麻奈先生のブログ~木下式の子育て論~
by k-onkan
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作者について
木下式音感教育法認定講師
  木下麻奈
     
 木下式の基本は、幼児期に「躾・規律」を教え、高度な音楽基礎教育を施すことです。詳しくは、ホームページをご覧ください。http://www.kinoshita-onkan.com

イラスト:「ケイ&シュート」
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親に勝るものはない!

2年生のTくんは、2ヶ月前に受講を開始した男の子です。とても真面目なお子さんですが、気弱な面があり、大きな声を出すのが苦手です。声を出すというのは、自分を主張することであり、生きる力になる大事な課題です。しかし、Tくんは声を出す瞬間、緊張から体が固くなり、声を外に放つことができません。

e0143522_1427599.jpgそんなときは、腕を持って、ボールを投げるような動作で、声を外に出させます。すると、体から力が抜けてよい声が出るのです。また、口も自然に大きく開くため、高い声が無理なく出てきます。その声を聞くと、Tくんの声を出す機能に問題があるのではなく、できないという思い込みによって、頑張る気力が不足していることを感じます。

一緒に勉強をする子供たちは、幼い頃から木下式の訓練を開始したため、声を出すことにさほど抵抗はありません。Tくんは、自分より小さな子ができることで、自分に苦手なことがあると笑ってごまかし、次に、涙ぐんでしまいます。その姿は、とても歯がゆいものがありますが、小学生になってお預かりした特別クラスのお子さんに厳しいことをいうのは、私にも抵抗があるのです。

そこで、お母さんに、「私は、お子さんに対してどのように対応すべきか」の希望をおうかがいすることにしています。お子さんの性質を一番、分かっているのはご両親です。「子供のためにスルーしてほしいか」「できると信じて、わが子に立ち向かわせたいか」は、それぞれのご家庭の教育方針と合わせなければと思います。

お母さんは、「我が家は、厳しくても、できるようになると信じて、最期まで取り組ませる方針です」と言われました。「将来、子供から恨みを買うことがあっても、親として、子どもに今できることを最大限しておきたい」。これも愛情の一種であり、他でもない親だからこそ、言えることだと感じます。

私は、幼い頃から預かった子どもについては、お互いに気心が知れているので、「涙に逃がしたらいけない」とか「今は、弱っているから、優しくしよう」などと、私の判断で関わることができます。たとえば、その場は泣かれても、最終的に、できるようにするまで付き合うことで、子供との関係にわだかまりを残さない自信もあります。
しかし、出合って数ヶ月の小学生のお子さんに対して、「どうするべきか」は、親御さんの方針に従うほうが、私もやりやすいのです。

「お母さんは、君に頑張って欲しいと思って、通わせているのよ。だから、自分のことを笑ってごまかしたり、涙に逃げるのはダメ」と言うことができるからです。数ヶ月前に出会った他人の私が「頑張りなさい」というより、お母さんの「絶対に、最後までやりなさい」という気持ちの方がずっと強いのですから。
by k-onkan | 2014-05-31 23:22 | お稽古事 | Comments(0)

地道な努力を忘れないで

今週末に控えた「ピアノ試聴会」のために、6年生のMちゃんが学校帰りにピアノの練習にやってくるようになりました。水曜日の夕方、なにげなく、練習風景を見ると、弾いている曲の全容をよく理解しないまま、つまづきながら、両手で弾いていました、私は驚いて、小一時間、横に座って、片手づつの練習につきあいました。

e0143522_12321045.jpgお迎えに来られたお母さんは「まだ、片手なの?今回は、無理なのでは?」と半ば諦め声を出されましたが、ピアノの練習は、両手で弾いているから「できている」というものでもないのです。10本の指に複雑な動きを覚えこませるためには、一つひとつの和音の動きを確認することが大事です。その緻密な作業を「面倒くさい」と省略してしまうと、いつまで経っても、曲は仕上がりません。

本来、この作業は、新しい曲を最初に見るときに行なうことですが、楽院の子供たちの多くは、緻密な譜読み作業を省略して、耳を頼りに聞き覚えとカンだけで楽譜を見て、ピアノの先生のレッスンへ行くから、お叱りを受けるのです。

金曜日にやってきたMちゃんは、和音を確認して練習するようになって、曲の流れと全容が見えてきました。たった数日の練習で、こんなに変化するなら、ふだんから、コツコツ、準備してもっと難しい曲が弾けるはずなのに、ととても残念な気がします。

