麻奈先生のブログ~木下式の子育て論~
by k-onkan
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作者について
木下式音感教育法認定講師
  木下麻奈
     
 木下式の基本は、幼児期に「躾・規律」を教え、高度な音楽基礎教育を施すことです。詳しくは、ホームページをご覧ください。http://www.kinoshita-onkan.com

イラスト:「ケイ&シュート」
 By ケンイチ・シライ
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ウサギとカメ、どっち?

レッスンを始めたばかりのころは、同学年の友達より一歩進んでいたお子さんであっても、欠席や遅刻が続いた、結果、レッスンがイヤになったり、歌が嫌いになってしまうことがあります。ひとつの理由に、自分が遅刻して到着すると、友達がすでに楽しく課題に取り組んでいることを、面白くないと感じるのかもしれません。その上、遅刻や欠席が増えると、他の友達にできることが増えていて、意欲が持てなくなってしまうこともあります。

e0143522_19105694.jpgもちろん、幼稚園やプリスクールの都合で、どうしても、レッスンに遅刻してしまうこともあるでしょうし、家族旅行で長期に休むこともあるでしょう。大人であれば、休んだり遅刻しても、その分を短時間で、集中して取り戻そうとしますが、幼い子どもにとっては難しいことです。そういう時は、子どものために少し、リハビリのようにのんびり回復を待つ時間が必要なこともあります。大人は「最初のころは、なんでもできたのだから、やればできるのに、わがままを言っている」と思ってしまうかもしれませんが、子どもの心は、一度、傷つくと回復に時間がかかります。

現代の大人はみな、忙しいため、短時間でなるべく効率よく、いろいろな教育を与えたいと思われるのかもしれません。しかし、子どもは、ロボットではないので、一つひとつの課題をじっくり楽しみたいというときもあります。そんな幼児の気持ちを、忙しい親御さんも、ときどきは受け止める余裕があることが、幼児期のお稽古ごとには欠かせないように思うのです。

そして、何より大事なのは、同級生の中で、どんなに遅れをとっていても、結局は、「ウサギとカメ」に登場する「カメ」のように、地道にコツコツ休みなく通い続けた人が、結果的に、一番、力をつけているのだと思うのです。
by k-onkan | 2016-09-30 19:11 | 教育 | Comments(0)

身体も心も育っている!

保育園で指導するようになって3年、木下式の効果は単に「歌や音感」が上手になる以外に、「体幹を育てていること」を漠然と感じていました。音感かるたや歌唱曲「ドレミはみんなの仲良しさん」など多種の発声課題に取り組む子どもたちは知らず知らずのうちに、両足でしっかり立って深く息を吸って歌います。その間に腰がすわり、足首も強くなっているのかもしれません。最初は姿勢が悪かったり、ジッと立っていられなくても、お腹の底から声を出せるようになると、身体もしっかり安定してきます。

e0143522_19542644.jpg楽院に通う2年生のEちゃんは、大きな声を出そうとすると、その都度、首を傾ける癖がありました。歌を歌うときに、首を曲げたり、頭をふったり、身体に力が入るお子さんは、「一生懸命、頑張っている様子が可愛い」と一般の方には好感をもって見られますが、実は、身体に余計な力が入っているため、自然な声が出るようになりません。また、身体にも余計な力が入り、疲れるだろうと感じます。同級生の中で、2年遅くレッスンを始めているため、「お友達のような声を出したい」と思う意欲が身体に無駄な力を入れさせるようにも見えました。

そんなEちゃんもお稽古をはじめて3年経ち、声が大きくなって歌や音感にも少し自信がついてきました。最近では、お母さんが「いうことを聞かないなら、楽院を辞めさせるわよ」というと行いを正せるほど、楽院が好きになってきたようです。

そういえば、先週の作文に「麻奈先生は最初にあった時は、本当に怖かったけれど、今も怒ると怖いけれど、私をじょうずにするために怒っているのだとわかるようになりました。麻奈先生は、つまらないときに面白い話をしてくれるのが楽しいです」と書いてありました。

以前は、注意されるのが、ただただ、怖かったのだと思いますが、子どもなりに、勉強の手ごたえを感じられるようになったのかもしれません。そして、気づいたことがあります。それは、発声の際に、以前のように無駄に首をふる癖がなくなっていたのです。音感の勉強は音楽だけでなく、身体、そして心も育てているのだ思ったのでした。
by k-onkan | 2016-09-29 23:52 | 児童 | Comments(0)

考え方を応用してみよう!

