麻奈先生のブログ~木下式の子育て論~
by k-onkan
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作者について
木下式音感教育法認定講師
  木下麻奈
     
 木下式の基本は、幼児期に「躾・規律」を教え、高度な音楽基礎教育を施すことです。詳しくは、ホームページをご覧ください。http://www.kinoshita-onkan.com

イラスト:「ケイ&シュート」
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自立も全先導から無先導へ

数日前、嬉しいニュースがありました。それは、大阪の生熊茜さん(高校3年)が、ハワイのアロハ国際ピアノコンクールの「ヤングアーティストの部」で1位を取ったというものです。日本語が通じないハワイに単身で渡り、1週間の滞在中、オープニングコンサート、コンクール、レッスン受講と盛りだくさんであったそうです。そして、フェスティバルに招致された先生には、音楽の才能だけでなくその自立心を気にいっていただけたようです。

e0143522_0203424.jpgハワイは日本語が通じるとはいっても、先生のレッスンは英語です。通訳もつくでしょうが、滞在中は、自分で知っている英語を駆使しながら、自分の思いを伝える場面も多くあっただろうと思います。見知らぬ土地で、外国語を使って自分を表現するためには、度胸が必要です。滞在中、日本に電話をすることを勧められても、「わざわざ国際電話をする理由もないから・・・」。そんな独立心も先生の目に留まったのでしょう。

最近、韓国などではお父さんを「逆単身赴任」させて、母子で留学するのが流行っているそうですが、外国人から見れば、「親を頼って独りでは何もできない人に外国暮らしは無理!」。良い年齢をした学生が、親を引き連れて外国に渡ることは、独立心が旺盛な外国人には、驚かれるだとうと思います。

15歳で単身、イギリスに渡った作曲家の藤倉大さんもそうですが、世界で活躍する人には専門的な才能以外に独立心、自立心、表現力を身に付けていると感心します。幼児期に手をかけたら、少しずつ少しずつ、親が手を放して大きく羽ばたけるよう、全先導から部分先導、無先導へと、少しずつ自立を仕向けるのも大事な教育であることを再確認する嬉しいニュースだったのでした。
by k-onkan | 2010-06-30 00:19 | 名誉団員・卒業生 | Comments(0)

朱に交わらないために

先週末、瑠音先生は、Yが通う公立小学校の公開授業を見学して、がっかりして帰ってきました。立ち歩く子供はいないとはいえ、机にきちんと座ることなく、授業を受ける子供がいても注意されず、手を上げて発言したり答えたりする言葉が誰もがとても小さく不鮮明であったそうです。耳をこらしても「何を言っているのか」さっぱり聞き取れない。これが公教育の実態かと愕然としたのです。

e0143522_21261911.jpg「あんな答え方をさせたのでは、他の子供も受け止められず、授業の進行を理解できないのでは? 不鮮明な言葉で答えさせることに何も意味がないような気がする」と憤慨します。そして、「家に帰ってからYのことも叱ったの」というのです。他の子どもたちに比べれば、ずっとはっきりしてはいても、それは普段、木下式が「よし」とする「はっきりと鮮明な言葉」からは程遠いものであったからです。「朱に交われば赤くなる」。子どもも、他の子に合わせて力の出し惜しみをするのです。でも、それを許したら、どんどん力は劣っていくでしょう。

家に帰った瑠音先生は、こんな風に話したそうです。「Yは「麻奈先生のお手伝い」で講演に行くでしょう? その時、「はっきりした言葉を話すことは大事ですよ」とYに本を読ませたり、九九を言わせているでしょう? 学校でも、はっきりした言葉で発言したり、答えなければいけないのよ」。そう言えば、仙台の講演の時、Yが本を読む声を聞いて、「小学校に行ってから、話声位が低くなったなぁ」と感じていました。3月から何回か講演をしていますが、小学校入学以降、一度、読み上げた文章を「声が低い。もっと高く!」とやり直しをさせていました。幼稚園の頃は、私の期待に的確に応え常に高い話声位を聞かせていたのに・・・。

アンケートにもそのことが記されていました。「Yくんの能力は素晴らしい。それなのに、声の高さを注意されていたので、びっくり!十分なのに・・・と思ったので。でも、それではダメなのですね」。その子の持つ最大限の能力を引き出すかどうかは周囲の大人次第です。小学校に入って、幼児期に教育や訓練をされていない子供に出会うと、能力を持っている子供も少しずつ、能力を出し惜しみするようになっていきます。そんな時に、そのことに一緒にいる大人が気づくか、気づかないかがとても大事なのだと感じるのです。
by k-onkan | 2010-06-29 21:20 | 児童 | Comments(0)

優しくされると切なくなる!?

