始め、欲しいものを手にいれようとします。「この金額しかないけれど、私はこのお菓子は40個欲しい」とか、「2人で3つ買うから〇〇元にして」などの知恵がついてきました。

冷静に考えたら、100元のぬいぐるみが、トイレの横では30元で売れら、きれいな建物の中では210元になるのは「詐欺のような行為」ではありますが、これも、「値切るのが当たり前の国」を旅行する楽しみでもあります。また、きれいな建物の中に店があれば、人件費、賃料、いろいろなものが、パンダのぬいぐるみに上乗せさせられると考えられます。子供には少々、高いレッスン料でありますが、5000円で財布からお金を出して自分で買い物をするだけでなく、そのおつりが正しいか考えたり、自分が買いたいものが妥当な値段であるか見極めたり、どうしても欲しい時はどうしたら良いのか、自分に手がでずあきらめること等など、これから生きていくための経験になってくれれば5000円は高くないかもと感じます。

写真は上から、①故宮前のお堀・②虹色の煙を撒いて飛ぶ戦闘機③万里の長城ー男坂ー④長城を駆け上る子供たち
by k-onkan | 2009-09-21 23:38 | 楽院だより | Comments(0)