麻奈先生のブログ~木下式の子育て論~
by k-onkan
カテゴリ
全体
木下式音感教育法
しつけ
子育て
教育
お稽古事
親業
音楽
乳児
のぞみクラス
幼児
児童
名誉団員・卒業生
思春期・反抗期
自立について
運動
発達障害
保育園
楽院だより
我が家のこと
自分のこと
以前の記事
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
フォロー中のブログ
蛹の頃~さなぎのころ~
最新のコメント
ありがとうございます。女..
by k-onkan at 19:28
久しぶりにこのブログを訪..
by 藤本トモエ at 09:31
出演園児のお母様へ ..
by k-onkan at 06:33
一番こわいのは、マナ先生..
by 出演園児の母 at 10:48
昔、近所の顔なじみの飲食..
by k-onkan at 10:32
作者について
木下式音感教育法認定講師
  木下麻奈
     
 木下式の基本は、幼児期に「躾・規律」を教え、高度な音楽基礎教育を施すことです。詳しくは、ホームページをご覧ください。http://www.kinoshita-onkan.com

イラスト:「ケイ&シュート」
 By ケンイチ・シライ
ブログパーツ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


<   2009年 12月 ( 31 )   > この月の画像一覧

1年間ありがとうございました!

e0143522_10391698.jpg今年も慌しく1年が過ぎていきました。木下式を応援してくださった皆様に深く感謝申し上げます。「木下式に有名になって欲しい」と願う卒業生の期待に応えられるよう、新しい年も一生懸命、努力します。これからも、どうぞ、応援をよろしくお願いします。皆様、良いお年をお迎えください。
by k-onkan | 2009-12-31 23:59 | 発達障害 | Comments(0)

簡単なことをじっくりと

一般的にプリントの勉強を始める頃は、簡単な課題―遊びのような課題が用意されています。木下式の音符書き教材も最初は「運筆」の練習が用意されています。線を引いたり、丸を書いたりと簡単です。そのため、「もっとやりたい」と言う子供も多いでしょう。子供が「もっと学びたい」というのは親にとって、たいへん喜ばしいことです。そこで、「課題を増やし早く先へ進みたい」と先生にお願いしたとします。しかし、答えは「NO」。お母さんのがっかりした顔が目に浮かびます。もしかすると、「せっかく子供が意欲を持って取り組みたいというのになぜ宿題をもっとくれないの?」と不満を感じたり、「課題が簡単過ぎるのでは?」と疑問を持ってしまうかもしれません。しかし、この判断は幼児教育の基本であり、正しいのです。

e0143522_916471.jpg自分から取り組む学習意欲のある子供にしたいと願うなら、先走って難しい課題を与えたり、問題を与え過ぎてはならないのです。簡単な課題を確実に取り組ませ、「もうできたの。おりこうだったね。また明日も一生懸命やろうね」と褒め言葉を与え、時間をかけて徐々に難しくしていくことがベストです。この先、難しい課題になっても、決められた枚数を継続させなければなりません。簡単なうちは5枚容易にできても、難しくなれば時間を要するようになるでしょう。難しくなって急に進まなくなり放り出さないよう配慮が必要です。「簡単なことをじっくりと」。幼児に何かを教える際には、絶対に忘れてはならないと感じます。

子供が「もっとやりたい」という際には、「なぜか」を見極める必要があります。「課題に取り組むことが好き」なのか、「書くのが楽しいのか」「褒められるのが嬉しいのか」は全く違うことだからです。たいていの場合は、「もっと鉛筆を使いたい」と思っているものです。子供がプリントではなく鉛筆を欲しているのに、勘違いして「この子は勉強が好き」と課題を増やして飽きるほどやらせると、後で「学ぶこと」が楽しくなくなったり、反対に「お遊び気分でいい加減な取り組み」をしてしまう結果になりかねません。また、本当に「課題が好きであったとしても、「頑張ったから今日はここまで。明日のお楽しみ」。教材をきちんと片付け勉強の時間はおしまいです。もちろん、かくことが好きな子供には、勉強としてではなく、鉛筆やクレヨン、画用紙を与えるのは良いことだと思います。時間制限なく飽きるまでやらせて欲しいと思います。但し、これは、遊びなので、決して大人が「あれを描きなさい」「これを描きなさい」と口出してはいけないと感じますが・・・。
by k-onkan | 2009-12-30 09:14 | 教育 | Comments(0)

