麻奈先生のブログ~木下式の子育て論~
by k-onkan
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作者について
木下式音感教育法認定講師
  木下麻奈
     
 木下式の基本は、幼児期に「躾・規律」を教え、高度な音楽基礎教育を施すことです。詳しくは、ホームページをご覧ください。http://www.kinoshita-onkan.com

イラスト:「ケイ&シュート」
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大人も頑張りました!ー合宿5日目ー

合宿最終日の朝は、みんなが楽しみにしていたマラソン大会を行いました。練習では前半を並んで走り、後半は競争しますが、本番の3キロは全て競争になります。高学年は練習では力を出さず本番で隠していた力を発揮するなど、知恵を絞るので、マラソン大会が終わるまで誰が優勝するかはわからず、そこが面白いのです。

e0143522_12471567.jpg今回は、優勝候補であり体育班長のKくんが出場できなかったことで、高学年が上位三位を独占しました。中でも、Kくんの兄Y君が頑張って優勝を勝ち取りました。弟がいたら、絶対に優勝することはないと思うので、Y君には最高の合宿になったと思います。そして、2位3位は男子と女子の六年生が死守して、最上級生の名誉を守りました。

いつもならすぐに、トロフィーとご褒美を渡しマラソン大会は終わるのですが、今日は、特別にもう1レースがありました。現在、中学1年で陸上部に所属する甥Yが、タイムを縮めるという目的のために、わざわざ、夜中に車でかけつけた父と3キロを真剣勝負すると言うのです。そこに、マラソンが得意なF先輩も加わりました。

普段、陸上に取り組む中学生に、大人は敵わないので、F先輩に3分、お父さんに1分のハンデを与え、競争しました。最初に走り出したのは、F先輩です。ダンスで鍛えた体で颯爽と走りだしました。その直前に、幼児の伴走をしているとは思えないほど、軽やかです。

その二分後に「Yのお父さん」が出走しました。子どもたちに比べて歩幅が大きいので、進み具合が大きいのです。若いころ、陸上部だった「お父さん」は今でも、休みの日は水泳をしたり、走ったりしています。合宿中、子供たちの朝のマラソンの三キロしか走っていなかったYは、「お父さんは毎日、一人で、水泳をしたり、走ったり練習していたに違いない。ハンデ1分は長すぎたかもと戦々恐々としながら、最後に走り出しました。やはり、若くて細いので、カモシカのように、一気に見えなくなりました。

結果はもっと接戦を繰り広げるかと思いましたが、残り700メートル地点あたり―幼児部1.5キロマラソンの折り返し地点―で、まゆみ先生の前で、三人が重なり、Yが追い抜き、それをお父さんが追いかけていったようです。マラソンの大人部門の結果は、ハンデをつけたのに、予想通りのレースとなりました。3位のF先輩のタイムは小学生の上位2を上回る速さで、子供たちにはとてもよい刺激になったと思います。

さて、これで、5日間の合宿の大きな流れのご報告はおしまいです。しかし、合宿中に起きた小さな、数々の事件については、ほとぼりが冷めた頃に、少しずつ、書いていこうと思います。毎年、子供たちが「しでかすいろいろな事件」によって、現代の子供たちが暮らす社会の背景を理解できるように感じるからです。
by k-onkan | 2016-07-31 23:05 | 楽院だより | Comments(0)

自然の中では、そこでしかできないことを!―合宿4日目ー

4日目になると、子どもたちもやっと集団生活に慣れて指示に従って行動ができるようになるものです。今日のメインイベントは川遊びとキャンプファイアーです。今年は水不足のため、いつも出かける場所の水はかなり少なかったようです。

e0143522_0165979.jpg今年は、川でよそのテニススクールと一緒になりました。私の予測では3~6年生の子どもが30人弱いて、引率の若いコーチは5~6人いるようでした。そこで、驚いたのが、子供たちの遊び方です。なぜなら、海で使う大きな3人乗りのボートに子供たちが乗って、大きな水鉄砲で水の掛け合いをして遊んでいたからです。中には、川に入りたくない子もいるようで、そういうお子さんたちは、シャボン玉をふいて遊んでいるようでした。これは私たちにはとても不思議な光景でした。

