麻奈先生のブログ~木下式の子育て論~
by k-onkan
カテゴリ
全体
木下式音感教育法
しつけ
子育て
教育
お稽古事
親業
音楽
乳児
のぞみクラス
幼児
児童
名誉団員・卒業生
思春期・反抗期
自立について
運動
発達障害
保育園
楽院だより
我が家のこと
自分のこと
以前の記事
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
フォロー中のブログ
蛹の頃~さなぎのころ~
最新のコメント
出演園児のお母様へ ..
by k-onkan at 06:33
一番こわいのは、マナ先生..
by 出演園児の母 at 10:48
昔、近所の顔なじみの飲食..
by k-onkan at 10:32
>「じぃじ」 凄いです..
by ha-i at 01:48
ばら組の保護者さま ..
by k-onkan at 17:06
作者について
木下式音感教育法認定講師
  木下麻奈
     
 木下式の基本は、幼児期に「躾・規律」を教え、高度な音楽基礎教育を施すことです。詳しくは、ホームページをご覧ください。http://www.kinoshita-onkan.com

イラスト:「ケイ&シュート」
 By ケンイチ・シライ
ブログパーツ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


<   2010年 07月 ( 31 )   > この月の画像一覧

社会人になるための練習~尾瀬合宿5日目~

今年の尾瀬合宿には、天使のこえ合唱団を育てる会の会長・熊谷様が、子供たちの様子を見にわざわざ来てくださいました。そして、「我が社の新入社員も、楽院の合宿に参加させたいくらいです。ゆとり教育を受けた平成元年生まれの人たちが新社会人として世の中に出てきているそうですが、鍛えようにも鍛えられず困った状態にある」と話してくださったのです。

e0143522_18265941.jpg楽院の合宿の基礎は、精神が弱かったり、気が弱い子や、楽院に馴染めず、なかなか音感が身につかない子供たちの性格改造のために、木下先生の自宅で子供たちを「お泊り」と称し預かるようになったことが始まりです。お泊りに預かった子供たちの変化を見た他の親御さんから、「うちの子もお願いしたい」との意見が増え、全員が参加できる「合宿」という形にしたのです。そのため、楽院の合宿は、一般の合宿のように、「子供はただ遊ぶだけ」の楽しいだけの合宿ではありません。午前中の合唱練習の他に、肝試し、山登りなどの子供たちの精神面を鍛える行事も用意されています。

また、いろいろな性格の子供たちとの上下関係の中でうまくやることも覚えるのも、合宿に参加する意義といえます。集団行動の中で、上の人の指示に従ったり、分からないことがあったら他の人に助けを求めたり、苦手なことを我慢して取り組んだりなど、社会に出るために必要なことが凝縮されています。

小さいうちは、先輩にいじめられたり、仲間はずれにされたりという嫌な思いをすることもあるでしょう。子供がたくさんいれば、必ず、「いじめた・いじめられた」は発生するものです。一般では、「いじめる側」が100パーセントいけないとされますが、楽院では、どちらにも公平です。つまり、「いじめられる側」にも問題がないわけではないのです。いじめから子供を守るということは、子供に代わって、いじめた子をやっつけるのではなく、いじめっ子に打ち勝つ精神力を鍛え、自分で問題に立ち向かえるように育ててあげることが大事であると考えています。もちろん、いじめる子には、「他人がどんな気持ちになるか」を理解させるために、私たちが自ら子供がしたことと同じことをして、「嫌な思い」を体験させることもあります。

わが子がいじめられたと聞くと、親は心中穏やかではいられないものです。ところが、子供の世界は案外単純で、「得意な分野」で実力を発揮できると、友達に認められて、仲良くなり、何もなかったのようにつきあえたりもするものです。楽院の子供たちは、どの子も親御さんから大切に、そして、「自分中心」に育てられています。そうした子供が集まって集団生活をすればワガママのぶつかり合いは避けられないことです。しかし、こうした小さなストレスに対応する経験が、社会に出た時に、上手に他人とつきあったり、ストレスに打ち勝つ強い人間に育てる礎になっていると感じています。

熊谷会長が、「ここの教育は、社会人になるための当たり前の教育であった。日本は、この20年、アメリカナイズしていろいろな問題が生じているけれど、企業も昔の体制に戻ろうとしている。楽院の教育の必要性は、これから絶対に認められるはず・・・」。そう言われたことが、この合宿で、一番、私の耳に残ったことでありました。
by k-onkan | 2010-07-31 18:25 | 楽院だより | Comments(0)