幼児教育って必要なの!?-2-

楽しみにしていた従妹の子Kくんと対面できました。男の子なので言葉は多くありませんが1歳11ヶ月らしい順調な発達を見せていました。男の子は女の子と比較して言葉が出るまでに時間がかかるものです。しかし、大人の言葉や指示を理解できていれば、必ず堰を切ったように言葉が出るようになります。よその子供と比べて「言葉が遅い」と過剰に心配したり、「口を聞かせよう」と無理強いせずに、「~って言っているね」とおおらかな気持ちで接することが大事です。口を聞き始めた時に幼児音が出ないように、大人はなるべく美しい言葉で話しかけておかなければと思います。

e0143522_1112180.jpg1~2歳の子供の口癖に「おんなじ~」という言葉があります。自分の知っているものと、同じものを見つけることに喜びを感じるのです。本で得た情報と本物の存在を合致させ自分の知識にする時期ともいえます。従妹の子のお気に入りの本は「名古屋の電車」で、近鉄電車を見つけ、必死に「これ!これ!」と本にある同じ車種を指差し大人に教えようとするので、「なかなか、賢い!」と感じました。そして、これは従妹の努力の成果でもあるのです。この時期の子供が「おなじもの」を好むと言っても、何の情報も知識も持っていなければ、「同じもの」の存在に気づかず喜びを感じないからです。この時期の子供の能力は、一緒に時間を過ごす母親によるものと言っても過言ではありません。絵本や会話を通して、いろいろな情報や知識を与えて、外の世界に出た時、多くの「おんなじ」を自分で見つけられるようにすることが大事です。

さて、そんな子供の特性を生かして、与える教材が「型はめ」です。型はめは丸、三角、星、四角など、いろいろな形を同じ形の穴に入れるものです。私たち大人には面白くもない遊びですが、この期の発達には欠かせません。また、小さい子が苦手な手先を使う練習にもなるのです。手指を使うと脳に好ましい刺激を与えます。女の子に比べ、男の子は不器用です。そんな時には大人が手を沿え、型の見つけ方やコツを教え、反復する中で異なる形を瞬間的に見分けられるようにします。そして、子供がこのおもちゃを簡単すぎてつまらないと思うまで定期的に与え続けることが大事です。

従妹の子のために知育教材になるものを探して気がついたことがあります。それは、「キャラクターのついたもの」「たくさんの要素が一つに凝縮されたもの」は知育教材には適さないことが分かります。おもちゃ業界のたくらみなのか、同じ種類の玩具に異なるキャラクターが施され選べないほどに豊富です。大人には、どのおもちゃも同じなので「せっかくなら・・・」とわが子のお気に入りキャラクターを選んでしまいがちです。しかし、たとえ「型はめ」「パズル」「ひらがな」「すうじ」などの学習の要素が盛り込まれていても、キャラクターの存在が「遊びの領域」を抜け出せなくします。「遊ぶもの」として買い与えるなら、お気に入りのキャラクーも良いでしょうが、知育教材として与えるのなら、シンプルなものを選ばなければと思います。

この時期は、「幼児教育」と言っても、大人から見ればどれも「遊びの領域」にあり、型はめも絵本もクレヨンの落書きも子供は大好きです。しかし、これを何年か後の知的学習の準備にするためには、大人がルールを決めて、「ここまでやりましょう」とか、「今日はここでおしまい」など秩序を持たせることが必要です。子供が喜ぶからといって、好きなだけ与えるのは好ましくありません。子供が好きなように取り組む段階で、それは「学習」から「遊び」にすり換わったことになるからです。「もっとやりたいけれど、また、今度にしようね」と次の機会を楽しみにするよう仕向けます。

反対に、「苦手なこと」も、無理のない量を少しずつ取り組ませましょう。幼児教育で大事なことに「静と動」があります。「静」は落ち着いてじっくり取り組む課題、「動」は動きや反射性を伴う課題です。この両方をバランスよく与える必要がありますが、たいてい、どちらか一方を好む傾向にあります。屋内でつみきをしたり、本を読んだりが好きな子は、公園で大きな声を出して友達と駆け回ったり、運動したりは苦手です。また、動きが多いことを好む子供は、じっくり座って何かに取り組めないことが多く、大人の指示に従えないことが多いのです。そのどちらも、幼稚園、小学校、果ては社会に出て生きる上で必要になることなので、両方をバランスよくできる子に育てることが大事です。