通常、一般の人が、Mちゃんの水曜日の状態であったら、たった数日では、曲は仕上がらないものです。これは、木下式を勉強した子どもが、「歌が歌えること」「楽譜が読めること」によって、練習さえすれば、どんどん弾けるようになるという、プラスの面でありますが、同時に、「本番が近くなってから、本気になればいい」と高をくくるマイナスの原因でもあるのかもしれません。

確かに、簡単な曲のうちは、発表会の数日前に本気になっても間に合うかもしれませんが、だんだんと、難しい曲になると、指にきちんと動きを覚えさせるための時間が必要になり、一夜漬けがきかなくなります。せっかく幼児期から勉強したことを手抜きに使わせないようにしなければ、と思うのです。どんな才能も、地道に努力できる人には、かなわないのですから。
by k-onkan | 2014-05-30 23:28 | 児童 | Comments(0)

やさしい言葉だけでは救えない

最近、たいへん男の子らしい4歳のお子さんの体験授業がありました。はじめて見る音感かるたに一生懸命、取り組むほほえましい様子もありましたが、途中で床に寝転がったり、ふざけてしまう場面もありました。これは、「体験授業」ということで、私が優しい声で接していることにも原因があるのです。きっと、「この先生は甘い」と思って、ふだん通りの姿を見せたのでしょう。

e0143522_1948735.jpg私は一期一会のお子さんの授業は決して、叱らずにまず観察することにしています。すると、そのお子さんが、なぜ、楽院に連れてこられたかが分かるのです。大人が優しい声を出すと、勉強の場でもやりたい放題をするお子さんは、残念ながら、「勉強するときには、まじめに取り組む」という基本的なことが備わってはいません。お母さんが、しつけに悩んで、私のブログと出合ったというのも理解できます。

とは言っても、いつまでも4歳の男の子に好き放題させると、私の指導力に問題があることになります。ふだん、楽院での指導をブログに書いている手前、どんなお子さんでも意欲を持って木下式のカリキュラムに取り組ませなければ、私自身が不完全燃焼になってしまいます。そこで、「きちんと最後まで頑張るとおやつが出るのよ」とか、「先生の目が見て、話を聞けて、おりこうね」などとプラスの言葉がけをして、その子をやる気にさせていました。しかし、それだけでは、少しずつ集中できなくなります。

そこで、次の言葉がけは、少し、深刻なものにしました。「もしかして、耳が聞こえなかったり、痛かったりしている? 先生はこのかるたを使って、君の耳がちゃんと聞こえて、君の喉が声を出せるかを調べているの。もし、病気で、同じ声が出ないなら、音感かるたをやっている場合じゃないから、病院に行かないと…」と。子供はびっくりして、真剣な顔で取り組み始めます。しかし、また、時間が経つと床に転がったり、ふざける、幼児期の男の子は、こんなものです。

その都度、プラスの言葉がけをしたり、おどし文句で気持ちを切り替えさせたりして、なんとか、最後まで終わりました。子供の中には、「頑張ると格好いいよ」とか「ちゃんとやると、気持ちいいね」「頑張っている姿が、お母さんはうれしい」と、子供が一切、いやな気持にならないプラスの言葉がけで、頑張れることもありますが、時間が経って慣れてきたり、疲れると、頑張れないことも出てきます。

そんなときには、「もしかして、耳を使わない病気になっているのでは?」と心配して、子ども自身に「そんなことはない」と意識して耳を使わせたり、課題に取り組ませるなどの工夫もします。保険会社のCMに良い白鳥と悪い黒鳥が出てきますが、残念ながら、定型発達の子供は美しい白鳥の威力だけで頑張れる純粋な子どもばかりではありません。手を抜いたり、ずるいことをしたりも、また、健全な発達をしている証拠なのだと思います。

体験をした男の子ははっきりとした自我を持ち、「自分はこうしたい」という気持ちを主張していました。それはとても素晴らしい長所ですが、いつも大人の指示に反抗すると、幼稚園や学校などの集団生活の中では問題が生じることもあります。

私立小学校を受験するための塾などで表面的な「いい子のふり」を身に付けさせることも不可能ではありませんが、子供自身が、他のお子さんとの関わりの中から、真に協調するというのは、どういうことか、友達の様子を感じて、どのように行動すべきかを、一つひとつ、体験して身に付けなければ、お母さんの悩みは解決しないのかもしれません。
by k-onkan | 2014-05-29 23:46 | しつけ | Comments(0)

ぼくのことが嫌いなんだね!?