一人で新幹線に乗って帰る甥を「車内で不安な時間を過ごすのではないか」「ピーナッツアレルギーが出ませんように」と不安な気持ちで見送りましたが、大人の心配をよそに、本人は隣の人と楽しく過ごして帰ったようです。「東京駅まで子供が一人で行きますのでお願いします」。私が声をかけた相手は「高校生のお姉さんで、ボクと同じ。初めて一人で新幹線に乗ったんだって」とYが聞いてきたそうです。そういえば、私が声をかけた時、Y以上に緊張した面持ちで座っていましたっけ。

e0143522_801611.jpg車窓から手を振る姿を見た時、私は、少しだけ、「親がわが子の姿に涙を流す気持ち」が分かったような気がしました。それは、「こんなことができるようになって」とその逞しさに嬉しい気持ち半分、大人の手を離れる寂しさ半分、そんな感情です。特に、その前日、私の失敗でYを泣かせているのでなお更です。

講演でYに必ずさせることに、2歳の頃、瑠音先生が教えた国旗カードがあります。2歳で開始し3歳には当時持っていた50枚を全て記憶しました。しかし、幼稚園に入り忙しくなるとその存在も忘れていました。つまり、幼児の記憶は反復によって維持されることを教えてくれるのです。また、早期に記憶したものは再生するのもあっという間です。半年前に、Yの弟が国旗カードを始めたことですぐに思い出しました。今は講習会や私の講演の時に年に4~5回行うだけですが、まだ記憶し続けています。

幼児教育の世界では、「2歳の幼児は天才」と言われます。これは、大人には記憶できないこともその期の子供は自然に覚えられるためです。つまり、国旗カードも「音感教育」と同じで、「小さな頃なら大人が手をかければ誰にでも身につく可能性があるのです。何よりの国旗効果は地球儀が好きになったことと、世界のニュースに興味を持つようになったこと。幼児期に与える教育は、長い目で見て、その子が未来をひらく役に立つものを選びたい。そんな話をするために大事な材料なのですが、忘れてきたのです。

「明日も国旗カードはするの?」。仙台に出かける前日、夕飯を食べながらのYの言葉に私は飛び上がりました。すぐに、一番近くのブックセンターに電話をかけ調べると「品物はありますが閉店は10分後です」とのこと。注文した食べ物は目の前に置かれたばかりです。お店の人に事情を説明してYを置いてタクシーに飛びのりました。何とか無事にカードは手に入りましたが、他人に迷惑をかけているので気がかりです。タクシーの中から、店にも電話を入れ迷惑を詫び、「後、数分で戻りますので、子供に声をかけていただきたい」とお願いすると、「ご本人に替わりましょう」と取り次いでくださったのです。

「ごめんね。もう少しで着くから、待っていてね」。非は100パーセント私にあるので優しく声をかけました。すると、泣き声を出し始めました。そう、こんな時、優しい声を出すのは反則です。歌の文句ではありませんが、“優しくされると切なくなる”のです。

「Y! 泣かないで!! 心配しないように電話をしたのであって、泣かせるために電話をしているわけではないのだから・・・。いい?後、少しで着くから、もう少しだけ、お行儀よくしていて!」と少し厳しい口調を変えると、「ハイ」と意識ある声がかえってきます。子供は、赤ちゃん扱いをすればどんどん幼稚化し、大人扱いすればその期待に応えようとします。

お店に戻った時は不安そうでしたが、お詫びにデザートをご馳走する頃には、すっかり気が大きくなっていました。「この話はお母さんに言いつけていいでしょ? まぁちゃんが、ボクをレストランに置き忘れたって・・・」。ふだん、「言いつけるのは卑怯者」と教えていますが、これは、母に報告すべき大事件です。大人の都合で振り回し、想定外の留守番でしたが、こうした経験も、彼の自立心になっていくと信じて・・・。
by k-onkan | 2010-06-28 07:59 | 児童 | Comments(0)

手伝いは社会勉強!!