子供は好きなことはいくらでも取り組みますが、苦手なことから逃れようとするものです。しかし、大事なことは、いかに苦手なことを克服させるかなのです。得意になるまでコツコツと継続しなければなりません。そのためには、簡単で無理のない事柄を反復して続けることです。簡単だと侮って先走って難しい事を教えても決して良い結果は出ません。

幼児教育の面白いところは、同じ材料を「おもちゃ」にも「教育」にもできることです。また、良い指導者か否かでも結果は異なります。大事なことは、教える側の気持ちと大人の都合を優先しないこと。どんなに「もっとこれを見せたい」「もっと教えてやりたい」と思っても、子供が「もう十分」と食傷気味になるまで与えないことです。「教育」を行う時間は、10分なら10分間と決め、大人も子供もその時間は集中して、それを最優先するようにします。子供に『集中させよう』と思ったら、お母さんも途中で「長電話」を始めてしまうことがないようにしたいものです。たとえ、よくできても10分を超えないように気をつけることも大事です。今日、5分余計に行ったことで、次の日、「嫌だ」と思わせたら、その五分は、プラスではなくマイナスに働くのです。

最初に与える「教育」によって、学ぶことが楽しくなるか、苦痛になるかが決まる、だから「幼児教育」が大事なのです。子供の能力ではなく、導く大人の技が問われるため、簡単に手出しできない領域でもあるのですが、大人も子供も「面白い」と思わずに取り組むと決して良い結果は生まれない、それが難しいところでもあるのです。
by k-onkan | 2009-12-29 11:01 | のぞみクラス | Comments(0)

幼児教育って必要なの!?-1-

三重県のK教室の帰り先祖の墓参りのために愛知県にある叔父の家に泊まることになりました。数年前に初孫が生まれた叔父はその可愛さから「幼児教育も大事」と感じつつあるようですが、その一方で「小さい頃から、あまりに教育を施すと子供らしくなくなるのでは?」という不安もあるようです。私にとっては、「生徒ではない子供」と会う機会は滅多にないため、1歳11ヶ月の「叔父の孫」を見てみたいと興味津々でした。1歳11ヶ月といえば、楽院の未就園児クラス「のぞみクラス」に入学する時期だからです。

e0143522_815812.jpg木下式は2~3歳の子供でも興味を持って取り組めるように教材などが工夫されていますが、それ以前に家庭で「ものを習うルール」や「2~3歳の子が知っているべきこと」「できるべきこと」を教えられていないと開始後にたいへん苦労します。こう言うと「知識の詰め込みが幼児教育」と勘違いして、知的なことのみ行う人を見かけますが、偏った教育は子供をバランス悪く成長させ、「幼児教育をしても無駄だった」という結果になりかねません。

幼児教育の基本は、親子で体を動かしたり、音楽を聴いて声を出したり、リズムに乗って踊ったり、絵本を読んだり、落書きをしたり等など、生得性(太古の昔から備わっていた能力)を引き出す遊びを十分に行い、親子の信頼関係を作ること、そして、大人が大人らしくあることが大事です。子供の手足になって働くのでなく、一緒にやって見せて真似させて、できるようにしてやること、また、「ダメなことはダメ」と子供であっても、これから長い人生を歩む中で大事なことを教えておくこと。これが、家庭でできる幼児教育です。専門的な知識がなくても誰にでもできる簡単なことなのです。

早めにお墓の掃除を済ませた私たちは従妹が来る前に知育教材を用意したいと、近くの大型ショッピングセンターのおもちゃ屋に出かけました。望クラスと同じものは見つかりませんでしたが、なるべく近い要素のものを探し、「ドラム形のつみきの型はめ」「絵本」「クレヨンと落書き帳」「くだもの・やさいカード」等など、大きな袋いっぱい購入しました。これらの教材を使って、親戚の子の能力を観察することにしたのでした。<つづく>
by k-onkan | 2009-12-28 08:01 | のぞみクラス | Comments(0)