年中から合気道を続けている5年生の甥Yが、先日、「1級の試験を受けたい」と私に言いにきました。父と妹から、「まぁちゃんに検定料を出してもらって」とたらい回しされてきたのです。私が不満そうに「いくら?」と聞くと「○○○○円」と答えが返ってきました。特技を増やすためのお稽古ごとに諸費用がかかるのは当然ですが、一度、「合気道の検定料」を支払ったら、これが私の係になりそうです。合気道の検定は一級の上に、更に「段」が次々と控えています。

e0143522_1115164.jpgまた、私が金のなる木で、自分の願いはなんでもかなえてくれる相手」とYたちに勘違いさせるのも、気が進まなかったので「えぇ? 先週もスイミングスーツ、買ったばかりなのに…?」とがっかりした声を出してみせました。すると、Yが、「まぁちゃんは僕のことが嫌いなんだね。僕のたった一つの特技を頑張らせてくれないなんて…」と、お涙ちょうだいの演技が返ってくるではありませんか。

音楽をはじめ、体操や水泳、いろいろと取り組んでいるYですが、特に合気道に力を入れていたと思ったことは残念ながら一度もありません。「そんなに一生懸命やっていたの?」と聞くと「そうだよ」と憤慨しています。そして、「どれくらい強くなったか、ためしに技をかけてあげよう」と言うのです。合気道は柔道や空手のように対戦しないため、果たして、Yが強いかどうか、全然分かりませんが、それでも、技をかけられると、Yの1.5倍はある私が飛ばされそうになります。結局、合気道を始めさせた張本人である父が、「男のロマン」を理解して、検定料を出すことになりました。

小さいころから、臆病で何に対しても自信がなさそうだったYが、「僕が嫌いなんだね」と言って、自分の思いを通すさまを見ていると、素直で可愛かった幼いYはもういないのだと寂しくなると同時に、知恵者に育っているたくましさも感じます。

何より、一番、「Yにやられた」と思うのは、私が幼児を教える際に、注意しても、叱っても、絶対に言うことをきかないタイプの子供に、「もしかして、先生が嫌いだから、一生懸命、声を出してくれないの??」と弱ったふりをして、頑張らせる手法を、Yに取られていたことなのです。きっと、「出して」と言っても簡単には出さない我が家の大人たちを知っているから、甥たちも、その時々、いろいろな知恵をしぼっているのでしょう。
by k-onkan | 2014-05-28 10:59 | 我が家のこと | Comments(0)

幼児にとって最善のことを!

千葉県の保育園に7回目のレッスンに出かけてきました。開始当初は、木下式の訓練に戸惑いを見せたお子さんも、全員が、音感かるたの訓練に集中して、立って話を聞くことも、苦がなくなってきました。中でも、当初、発達に遅れを感じた子が、一生懸命、取り組む姿には、感動さえおぼえます。

e0143522_20274619.jpgこんなに短期間に子供たちの取り組み意欲や態度が変化するとわかっていたなら、最初の授業の様子をすべてビデオに収めておけばよかったと後悔もしていま。しかし、はじめて、木下式を受ける20名の保育園児の指導をしながら、その記録までとる余裕はなく、私が手元に残したのは、最初の日に、「こいのぼり」を歌った子供たちの歌声だけです。

さて、レッスンの途中、心配なことがいくつかありました。それは、子供たちが「歌唱曲」のメロディーパターンの歌声を矯していたときのことです。ある女の子の顔が真っ青になるのを見つけ、すぐに座らせました。机にふせるほど具合が悪そうになりとても心配しました。もしかすると、発声練習がつらくて、精神的に具合が悪くなったのかもしれないからです。

後から、わかったのは、朝食抜きが原因の貧血であったことでした。職員室で補食をしながら、「音感が終わってしまうから、早く教室に戻りたい」と言っていたと教えられました。戻ってくると、別人のように元気になっていました。幼児の貧血を初めて見た私は、本当に驚きました。