一生懸命は格好いい!~合宿4日目~

晴天とはいきませんでしたが、子供たちは、無事に山登りをすることができました。幼児部は、山の鼻、児童部は、アヤメ平を目指して、頑張って歩きました。雨の翌日で、足元が危ないところもありましたが、全員、無事に登山に参加することができました。

e0143522_191770.jpg幼児部では2年目の子供たちが立派になり、大きな変化が見えるといいます。昨年は、5日間、毎日、泣いていたMちゃんも、今年の合宿は余裕の笑顔で「次は、これをするんだよ」と初めての参加者に教えたりしています。

今年の幼児部は、「あと、一つ寝ると、ママに会えるの?」とは言いますが、ママを思い出して泣いたりする子供の姿はなく、そういう意味では手間はかかりませんでした。しかし、大人を「便利な道具」と思ってこき使う様子も多く見られ、ふだんの生活が垣間見られる合宿でもありました。何でも全て、子供の思い通りに整えてあげるのではなく、「何がして欲しいの?」「どうしてほしいの?」と言葉で自分の意志を表現させたり、人の手を使わずに自分のしたいことができる術を教える必要を強く感じたものです。子供たちは、体力的にも知的にも、親御さんが思う以上に大人で、いろいろなことができるのです。その能力を狭めているのは、もしかすると、心配性の大人の方かもしれないと思うのです。

夜は子供たちが楽しみにしていたキャンプファイヤーがありました。今日は、天使のこえ合唱団を育てる会の熊谷会長も、尾瀬までご足労くださいました。キャンプファイアーでは、昨日中止であった花火の打ち上げも行いました。そして、班長たちがトーチで点火したら、「もえろよもえろ」をうたいます。そして、尾瀬での勉強成果を披露した後は、各班のスタンツです。女子班は、それぞれ、5日間の協力、協調、仲間意識を感じましたが、残念ながら男子班は、それぞれの欠点を露呈することになりました。人の良い班長が班員の能力を引き出しきれなかったところと、班長が優秀でも、和を乱す後輩を御することができず、自分の班の主導権をとられてしまったようです。

幼児部のスタンツは例年通り、とてもかわいく、ただいまコンサートで見る親御さんは、きっと涙をこぼしてしまうかもしれません。最後に、名誉団員のスタンツと先生のスタンツがあります。Iちゃん、SちゃんにY先輩が加わり、可愛いダンスを見せてくれました。特に木下先生と感心したのがY先輩のダンスの才能です。男性にも関わらず、女の子に混じって可愛く踊る姿はとても可愛いと同時にこっけいで、子供たちは大喜びでした。Y先輩は、先生たちのスタンツにも参加し、K先輩と、純子先生、瑠音先生の四人で、「四羽の白鳥」のパロディーを踊りました。

幼児たちは、「先輩は男なのになんでスカートをはいているの?」と言いながら、大笑いをしてみていました。そこで、子供たちにこんな風に説明しました。「合宿では5日間、いろいろなたいへんなことがあったでしょう?マラソン、音感、魔法の学校、山登り・・・。お父さん、お母さんから離れていろいろなことを頑張ってきたでしょう。だから、最後に、「あぁ、合宿、面白かった」と楽しい気持ちで家に帰れるように、ふだん怖い先生たちが面白い物を見せるのが、先生たちのスタンツの目的です。Y先輩やK先輩のスカート姿は、面白かったでしょう?」「うん。可愛かった」「格好いい」と子供たちから大人気です。

私は踊る二人の姿を見ながら、オペラ公演をした時に、真面目に取り組まず、木下先生を一番激怒させたY先輩とK先輩が、真剣に全力投球して踊る姿に感激を覚えたのです。これも長年の合宿とオペラ公演の効果なのだと思います。でも、きっと、このことは、家族には内緒なのでしょうね。家では、一番むっつりしているお年頃ですから・・・。
by k-onkan | 2010-07-30 01:08 | 楽院だより | Comments(0)

合宿は大人社会の縮小版!!