今日は仙台での講演のため、甥Yと二人で仙台にやってきました。Yも小学生になったので、「東北新幹線に乗って仙台の幼稚園へ行った」という旅だけではいけないと思い、短時間ではありましたが、伊達政宗ゆかりの瑞鳳殿と青葉城に寄る時間を作りました。「伊達政宗は小さな頃に目が見えなくなり、眼帯のようなものをして一つの目で暮らしていた」と出かける前に、純子先生から聞かせられていましたが、復元された顔も木像や銅像も全て遺言に従って目が入っており、「一つしか目がない伊達政宗を見たい」と言われ困ってしまいましたが・・・。

e0143522_7581622.jpgさて、初めての仙台の講演は、木下式をご存知ない保育短大の学生方やよその幼稚園から教諭などが見え、私自身がとても緊張しましたが、Yによって助けられました。私が幼稚園などで行う講演は、「木下式の音楽的効果」よりも、音楽面以外の効果に力点をおいて話すようにしています。なぜなら、「音楽なんか分からない」という人も少なからずいると思うからです。そこで、成長する上で、木下式の訓練がどのようなプラスになるか、子供の様子と照らし合わせてなるべく簡単にして話すのです。

たとえば、「声の大きさと高さが自信を表す」と話した後に、Yが九九の暗誦をします。最近、全ての段が暗誦できるようになりましたが、大勢の人の前で大きな声で言わせてみると、一番、最初に覚えた「2の段」「5の段」は鮮明で高い声で自信にみなぎっていますが、苦手な段は息がつまったり、声が低くなったりします。すると、私が「声の高さが自信を表す」とお話したことの証明になるのです。「もう少し高い声で!」と言葉をかけると、「悔しい」「今度は文句をいわれないように言おう」と大きな声で暗誦をしなおします。こうした子供の変化は、参加者に「教育の効果」「必要性」を感じていただくことができ、何よりの証明となります。

講演の後、Yは一人、新幹線に乗って、東京まで帰っていきました。もちろん、車掌さんと隣の席に座る若い女性には、「東京まで一人で行きますので、よろしくお願いします。ピーナッツアレルギーがあって注射を持っていますが、自分のことは、自分でできますので、よろしくお願いします」と声をかけて乗せましたし、東京駅で家族が待っています。

こんな子供の様子を見ると、「家業の都合で連れ歩かれて、かわいそう」と言う人もあるかもしれませんが、貧しい国では、子供の頃から働き手の一人として数えられます。子供も一人の人間として家族に頼りにされることで責任感が生まれます。そう考えると、手伝いをする家業があることは、有難いことであったと自分自身が子供の頃を振り返って思うのです。
by k-onkan | 2010-06-27 07:57 | 教育 | Comments(0)

上手に叱るって難しい

いろいろなところで講演をして一番、多くいただく質問が「叱り方を教えて」ということです。最近もこんな質問がありました。「外に行く度に、子どもを同じことで叱っています。何度言っても聞かないのは私の言い方が悪いのでしょうか。だんだんうんざりして叱るのも嫌になってきました」。

e0143522_147695.jpg叱り方で一番重要なのは、子どもと共通の認識、つまり、親子の間のルールがあるかどうかということになります。社会にもルールがありますね。そのルールに反すると罰則があります。子どもを叱る上でもルールが必要です。この質問なら外に行く時のルールです。「買って買ってといわない」「よその人に会ったら挨拶をする」「抱っこはしない」「電車の椅子は、土足であがらない」等など、大人が子どもに求めることは、たくさんあります。しかし、一番、重要なことは、これが子どもの常識として親が伝えたことがあるかということがあります。