もう一つは、かるた取りにあった出来事です。クラスで一番、幼い男の子が、「だって、~先生が違うっていったもん!」と怒った声を出しました。どうも、私が「なかよしさんのドを取ろう」と言った際に、付き添いの先生から「違うでしょ?」の声があり、その子はとったかるたを手放したようです。一人だけ、いつまでも取れないので、「道の上に集まっているかるたよ」とヒントを与えると、「間違ったのは自分ではない」と気づき「だって、~先生が…」という言葉が出たようです。

付き添いの先生はすぐに「ごめんなさい」と謝ってくださいましたが、毎週、音感かるたを勉強している子供は、大人より理解していることも増えてきました。木下式に限っていうと、大人だから、先生だからと言って、幼児たちに指導していただいてはいけないのかもしれないと感じます。木下式は、自ら勉強している幼稚園、保育園の先生にとっても、難しいことが多くあるものです。子供に間違った指示を出して、先生に対する信頼感を失わせるよりは、「先生は、音感の勉強したことがないから、わからないから、頑張って覚えて、先生に教えてね」という方が、子供のプライドを保ち、意欲を引き出せるかもしれません。
by k-onkan | 2014-05-27 23:26 | 木下式音感教育法 | Comments(0)

一生、守れないからこそ

楽院は、低年齢のお子さんが通ってくる教室なので、ある意味、とても「過保護」な教室です。子供が「しそうなこと、間違いやすいこと」は、事前にルールとして知らせ、手取り足取り教えるところから始めるからです。たとえば、「目を見て話しを聞く」「歌を歌えば、かるたを取れる」「最期まで勉強するとおやつが出る」などです。その上で、それをしていないと、「目を見て話を聴かなければ、いけませんよ」「お歌を歌っていないと、かるたは取ってはいけない」を何度も何度も、知らせていきます。それが、幼児の「していいこと」「悪いこと」の基準になっていきます。

e0143522_1945814.jpg幼い子供は、知らないことがあると自信が持てませんが、慣れると手抜きを覚えることもあるため、子供の意欲を保持するために、大人にもいろいろな工夫が必要になるのです。ただし、これは、どこの場所でも、同じではありません。また、成長と共に、少しずつ、子供自身が自分で考えられなければ、意味はありません。

世の中には、「自由保育」と言って、「子供が自分で気づかないと、意味がないので、大人は一切押し付けをしない。悪いことをしても気づかせるために、叱らない」という幼稚園もあります。最近、ある保護者の方から「自由保育の幼稚園ゆえの悩み」をお聞きしました。

幼稚園の方針は、子供が自分で間違いに気づかないと意味がないので、事前に「してはいけないこと」は何も知らせないそうです。また、子供に失敗があっても、それについても、説明はされません。そのため、困惑すると、まだ3歳の少年は奇妙な行動に出ることもあるようです。

親御さんは、幼稚園でも子供が正しく行動できるように手をかけて欲しいと思われるかもしれませんが、園の方針を理解して入園されたことを考えると、幼稚園に改善を求めることは不可能です。よほど、耐えられないなら、途中で幼稚園を変わることも考えるべきかもしれませんが、どこへ言っても、100パーセント、親御さんが望む教育をしてくれる場所はありません。それぞれの場所には、それぞれの異なる方針と役割があります。子供がそれぞれの場所の役割を理解して、自分の考えを持てるようにするのは、親御さんにしか、できないことです。

たとえば、幼稚園は「良いとも、悪いとも、何も言ってくれない環境に慣れるための場所」と思ってみるのはどうでしょう。もし、幼稚園でわが子に分からないことがあったり、人の迷惑になっているなら、「~だから、~はしてはダメよ」とか「~していたのが良かったね。ママ、嬉しかったよ」などは幼稚園の先生の代わりに、お母さん自身が説明すべきではないでしょうか。

最近、「子供が指示待ち人間にしないように、手をかけすぎない、声をかけ過ぎない」とよく言われます。確かに、いわれていることはその通りですが、あまりに年齢が低く、何の知識もないうちに、全てを子供任せにすると、正しい行動を知らない幼児は、混乱します。

私たちは、子供を一生、守ることはできません。だからこそ、幼いうちに、十分に手をかけた上で、少しずつ、手や口を出すのをやめて、子どもが考えて行動できるようにしていかなければと思うのです。ただ、放置することで、子供に気づかせるのは、子供が幼いうちは、絶対に無理があると思うのですが。
by k-onkan | 2014-05-26 22:40 | 幼児 | Comments(0)

小さいうちは、機嫌もとって!