楽院の合宿では、川に来たら、川でしかできないことをします。たとえば、深い水位の場所を探して泳ぎの腕を試すなどです。子どもたちは温水のプールで泳ぐのと、山から流れる冷たい川で泳ぐ違いを肌で体験します。その後は、男女対抗の水かけ大会です。昔は理科が得意な子がいる時は針を持参して、川の石で磁石を作ったこともありました。

年齢の低い子どもたちは、大きな石のまわりに隠れる小さな生き物を追いかけたり、魚を捕まえたりします。今日は、薄い石を見つけた、水面で石を跳ねさせる「水切り」をしていました。これは、買ったおもちゃでなくて、自然の中で、自分で見つけてする遊び、つまり、昔の子どもがする「川遊び」ではないかと思います。

よその団体の批判になると申し訳ないのですが、私はその子どもたがとても気の毒に感じました。なぜなら、川まできて大きな乗り物に乗り、コーチに引っ張ってもらって楽しむなら、ディズニーランドなどでお金を払って乗り物を楽しむのと、何ら変わりがないからです。何より、一番、気になったことは、私たちが見ている横を、いくつもの水鉄砲が流されていったこと、そして、それを拾う大人の姿がなかったことです。それは、一番、下流に監督する大人がいないことを意味しています。

私たちは合宿に初めて参加する子や、低学年に川の水の流れを経験させるために、浮き輪に乗せて流します。上流は純子先生の係、そして、下流にはいつも2~3人が待機しています。万が一、流れが速くても、絶対に子どもを流されないため、細心の注意です。時に、子供のサンダルが流されれば、すぐに誰かが拾うので、自慢ではありませんが、物が流されたことなど、一度もありません。

もちろん、子供たち全体を監督するためには、それぞれが勝手な行動をしないことが大事です。深い水位のところへ行くときは、全員でそこで遊び、浅瀬で遊びたい子がいるなら、全員で移動します。

反して、テニススクールの生徒たちは、「コーチは言うことを聞くのが当たり前」と言わんばかりに、大人を使ってるようでした。そこには物を習っている相手への礼儀や敬意はありません。それぞれ、「自分の心が赴くまま、好きなだけ好きな遊び」をしているのです。上流の深いところで子どもだけでボートに乗っている子もいれば、大人がいない下流でも、がボートに乗っています。コーチたちは、中洲でたき火をしたり、シャボン玉をする子のまわりにいるようです。万が一、川の中で、何かあったら、水が少なくても追いつけないのではないかと心配になりました。

何より、私たちが首をかしげたのは、そのスクールと何の関係もない「よその大人―私たち」に大きな水鉄砲で水をかけてきたりするのです。「よその人には、水をかけたりはしないものよ!」「ここは、この子どもたちは、みんなで静かに遊んでいるのだから、いきなり、水しぶきを上げて入ってこないで。あなたたちは、そちらの広い場所を使っているのだから」と楽院の生徒を注意するよりはかなり、やさしく注意したのです。

自分の両親やお稽古ごとの先生からも注意されたり、叱られたことがなかったのか、私たちの言葉にびっくりとした顔をしながら、よそへと移動していきましたが、その後も、代わる代わる違う子どもが来て、同じようなことをしては去っていきました。

私たちが川遊びを終え、宿舎に帰る頃、下流の離れたところには、子どもだけでボートに乗る姿がありました。やはり、その周辺には監督者はありません。私たちは「何事もないように」と無事を祈りながら、川を後にしたのでした。
by k-onkan | 2016-07-30 23:14 | 楽院だより | Comments(0)

大人の言葉をきいて従う大切さ

3日目の朝は、子供たちは山登りに出かけていきました。腰に持病がある私は、他の先生方に山登りを任せます。そして、今年は、ドクターストップがかかった3年生のKくんも留守番です。運動が得意なKくんには、さみしい時間となりましたが、学校の宿題をしたり、絵を描いたり、スポーツ吹き矢をして、過ごしました。

e0143522_22465841.jpgこの数日、何度となく「蕁麻疹は、もう出ないと思うから、マラソン大会だけ、走りたいなぁ」と口にしています。激しい運動をしていないため、蕁麻疹が出ないからでしょう。体育班長としてマラソン大会を楽しみにしていたKくんの気持ちを考えると気の毒です。もしかすると木下先生は様子を見て、「本番は走らせてやれ」というかもしれませんが、どうなるでしょう。