もし、子どもが何度も同じことをするとしたら、それは子どもが、『悪いこと』だとは認知されていないのでしょう。また、何度かやる中で、注意するのを忘れたり、うんざりして見ないふりをしたりしたこともあるのかもしれません。子どもは、「いつも言われること」を「ダメなこと」と認識しますが、言われたり、言われなかったりすれば、「叱られないかもしれないから、挑戦してみよう」という気持ちになるのでしょう。

そこで、親は子供よりも賢くならなければと思います。観察眼をめぐらして、「子どもがしそうなこと」「子どもが考えそうなこと」を想定して、「外に行ったら買って、買って言わないでね」「外に行ったら、ちゃんと挨拶してね」と良いこと、悪いことを先に釘を刺しておくのです。

最初に通告した親は、子どもの様子をきちんと観察しなければなりません。反したらちゃんと忘れずに注意するためです。子どもは、「大人が言うこと」がどれだけ信頼性がおけるかを観察しています。その繰り返しが、「いけないこと」を認識されるのです。また、子どもが何度も同じことを繰り返す時、「なんで、そんなに同じことを繰り返すの?何が面白いの?」と直接、本人にも話を聞いてください。子供も3歳にもなれば、いろいろなことを見て、聞いて考えているものです。大人が驚くような面白い答えが返ってくるかもしれません。話を聞いたら、「あなたの気持ちも分かったけれど、でも、ルールはこうだからダメよ」と説明をしましょう。

さて、私が音感の授業を行なう時には、明確な基準があるので叱ることも褒めることも難しくはありません。ちょうど、子供たちが「かるた取り」を行なう前に、「目は、先生の目を見る。手はおひざ、足をバタバタしてはいけません。お歌を歌わない人はかるたをとってはいけません」と約束しますが、あのルール通りです。授業を受ける時は、先生の目を見て指示に従って、手足は行儀をよく、集中してやるべきことを一生懸命する。このルールに反している時に叱ればよいのですから簡単です。皆が一生懸命歌っているのに、歌っていない子供がいたら、「ダメよ!歌いなさい」と言って、歌うようになったら「おりこうになった!」と褒めるだけです。

そんな私でも、「叱るって難しい」と思う時があるのです。私がそれを実感するのは、最近、めっきり生意気になった1年生の甥と一緒の時です。私と瑠音先生は似た価値観を持っていると思いますが、全てが同じではありません。私のこだわりと、瑠音先生のこだわりが異なる場合もあります。すると「お母さんが言うのと違う」と納得しないのです。そんな時は、理不尽でも、「一緒にいる大人が保護者だから、今は私のルールよ」と従わせます。1年生のYに大人顔負けの論理をふりかざされると、こちらの気持ちがぶれることもありますが、そこは、「働いて自分の食い扶持を稼いでいる大人」である私の方が、「親に食べさせられている子ども」のYより絶対に偉い!と我を通しています。でも、家に戻ってから、「まぁちゃんはとても自分勝手で、こんなことをしたんだ!」と瑠音先生に言いつけているようですが・・・。口達者に育てた分、身の程知らずの物言いをする生意気な子どもにしないように、時々、あえて理不尽だと思っても雷も落とすようにもしているのです。
by k-onkan | 2010-06-26 14:07 | しつけ | Comments(0)

セロハンテープ、貼ってみる!?

今日は年中児の子どものクラスがありました。その中で、とても可愛いことがありました。このクラスは全員が男の子なのでチョコチョコと手指が動き落ち着きがありません。特に、年中という年齢は幼児に余裕が生まれ、年少の時ほど、緊張感もありません。楽院のルールにも慣れ、叱られることも、平気になってくる年頃だからでしょうか。

e0143522_22451566.jpgとは言え、いつまでもそのままでは困ります。そこで、「指をピンとしない人の手はテープで止めよう」とピアノの上にセロハンテープの台を置くと、子どもたちはびっくり!!顔を左右にブンブン振って「ボクには貼らないで」と意思表示して見せます。子どもたちに「おどし」と思われてはいけないので、ビィーと音を出して長いテープを切って、「ピンとできない人はすぐに先生に言ってね。すぐに止めるから」。これを聞いた子供たちは、それだけで指の先の先まで、意識を持ち始めます。