週末は、K幼稚園での1日講習会のため、岐阜まで出かけました。限られた時間でしたが、木下式の課題の指導ポイントを一人ひとり、時間が許す限り、指導させていただきました。

e0143522_0221014.jpg木下式は、幼児期の子供が、なるべく効率よく音楽の基礎を身につけられるようにと、簡単なことを複雑に考えて構成されています。そのため、忠実に訓練すれば幼稚園の先生でも、幼児に高度な音楽能力を身につけさせることができるのです。ただし、表面的に指導法をなぞっただけでは心の通わない指導になり、子どもたちは楽譜を読んで音程よく歌う自動演奏ロボットのようになってしまいます。

物を教えて一番、楽しいのは、教える側と教えられる側の心が通じ合った瞬間です。そして、幼い子供(子供だけではありませんが)と心を通じ合わせようと思ったら、相手を100パーセント支配するのではなく、相手が自分から歩み寄ってくるように仕向けなければと思います。(時に絶対に譲れないことは譲りませんが)

たとえば、私は一期一会のお子さん-楽院に体験授業に来るお子さんや、地方の幼稚園、保育園の視察―にはじめて、音感かるたの説明する際には、決まっている断定用語をスラスラ説明することはしません。「さぁ、シカさんが出てきましたよ」の後に、「しかって知っている?みんなは見たことある?」などと、子供と対話を試みます。

この対話から、子供が「音感かるた」を理解するだけの3歳児として知識や社会性があるかを見極めるのです。私の問いに「しか、知っている」とか「どこそこの動物園で見たことある」などの応えが出てきます。こうしたやり取りがあって、はじめて、幼児は「しかられたのシ」という意味づけにも興味を持ち、覚えようという気持ちになるのです。

最近、ある幼稚園の3歳児のクラスでこんな風に機嫌を取って音感かるたの説明を行ないました。すると、教諭から「いつになったら、普通に戻していいんですか?」という問いがありました。私は「それは子供が教えてくれる」と答えました。子供と対話をしていると、そのうち、「そんなくだらない質問で機嫌とらなくても、分かっているよ。音感かるたの名前でしょ?」と、質問に興味を失うときがきます。それが、機嫌とりが必要なくなるときです。ただし、ちゃんと、子供の目を見て観察できないと、「引き時」を見損なってしまう、岐阜でも、そんな話をしました。

岐阜の先生たちが木下式を教える上で一番困っているのは、クラスの中で、他の子より発達が遅いお子さんの対応でした。同学年の中で、発達の差があるのは、月齢の違いや家庭環境の異なりによって、発達がそれぞれ、異なるのです。しかし、発達が遅れているといって、あきらめずに、手を貸す必要があるなら、先生たちが手をかけて、一日も早く他のお子さんができることは一緒に取り組めるようにしてあげて欲しいのです。

木下式は、「12枚の音感かるた」を複雑に絡み合わせて、正しく歌う、聴き分ける、音符の読み書きを教える課題です。つまり、年少から卒園まで、ずっと「音感かるた」と「歌唱曲」は継続します。これは、最初は他の子より理解が遅れた子供でも続けてさえいれば、いつか12枚の音感かるたと歌唱曲が習得できるということです。幼児期に何か一つでも、やり遂げたことがあるのは、絶対に子供の自信につながるはずです。

そのためにもは「他の子より遅れているからきっと理解できない」と諦めるのではなく、「どうしたら、覚えたくなるか」「どうしたら、楽しく感じさせられるか」を子供の立場で感じて、教えてほしいのです。もちろん、子供の立場に立つというのは、全てのわがままを許し、好き勝手をさせるという意味ではありません。一日も早く、大人が手や口を出さずに自分の意志で行動するためにも、基本やルールを教えつつ、学ぶ楽しさも教えて欲しいのです。
by k-onkan | 2014-05-25 23:20 | 木下式音感教育法 | Comments(0)