木下式では、幼児に「音感かるた」の意味づけ語「どろんこ・だーの・ド」を教える際、必ず童話的な説明をしたうえで、「これは~である」と断定するよう決められています。これは、左脳の発達がより活発になる三歳過ぎの幼児には物事を記憶するために理由付けが必要、ということを考慮したものです。納得する説明がないと、幼児はただ名称だけを覚えることはできません。ですから、事前に言葉を説明することで、幼児が納得して覚えるように仕向けるのです。この教え方を「先導理論」と言い、「断定用語」「連想用語」「思考用語」の三段階があります。

e0143522_19211389.jpg【断定用語・全先導】さあ、シカさんが出てきましたよ。シカさんが目から涙を流して泣いていますね。お父さんか、お母さんにしかられたのかな? だからこのかるたは「しかられ たーの シ」といいます。じゃあ、みんなで「しかられ たーの シ」と言おう。

【連想用語・部分先導】さあ、シカさんが出てきましたよ。目から涙を流して泣いていますね。だからこのかるたは「しか…なんだった?

【思考用語・無先導】泣いているかるたが出てきた。このかるたはなんだった?

こうして、少しずつ発展させることで、子どもが自信をもって大事な事柄を確実に覚えることができるのですが、この方法は音感かるた以外にも、幼児に未知の事柄を知らせる際に活用できるものです。

中学1年の甥が社会かの定期試験のために、世界各国の首都を記憶していました。全部覚えきったときに、「どうやって覚えたと思う?」と妹に聞いていました。「どうやって覚えたの?」と尋ねると、「音感かるたのように、最初の二文字だけを残して、自分で解いて覚えたんだよ……」。

つまり、覚えるべき言葉を部分的に残すことで、二語先導で、自分の問うたのでしょう。子どもであっても成長と共に、自分で応用して考えることができるようになります。木下式を学ぶ幼稚園、保育園の先生、そして、保護者の方にも、いろいろな工夫から子どもに「考えさせること」を促していただきたいと思うのです。
by k-onkan | 2016-09-28 19:21 | 木下式音感教育法 | Comments(0)

遊ぶための能力もあるはず!

幼稚園や保育園の子どもたちが、それぞれ、好きな遊びをしている場面を見る機会がありました。その中で、「遊び」も「学び」も基本は、一緒だと感じています。なぜなら、「遊び」に集中できる子、好きなことを思い切りできる子は、「音感の時にいきいきと自分で考えて参加している子どもと、同じ子」だと感じるからです。

e0143522_1563455.jpg私たち大人は「遊び」というと、「子どもが好きなことを選んですること」だと思っています。ですが、「好きなこと」を選ぶ時に、大事なことは、その子の手先が器用であるか、得意なことを見つけられるほど、やりたいことがあるかどうかは、大事な要因です。

自分から考えて行動できる子は自信をもって遊びも選べますが、手先が不器用であったり、知らないことが多かったり、自分から考えられない子はも、「その子ができる範囲で、あまり、苦労せずにできることを選ぶため、惰性で遊びの時間も過ごしているように見えるのです。

「子どものころによくした遊び」が、大人になって、心を癒すために、とても役に立つと言われるようになりました。しかし、今の子どもが気の毒なのは、一番の身近な遊びは、コンピューターゲームだったりするからです。もちろん、コンピューターゲームが好きな子どもが、とことんそれを追求して、新たな発明がするかもしれませんので、全てを否定する気はありませんが、「遊び=ビデオやゲームなど、受け身なこと」しか思い浮かばなかったとしたら、少し寂しい気がします。