責任の重さに負けないで

講習会の期間中に、「よく努力した!認定講師の資格を与えて三重県に教室を開くことを認めよう」と受講生全員の前で木下先生から言われた三重県のK先生は、その喜びを感じるより責任の重さで心配になり、その日は眠れなかったといいます。K先生のこれまでの努力を知らない人は「木下先生が『良い』と言ったのだから、素直に喜んで頑張ればいいじゃない!」と思うでしょう。しかし、それまでの長い道のりを思うと、一言では済ませられません。個人のピアノ教室を開くことが「東京で一番高い山に登ること」であるなら、K先生にとって木下式の認可教室を主宰することは「世界最高峰への挑戦」と言っても大げさでないと感じます。

e0143522_7343011.jpg短大を卒業してすぐの教諭と比べ、二世代近く年が離れたK先生にとって、お腹の底から声を出す木下式の発声は簡単ではありませんでした。また、嫌でも声を出さなければならない幼稚園と違って、ピアノを教えるだけでは声を出す機会もそうありません。「思うように声が出ずに木下式の発声が定着しない」「幼稚園の先生に比べると年齢の壁が存在する」等など、多くのハンデ(ごめんなさい!)が存在しました。「何とか発声を定着させたい」。三期講習会の他に週1度、東京に通われるようになったのは3年前。その後も「まだ定着していないのか、勘が悪い。麻奈先生の指導もダメだ」と木下先生の雷は頻繁に落ちました。だからこそ、嬉しさよりも「責任の重さ」に眠れないのです。

K先生は1年前から、「自分の生徒と音感教育を通してどのように向き合うか」を学ぶために、三重県まで私を呼んでくださっています。東京から通うにあたって、保護者に「木下式とは何か?なぜ木下式でなければならないのか」を理解していただこうと、当時、5歳だった甥Yを連れ歌唱力、聴音能力、ピアノを公開する機会を作りました。その際、「年中の幼児が大人の指示を正確に受け止め行動できること、歌やピアノを行儀よく発表する傍ら、その合間に子供らしい好奇心を見せること」を褒めていただきました。同席していた子供たちには、「君たちのことも、いつか、お父さんやお母さんに見ていただける能力にするからね」と約束したのでした。

あれから約1年。ついに約束が果たされ、子供たちの歌唱力、聴音能力をご両親に見ていただくことができました。1年前は子供たち自身が、「見せたくない」としり込みしていた歌唱力・聴音能力は、K先生の努力によって大きな変化と進歩があります。1年前にYがやって見せたことをK教室の子供たちもできていたことを、保護者の方が気づいてくださると良いのですが・・・。地道に大人が手をかければ、誰でも能力の向上は可能であり、それは、子供だけではない。大人のK先生さえ変化させられる「木下式のすごさ」を誰より実感したのは実はこの私だったのでした。
by k-onkan | 2009-12-27 07:34 | 木下式音感教育法 | Comments(0)

クリスマスの嘘と説教と~2~

「Yのついた嘘」から一日が経過しました。「父子二人で共謀した」という私の見当は外れ、ハンバーガーを食べるように仕向けたのが甥であったことが分かりました。その際、「お母さんがいけないって言ってたよ」と注意を喚起しても、「大丈夫。黙っていれば分からないよ」と丸め込んだといいます。母が許さないわがままも父なら大目に見るともう知っているのでかもしれません。とは言え、さすがに、「下敷きは無料で配っていたので、食べたわけではない」と虚偽の報告をした上に、「お父さんも自分と同罪・・・」と信じる甥の態度に温和な父もびっくり!!しかし、私には少しだけ甥の気持ちが分かります。「こんなに叱られると分かっているなら、「どうして買ってくれちゃったの~?」と責任転嫁しているのです。

e0143522_744094.jpg真面目に育った妹夫婦には、「叱られると分かっていることをあえてする甥の気持ちが理解できない」と言います。唯一、甥の気持ちが分かる私は、「黙っていれば分からないと甘く見ていても必ず見つかること、そして、自分も同じようなことをして叱られたことがある」などを話してやりました。すると、聞いていた妹がこんなことを言います。

「お母さんは子供の時、まぁちゃんたちが悪いことをするのが、とっても嫌だったのよ。3人一緒に正座でお説教、その度に、『あなたたちが悪い子なのはママが悪いからだと思う。もうこの毒を飲んで死ぬ・・・』って手にビンを持ってママが言うのよ。その度に、『ママが死んだらどうしよう」って本当に怖かったんだから。他人が悲しむことをするのはお母さんは信じられない!」。