教え子だから、ひいきして

何気ないテレビの対談番組の中で、ある作家がこんなことを言われました。それは、「誰かをひいきにするということは、その人が社会でどんな悪い評価を受けているときでも、自分だけは、その人の全てを受け止める、それが、ひいきになるということだ。ちょうど、殺人を犯したわが子に対して、社会の誰が間違いないと言っても、私だけはやっていないと信じている、というような感情なのだ」。

e0143522_23225116.jpg私は、自分が長く教えている生徒に対して「ひいき」の気持ちがあるのだと思います。たとえば、まわりが「この子はできないんだから、諦めたら」という雰囲気になっても、自分には、「諦めてはいけない。絶対にできるうようになる」という気持ちがあるからです。ひいきのスポーツ選手や歌手や芸能人と、ひいきの子どもが違うのは、子どもはただ声援を送ってて見守るだけとはいかないことかもしれません。相手が未成年の子供だからこそ、時に大人として、踏み込むこともあります。

高学年にもなると、男児は本当に扱いにくくなるものです。今でこそ、わが家にやってくる大学生たちも、10歳前後は本当に悪くて、扱いにくかったことが思いだされます。何を言っても返事をしなかったり(返事をすると、それについて責任を持たされると知っていたのでしょう)、大人の言葉に「そんなこと、分かっていますよ」とか「どうして、そんなことをしなければならないのか」等など反抗的な言葉を口にしたものです。

小さな頃から、ひいきにして育てた子供だからこそ、腹も立ちますが、頭ごなしに叱っても効果がないことも分かっているので、いろいろな方法を使って、子供に考えさせてきました。たいてい、楽院で反抗的な態度を取る子供は、幼いころから、自分が可愛がられているという確信がある子供でした。反対に、私たちに遠慮があったり、自分に自信がない子どもは、私たちに喧嘩を挑んできたりはしないものでした。

現在、私をイライラさせる甥のY他数名も、自分たちが合唱団の中で難しい曲を与えられたり、どこか、自分たちが認められていることを確信しているのだと感じます。そんなときは、お母さんに入れ知恵をして「大人の言葉に反抗したくなる時期だと思うけれど、一生懸命、教えてくれる先生に悪い態度を取ることは、先生たちに失礼なだけでなく、悲しませることになるのだ」という話をしていただくこともあります。

ものを教えるというのは、単に、音楽を上手にするだけでなく、相手に対する思いを受け止め合うとういことでもあります。本当は、何回か練習して、上手にならなかったり、それで、放置する先生も、一般にはいるでしょう。しかし、楽院では、生徒にできないことがあったら、できるまで何度でも、手をかけます。子どもにとって、長くて迷惑かもしれませんが、それだけ、手をかけられて、大切に教えられていることに、子供自身が自分で気づくことができないなら、大人が言葉にして伝える必要を感じます。

先日、私の講演にきてくださった武道の先生から後日、「踏み込むことが大事だと感じた」との感想をいただきました。なんでも、小学生の中に、師範の先生が大好きゆえに、悪い態度をして、注目を浴びようとする男の子がいるのだそうです。いろいろな複雑な事情もあり、その男の子にたいして、先生方はどう接してよいか悩んでいらっしゃったようです。

集団の稽古で、特定の子だけが先生の注意をひくことは、他のお子さん方の指導に支障が生じます。私なら、「先生が大好きなら、悪いことをして目立つより、先生の一番、信頼できる生徒になって、先生に協力をする方が、先生は喜ぶのではない?」と言うかもしれません。子供は、一度、諭されてすぐに改められるわけではありません。また、時期が来れば、つき物が落ちたように、素直になるときがくることもあるでしょう。しかし、それまで腫れ物に触れるように、何の注意もせずに、ありのままにさせておいては、友達から迷惑がられてしまうかもしれません。世の中には、いろいろな考えや意見ああることを、子どもに知らせる大人の存在も大切なことだと思うのです。たとえ、嫌われても。
by k-onkan | 2014-05-24 23:20 | 思春期・反抗期 | Comments(0)

思ったより優しかったね

1泊2日の牧場での合宿を終えた年中の甥Kが、楽院に戻ってきました。平素、幼稚園の行事が辛いと、かなり不機嫌な態度で帰ってきます。きっと今回も、怒りながら帰ってくるだろうと想定していたのですが、「1班のリーダーで頑張ったのだ」と胸を張って、誇らしげに帰ってきました。

e0143522_844293.jpg最大の関心事は、瑠音先生がお弁当に添えた手紙です。誰よりも父に似たKは、幼いのにとても傍若無人な面があります。きっと、側に居ない母親のセンチメンタルな手紙など、「何の役にも立たない」とポイと捨てたに違いないと私も瑠音先生も思っていたのです。ところが、手紙は大事にポケットにしまってありました。「どうして、捨てなかったの?」。瑠音先生が確かめると、「捨てたら、お母さんが悲しむと思ったから」。どうも、Kは、私たちが思っていたよりも、かなり優しい子どもだったようです。(ごめん!Kちゃん。君を誤解していたみたい)