さて、3日間、女子班を引率した私は、女の子たちの「きちんと話をきいて、行動しないこと」に気が狂いそうになっています。たとえば、1年生に「これは、明日の朝、着る服だから、寝る部屋の枕もとにおいてきてね」と朝の用意は万全に整えておいても、翌朝になると「服がない、服がない」と部屋中、探し回っています。一緒に探すと、汚れものだけが入っている大リュックの中から、服が出てきました。

今年のメンバーでは、「働くお母さんの娘たち」が、指示の通りに行動することが、苦手のようです。こうかくと、働くお母さんからお叱りを受けるかもしれませんが、女児は男児に比べると、「なんでも自分でできる」ように見えるものです。そのため、「帰ってくるまでに、あれと、これ、やっておいてね」と伝えてお母さんが仕事に出かけても、なんとなく、生活は成り立っているかもしれません。ですが、娘がそれを「きちんとやったか」「テキパキ取り組んだか」「誠実にやったか」は別の話です。

合宿の集団生活では、班長がお母さん、副班長がお姉さん、残りは子供という家族のようにすごします。お母さん役の班長は、必ず「○○はもった?」と子どもと一緒に荷物確認をすることを教えました。その際、口で指示するだけでなく、一人ずつの行動を目で確認をすることも伝えています。また、確認した後には元の場所に戻したかも大事です。せっかく、荷物確認をしても、リュックから出しっぱなしでは、意味はありません。

そして、一番、大事なことがありました。それは、お母さんの言葉を聞いて理解したなら必ず「ハイ」と声で返事をすることです。最近の子どもたちは「ハイ」と言わないので、お母さんは子供が言われたことをしてなくても、気づきません。また、子供もお母さんの言葉を意識をもって聞くことをしません。面倒な作業ですが、こうしたことをおざなりにすると、子供が「やった、やった」と言っても、実際は「なにもできていない」ということが生じます。

そんなことを朝から口うるさく監督した後のことです。朝食の際、吐き戻しの癖がある4年生のHちゃんに純子先生は『酔い止め』を手渡していました。効果が出るまでに時間がかかるので、早めに渡したのです。そして、食事も終わりいよいよ山登りへ出発!という時になって、Hちゃんが私のところに「飲みたくありません」と酔い止めの薬を持ってきたのです。30分前には飲み終わっているはずなのに!!です。

「バスの中で、あなたが、吐いたら、その周りの人も、匂いで気持ち悪くなることもあるの。自分が『飲みたいか、飲みたくないか』ではなく、一緒に行動する友達に迷惑をかけないために、酔い止めは飲んでください。「飲みたくない」という権利があるのは、バスの中で、絶対に吐くことなく、誰にも迷惑をかけない人だけです」。

でも、これは、実は、酔い止め薬、一つの話ではなく、大人に言われたことに「従う習慣」が失われているのは、楽院の女子班だけでなく、都会で成長する多くの日本の子どもに起きていることなのかもしれないと、思った出来事だったのでした。
by k-onkan | 2016-07-29 22:49 | 楽院だより | Comments(0)

自分がイヤなことは他の人もイヤ!!合宿2日目

初日に初参加のお子さんから「こんなに楽しいと思わなかった」との感想があり、木下先生は子供たちに「合宿は楽しいこともあるけれど、つらくても頑張らなければいけないこともある」という話をしました。その後、朝のマラソン、合唱に取り組みました。子どもたちは、合宿で学ぶ曲やリコーダーを勉強しました。

e0143522_23264412.jpg二人の先輩姉妹が到着した後、午後は、ハンターゲーム、虫取り、その後、飯盒炊飯の予定だったのですが激しい雨に降られ、急遽、屋内でカレー作りを行いました。カレー作りは毎年、女子班の担当ですが、小さな事件が起きました。