中1と小1の甥たちは、男児にしては器用に絵を描いたり、工作をします。それは、幼い頃から、楽院の職員室にいて、そこにあるさまざま廃品を使って、いろいろなものを手作りして遊んできたからかもしれません。現在、彼らは、自分が「作りたい」と思うと、はさみやガムテープなどを自在に使い、さまざまなアイディアで、ロボットのようなものや、段ボールでいろいろな武器を作ったりします。それは、楽しそうに、自分たちで遊びます。そして、思うのです、やはり、自分の好きな遊びをするためにも、自分の身体を動かしたり、何かに心を動かさせられたり、何かを感じる力は、すごく大事なのだと思います。そして、それは、音楽を学ぶこととも共通していたりするのです。
by k-onkan | 2016-09-27 23:04 | 幼児 | Comments(0)

行儀の指導は発達に合わせて

ある幼稚園で年長児の指導をさせていただく機会がありました。そのお子さんは、男の子らしい可愛い子ですが、歌っている最中に、手指や足先が無意識で動いてしまうのです。自分で意識して、身体を止めることを教えたいと思い、男の子の足先を押さえ動きが止める感覚を知らせました。手先は「指先がテープで張り付いていると思って、止めてごらん」と促して、自分で手や足の先をコントロールする練習をしてみました。

e0143522_18535678.jpg木下式では、子どもに集中してほしい時に、手先や足先に無駄な動きをさせないように気を付けます。これには、理由があります。それは、手先や足先をぶらぶらさせている時は、決して、子どもは集中して考えられていないことを経験で、知っているからです。たとえば、私たちが、指先に痛みを負ったと仮定します。少しでも、痛みから気をそらすために何をするでしょう。きっと、落ち着きなく、手や身体を動かすことでしょう。つまり、身体の余計な動きは、思考を妨げるから、集中できる子ほど、無駄な動きがなくなっていきます。

幼稚園の先生方に、そんなお話をすると、年少児クラスの担任の先生から「年少にも行儀を注意した方がいいですか?」という質問をいただきました。私は、「年少には年少の、年長には年長というように、年齢と発達に見合った行儀があるため、年少の子どもには、年長児ほど、うるさくいわないこと」をお知らせしました。

もちろん、年少のお子さんでも足を閉じて、立てないようなら、「足を閉じて立つと格好いいね」といって、足を揃えて立つように促しますし、隣に立つクラスメートと手をつないでいたら、「音感のお勉強の時は、お友達の手は握らないよ!」と注意はするでしょう。

しかし、年長児ほど、手の先まで伸ばすことを教えるのは、音感教育を受けて、最低1年半以上経ち、音感で学ぶ課題のそれぞれが、集中力をもって取り組むことができ、自信が生まれてきてからなのです。つまり、音感の課題が進み、定着するに従って、自然と、落ち着き、行儀まで口を出す余裕が生まれるのかもしれません。

年少の子どもに、「行儀」を注意し過ぎてはいけない理由はもう一つあります。それは、幼稚園、保育園の先生が「行儀」を指摘すると、本来の「音感教育をするための課題」より、躾ばかりに、口出ししたくなってしまうからです。そうなると、もう子どもにとって面白い課題ではないのです。

年齢の低い子どもたちや発達凸凹がある子に、木下式を教える際には、なるべく、「やらなければならない課題」を一瞬で、集中させ、子どもに「もう終わったの? 面白かった。もっとやりたい」という状態でおしまいにすることが大事なのです。ダラダラ、お小言のようなことばかりでは、低年齢の幼児に、「効果的な教育」をすることは難しいことだからです。

そして、家庭教育も同じです。躾も大事ですが、お母さんが「口うるさくなり過ぎ」ると、子どもは何も聞かなくなってしまいます。その時々、何が一番、大事かを、大人が忘れないでおきたいものです。子どもが自分で考え、行動を改められるよう、工夫すべきは、大人の方かもしれません。
by k-onkan | 2016-09-26 23:45 | 木下式音感教育法 | Comments(0)

へんな電話がかかってきた?