兄甥Yは、「お母さんを思い出して頑張る」ために手紙をしまい、弟甥Kは、「捨てたらお母さんが悲しむだろう」と手紙をしまいました。長男と次男、それぞれが求められてきたことが、よく現れていると思います。

最初の子は気弱な面が多いので、親は「何はともあれ、自分のことを頑張って欲しい」と願っています。反対に、闘争心が強い次男に対しては、とにかく、他人さまを傷つけたりせずに、優しく育って欲しいと願ってきました。子供は、そんな親のメッセージを感じ取って成長していくのでしょう。

合宿を乗り越えた自信は、私にも良い影響がありました。最近、私は隔週で、「文章講座」に通っています。その日も、授業が終わるとすぐに出かけるはずでしたが、入学したばかりの3歳児と異年齢クラス(全員、男児)を教えた後は、さすがに全ての気力を奪われたようで、「今日は、お勉強、休もうかな」とつぶやいたときです。「まぁちゃんが頑張れるように、Kちゃんが美味しい珈琲を入れてあげるよ。特別に美味しくしてあげる。だから、お勉強、頑張れるよ」。マグカップに砂糖とミルクがたっぷり入った甘い珈琲を入れてくれました。甘いものは疲れた脳を無理やりにたたき起こします。

ふだん、「幼稚園で疲れたから、音感の勉強、いやだ…」というKのために、「Kちゃんが、頑張れるように、おやつを買っておいたよ。だから、頑張って」という私たちの手法と同じでした。これから、自分たちがしてきたことが子供たちから、返ってくる時期に到達しているのかもしれません。優しく育てておいてよかったと思う反面、これは、一生、頑張り続けないと許されないだろうとも思ったのでした。
by k-onkan | 2014-05-23 23:04 | 幼児 | Comments(0)

にぃに、嫌いなんでしょ!?

4歳の甥Kが、1泊2日の合宿に出かけていきました。Kが通う幼稚園はスポーツ系なので、年中の間は合宿が2回、お泊り会が4回あるという、たいへん、面倒見がよい幼稚園です。

e0143522_13425268.jpgさて、合宿前日のことです。「あぁ、合宿かー。いやだなぁ」と言っていたKの横で、「え?明日、Kちゃん、いないの?やったー」と兄甥Yが口にしました。弟が合宿に出かけることへの焼きもちなのか、はたまた、うるさい弟がいない間、自由が満喫できると思ったのかわかりませんが、その声に喜びがあふれたことから、「にぃに、Kちゃんのこと、嫌いでしょう?」と弟を激怒させたようです。

瑠音先生からも「Yはなんてひどいことをいうの?Kちゃんが、いやな気持がするじゃない」と叱られました。そのためでしょう。出かける朝は、「Kちゃん、頑張ってね。大好きだよ」と抱擁をして別れたそうです。

さて、合宿先で食べるお弁当には「Kちゃん、がんばってね」と母直筆の手紙を添えたそうです。兄Yが幼稚園児だったときは、合宿の間中、その手紙を大事にしまって、それを心の支えに健気に(ジメジメと?)頑張る子供でした。しかし、Kは、きっと、食べ終わったら、ポイと捨ててしまったに違いない、というのが、私たちの予想です。Kは、たとえ、手紙は捨てても、心の中で、母への思いを秘めて頑張っていると思うのですが、真実や、いかに? 次男坊のKは、私たちが、思っているより優しかったり、思ったよりまじめだったり、して、本当のところは帰ってきたときのお楽しみ!です。

さて、1泊2日で、行ったと思ったら帰ってくるKですが、幼い子供80人を連れて千葉県の牧場まででかけて、合宿をすることは、たいへんなことです。この合宿を可能にするため、幼稚園では、年少の間に、お泊り保育や歩こう会を行って、幼児たちが自分の荷物を自分で管理したり、何でも食べられるように指導して、一人で泊まったり、たくさん歩けるように、事前に指導くださっているのです。こうした手厚いご指導をしてくださることに、預ける側は感謝以外の言葉はみつかりません。
by k-onkan | 2014-05-22 22:36 | 幼児 | Comments(0)