朝起きると外は雨、予定していた登山は中止になり、急遽、4日目と予定を変更して、一日を過ごすことになりました。雨で山登りはできないといってもザーザー降りではなく、ホテル近辺付近は小雨だったので、児童部はレインコートを着てマラソンの練習に出かけました。帰ってくると、1位で帰ってきた4年生のMくんが、「Yくんには強気が足りない気がする」と言いにきました。

e0143522_23462178.jpgマラソン練習の競争でカーブを曲がるほんの一瞬、1年生のYくんがMくんに追い越しをしかけた時があったそうです。Mくんが抜かれまいと速度をあげると、Yくんはもう二度と追い抜こうとしなかったことを言っているようです。Mくんの見立て通り、Yくんには勝ち目がないことにはやけに諦めの良いところがあります。Mくんはそのことを「注意しないと強くならない」と忠告しているようです。私がMくんだったら、諦めて自滅する子がいたら好都合だと思うのですが、たった4年生のMくんの正々堂々と戦うスポーツマンシップと男気に触れた気がしたのです。

さて、午後は雨のため、川遊びはできず、尾瀬ギャラリーという展示館に出かけました。そこには、尾瀬に住む動物の毛皮や剥製があり、子供たちはシカや熊の毛皮を身にまとって記念撮影をしました。その後、幼児部は水着を着てお風呂場で水遊び、児童部はスタンツの練習をしました。

夕方、児童部の子供たちは、スタンツの仕上がり具合を木下先生にチェックされました。残念ながら、男子A班は女子C班の仲間に入ってお茶を濁すことになりました。スタンツは班長の指導力、統率力を試される課題です。班長は班員の年齢や能力に見合った出し物を事前に用意して合宿にやってきます。A班の班長にも考えはあったのですが、時間内に形にまとめられないまま、木下先生の前での発表となりました。

A班の班長は、人が良く誰からもすかれる良い子ですが、残念ながら、統率力には少々欠けるようです。ビシッと厳しいことを言えないため、低学年が対等の口を聞き、いろいろな意見に混乱します。C班の班長は何事もきちんと指示を出して、どの班よりもスムーズにことが運びます。班員も班長の指示に従ってさえいれば安心です。但し、班員が指示を聞き漏らしたら厳しい注意もあるでしょう。緊張感もありますが、私たちから見ればA班よりC班の評価が高いのです。

合宿は大人の社会の縮小版のようです。いばってばかりで何の仕事もできない社長の下で働くのも、人間が良いだけで統率力のない社長のもとで働くのも不安なものです。多少厳しさがあっても、頼りがいがある人の下で働く方が心強いと思います。

子供たちは、幼児部から「班長」にあこがれてきました。しかし、その責任を全うするには、自分が班員の頃に、いろいろな班長の指導力や統率力を学び、将来、どんな班長になるかを学んでいるのです。今は、統率力のない班長でも、名誉団員になってお手伝いをする立場になると、上手に後輩を指導したりもするようになります。今年の合宿は、長い人生の一コマの失敗として、良い経験にして欲しいと思うのです。

さて、テレビの予報では朝まで雨が降ったら、曇りから晴れ間が見えるとのことです。なんとか、山登りに行きたいものです。幼児部の子供たちは「明日も雨だったら、また音感なのぉ? 絶対に山登りに行きたい!!」といっています。どうか、天気の神様、よろしくお願いします。
by k-onkan | 2010-07-29 23:46 | 楽院だより | Comments(0)

マラソンなんてたいしたことない!

合宿二日目は、盛りだくさんの一日でした。まずは朝のマラソンです。最終日に、幼児部は1.5キロ、児童部は3キロを完走するための練習です。「マラソンは苦手」という子もいるでしょうが、友達と一緒なら結構走れたりするものです。児童部は最初を列で走り、途中から競争をして手ごたえを確かめあうのです。私は1年生のSちゃんの伴走をしました。Sちゃんは楽院で勉強するキャリアは半年と短いでのすが、甥Yと同じ体操幼稚園の出身であるため、厳しいことに耐える根性があります。初めてのマラソン練習ではブービー賞ですが、文句も言わず走り続ける姿に幼児期に忍耐力を養われた底力を感じるのです。

e0143522_23493513.jpg午前中は合唱練習をして、午後はハンターゲームをしました。小学生の班に幼児たちを入れて、森の中に隠された音感かるたの動物たちをさがします。各班の班員が獲物を探すのですが、班員は猟犬なので獲物を見つけても、自分では取ることはできません。ハンターである班長を呼ぶのですが、他の班に見つかると横取りされてしまいます。一生懸命、獲物を探そうと、小学生が幼児の手をひいて一緒に行動する姿にはたいへん微笑ましいものがあります。

