麻奈先生のブログ~木下式の子育て論~
by k-onkan
カテゴリ
全体
木下式音感教育法
しつけ
子育て
教育
お稽古事
親業
音楽
乳児
のぞみクラス
幼児
児童
名誉団員・卒業生
思春期・反抗期
自立について
運動
発達障害
保育園
楽院だより
我が家のこと
自分のこと
以前の記事
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
フォロー中のブログ
蛹の頃~さなぎのころ~
最新のコメント
出演園児のお母様へ ..
by k-onkan at 06:33
一番こわいのは、マナ先生..
by 出演園児の母 at 10:48
昔、近所の顔なじみの飲食..
by k-onkan at 10:32
>「じぃじ」 凄いです..
by ha-i at 01:48
ばら組の保護者さま ..
by k-onkan at 17:06
作者について
木下式音感教育法認定講師
  木下麻奈
     
 木下式の基本は、幼児期に「躾・規律」を教え、高度な音楽基礎教育を施すことです。詳しくは、ホームページをご覧ください。http://www.kinoshita-onkan.com

イラスト:「ケイ&シュート」
 By ケンイチ・シライ
ブログパーツ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


<   2016年 11月 ( 30 )   > この月の画像一覧

時に対価を得るために頑張る!

あるお母さまから、「ご褒美など外的要因がなくても、学ぶのが楽しい!と思って勉強する人に育ってほしい」というお話がありました。たしかに、子どもにとって「楽しいから学びたい」と思えることは大事なことでしょう。そのためには、学習を始める以前に、先生の言葉の意味が理解できたり、先生の話を正しく受け止めたり、その科目の基礎が分かることが大事です。

e0143522_2032836.jpgけれど、どんなに「楽しく学ぶ素地」を用意しても、気分には「上がり下がり」があります。「楽しく学べる日」もあれば、はかどらない日もあります。もし、意欲が低い時に、新しく難しい課題に出合い、手間取ったりしたら、「楽しいはずの学び」でも嫌いになる可能性は常にあります。そんな時に「もう少しだけ、自分を奮い立たせる何か」はやはり、必要不可欠かもしれません。

なにしろ、大人であっても、「ひたすら困難に耐えて頑張る」ほど、修行はできておらず、自分のモチベーションを上げるために、「頑張ったから、前から欲しかったものを買おう」と思ったりするのですから、子どもにだけ「無私の気持ちで学んでほしい」とは、言えません。

もう一つ、「楽しいから学ぶこと」には隠れた落とし穴がありました。それは、子どもに「楽しいから学ぶこと」だけを求め過ぎると、大人になった時に、「楽しいから仕事をする」のが当たり前になると思うのです。

「楽しい仕事」を全否定するつもりはありませんが、仕事はボランティア活動ではないので、ただ「自分が人の役に立った、楽しかった」という満足感だけでは評価されず、プロの仕事を求められます。

そのため、仕事の出来が悪ければ、「対価」が出なかったり、次の仕事がこないこともあります。そう考えると、子ども時代に「外的要因のために全力を出す経験」もまた、社会に出る練習なのではと思うのです。
by k-onkan | 2016-11-30 20:29 | 教育 | Comments(0)

幼児期の記憶力は大人次第!

将来、子どもが学校にあがったら、単語帳やカードなどで単語や年号を簡単に覚えたりする際、幼児期に訓練した「絵カード」が役に立ちます。瞬時に消えるものを、「一瞬で記憶する」習慣が育っているからです。しかし、長い文章などを記憶する際には、この方法は使えません。幼児に長い文章や歌詞を覚えさせる際には、はっきりとした声で、声に出して言わせ、その声を自分の耳に届けることが、大事です。

e0143522_1911542.jpg現在、楽院の3歳児の女の子たちは音楽会で「おしゃれなこねこちゃん」と「なかよしかばさん」の二曲を発表するため、現在、練習中です。それぞれ2番まで歌詞があるので、3歳児には、混乱が多く、1番の途中で、2番の歌詞が出てきたりして、結構、難しいのです。

「おしゃれなこねこちゃん 作詞:木下まゆみ 作曲:木下達也 

おしゃれのすきな こねこちゃん 鏡のまえで いばってる 
エッヘン ニャーゴ ゴロゴロ ニャーゴ
ヒラヒラ リボンが ほしいな
エッヘン ニャーゴ ゴロゴロ ニャーゴ
鏡のまえで ニャン ニャン ニャン