ジャガイモを切っていた6年生の班長が指を切ってしまったこと。もう一つはカレールーを担当していた4年生が鍋の熱さを怖がり、遠くからルーを投げ入れたことで、下級生の手の甲にカレーのしずくがかかってしまったのです。突然、熱いカレーが手に跳び、その子は「熱い」と大声で泣いてしまいました。急いで冷水で冷やし、大事には至りませんでしたが、大勢で生活する合宿では、「自分の都合」だけを考えて行動すると、他の人に迷惑がかけることもあります。「自分がイヤ」なことは他の人にも起きないようにする配慮が必要です。

夜は、ナイトウォーキングという名の肝試しを行いました。3人の名誉団員によって、充実した肝試しの舞台が出来上がりました。昔の子どもたちは、「肝試し」の日は、午前中の合唱練習から「夜のこと」を考えて青ざめるほどの想像力を持っていましたが、今の子どもたちは、しおりを読んで次の行事を予想することもあまりありません。その上、「怖いもの」に対しても負け惜しみのように「別に怖いものは何もありません。何も感じません」と負け惜しみのような表現をしたりします。

せっかく、肝試しをするなら、気持ちを盛り上げ、ナイトウォーキングの意義も話しておかなければなりません。そこで、真っ暗な部屋の中で、私が木下式の独特の語調で、ひっそりと「耳なし芳一」の話をしてから出かけました。「ナイトウォーキングをするのは、自分だけの都合を考えるのではなくて、他の人に優しくしたり、助け合ったりできる人間になってほしいから」という話をしました。何より、一番いけないのは「何も感じない」という人です。「怖いこと」「楽しいこと」「悲しいこと」など、いろいろなことを豊かに感じる感性を大切にしたいのです。

子供たちは、時間に空きがあると、キャンプファイアーで行うスタンツの練習をしています。男子班、女子班は、それぞれ班長が、「出し物」を考え、低学年に教えています。本番までにいかに上手に教えられるかそれぞれの「指導力」が試されています。

今年の先生たちのスタンツは、純子先生、瑠音先生、A先輩、F先輩、中学1年の名誉団員Yくんの5人がいるので、とても充実した作品になりそうです。今年はチャイコフスキーの「四話の白鳥」のパロディーを踊るため、ごみ袋で手作りのチュチュを作る予定です。きっと、子供たちが大喜びをする面白い出し物になると思いますが、先生たちのスタンツは、流出禁止の演目なので、お見せできないのが、残念ですが、頑張っている子どもたちのために、先生たちも、夜遅く、身体をはって練習をしているのです。
by k-onkan | 2016-07-28 23:26 | 楽院だより | Comments(0)

こんなに楽しいと思わなかった!!―合宿1日目―

尾瀬合宿の初日は曇が立ちこめ、今にも雨が降り出しそうでしたが、昼食休憩に立ち寄った赤城高原でも片品村に着いてからも、お蔭さまで大雨に降られることはありませんでした。

e0143522_22494567.jpgさて、バスの中では、高学年は子供同士で楽しそうに交流しますが、低学年の子どもは隣の席の子とも会話が弾みません。子ども同士が自主的に遊べるようになるまで、大人が「きっかけ」を作って、手を叩きながら名前を言い合う「リズム遊び」を教えました。

その途中のことです。1年生のFくんが、「このゲームは面白くないので、ぼくはやりません」と言い出しました。やり方がよく分からず、自分が優位に立てないと気づいたのかもしれません。学校の自由遊びの時間なら、個々人がしたいことを尊重する必要もあると思いますが、楽院の合宿は、限られた中で縦割りの友達と協力しながら生活をすることに意義があります。

「友達と一緒のことで遊べないなら、合宿に来る意味がないの。 自分がしたいことを一人でするなら、家にいるのと変わりがないでしょう? 合宿の間は、面白くなくても、苦手なことでも、とりあえず、やりなさい。最初から『つまらない』『おもしろくない』という人とは、誰も仲良くできない」と伝えました。