さて、そのハンターゲームの前にちょっとした事件がありました。それは、男子班の子供たちのこんな言葉が始まりました。「ぼくたちは、このズボンで大丈夫なんで、長ズボンをはかなくてもいいですか?」というのです。しかし、しおりには、「長ズボンと軍手」と書いてあります。ハンターゲームをする森の中には、棘のある植物もたくさんあり、刺されると痛い虫もいます。足を怪我したり傷をつけないために長ズボンを着用させているのです。しかし、「自分が大丈夫だと思うから、必要ない」という根拠のない自信によって、「長ズボンに履き替える」という面倒なことを省略しようとしているのです。

私は子供から「自分たちだけしおりに従わないでよいか」という質問を受けたことに驚き、「じゃぁ、そのまま、行ってごらんなさい」と送り出し、大垣先生に「この子たちは、長ズボンをはかないでいくつもりらしいのです」と判断をお任せしました。「しおりに書いてあることは、その通りにしなくては意味がないだろう。ちゃんと、着替えてきなさい」。その班の子供たちは渋々、部屋に帰っていきましたが、森の中でハンターゲームをすれば、自分の足を守ってくれる長ズボンの有難みが分かります。

最近、ニュースなどを見るたびに、「根拠のない自信」が事件を起こしていると感じていたので、この言動で「子供が危険な目にあう理由」が少し分かったように感じました。そして、「自分が大丈夫だと思えば大丈夫」という人間の思い込みがいかに危険であるか、そして、他人や先人の意見を受け入れる素直さも教えなければと感じます。

怖いものも知らず、大人に対する畏敬の念もない子供たちにとって、合宿で一番大事な行事は、「魔法の森の探検」つまり、「肝試し」です。何でも自分の思い通りになることが、当たり前の子供たちに「世の中には、自分のワガママが通らないもの、怖いものが存在すること」を知らせるために、30年前からずっと行っています。子供たちにとって、一番怖い行事ですが、それから目をそらさず乗り越えさせることが自信になり強さになるのです。

昨年の合宿は幼児部だけで行ったため、肝試しはありませんでした。今年、初めて肝試しを経験した年長のMちゃんは、大きな声で泣きながら、「どうして、こんな目にあわなくちゃいけないの? 私は合宿でマラソンが一番、嫌いだったのに、魔法の森に比べたら、マラソンなんて、全然たいしたことなかったわよ!」と怒っていました。そうなのです。「大嫌いなマラソンは、たいしたことない」と思えるほど、新しい体験は鮮烈であったのです。
by k-onkan | 2010-07-28 23:49 | 楽院だより | Comments(0)

報告がないのは元気な証拠

1年ぶりの尾瀬はとても良いお天気です。太陽の日差しによる暑さはありますが、東京のような蒸し暑さはなく冷房を必要としない自然のありがたみを感じています。

e0143522_2391280.jpgさて、今回の尾瀬合宿は、瑠音先生の1歳になる息子Kを同行しているため、バスの中は時たま「ギャー」という赤ん坊の泣き声が響きます。最初は、どうしたらよいか分からず迷惑そうであった小学生の男児たちも、面白い顔で「いない、いない、ばぁ」をすると機嫌が直ることが分かると一斉にあやすようになりました。きっと、この子たちは、大人になった時、「子供の相手ができる男性」に成長するはずです。楽院の合宿は、兄弟姉妹が少ない現代において、幅広い年齢層との接し方を学ぶ機会でもあるのです。

反対に、幼児部の子供たちでも、弟妹がいる子供たちは、上手にKの相手をしてくれます。手を引いて歩いたり、抱っこをしてみたり、かいがいしく世話をする年長のMちゃんと、年中のKくんの姿は思わず、見ているこちらが微笑んでしまいます。

午後は、Y先輩、K先輩による野球指導がありました。「いいよ。いいよ。」「うまい。うまい」と後輩を励ましながら当てやすいボールを投げるので、一生懸命、バットを振っていました。子供たちは、高校生の先輩に構ってもらえることが、とても嬉しいようでした。私はと言えば、子供たちが野球をする様子を見守りながら、「音感や合唱練習で子どもたちと付き合う方が時間が短く感じるのに」と思っていましたが・・・。