この歌詞は、3歳児に、ただ「覚えなさい」というのは難しいものがあります。そこで、「ストーリー」を思い起こさせ、記憶させるようにしています。

1番は、「おしゃれ」が好きな猫の話です。「おしゃれ」が好きだから「鏡の前」で「えっへんニャーゴ」といばっているのです。そして、もっとかわいくなるために、「ひらひらリボン」が欲しいのです。

2番になると、「お歌」が好きな子猫ちゃんが、「ピアノの前」で「えっへん、じょうずでしょ?」といばっていて、自分の歌に合わせられるように、「リンリンなる鈴」を欲しがるのです。

そこで、「1番の子猫ちゃんは何が好きなの?」「おしゃれ」。「おしゃれな子猫ちゃんは、自分はかわいいかしら?きれいかしら?何を見ていると思う?」「鏡」「何をほしがっているの?」「リボン」「おしゃれだから、リボンが欲しいんだね」「どんなリボン?」「ひらひらしたリボン」と、歌詞の裏にある情景を思い起こさせていきます。

「2番は、何が好きなの?」「鈴」「鈴が好きなのは、お歌と合わせて、鳴らしたいからだね。二番は、お歌が好きな子猫ちゃんなのよ」「みんなが歌う時は、先生は、何で伴奏を弾くかな?」「ピアノ」「お歌と一緒に、リンリン鳴るものがあったら、いいね?なんだと思う?」「鈴」。

こんな風に一緒に考える大人がいると、幼児は物事を深く記憶する習慣が身につきます。これは、楽院で歌う童謡の歌詞だけでなく、他の科目なども同じことが言えます。子どもは、自分が学んでいることを、大すきなお母さんにも一緒に話し合ったりしてほしいと思っています。こういう幸せな時間を共有することで、子どもの記憶力が高まることを忘れないでいただければと思います。
by k-onkan | 2016-11-29 23:09 | 教育 | Comments(0)

折れない心を育てる!

子どもたちを教えていて、最近、もう一つ気になることは、「幼児期から優等生だった子どもは打たれ弱い!」ということです。幼児期によく褒められるお子さんを観察すると、ルールを守りますし、先生の話も聞くので、叱られる経験はほとんどありません。

e0143522_12565473.jpgけれど、長い人生、自分より優秀な人や才能を持つ人に出会う機会はあるでしょう。また、壁にぶつかったり、できないことがあったりします。そんな時、それまで、苦労したり、失敗したり、恥ずかしい場面も経験していないと、どのように対応したらよいかを知らず、突然、ポキンと折れてしまいそうで、気になります。

恥ずかしながら、自分のように子ども時代に、「ダメだ。ダメだ」と言われていると、反骨精神のようなものが育ちます。一度くらい、誰かに「ダメだ」と言われたくらいで、この世の終わりのように落胆はしませんし、自分より優秀な人に出あって、「すごいな。自分も負けないようにしよう」と思っても、自分の居場所がなくなったと悲観にくれたりはしないと思います。

幼児期に、いろいろな教育を行うことは、優秀な子を育てます。能力を高めることも、一つの成果として、大事ですが、子ども時代には、失敗したり、恥ずかしい経験もして、その失敗や辛いことから立ち直ること、自分の心を守る練習になります。大人になるまで、一度も、経験がないと、大人になってから苦労が多いかもしれません。

ある教室のレッスンで、いつも褒められていた4年生の女の子が、3年生とレッスンの最後に、涙が止まらなくなってしまうという、出来事がありました。特別に何かを叱ったわけではないのですが、想像ですが、「これまでと声の出方が違ってきて、本人も戸惑っているのかも」と感じました。

女の子は、早いと4年生ごろに声変わりらしき状態が始まります。それまで何も考えなくても、のびやかな声が出ていたのが簡単には思い通りの声が出なくなります。反して、3年生は、まだ、深く考えなくても、口型さえ守れば、自在に声が出ます。そのことで深く傷ついたのかもしれません。

音楽もスポーツもそうですが、どんどん、後進が育ってくると、長く頑張っている人の座を脅かすことは多々あります。いわゆる世代交代です。でも、声が出づらくなったからといって、そこで、終わりではないのです。自分にしかできないことをやっていくだけなのですが、それを受け入れるのに、時間や経験が必要なのだと思います。