私たち姉弟の躾に悩み「泣いて見せたり、責めたり、脅したり・・・」。まゆみ先生にも迷いの時はあったのです。我が家で悪いことをすると、3人きょうだい全員、連帯責任で正座に説教でした。そのため、大人になった今も、他の人が叱られていると身が引き締まり、笑ったり不遜な態度をとる気にはなりません。しかし、最近は子供も大人も「叱られると笑ってごまかす人」が増えました。我が家でそんなことをしたら、「本気で受け止めていないから、笑えるのだ」とか「笑ってごまかすのは自分自身の愚かさを見せることになる」とたいへんです。叱られ方が下手な人は本気で叱られた経験が少ないのかもしれません。

常に「反省の道」を歩んで育った末っ子の妹は、Yの行動について「なぜ、そんなことをする気持ちになるかが理解できない」と悩みます。しかし、第一子が新しい服に一番最初に手を通すように、「してはいけないこと」も一番最初に体験して叱られるのが「第一子の性(さが)」なのです。子供は経験したことしか理解できません。下の子が自分で経験しなくても理解しているとしたら、それは、兄姉の体験を「自分のこと」のように感じた結果なのだと思うのです。

甥はこれからも、きっと小さな悪いことをたくさんしてみせるでしょう。早期にいろいろな知識を与え多くの経験を積ませた分、「どうやったら他人をうまく操つり、自分は楽をするか」という人間の持つ「弱さやずるさ」を他の子よりも早く見せるはずだからです。その度に、大人が見逃さず、「世の中、そんなに甘くない」と真剣に伝えていれば、社会的に悪いことはしないはずです。なぜなら、散々、母を泣かせた私でさえ、こんなに生真面目な価値観を持ち得たのですから・・・。
by k-onkan | 2009-12-26 07:04 | 幼児 | Comments(0)

クリスマスの嘘と説教と・・・~1~

e0143522_5254556.jpg講習会が終わった日、「ぼくんちのクリスマスパーティーに来たい人?」という掛け声で瑠音先生宅の夕飯に呼ばれることになりました。帰りの車中、サンタクロースを待ちわびる甥の弾んだ声が響く楽しい雰囲気が一変する出来事がありました。きっかけは某ハンバーガーショップの「ハッピーセットに下敷きがついてくる」というCMです。「ひどい!Yはお母さんに嘘をついていたのね!?お店の前でみんなに配っていた、なんて、本当は食べてもらったのでしょう!」との悲しい声。

それは、前日の天皇誕生日に、講習会で多忙な私たちを横目に父と映画を見に出かけた時のこと。昼ごはんにハンバーガーを食べておまけにポケモンの下敷きをもらったらしいのですが、それを「叱られる」と思った甥は、「店の前を通ったら配っていた」と報告したそうです。私は、「妹があまりに厳しく規制するので男二人で共謀して内緒にしたのでは」と思い、甥に聞こえないように、「たまにはいいのでは?」と聞きました。すると、「他の子も食べるものを全面的に禁止は可愛そうだから体調が良ければ食べさせるし、数日前も食べさせたばかり・・・」といいます。食物アレルギーがある甥はここの食べ物を摂ると口回りが荒れることもあるからです。それでも、「体に悪くても食べたいものは食べたい」という思いが分かるので目をつぶって与えることも・・・。

「良い嘘と悪い嘘があるって話したわよね。相手を悲しませないための嘘は『良い嘘』だけれど、これは違う。お母さんは「今日のお昼はハンバーガーはダメよ」と言ったよね。それでも食べた上に 『食べていない』と言うことは裏切りなのよ」

「まぁちゃんだって、きっと『なんでこんな家にお呼ばれしたんだろう。嫌なところに来たな』って思っているはずよ。Yの嘘は皆を嫌な気持ちにさせているの・・・。これくらい、いいじゃないって思うかもしれないけれど、今、見つけなかったら、大人になって『どうせ見つからない』と悪いことをして犯罪者になるかも・・・」。

話はどんどん深刻になっていきます。我が家では誰かが叱っている時は、口をはさまないという暗黙の了解があります。叱る人の気持ちに拍車をかけないため、そして、大人が皆で責めると子供の逃げ場がなくなるからです。

妹はしばらく「不機嫌のサイン=無言の業」で食事の支度をしていましたが、突然、「Yのしたことは許せないけれど、せっかくのクリスマスだし、お客さんもいるから喧嘩は中断!明日、お父さんと3人で話そう」。陽性なYは楽しいことが始まれば、あんなに叱られたことを忘れ陽気です。この姿に「きっとまた同じようなことをするだろうなぁ」と感じますが、この「嫌な時間」を親子で共有することが家庭教育、しつけなのだと思うのです。