夜になってゲーム大会を始めようとすると停電が起きました。夕立と共に近くに落雷があったようです。急に電気が消えたので、子供たちは、「うわぁ~」と声をあげましたが、なかなか明るくなりません。「どうして?」「え~?」と不思議と不安が混じった声が聞こえ出します。子供たちは、カミナリによって、電気がつかなくなることなど想像もしていなかったようです。「落雷による停電ですので、しばらくお待ちください」とホテルの方に言われ、みんなで暗闇を耐えジッと様子をうかがうことにしました。

電気がつくと瑠音先生のひざの上には怖くて泣き出しそうなる年中のK子ちゃんと、部屋の反対側にいたはずのKがしがみついていました。真っ暗闇の中をどのように移動して、母親を探したのか分かりませんが、乳児には動物のカンのようなものが強く残っているようです。暗闇の中で命の危険を感じ「フギャーフギャー」と声をあげながら、自分の親を探じハイハイで突き進んだ赤ん坊の底力に「誰かが、お母さんのところに連れていったんじゃないの?」「自分でつかまって、やって来たんだよ」みんなで驚きました。

さて、今年の幼児部は年少児が2名も参加しているにも関わらず、誰一人泣く子がいません。病気になったり、具合が悪くなる子もおらず、そういう意味では書くことがありません。「たいした報告がないのは元気な証拠!」です。

尾瀬の夜はとても涼しく、肌寒いほどです。子供たちは、みんなぐっすり休んでいます。どうぞご安心を。
by k-onkan | 2010-07-27 23:09 | 楽院だより | Comments(0)

連峰のはざまで・・・

5日間の講習会を終えて、5日間の合宿に突入しようとしています。7月末の楽院の行事は、山登りでいうと、「連峰」を登っている感じです。今日は「谷で立って休んでいる感じ」で、明日から尾瀬合宿という次の山に登ります。

e0143522_6492779.jpg今の時期は、大気が不安定で各地でゲリラ豪雨などのニュースが入っています。子供たちと共に無事に帰れるよう安全管理を気をつけ、充実した5日間にしたいと思っています。時間を見つけて、合宿の様子もお届けしたいと思っています。ではいってまいります。
by k-onkan | 2010-07-26 23:59 | 楽院だより | Comments(0)

幼児期の教育に無駄はない

5日間の講習会の期間には懐かしい園長先生にお目にかかることができました。10年間、3人のお孫さんを東京の楽院まで引率されたS先生です。高校生になるKくんは、「おばぁちゃん、どこへいくの?」「木下音感に行くのよ」「あぁ、懐かしいなぁ。ぼくも行きたいなぁ」。その言葉にとても感激されたそうです。

e0143522_21265676.jpgKくんは、小さい頃、決して声の高い子供ではありませんでした。しかし、一生懸命、同伴されるおばあちゃまに申し訳ない結果にならないように、私たちは、「もっと良い声を出して」「頑張れ」と人一倍、叱咤激励したものです。そのため、子供心に声を出すことに苦手意識があったかもしれません。しかし、彼には他の子より秀でた聴音能力という特技もありました。それを更に伸ばすため、木下先生は、自ら指導したものです。低学年の頃は、木下先生の真剣さが「怖い」と感じたはずです。その子が「木下音感、なつかしい。ぼくも行きたいなぁ」というのですから、おばあちゃまの喜びが想像できます。特に、年齢の低い幼児を飛行機に乗せてまで東京通学させることは、家族の反対も多かったと思います。その苦労のすべてが、Kくんの一言で払拭されたのではないかと思うのです。

幼児の頃は、「自分が何をしたいか」は分かりません。そこで大人が決定することになります。Kくんはおばあちゃまの「東京の木下先生の下まで通う」との信念によってそれを完遂しましたが、中途半端な気持ちではできないことです。楽院を卒業してからも、Kくんがやる気がない姿を見せると、「やりたくなる前から、おばあちゃんがいろいろなことをさせたから・・・」と批判されてしまうとの言葉に私は耳が痛くなりながら、「そんなことありませんよ」と思うのです。私もまた、幼い頃、良い教育を受けさせてもらいながら、やる気や意欲を見せるまでにたいへん時間がかかったからです。