声が出なくなったから、すっぱりやめるという選択肢もありますが、できないから逃げる経験を重ねると、乗り越えるという練習の機会を失ってしまいます。ささやかなことですが、小さな積み重ねが、折れない心を育てるのかもしれません。
by k-onkan | 2016-11-28 23:54 | 教育 | Comments(0)

素直に直すのは物を学ぶ基本

毎月、恒例の三重県の教室に指導に伺いました。2歳のクラスから始まって、小学生の指導をメインに行いましたが、一つ、気になることがありました。それは、この教室に限ったことではないのですが、日本全国どこで、教えても、子どもたちが物を習った時に、素直に受け止めて、直すこと」が難しくなったと感じることです。相手が子どもであっても、その子自身の個性があるので、何から何まで、大人の言いなりになって欲しいと願って言っているわけではありません。ですが、物を習う基本は「素直に聞く」ことなのです。

e0143522_12333687.jpg中村勘三郎さんの言葉で「型があるから型破り、型がないのは形無し」と言うものがありますが、どの世界でも大事にする「型」があります。木下式の発声なら、歌う以上、正しい音程は絶対であり、そのためには、母音(口型)に忠実でなければなりません。そして、一度、正しい声で歌えるようになれば、異なる母音を持つ言語でも難なく歌えるようになり、その時、はじめて、日本語の口型から、離れても、美しい響きを作れるようになると感じます。

子どもにとって、「素直に聞く」「言われたことをその通りにすること」が難しいのは、子どもの世界に「絶対」に従わなければならない相手がいないことも一因かもしれません。たとえば、家庭で「ダメよ」と言われても、大人が見ていないところなら許されるとしたら、「ダメ」と言われても、やったもの勝ち」ということになります。でも、音感のレッスンでは、「いわれたこと」をしないと、終わらせられません。なぜなら、10回中、いつでも同じことができなければ、「定着」したことには、ならないからです。

子どもたちは、最初は、1回、2回と、いい声を出しても、3回、4回と継続する内に、集中力が途切れ失敗します。通常なら、そこで、「次は頑張って」と許されるのかもしれませんが、木下先生ほどではありませんが、私も一般の先生よりはしつこい性質なので、「もう一度、もう一度」と繰り返し「できるようにならないと、先生は終われない」と子どもが観念するまで付き合います。この繰り返しが、子どもの力になっているのですが、大人の世界には、「予定」というものがあって、時間が押してしまったりして、ご迷惑をかけてしまいました。でも、「時間」を無視しても、「この人は、本気だ」と思わせないと、子どもに負けてしまうこともあったりするのです。
by k-onkan | 2016-11-27 23:32 | お稽古事 | Comments(0)

地道にやると結果がついてくる

二週間後の発表会に向けて、ピアノの試聴会を行いました。出演者の親御さんに楽院まで来ていただき、評価を書いていただくのです。子ども達はこの「試聴会」で音楽会に向けて、本気になり、二週間でどうにか形を付けてきます。

数年前から、練習もしなくていいピアノ教室が人気だと聞きますので、子どもの音楽会の本番前に何度も人前で弾かせたり、保護者を呼んで試聴会をする教室は、珍しいのかもしれません。しかし、本当に何かをできるようになるためには、なんとなくただ取り組むより、「上手になりたい」という意識を持つことが必要です。最初は「弾けるようにならない」と思っていた曲が、長い月日をかけて、できるようにしていくことで、音楽だけでなく、他にもいい効果があると感じます。

e0143522_12123457.jpg最近、とても感心するのが、楽院の男の子の方がまじめにピアノを練習することです。従来、男の子と女の子を比べると、男の子が圧倒的に不器用で、その指の動かし方は、「上手になるとは思えない」という動きだったおのでした。反して、女の子は、小さいものや細かな作業が得意だったものですが、最近は、小さい時期に手先を使う機会を少ないと女の子でも、不器用さを持ち続けてしまうこともあるため、生活が変わったことで、男女の特質も変わってきていると感じます。

結局、素質の差はあっても、毎日、コツコツ、練習したら、指は動くようになります。大事なことは、自分の持つ能力の限界まで、力を発揮する機会があるか、ないか、ということかもしれません。「頑張ること」は、習慣にないと、とてもたいへんですが、小さい頃から、当たり前にしていると、「頑張ること」は心地よいことになることもあるのです。
by k-onkan | 2016-11-26 23:10 | お稽古事 | Comments(0)

子供には理解しやすい注意を!