こうした指導をすると「子どもを脅かすなんて・・・」と非難されるかもしれませんが、幼い子供の指導には、子どもの目線に合わせたいろいろな手法が必要です。本当は、おどかしたりしなくても、「自分から学ぼう」という意欲や自分を律して好ましい姿勢が備わっていれば、そんな必要はありませんが、幼児というものは未熟なものです。でも、それは幼児だけではありませんね。大人だって社会に罰則があるのですから。そう考えたら、楽なことに流されるのは幼児だけではありません

子どもにとって指先をピンとさせるということは、手先まで神経を集中させるということであり、とても疲れることなのです。子どもが手をグチャグチャ動かすのは、気を紛らわしているのです。そこで子供たちは、「手をピンとしよう」と自分から思わせる理由を与えているのです。「テープ貼られたら、格好悪いな」「そんなことしなくても、ボクはちゃんと自分できるよ」など、子ども心にもいろいろな感情があるでしょう。自分からピンとすることを覚えれば、テープの存在がなくても大丈夫です。

しつけの上で、「ペナルティー」の存在があることは、子ども自身に意識させることにつながります。但し、「悪い子だと、~するわよ」とおどしてばかりいるとその効力はなくなります。「うちのお母さんがこう言ったら、絶対にそうなる。気をつけよう」と思わせるのは、罰の重さより、大人のブレない教育観と価値観にあるのだと感じます。
by k-onkan | 2010-06-25 15:01 | 幼児 | Comments(0)

良いお母さんはダメ!?

最近、瑠音先生は、11ヶ月のKの傍若無人ぶりに怒ってばかり!数日前も私の財布からカードを全て抜き出して、投げているのを見つけて「ダメ!」と叱ると、「ボクのことを怒るなんて!」と言わんばかりにギャーと大声をあげて泣きます。一度泣くと、ちょっとやそっとでは泣き止みません。まるで、逆ギレです。Yが赤ちゃんの時は「メ!」と叱ると涙を流して、その後、オドオドして反省したことを思うとKの強い性格が分かります。生まれて1年経つか経たないかで、はっきりと性格や個性が感じられます。生まれて半年ほどは、「赤ちゃんって、こんなに可愛いものだったかしら?」ととろけていた瑠音先生も、「Kはすごく強くて大人の方が負けてしまいそう。このままだと、とんでもない子に育つかも?」と心配して、厳しく取り締まっています。

e0143522_9384687.jpgKが生まれてすぐの頃、Yがよく「ボク、お母さんを交換して欲しい」と言っていたものです。「どこのお母さんがいいの?」と聞くと「Kちゃんのお母さんがいい」。YとKは兄弟ですから、「お母さん」は一緒です。「変なことを言うなぁ」と話を聞くと、「Yのお母さんはいつも怖い声で怒っているけれど、Kちゃんのお母さんはいつも優しい声でしょ?」。話が分かるYには、いろいろなことを求めますが、赤ん坊のKには優しい声で接しているため、そう見えるのでしょう。最近は、Kも叱られることが増え、Kのお母さんはYのお母さんと統合されつつあるのですが。

さて、子供の年齢によって「お母さんの態度」は変わるべきだと感じます。乳児の頃は、大人の助けがなければ生きられないので、大人が必要なものを全て与える必要があります。常に観察していないと、どんな危険があるか、分かりません。オムツを替え、おっぱいを与え、子供に優しい声で話かけてあげて欲しいものです。幼児期は子供が外の世界に出ても困らないように親が知恵(教育)をつける時期です。この時期の子供の能力は、親の努力次第です。親が一生懸命、いろいろなことをさせたことが、その子の能力として評価されます。

しかし、小学生になったら、その子自身の能力や意欲、精神力などが求められます。それまで、親がつけた知恵を自分の意欲や精神力で伸ばす時期です。それがなければ、自立性や意欲のある子にすぐに追い越されてしまうからです。この時期に、いつまでも、親が手を貸して表面的に取り繕っていると、必ず後から弊害が生じるからです。