最近、時々、我が家に変な電話がかかってきます。それは、中学1年の甥Yが英語の会話テストの前日にかけてくるものです。初めて、「フフフ、ヘロー」という怪しげな電話がかかってきた時には、低い男性の声に本気で「変な人からの電話?」と疑ってしまいました。それが、Yが英語の教科書を読み上げている声だと、気づいたのはしばらく経ってからでした。

e0143522_1673865.jpg年長のころに、一緒にアメリカ人家庭に滞在したときには、もっと素直に耳から入ってくる発音が真似できたはずなのに、「なぜ、こうも不思議な音声を発するのか?」と不思議な気持ちになりました。中学生の男児ともなると、和性英語の知識と照れも手伝って、へんな発音にさらに拍車がかかるのかもしれません。しばらく相手をして、どうにか、言っていることが英語らしく聴こえるようになったところで、「ありがとう。またね」と電話は切られました。

甥の相手をしながら、中学1年のころには帰国子女の同級生がいたことを思いだしました。彼女は、初めての英語の時間に、ネイティブの発音を披露し、以来、男子から「バリボー」というあだ名で呼ばれ、からかわれていたものでした。

日本人の中学生男子には「volleyball」はバレーボールでしかありませんが、英語を話す人にとっては、「ヴァリボー」に聞こえたのでしょう。最近は、小学生から、英会話を習う子もいるので、今の時代では、理解されない話しかもしれませんが、きっと、同級生は学校の英語の時間がさぞ苦痛だったことでしょう。

さて、これからの時代は、母国語の理解を深めたら、外国語もじっくり勉強しなければ、自分の夢や希望を叶えることは難しくなってきます。私にとって「甥の英語をもう少し、なんとかする教え方を考える」という新たなチャレンジがみつかったような気がしています。
by k-onkan | 2016-09-25 23:05 | 自分のこと | Comments(0)

必死になると発揮される力!

木下式をはじめて「記憶力」がよくなった、という感想を保育園の先生からいただいて、「なぜ、記憶力がよくなったのか?」と考えてみました。それは、木下式の訓練の中で、子どもみずからが、「覚えよう」と思う状況に置かれるからかもしれません。

e0143522_22172510.jpg子どもたちのモチベーションは「上手になりたい」「褒められたい」「歌が好き」という前向きなものもあれば、「友達に負けたくない」「先生に注意を受けたくない」「恥をかきたくない」など、子どもが自分を奮い立たせていることもあります。なににしても、一番、大事なのは「本人のやる気」です。

どんなに木下式が記憶力のよくなる教育法でも、「無理して、覚えなくてもいいのよ」「自分のペースで取り組んだのでいい」と言ったら、子どもは、自分が持つ力を、最大限発揮することはないでしょう。木下式のような教育でも、生きるために必死で知恵を絞ることも、能力を発揮できるのは、「本気にならざるを得ないから」かもしれません。
by k-onkan | 2016-09-24 22:17 | 木下式音感教育法 | Comments(0)

誰かが言ったから・・・ではなく

未満児の音感クラスでは、必ず、授業前に、体操と切り絵の相手をしています。身体や手先を動かす機会が少ないと、お腹の底から声を出すことや、自分の頭を思い通りに動かすことが、なかなか、できるようにならないためです。

e0143522_123510.jpg鉄棒やうんてい、トランポリンに平均台などを終えると、子どもたちは、椅子に座って、はさみで切り絵をしていた時のことです。3歳の女の子が、独り言のようなハミングのような声を出し始めました。「だあれ? はさみを使っている時は、声を出さないでやってね」というと、しばらく静かになったのですが、忘れたころに、また、何か「ぶつぶつ」という声が聞こえてきたようです。瑠音先生が、それを指摘すると、「麻奈先生に、おこられちゃうもんね」と自分に言い聞かせる声がきこえてきました。「麻奈先生に怒られるから、変な声を出すのがいけないのではなく、関係ない声を出しているのは、まわりの人が「おかしい」と思うかもしれないから、だめよ」と教えていました。