クリスマス気分が台無しの「甥の嘘と妹の説教」ではありましたが、実は妹ながら「偉い!」と感心したのです。これが私ならきっと楽しい気分を台無しにしたくないあまりに、「もう二度とこんな嘘をついてはダメよ」と軽く注意してお茶を濁すと思うからです。そして、それこそが、自分がお腹を痛めて産んでいない無責任さによるものだと痛感するのです。わが子に将来、悪いことをさせないために「どんな些細なことも見逃さない」のは母親特有の嗅覚であると感じます。

帰り際、ひざに乗せて優しく言い聞かせました。「お母さんもまぁちゃんも、Yを賢い子にしようと思っていろんなことを教えているでしょ? でも、その賢いところは絶対に「悪いこと」や「ずるいこと」に使ってはダメなのよ。良いことに使える立派な人になるために、教えているのよ」と・・・。私自身、子供の頃、こうしたことをたくさん経験したため、甥に伝えたいことがたくさんあるのです。<つづく>
by k-onkan | 2009-12-25 01:21 | 幼児 | Comments(0)

同じでないからする努力!

今回の講習会で私が力を入れて伝えたことがあります。それは、木下式の理論体系の説明を「料理の本」や「科学実験」の本を読むように思わないでいただきたいということ。たとえば、料理や実験なら、「砂糖を小さじ3杯入れると甘くなる」とか「AとBを混ぜると変化が起きる」など、書いてある通りにすれば、本に書いた通りの結果が出るでしょう。

e0143522_8215080.jpgしかし、教育や育児についての本を読む時には注意が必要です。それは相手が「人間の子供」だからです。「子供」と一言でいっても、みんな同じではありません。それぞれ、異なった理解力、記憶力、言語力、歌唱力、性格、家庭環境を持っています。それによって、意欲や集中力、能力にも差があるということです。

そのよう子供を相手に音感教育を施すのですから、教本に「2ヶ月間、この訓練をするとこれができるようになる」と書いてあっても、「正しい指導法、かつ、子供に意欲を持たせて取り組ませた」という条件が存在するのです。つまり、機械的に時間を過ごしても、書いてあるとおりの結果は出ないということです。

当然、正しい指導法を身につけなければなりませんし、指導者自身も「意欲」「教える気持ち」が求められます。他人ごとのような指導では、子供からやる気は引き出せないでしょう。全ての幼児たち全てが意欲を持ち取り組ませるために「仕向ける作業」が必要です。子供の意欲をあげさせる、上手にできたら褒める、間違ったら注意する―等などを「先生」や「親」が上手にできないと、ただ、口うるさく言うだけでは、良い効果が得られないのは、当然といえます。

これは、一般の育児書を読む際にも同じことがいえます。教育に関連する書には、必ず、月齢によって平均的な能力が書かれているはずです。たとえば、5ヶ月になると芋虫のようにお腹をつけたまま、前進するハイハイができようになるのが理想的だとします。しかし、それまで、4ヶ月間、ただ寝かせっぱなしであると、たとえ5ヶ月を超えても、本に書かれたことはできません。手足を動かす練習をしたり、うつぶせにして、首をもたげさせたりして、5ヶ月になった時にハイハイができるよう下準備が必要です。育児書に書いてあるとおり、できない時は、「うちの子は他の子と違う」とあきらめる前に、「その下準備をしたか?」を考えなければならないと思うのです。
by k-onkan | 2009-12-24 08:18 | 教育 | Comments(0)

何でも分かっているよ!

講習会も折り返し地点が過ぎ、後半が始まりましたが、つくづく、我が一族の子供たちは、講習会が好きなのです。木下先生が、「Y!ちょっと、手伝ってくれ」というと、喜んで飛んでいって歌唱力や聴音を披露します。時には、ピアノを弾いてみせることも・・・。年長のYは「木下式を行うとこんな風になる立証」であり、役に立つのは当然ですが、5ヶ月の弟Kも役に立つのです。

e0143522_7443117.jpgKは大人が大勢集まる会が大好きです。きっと皆さんが「かわいい」「おりこうね」と声をかけてくださるからかもしれませんが、Kの存在によって、生後5ヶ月の子であっても、潜在能力がいかにあるかを受講生に知らせています。