自閉症スペクトラムのお子さんには、いろいろな特性があります。その中で他人と関わるのが難しい理由は、自分特有のルールがあって、他人の気分を害するような生意気なことやデリカシーのないことを、簡単に口にしてしまうということもありそうです。「子どもの言葉」と大目に見ることもできますが、そのまま成長して、将来、大人になりトラブルの原因になることもありそうです。

せめて、子供時代に、「年下が目上に失礼なことを言ってはいけないこと」「集団の中では、自分ではなく、リーダーが決めたことに従うことがある」「なんでも、質問すれば答えてもらえるわけではない」など、を伝えています。こくしたことは合宿期間中だけで簡単に身につくとは思いませんが、「思い通りにいかない世界があること」は知らせておきたいと思うのです。

e0143522_22391110.jpg合宿所に到着した子供たちは、班ごとに荷物整理をして、その後は、スタンツの練習、そして、「割りばし鉄砲」の工作をしました。先生の指示に従って、割りばしを切ったり、輪ゴムを巻いて固定したりしていきますが、幼い子は、指の力が弱く、ゴムをかけてしっかり固定するのが難しいようでした。

夕飯の後は、班長たちが考えてきたゲームをしました。円陣を組んでリズムに合わせる「手叩きゲーム」、それぞれのお尻にすずらんテープをつけて取り合う「シッポ取りゲーム」、二人一組で背中に座布団を入れて競争する「座布団ゲーム」など、どれも楽しく子どもたちは、すっかり興奮してしまいました。初めて参加した1年生のSちゃんは、「合宿がこんなに楽しいとは思わなかった」と、とても楽しそうです。明日から始まるマラソンや合唱が始まっても、合宿生活を楽しんでくれると嬉しいのですが……。

合宿前日に蕁麻疹が出て、医師から「激しい運動」にストップがかかった3年生のKくんは、ゲーム大会で、「リズムに合わせた手遊び」で興奮したのか蕁麻疹が出てしまいました。私たちもKくんも「激しい運動」は「マラソン」や「山登り」とばかり思っていたので、座って取り組むりズム遊びで蕁麻疹が出たことは想定外で、ショックを受け、その後はずっと見学となりました。昨年の3キロマラソン大会で2位だったKくんは、今年こそ、優勝を目指して練習をしていたので、とてもかわいそうなのですが、これからの5日間、体調に気を付けて生活させなければと思っています。
by k-onkan | 2016-07-27 22:39 | 楽院だより | Comments(0)

ポケモンじゃなくて、合宿へGO!

講習会が終わり、地方の皆さんが無事に地元に到着したというご連絡をいただくと、その翌々日から、楽院は、生徒たちと4泊5日の合宿に尾瀬まで出かけます。巷ではポケモンGO!というゲームが流行っているようですが、子供たちは、「合宿へGO!」です。

e0143522_836890.jpg一般に、幼児を含む小学生の合宿で4泊は長いと言われますが、それぞれのご家庭で大事に育つ子どもたちが、集団生活ができるまでに必要なのがこの日数です。最初は、縦割りの班行動がうまくいきませんが、最終日には、お互いのことを考えて行動するようになっていきます。

今年の夏はいつまでも梅雨明けせずに、ここ数日、肌寒いこともあって、いくつかのご家庭から「夏風邪をひいてしまった」「当日までに治るといいが……」というご連絡もいただいて、少し心配しています。その一方で、合宿に参加する高学年は、それぞれ班長や体育班長などいろいろな役割を持っているため、「絶対に行かなければ」という気持ちと期待に応えられるかどうかの緊張感もあって、体調を崩しているのかもしれません。

健康面で心配なことがある方は、個別に看護師の先生にご相談いただき、子供たちの安全と健康に留意しながら、充実した5日間にしたいと思っています。

期間中、楽院に御用の方は、電話が転送されるため、少々、時間はかかりますが、必ず、ご連絡いたします。また、最近は、尾瀬もすっかり便利になり、山の中でも、電波が入りますので、メールでご連絡いただければと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。
by k-onkan | 2016-07-26 23:31 | 楽院だより | Comments(0)

先生が頑張るから成果がある!