さて、最近、このクラスは女児を瑠音先生、男児は私が分けてレッスンを行っています。幼児期のお子さんは同学年でも、男女で脳の発達に差があります。がむしゃらに取り組む女児の陰にかくれて、男児が伸び悩んでいるように感じるので、わけて教えています。

当然、その女の子も瑠音先生と勉強するのですが、その子にとって私は「こわい先生」、瑠音先生は「優しい先生」という位置づけです。そのため、瑠音先生の授業で調子にのって余計なおしゃべりをしたり、ふざけたりして、しまったようです。

私たちは、幼児が危険なことや乱暴なことでもしない限りは、最初から厳しくするわけではありません。瑠音先生も、クラスが変わってすぐなので、信頼関係ができるまではと、様子を観察していたはずです。

しかし、あまりに目に余ったため、「もしかして、先生のことは怖くないから、ちゃんとやらなくていい、と思っているの?」ときいたようです。女の子は自信をもって「うん」と答えたそうです。そこで、「瑠音先生のことも、怒らせると、怖いのよ。ちゃんとやりなさい」と喝をいれたそうです。

ですが、考えていただきたいことがあります。本来、「先生が(お母さんが)こわいから、きちんとできる」「厳しいから、正せる」と安心してはならないのです。本当に「こわいのは、口では何も言わずに評価を下げたり、心の中でまったく違うことを考えている人」であったりします。「きちんとやらなければならない時間だから、きちんとやる」と教えなければと思います。

そして、もう一つ、子供が教えてくれていることがあります。それは、子どもが「怖いから麻奈先生のいうことをきく」という時は、その親御さんもまた「麻奈先生が『いけない』『やって』と言ったから、やらなければ!」という導き方をしているかもしれません。

ですが、子どもに対して責任があるのは、他人の私ではなく、親御さんです。もし、私の考えに納得してお子さんに「やらせたい」と思われるなら、「先生に言われたから」ではなく、「お母さんも、先生のいうことを正しいと思うから、お母さんがやらせたい」と伝える必要を感じます。「先生が言ったから」「お父さんが言ったから」と誰かに責任を転嫁して、子育てをしてしまうことで、もしかすると、反抗期に入ったときに、子どもから「お母さんはどう思っているの?」「考えがないの?」と批判を受けるかもしれません。
by k-onkan | 2016-09-23 23:01 | 子育て | Comments(0)

しつけをせずに、教育は可能なの?

最近、とある英才教室では、「知能を高めるために通っているのだから、遅刻などの躾については、指導をしてほしくない」と言われる親御さんが出てきたという話を聞きました。親御さんが自分で通うことを選ぶ「おけいこごと」でも、「勉強以外については、何もいわれたくない」と思うとしたら、公立の学校に「食事のこと、生活態度のこと、家庭で教えることは、学校の先生に口出しされたくない」という保護者がいるのも、残念ですが、ごく自然なことかもしれません。

e0143522_11413983.jpg楽院は「音感を教える中で、しつけもすること」を前提に、お子さんをお預かりしています。音楽能力をつけるためには、子ども任せに好き放題させていられないからです。言い換えると、「しつけはいらない」という方で、楽院に通って来ている方はいらっしゃらない、ともいます。

それぞれの社会にはルールがあります。学校に行けば「校則」があり、社会に出ればその国の「法律」があり、それに反したらペナルティーが存在します。音感のお稽古のルールを遵守することは、小学校に入ってから「授業中は隣の人と私語はしない」「授業中に立ち歩かない」などを無理なく受け止めることにつながっています。そして、どんなに優秀で、頭がよくても、社会のルールが理解できない子どもは、「自分のやりたいことをやりたいようにする」ので、物を習っても、素直に吸収できないだろうと思います。