最近、音感のレッスンを始めた5歳のお子さんは発達障害の傾向を持ち、幼稚園では担当の先生がついてくださっているそうです。担当の先生がいないと、勝手な行動をしてしまうのかもしれません。しかし、楽院のレッスン時間だけは私の指示に従えるようになってきました。ですが、まだ本当の意味で「善悪の区別」や「ルール」はまだ理解できていないように感じます。

e0143522_20514574.jpg楽院は、どんなに音楽能力に長けたお子さんであっても、日常生活や集団の中で、「善悪」や「ルール」を理解して、大人の「指示」が言葉で理解できるようになるまでは、集団のクラスには入れません。他のお子さんに迷惑になるからです。しかし、お母さんは、音感のレッスンに取り組めるようになり、早くお友達と一緒のクラスになることを願っているようです。

私は、「楽院に通い始めて家庭生活が楽になりましたか」と伺ってみました。レッスン時の親子を観察すると、お互いに自分の気持ちを相手に理解させられないまま、ただ、ただ、時間が過ぎているように見えるからです。すると、「まだなっていません」という答えが返ってきたので、「何に一番、困っていますか?」と質問してみました。すると、「何度、注意しても、同じことを言わされること」ということでした。そこで、「具体的にどんなことを注意されているかをと伺うと、食事の最中に突然、立ち歩いたり、食器を叩いたりするということでした。

私はお母さんが、普段、どんな風に子供を注意しているかをお聞きしました。すると、「次にやったら、もう食べさせないよ」という注意でした。残念ながら幼児にとってこの注意は理解できないと思います。まず、お母さんの声に「怒っている」という感情がないため、「自分が悪いことをした」とは感じないのです。また、「次にやったら」の「次」がいつで「何をやったら、いけないのか」も幼児には明確ではないのです。

私なら、食器を叩いた瞬間に、即座に食器もスプーンも取り上げ、「厳しい声で、スプーンで食器を叩くのは、ダメなこと。やってはいけない」ときっぱり言います。子どもは、その厳しさに、びっくりして泣くかもしれませんが、自分が「何か悪いことをした」ということには、気づくはずです。幼児が何かしたら、間を空けずに、その場で注意しなければ、「次」では遅いのです。何度か取り締まっていれば、子供に、「何度も「同じこと」を注意させられる」ことは減っていくはずです。

木下式には、子どもに話しかける際の「語調」があります。高い声、低い声、キビキビとした声、ゆったりおだやかな声など、いろいろな声の感情から、子どもたちに歌わせる声の高さを、知らせて、調子っぱずれを矯正していきます。そして、この語調は、子どもたちの生活の中で、善悪を知らせるためにも、とても役立ちます。

お母さんの中には、「怖い声」や「厳しい声」を出したくない、自分はやさしいお母さんでいたいと願う方もあるかもしれません。ですが、子どもにとって、どんなお母さんであっても、「大好き」なことには変わりはありません。そして、大好きなお母さんだからこそ、子どもが社会で「迷惑な子扱い」されないように、家庭の中で、行儀や躾を行い、外の社会に送り出してあげて欲しいのです。
by k-onkan | 2016-11-25 20:51 | しつけ | Comments(0)

何事も鵜呑みにせずに、挑戦しよう!

某芸能人の女性が、最近、誕生した第二子の女の子を特別扱いするご主人について、嘆いているという記事をネットで見かけました。なんでも、育児書には「第一子を特別扱いしなければならない」と書いてあるのに、ご主人が女の子を特別扱いすること」に納得ができないようです。

e0143522_20175495.jpgけれど、父親が異性である娘を本能的に可愛がる気持ちは、感覚的に理解できます。また、「第一子を特別扱いする」のは、新しく誕生した第二子にばかり、大人の気持ちが向かい、第一子がいじけたり、「自分はいらない」などと思わせないための配慮ですが、だからといって、第二子を特別扱いしなくていい、というわけでもないはずです。長年、大勢の兄弟姉妹と関わってきましたが、下の子を上手に育てるほど、難しいことはありません。つい、時間的な余裕がなく、ないがしろにしがちな下の子も、特別扱いしないと、後で、たいへんなことが起きるかもしれません。