講習会の最終日には、6名の先生が初級検定の試験に挑戦しました。それぞれが一生懸命、頑張っていましたが、この試験の難しさは学生時代と違って、「自分の出来」だけを試すのではなく、「教えを受ける幼児」にとって好ましいかどうかを見られるから難しいのです。

e0143522_1891639.jpg木下式を指導する先生に求められることは、3つあります。1つは、幼児の声のお手本となる模範唱が提供できる「発声能力」、2つ目は幼児が理解しやすい状態にする「語調や先導」という「言語能力」です。そして、何より大切なのは、「子供に教えてあげよう」とする指導者としての「心配り」です。

どんなに発声が上手でも「子供に対する心配り」が足りないと、ピアノを弾き間違えたり、早口でしゃべったりして、大人の都合を優先した指導になってしまいます。反対に説明が上手で、子供に寄り添った指導をしていても、模範唱を提供する発声能力がないと、効果的な音感教育とならず、いつまでも、幼児に「歌う楽しさ」を教えられません。

今回、ストレースで合格されたのは、6人のうち2人でした。けれど、この2名が特別なことは、保育園に勤務する先生だったことでした。教育を目的に設置された幼稚園と異なり、保護者の保育を肩代わりすることを目的にした保育園の中で、先生が勉強するのはとても難しい環境にあるのが、保育園です。その中で、研鑽して、試験に挑戦するのは、たいへんなことであり、その合格には、違う意味があります。もちろん、ストレートで合格しなくても、それぞれが改善するべき課題を続けて勉強することで、指導技術が磨かれます。

木下式の講習会が厳しいのは、受講しただけでは資格が得られず、常に実践と成果を求められるからです。しかし、そうした厳しさの上に、幼児の能力向上が約束されているのかもしれません。
by k-onkan | 2016-07-25 23:08 | 木下式音感教育法 | Comments(0)

相手が受け止めやすいように

木下式は、「先導」や「模範唱」などを習得するまでが、一番、難しいと言われます。しかし、今夏の講習会には、先導のタイミングや正しい声の出し方などのコツを教えるとすぐに改善できる感覚のいい先生に出会いました。ですが、その感覚の良さは、音楽を勉強した人のそれとは違うようです。

e0143522_17324141.jpg「若い頃、何か運動でもしていたの?」ときくと、「バスケットボールとハンドボール」という答えが返ってきました。相手にボールを投げて点数を稼ぐ競技は、自分1人で壁を相手にボール投げをするのと異なり、相手のことを考えて、適切な場に投げることができるのかもしれません。

幼児に正しい声で発声させることを目的に行う「音感教育」もそれと同じで、幼児が受け止め易いタイミングに、適切な声の手本を送る必要があります。そうしたことを、無意識でできる人が、音楽の指導法を身につけやすいのかもしれません。ただし、音楽の難しさは、感覚の良さ、頭の良さ、運動能力のみならず、心を表現することまで、求められるから、なのですが……。
by k-onkan | 2016-07-24 17:30 | 木下式音感教育法 | Comments(0)

言葉の遅れがあっても大丈夫!

「うちの子は、言葉が遅いように思います。お医者様に行って調べた方がいいでしょうか」という悩みをネットで見かけました。言葉の発達は、お子さんが育っている環境、兄弟の有無、生活習慣などによって、発達の度合いが異なります。そのため、よそのお子さんと比べて、あまり心配すべきではないと思いますが、原因があるなら、解決したいものです。

e0143522_1820860.jpg小さな子が話すのは、普段、自分の身の回りでよく使われている「パパ、ママ、マンマ」などが一般的です。もし、お子さんの発語が遅いと感じるなら、絵本を読んだり、よく話しかけて、あげることで、言葉の発達が促されることもあります。けれど、大勢の人が話しかけたり、絵本を読んでいるにも、関わらず、言葉が遅いというなら、大人の話しかけ方に問題があることもあります。

たとえば、乳幼児は、低い声は聴き取りづらいものです。また言葉が不鮮明であったり、無表情な話し方も、子供が関心を持てません。子どもの語彙を増やして発語を促すためには、話しかける大人が高めで、聴き取り易い言葉で話しかけることが大事です。