私は、物心ついた時から、よく母に「一生懸命、取り組む人になって欲しい」と言われたものです。私が「なぜ?」というと「やればできるのに麻奈は一生懸命、取り組まないから・・・」。自分の力を70パーセントくらいしか出し切らずに、低空飛行を好む私に、両親ははがゆい思いをしたのでしょう。しかし、私にとって、「他の人と同じくらい・・・」ということは、とても大事なことだったのです。しかし、幼児期から、いろいろなことをさせてくれた両親は、がっかりすることも多かったでしょう。

父親の特訓によって500回は跳べるようになっていた縄跳びも小学校に入って周りの友達が10回~20回でひっかかるのを見ると、自分も手の回転を遅め、わざと縄につまづく、そんな子供でした。他人を押しのけてでも、自分の特技を見せられる優等生タイプの子供もいましたが、私は気弱な子供でした。しかし、冷静に考えると、我が両親も外の社会で突出して自分を主張するタイプでは決してないのです。思えば、私は親が社会でしている通りにしていたに過ぎないのです。

さて、幼児期に教育を受けたことによって、自分の意思で「これをする」と決めた時には、他の人に負けない力を発揮できると私は実感しています。ただし、受身で教育された子供は、「自分がこれをやる」と決めるまでに時間がかかり、ガツガツした意欲のある子に負けてしまうこともあります。子供を意欲的にするためには、周りの働きかけも重要で。これまで、いろいろなことを与えられた分、意欲と努力を教えなければなりません。それに先天的な何かがあれば、鬼に金棒だからです。さて、努力が嫌いであった私ですが、最近、他人様から「よくこんなに頑張れますね?」と言われる度に、「それは幼児期に「集中して物事に取り組む」ということを嫌々でも教えられた結果である」と思うのです。
by k-onkan | 2010-07-25 21:25 | 教育 | Comments(0)

おけいこごとは素直が一番!

児童部の子どもたちは、三期講習会で独唱、ピアノ、合唱をお聞かせしました。合唱は、学校の関係で欠席が多く、今後の課題が浮き彫りにされましたが、嬉しいこともありました。それは、ピアノを弾いた子どもたちの演奏です。成果発表のリハーサルで失格となった子や、本番で失敗した子どもたちの敗者復活戦もあれば、成果発表で上手だったご褒美として、再度演奏するチャンスをもらった子もいます。

e0143522_12511512.jpg敗者復活の一人4年生のKちゃんの演奏は成果発表よりずっと上手になっていました。舞台袖で私たちはそれぞれ、「上手になったなぁ」「やればできるのですね」と胸をなでおろしました。情感を込めてメロディーを歌い弾くKちゃんの姿に、「難しい時期を正しい方法で乗り越えられて本当に良かった」と思い、戻ってきたKちゃんに「上手になったね。ピアノの先生に謝ってくださったお母さんに感謝しなさいね。あのまま、やめていたら、今日のようには弾けるようにならなかったのだから。それから、赦して教えてくださるピアノの先生にも・・・」。

Kちゃんが、「ピアノの先生とうまくいかない。だから、音感を辞めたい」と言い出したのは、つい半年ほど前のことでした。「楽院はたいへんだけれど好き。でも、ピアノは先生が認めてくれない。私ばかりが注意されている」。そんなことを言って親御さんが眠れなくなるほど騒ぎ続けたようなのです。お母さまもさすがに、毎日、娘に責められ、私のところに相談に見えました。

「もう少しだけ、ピアノの先生が娘を認めてく、折れてくださったら・・・」「ピアノだけ、よその先生につく方法はいけませんか?」。娘に楽院を辞めさせずに楽しくピアノを続ける方法をいろいろと考えてこられたようですが、私はその全てをお断りしました。

楽院の私たちは幼児教室の先生です。子どもたちが小さい頃から知っているので、長所も短所も知り、理解しつつ応援しています。でも、ピアノの先生は、大人のための先生です。子供が自分できちんと練習せずにおけいこへ行ったり、直されたことを直さないまま、認められるはずがなく、叱られるのは当たり前なのです。先生が悪いのではありません。それでも、この年頃の子どもは、「先生が認めてくれない」と思ってしまい、それを聞いた親御さんも心中、穏やかではいられなくなるのです。