乳幼児期の頃、「良いお母さん」であった人は、児童期になって、「だめなお母さん」になりがちです。お母さん自身が、子どものためを思っていろいろなことをするあまり、「子離れ」をするのが難しくなるからかもしれません。よく「うちの子は、私がいないとダメなんです」と嬉しそうに話すお母さんを見かけますが、実は、一緒にいないといられないのは、子供よりお母さんであったりします。もし、自分の子供を「私がいないとダメ」と思うなら、その状態から卒業できるように、少しずつ、少しずつ、自立できるよう手を離す心の準備を親もしなければならないと思います。子供が大きくなってからの「良いお母さん」は、手を出し過ぎることなく距離を保って「頑張っておいで」と送り出せるお母さんの方かもしれません。
by k-onkan | 2010-06-24 09:37 | 子育て | Comments(0)

たっぷりの愛なのですが・・・

「今週は仙台よ・・・」と声をかけると、「もう・・・?いやだなぁ」と憂鬱な声を出す1年生のY。私の講演の手伝いのため、仙台まで同行することになっています。私はその後も仙台に滞在するため、Yは一人で東京まで帰ってこなければなりません。そうなのです。Yが嫌がっているのは講演の手伝いではなくこの一人旅です。木下先生は、「新幹線の終点まで乗るだけだから何の心配もないじゃないか。電車を2回、乗り換えて楽院に来る方がよっぽど難しいぞ・・・」と合点がいかないようです。しかし、数年前、仙台から通うお子さんが、新幹線が出発した直後、宮城県北部に大きな地震がおき、何時間も新幹線に閉じ込められたことがありました。朝8時に仙台を出て楽院に到着したのは6時ごろでした。そんな話も不安が増す原因かもしれません。

e0143522_1121037.jpgその上、間が悪いことに、「離れ離れのときに震災にあったら、小学校で待ち合わせる」と家族で話し合ったばかりなのだとか。「どこにいても、お父さんもお母さんも、必ずYの通う小学校に行く。だから、楽院に行こうとしたりしないように」と。「もし、新幹線の中で地震にあったら、ボクはどうやって小学校まで行くの?」。そんな心配もあるようです。

そんな気弱な1年生に「無理強いしてかわいそう」と思われる方もあるでしょう。しかし、男の子だからこそ、「男は強い」と言い聞かせてたくましく育てないと、女の子以上に繊細で気が優しくてひ弱なのが男児なのです。男の子に精神的な強さを育むためには、いつまでも、母親の内包の愛で包み込み守り続けることより、外の世界に出していろいろな経験を通して「自分はできる」という自信を持たせなければと思っています。

実は、私たちがこの計画を思いついたのは、作曲家の藤倉大さんのお母様にインタビューした直後のことでした。藤倉さんのお母様は大さんを一人立ちさせるために、幼少期からいろいろな経験をさせられていました。その中に、「一人で飛行機に乗って、田舎のおじいさん、おばあさんの家を訪ねた」というエピソードがありました。自分の妹ながら、瑠音先生のすごいところは、「それは、まだやらせていない」とすぐ反省して、機会があれば実行させようとするところです。そんなわけで、仙台から東京まで新幹線の一人旅が実現されようとしているのです。私も新幹線が東京に着くまで、気が気でないのです。

さて、イギリスの藤倉大さんから、「「おんかん」が届きました。自分も知らなかった事が満載された母のインタヴューを大変面白く読みました。ありがとうございました」というメールをいただきました。「おんかん」の誌面を通して、遠い昔、お母さまが注がれた愛情が異国に住む息子さんに届いたらこんなに嬉しいことはないなぁと思ったのでした。
by k-onkan | 2010-06-23 01:12 | 児童 | Comments(0)

誰も見学にこないね・・・!?

モデルクラスの幼児たちは、最近、音感の授業に自信を持って取り組めるようになってきたところです。せっかく、子供たちが頑張っているので、「どなたか見学に来てくださるといいのにね~」と話しているところです。

e0143522_22261822.jpg実は、春休みに、東京都の広報番組の「日本の学力低下が叫ばれ、教育改革への声が高まる中、オリジナルの教育方針(方法)成果をあげる塾や幼稚園について特集を組み、日本の将来を担う子供たちについて考える」とうい取材についてご連絡を頂いていました。その頃は、「学年が変わって、すぐに授業公開をして大丈夫??」と不安になりましたが、その後、必ずこの番組作りには、目を通されるという都知事が忙しくなり、取材延期のご連絡を頂いていました。