他にも言葉の遅い原因は生活環境にあることもあります。たとえば、常にテレビやオーディオの音が流れている環境で生活する乳幼児は、注意深く聴く習慣が育たず、まわりの人が話している中から、知っている単語を切り出しにくいのです。

それでも、もし、親御さんが冷静な気持ちで同月齢のお子さんと比べて、遅くて心配というなら、お医者様に診ていただくことも、必要なことかもしれません。なぜなら、言葉や理解が遅い原因が、生活環境ではなく、目や耳、脳などが原因であるなら、早期に適切な支援が必要であることもあるからです。医師に診ていただいたかららといって、すぐに障害があると悲観したり、子供の成長を諦るのではなく、将来の成長のためにできることを最大限行う覚悟も必要です。

さて、木下式では言葉の遅れを改善する課題に「音感かるた」があります。音感かるたの意味づけは、幼児の身近で起き得る出来事を採り入れています。「みんなであそぼう」「なかよしさん」「らんぼうはやめよう」「しかられた」などです。また、男児があこがれる戦隊ロボットのような「ファントマだ」、パンダが風船を持って空を飛ぶ「そらまでとぼう」などがあり、これを独特の語調による説明で知らせます。この訓練を行うと、言葉の理解が遅れているお子さんであっても、日常保育で知らされる語彙も増えると言われています。

さて、今夏も、全国で木下式を実践する幼稚園、保育園の先生が、東京に勉強に来る「三期講習会」が始まりました。最終日には検定試験があるため、講習会が終わっても自主的に勉強する先生も大勢います。幼児たちに「頑張ること」を教えるために、指導する大人もまた、頑張る必要があるため、頑張っているのです。
by k-onkan | 2016-07-23 18:20 | 教育 | Comments(0)

夏休みを楽しんでほしい!

子供が夏休みになると、「親が毎日、相手をしなければならず、たいへん」とききます。ですが、せっかく、学校がくださった「親子で過ごす大事な学習時間」の夏休みなので、お母さんも子供と一緒に汗だくになり、いろいろな経験をしてほしいと思っています。そして、学校がお休みでも規則正しい生活ができるように、「やらなければならないこと」「楽しんでできること」を組み合わせて日課を立てたいものです。

e0143522_15131260.jpg子どもはやがて大きくなると親より友達と時間を過ごすようになるものです。子どもが親を頼る期間は、親子でいろいろなことを共有していただきたいものです。掃除でも、料理でも、なんでもいいのです。親子で何かをすることが、子供の学びにつながります。何より、お母さんだけが涼しい部屋で子供にだけ多くの経験をさせようと思っても、難しいように思います。

また、長い休みだからといって、高いお金を使ってレジャー施設に出かけることが、夏休みの過ごし方ではないようにも思います。親子一緒に何かを作ったり、新たな目標を達成したり、自然の中で真っ黒になって遊んだり、できなかったことをできるようにしたり、そうした体験が、好奇心にあふれる面白い人間を育てるのではないでしょうか。

ただし、可能であるなら、一つくらいは夏休みの「メインイベント」はあった方がいいと思います。子供がそれを楽しみにして、日常の苦手なことも頑張る、そんな企画を用意したいものです。それは大人が「子どもにさせたいこと」ではなく、普段、子供が興味をもっている事柄で、子供が主体性をもって自分で調べたり、学ぼうとするそんな題材に家族で参加すると、いい思い出が作れるのではないでしょうか。

幼稚園、保育園に音感を指導に行くと、夏休みの前と後で、子どもたちに大きな能力差が生じています。その差は、夏休みを有意義に過ごしたかどうかにかかっています。家族や親族、友達などと有意義な夏を過ごした子は、音感教育や日常生活でも、成長を感じられますが、大人の目がない場所で、一日中、ゲームにテレビ三昧になっていると、日常や学習面で、できていたことまで、できなくなっていることもあります。夏休みは子供がぐんと成長する時期だからこそ、親の目と存在が大事なのだと思うのです。
by k-onkan | 2016-07-22 15:13 | 幼児 | Comments(0)