私は、「よその先生に変わっても同じことになりますよ。芸事の先生は基本的に厳しいものですから・・・」とお話しました。と同時に、「社会に出たら、必ずしも全ての人が自分を認めてくれませんよね。会社の上司と折り合えが悪いからと言って仕事をやめる大人に育てるわけにはいかないのですよ」とお話ししました。これは、Kちゃんにとって、長い人生の中で大事なことなので、リハビリをしながら、ピアノの先生にきちんと向き合えるように時間をかけていきましょう。とお話ししました。

まゆみ先生のレッスンになってからは、「間違えているのは自分」「勘違いしているのは自分」「悪いのは自分」ということを教わったようです。私たちが幼児の頃、ピアノを間違えるたびに母が「ほら、間違えた」「シャープを落としたでしょ?」とつききりで練習してくれたように、Kちゃんも、まゆみ先生に手をピシャとされながら、リハビリをさせられました。そして、「これまでピアノの先生から言われていたことで、何一つ先生が間違っていたことはない」ことを納得できるようになって、音楽会の曲をピアノの先生に見ていただくことができるようになったのです。その際には、まゆみ先生が一緒にピアノの先生に「よろしくお願いします。」と頭を下げ、自分の欠点に気付き謝罪すれば赦されるのだということを教えたのです。

そんな経緯があってのKちゃんの演奏は、「素直に学べば上手になる」ことの証です。よそのお教室では、「楽しんで音楽をしたい」と汚い音で弾いても、リズムを間違っても、「弾けている」というところも多いようです。しかし、きちんと勉強した人の「ピアノ演奏」と「楽しんでいるというピアノ」は全く異なる次元であることが、Kちゃんの演奏から、音楽に素人な親御さんにも分かっていただけたらピアノの先生は指導をされた甲斐があると思うのです。
by k-onkan | 2010-07-24 09:59 | 児童 | Comments(0)

言うことをきかない鳩の話

講習会の中日、天使のこえ合唱団の歌声を披露しました。今日は主力メンバーの子が欠席で、第一声部が弱く、舞台袖にはけると、木下先生から大目玉が落ちました。木下先生に殴られたのは身内である1年生のYです。「舞台の上でボケッとして!全然、指揮に集中していない。出る前にあれだけ注意したではないか。」。そして、他の子供たちにも、「Yだってなぐられるのだ。大きいおまえたちはなぜ、責任をもってうたわない!Mがいないなら、自分がリードしようという気概がない!第一声部失格だ」。

e0143522_8393361.jpg昨今の子供たちは、世の中の「ことなかれ主義」にどっぷりつかっていて、歯がゆさを感じます。昔は、主要な子供が欠席しても、必ず誰かが「その分、頑張ろう」として、次のリーダーが育ったものだからです。しかし、競争をさせられていない今の子供たちは、誰がいようがいまいが、自分には無関係というような顔を見せるのです。

子供たちが楽屋に戻った時に、こんな補足をしました。「なんで、木下先生に叱られたかが分かる?いつも頑張るMちゃんが休みだからといって第一声部の声が小さくなるのは、ダメなの。Mちゃんがいないとみんなが力を発揮できないなら「Mちゃんが来られない時は、講習会はやめよう」と何でも、Mちゃんの都合次第になってしまうのよ。それが嬉しいの? Mちゃんが休みでも、「KとYがいるから大丈夫!!」とか「M、頑張ってくれよ!」そう言われるように、それぞれが責任を持たなくちゃいけないのよ。分かる?」。個人プレーでは恥をかかないように努力をしても集団の中に入ると能力の出し惜しみをすると感じます。本当は、集団の中で自分を発揮できる子供が一番、優秀なのですが・・・。

甥のYは、すでに、木下先生と瑠音先生二人から大目玉をくらっているので、私は優しい部門の担当です。皆で責めたら子供も逃げ場がなくなるからです。「Y。指揮を見ろよと言われていたのだから、ちゃんと見なくちゃいけなかったでしょ?頑張りなさいといわれたら、頑張らなくちゃいけないのよ。小学校へ行って、そんなに一生懸命、がんばらなくてもいいと感じているかもしれないけれど、楽院はいつでも、一生懸命やる場所で、お母さんの子供でじぃじの孫のYは、一番、一生懸命やらなければいけないの。それが嫌なら、楽院を辞めなくちゃいけないのよ?辞めたい?」