木下式の講習会には、幼稚園だけでなく保育園の先生も参加されています。保育園に在籍する5ヶ月の子とKでは発達状態に大きな差があるといいます。たとえば、子供たちをお散歩に連れ出し、「これが、花だよ」と視線を向けさせようとしても、明後日の方向を見ていて、花を見ることはないといいます。保育園でどんなに良く世話をされていても、お母さんと1対1で目を見て会話をしたり、話しかけられたりする時間が足りていないのだろうと感じます。

Kは、「見て」と語りかければ、本やカード、花や人の顔を見る仕草をします。第二子なので、カードも飽きずに何種類も集中して凝視します。また、職員室にいる大人たち、一人ひとりの名前や顔の違い、それぞれの役割も理解していると感じます。

一番、偉い「じいじ」という人は、動物のような低い怖い声で「ウゥ~」と言って近づいてくるよ。見た目は怖いけれど、結構、ぼくを可愛がっているから、ぼくも「ウゥ~」と低い声でうなって遊んであげているよ。「純子先生」は眠くなった時に外に出て涼しい中で寝かしつけてくれるから大好き。おっぱいを飲んだら純子先生をさがさなくちゃ!

「ばあば」は、僕がつまらなくて怒ると面白い歌を歌って遊んでくれる一番優しい人。まぁちゃんは気が向いた時だけ、優しい声を出す人で、たまぁに抱っこ紐で散歩に行ってくれるよ。
「にいに」は、お母さんに近づくライバルだけど、優しいところもあるんだよ。本を読んで教えてくれたり、オムツも変えてくれるよ。でも一番大事なのは「ミルクタンク!」じゃなくて、「おかあさん」。「インスタントより産地直送が美味しいでしょ?」と口はきけなくても、いろいろなことを考えているような顔をして、私たち大人を使います。

保育園に預けられるお子さんは、親御さんに十分に構えない分、園で乳幼児の頃から脳の発達を促してあげて欲しいと思います。幼稚園と違って滞在時間が長い保育園だからこそ、やり方次第ですごい成果が出るのです。働くるお母さんが安心して子供を預け、卒園の時に感謝していただけることが、一番大事だと感じます。
by k-onkan | 2009-12-23 07:43 | 乳児 | Comments(0)

100回記念を迎えて

講習会の中日は、三期講習会が100回目を記念して仙台の有名人、佐藤和丸先生による「絵解き説法」がありました。和丸先生は、その昔、仙台の東陽幼稚園の園長先生をされていました。当時、木下式を実践していたひろせ幼稚園を見学し、是非、ご自分が勤める園にも木下式を採用したいと、理事長先生や教諭を説得されたという経緯があり、木下式とはたいへん縁の深い先生です。現在、仙台の情報誌「りらく」に連載を持ち、全国各地で「お釈迦さまの教え」を、得意の絵を描きながらお話になっていらっしゃるのです。

e0143522_2214167.jpg先生の講演のなかに、こんなお話がありました。それは、人間、どんなに自分一人で成り立っていると思っても、いろいろな人と関わりあい、迷惑をかけたり、かけられたりして生きている。そのどれか一つがバランスをくずしても、自分の形はくずれてしまう・・・。

これは、私が音感を教える上で、子供を通して感じていることと似ているかもしれないと思いました。私たちが教える子供には、保護者がいて、その保護者にはまた、両親がいて、その教えによって子供を支えています。

私も、自分の生徒や卒業生、幼稚園の先生方に小姑のように口うるさくできるのは、私の父母が若い頃に私たち子供に口うるさくいったことによるものです。そして、両親には、そのまた、祖先がいる。若い頃には、わずらわしく感じたことも、現在の自分の価値判断の基準になっている。そして、甥や生徒たちにもそれを伝えようとしている。これも、またお釈迦様の教えに通じているのかも・・・。

そして、私が関わる楽院の生徒やその保護者、卒業生、幼稚園・保育園の関係者、また、木下式を支援する人々、など、いろいろな人の存在があって、私がいる。そう考えて、また、明日から、しっかり、自分のできることをコツコツ取り組もう・・・。そう思う有難い説法でした。

和丸先生の説法の後は、天使のこえ合唱団の北京公演報告会と、もう一人の特別ゲスト「しゃちほこ」さんの逆立ちで電子ピアノを弾いたり、何段も重ねた椅子上の逆立ちなど、超人的な芸を見せていただき、子供たちも喜び、たいへん有意義な100回記念となりました。
by k-onkan | 2009-12-22 22:12 | 木下式音感教育法 | Comments(0)