何気なく、子供たちにその話をすると、5~6歳の子供たちが、一気に目を輝かせて授業に取り組むのです。オンとオフを使い分ける子供たちの様子に、「この子たちもキノシタの子なのだ・・・」と感じます。子供が何かの拍子に自分から意欲を見せる時に、その能力は倍増します。できるだけ、子供たちが意欲を持って表現する場を与えたいと思っています。どなたか、見学にいらっしゃいませんか??
by k-onkan | 2010-06-22 22:24 | 幼児 | Comments(0)

お父さんの叱る時

私のところに通う3歳のBちゃんは、言葉が鮮明なおしゃまな女の子です。お母さま自身が教育熱心で厳しいご両親に育てられたため、自分の子も同じように育てようと孤軍奮闘しています。しかし、まだ3歳の女の子にお母さんの真意を理解させるのは難しいようです。また、お父さんも、「お母さんの厳しさ」を見ると、Bちゃんに不憫な思いを抱いているようで、なお更、優しく接しています。Bちゃんはすっかり、「お母さんは怖い、お父さんは優しい」と分類しています。

e0143522_23503790.jpg実は、こうして、役割分担をすることはあまり好ましいことではないと思っています。お母さんにも、お父さんにも「優しい面」と「厳しい面」の双方があることをきちんと知らせる方が教育上、好ましいからです。大人が役割分担をすると、子供も相手によって態度を変えることを覚えていきます。Bちゃんも、厳しいお母さんの前では弱い自分をアピールするため涙を見せ、優しいお父さんの前では気分が大きくなって横柄な態度を取っています。今はまだ小さいので、「生意気も可愛い」ですが、大人になった時にまでかわいいかというと、そんなことはないはずです。

音感教育は、常に厳しさと優しさの両方を駆使して行うため、Bちゃんは、私の前で自分がどのように振舞うべきか分からないようです。おりこうにしていたと思うと、次の瞬間に、生意気な口を聞いたり、悪いことをしたりします。注意をすれば涙を見せます。その感情の変化は、見ている方も疲れますが、誰より、本人が疲れるはずです。そんなことから、お迎えにいらしたお父様に「優しい人に対する態度が悪くなってきていること。お父様にも、好ましくない口の聞き方をした時は、きちんと注意をしてあげてください。大人の女性になった時、こんな女性は嫌だと思うことは今のうちに教えてください」とお願いしました。

人それぞれ、いろいろな考え方はあると思いますが「わが子が成長した時、社会に迷惑をかけるような人間になって欲しい」と願う親はいないはずです。特に母親は、わが子のためを思えばこそ、「勉強」「勉強」と口にします。その上、子供と過ごす時間が長いので、良くも悪くもいろいろと目につくものです。そんな時、我が子の勉強しない様子や、態度の悪さを目にしようものなら、「あなたからも言って」とお父さんに加勢を求めることもあるでしょう。しかし、そんな時、お父さんが一緒になって攻め立てたのでは、子供に逃げ道がなくなってしまいます。そこで、お父さんにはどっしりと構えていただきたいと思います。とはいっても、無関心でよいということではありません。

お父さんの中には、「躾や教育は母親に全て任せている。自分は一生懸命、仕事を頑張る背中を見せているから、責任は果たしている」と考える方もあるでしょう。その気持ちも十分に理解できますが、父親も子供の教育に責任があります。なぜなら、母親の「内包の愛」だけを与えられた子供は、大人になった時に、自分のことだけを考える身勝手な弱い人間に育つことが多いものです。母親というものは、無意識の内に「自分の子供を最優先に」考えてしまうからでしょうか。男性の目は、たとえわが子が関わる案件でも、もう少し冷静であり、公平のように見えるのです。きっと、社会の厳しさを知っているからかもしれません。お父さんは、わが子のわがままや、ひ弱さ、精神面の弱さも気づいたら、将来、大人になった時に困らないように社会に出るための教育を少しづつ行っていただきたいと思うのです。
by k-onkan | 2010-06-21 23:48 | しつけ | Comments(0)