そして、大好きだった祖母が子供の頃にしてくれた「親の言うことをきかない鳩の子供」の話をしてやりました。お母さんの言うことを聞かない鳩の子供は、何でもお母さんの言うことと反対のことをします。ある時、お母さんが病気になってしまいました。お母さんは、自分のなきがらは山の高いところに埋めて欲しいと思いました。川のそばに埋めると、大雨の時に流されてしまうからです。でも、言うことを聞かない息子のことです。きっと、「山の上に埋めて」といったら、川のそばに埋めるでしょう。お母さん鳩は、「お願いだよ。川のそばに埋めておくれ!と言って死んでしまいました。息子はお母さんが死んでしまってはじめて反省しました。そして、「お母さんの言ったとおりにしよう」と初めてお母さんのいう通りにしました。そこへ、大雨が降ってきて、お母さんは流されてしまいました。だから、鳩の鳴き声は、「トートーヤッチャッタ・・・」と聞こえるのよ」

最近、どんなお説教をしても、上の空に返事をしていたYが目を見開いて話を聞いていました。もちろん、この話をされたということは、私も親の言うことをきかない子供であった証です。しかし、「自分も子供の頃そうだったから」と諦めるのではなく、Yが親になった時に、その子供を諭せるように、大人は自分のことを棚にあげても子供にお説教をしなければならないものです。自分が説教する側になって初めて、親の気持ちが分かるようになるのですから。
by k-onkan | 2010-07-23 08:38 | 児童 | Comments(0)

迷ってもいいけれど・・・ー卒業生へ告ぐ!

最近、卒業生からたくさんの嬉しい報告が続いています。ミュージカル俳優として活躍中の楽院の卒業生、折井理子さんからは、「来年のレ・ミゼラブルのコゼット役に決まりました」とかわいい写真のついた葉書が木下先生のもとへ届きました。

e0143522_825875.jpgちょうど同じ日、大阪の生熊茜さんからは「思い出深いホールでソロリサイタルを開いていただけることになりました」とチラシが送られてきました。プロフィールには「千里丘学園幼稚園にて木下式音感教育法を学び・・・」とあります。「千里丘学園」と「木下式」の名前を入れてくださる生熊さん親子の気づかいを感じ、「幸運に恵まれるほど感謝を忘れないように」娘を育てるお母さんの心意気が伝わってきます。

自戒の念も込めて思うのですが、人は目標を達成した時に、「頑張った自分」にだけ目を向ける人と、支えてくれる人への「感謝や恩」を口にする人に分かれるものです。前者は「自分の努力の結果」だと思い感謝の念がないため、うまくいかない時に「他人やもののせい」に考え、不調から抜け出すのに時間がかかると感じます。

何かを成し遂げるためには地道な努力が必要です。どんなに賢くて、どんなに才能があっても、どんなに恵まれた環境にいても、努力しなければ社会は認めません。だから努力をするのです。努力は成功への一歩に過ぎないのです。私は、成功する人には、適性と努力にプラスアルファの何かがあると感じています。最近、それが「他人への感謝」や「他への思い」ではないかと思うようになりました。自分の利害や幸せだけのために何かに取り組む人より、他者への思いがある人の方が強いのです。他を思う人の周りには、協力する人が集まってくるからかもしれません。

木下式を勉強した卒業生、そして、今勉強している子供たちにお願いがあります。先生たちは、「木下式の宣伝マン」を育てたいのではありません。でも、もし「木下式が良い教育で、もっと社会に知って欲しい」と真に思うなら、社会に出てきちんと責任を果たす大人に成長し、自分の夢をかなえ、胸をはって、「木下式を受けた」と言える人になることが、何よりの応援なのです。

社会に反することをしたり、自分を傷つけることをしたり、他人に対する感謝を忘れた不遜な人間に育てるために、先生たちは、一生懸命、幼児期から木下式を与えたのではありません。このことは絶対に忘れないで欲しいと思います。10代は若さゆえの愚かさもあり、悩みも多いものです。時に、「自分だけが辛い」と感じ、他人の気持ちに目も向かないこともあるでしょう。それでも、「迷い道」から夢に向かう道へと戻るためには自分が努力をするしかないのです。他人への不満を口にして、努力をしない理由ばかりを見つけても、前に進むことはできないのですから・・・。
by k-onkan | 2010-07-22 08:02 | 名誉団員・卒業生 | Comments(0)