これは、なにも勉強の世界だけのことではないようです。スポーツの世界でも、運動能力のある子を育てるためには、六歳の臨界期までに、「共感」「模倣」「聞く力」を育てる必要があることが重要だそうです。そして、「共感、模倣、聞く力」は、子ども(親御さんも含む)に、自由奔放に勝手気ままを許してみにつく能力ではなく、秩序やルールがある中で身につくものだと感じています。

木下式のかるた取りには「ルール」があります。「目は先生の目を見る」「手はおひざ」「足はバタバタしない」など行儀をはじめ、「歌を歌わない人はかるたを取ってはいけない」という約束もあります。言い換えると、一生懸命、先生の話を聞いて、取り組まないなら、参加はできないのです。

それぞれの社会にはルールがあります。学校に行けば「校則」があり、社会に出ればその国の「法律」があります。それに反したらペナルティーが存在することもあるでしょう。音感のお稽古のルールを遵守することは、他の社会にも、いろいろなルールや秩序があることを、知らせる一助になっていると感じます。
by k-onkan | 2016-09-22 23:35 | 教育 | Comments(0)

声も自分の持ち物だから

耳や喉に先天的障害がないなら、「歌うための機能」は万人にあって、正しい声を出すことも、そんなに難しいことではありません。ただ、聴く力が弱かったり、吸う力が弱かったり、腹筋が弱かったり、気力、瞬発力が足りないから、正しい声が出ないだけなのです。だれもが、もっている基本的な能力なら、幼児期に、正しく歌えるようにしたい。だから、木下式では、歌唱力と聴く力だけは、幼児期に鍛えているともいえます。

e0143522_11193157.jpg定期的に教えている保育園の年中児たちは、ずいぶん、できることが増えてきましたが、今一つ、声が小さかったり、低い子が多いため、一人ずつ、お腹に触れてみました。すると、腹筋がとても弱いことを発見しました。そこで、遊びの中でお腹に力を入れる方法をお知らせして、雨の日など、室内遊びの日に、子ども同士でするようにお願いしました。

木下式の発声が、難なくできる子は、自分のお腹に力を入れたり、緩めたりが自在にできるのです、反対に、声が出づらい子は、吸う力や腹筋がとても弱いのです。音感の勉強のため、というより、これから、何に取り組むためにも、必要だと思うので、吸う力と腹筋は鍛えてあげたいと思っています。

音感を勉強する前は、「椅子に座り続けるのが、難しかった」り、「歌を歌うと、大きな声で叫んだり、、怒鳴ったり」していたのです。しかし、最近は、どの学年でも、「椅子に着席すること」は当たり前になり、歌うときには、きらいな声で歌うことが、定着してきました。音感を勉強していない2歳児でも、みんなで一緒に行動する姿が見ると、「子どもが育つ環境」は大事だと感じます。

その保育園で、昨年、卒園した男の子が、学校で、「言葉がはっきりしている」「声がよく出る」と評価されたという報告をいただきました。音感かるたによって鍛えられた言語力、言葉の鮮明さ、自己主張が評価されたことを嬉しく思います。

ですが、実は、その男の子は、在園中は音感も、私のこともかなり苦手だったと記憶しています。優等生タイプのお子さんは、なるべく注意を受けないように、人の後ろに隠れて自己主張を見せないからです。それでも、音感のお稽古の時は、一人ずつ「声を出す」ことを求めるため、小学校では、「声がはっきりしている」と評価さたのでしょう。得手不得手に関わらず、自分が持っている「声」という持ち物は、誰もが大切に使いこなせるようにしておきたいものです。
by k-onkan | 2016-09-21 23:18 | 木下式音感教育法 | Comments(0)