世の中には、いろいろな子育て本があります。私も、子育てに関連する書籍を出させていただきましたが、「育児書に書いてあることは、参考にしても全てを鵜呑みにしてはいけない」と思うのです。

一番、怖いことは「著名な人の本に書いてあった」とか「だれそれが言ったから」と何も考えずに、鵜呑みにしてしまうことです。家庭教育も、幼児教育も、音感教育にも、共通することなのですが、「言われたから」とただ、従って、その本質―それをすることにどのような意味がある、どんな結果があるか―などは深く考えずに、誰かの教えに従っても、親御さん自らが、経験したこと、感じたことでなければ、子どもには伝わりません。

子育てや幼児教育には、いろいろなさじ加減が必要であり、「黒」か「白」かのどちらかだけでは、割り切れないことが多くあります。そのため、大人も正解解答だけを求めたり、頭でっかちでは、うまく行きません。

私が、いろいろなお母さんに助言する時に、「このまま、すると、こういう可能性がある」とは、伝えますが、その後「どうしたいか」「どうするか」は、なるべく、お母さん、本人に決めていただきたいと思っています。なぜなら、私は、子育てのお手伝いはしますが、一生、子どもの将来を見守ることはできませんし、その子をどんな風に育てたいかという希望を持っているのは、その子の親御さんや家族だと思うからです。



私が、お母さんたちに子育てをする上で、大事にしていただきたいと思うことがあります。それは、親子で色々なことに挑戦して、失敗したり、悲しんだり、喜んだりなど、喜怒哀楽をきちんと経験することです。

最近、「子供には、こうすべき、あれはいけない」との規制ばかりが、先行して、大人が何をすべきか分からなくなり、結果、何もしなくなったような気がします。その結果、子供たちに、豊かな喜怒哀楽の感情表現が足りていないように思うのです。命の危険さえなければ、一度くらいの失敗は、恐れるべきではないと思うのです。

長年、幼児の音感教育に携わっていると、育児書に書いてある「やってはいけないこと」は、一度は、やってしまったことがあると感じます。その都度、いろいろなお子さんに申し訳ないこともしていますが、そうした経験と失敗があるから、現在、初対面のお子さんと、一瞬で親しくなれたり、言葉を話さない相手でも、「何を求めているか」「どのように導いて欲しがっているか」が分かるようになったのだと思います。

子育て中のお母さんには、世の中の全ての幼児の気持ちのエキスパートになって欲しいと言っているわけではありません。ご自身が生み出したお子さんについて、「エキスパート」になるために、いろいろな体験を通して、お互いのことを知って欲しいと思います。それが、親にとって「子育ては、自分育て」のはずなのですから。
by k-onkan | 2016-11-24 23:16 | 子育て | Comments(0)

ご褒美はいいか、悪いか!!

「子どもをご褒美でつることはいけない」という教育者が多いそうですが、個人的には、全否定する気はありません。私たち人間には欲があるので、何の対価もなく、ただひたすら頑張るのは難しいと思うからです。また、大人になれば、毎月、対価のために働くので、子どもであっても何かを頑張るための「ご褒美」が必要なこともあると感じます。

e0143522_19481762.jpgただし、問題なのはその内容です。たとえば、「音感をやったら、百貨店でミニカーを買う」や、「帰りにコンビニで好きなだけお菓子を買う」など、子どもにとって「ご褒美」が毎週のルーティンになり、「当然の権利」になると、「将来、対価がないと何も努力できない人に育つのでは?」と心配にもなります。

最近、読んだ「教育の経済学」には、「褒美が全面的にいけない」とは書かれていませんでした。反対に、「ご褒美」によって、子どもの成績があがるなどの成果が出ることは実証されていると書かれていました。ただし、闇雲になんでも、ご褒美で釣っていいという意味ではないので、間違えないようにしたいものです。子供の年齢に見合っているかを大人がきちんと考えて、与えることが大事だと思うのです。

数年前、11時から始まったレッスンに取り組むのを愚図っている男児に、お母さんが、「やったら、お昼ごはんを食べさせるから」と言う姿を見かけました。音感のお稽古をしても、しなくても、昼食は食べるものなので、それでは幼児の頑張る原動力にはならないのでは、と感じたことがあります。ご褒美は、「特別なもの」でないと意味がないからです。但し、決して「高価なもの」という意味ではなく、「ご褒美の抱っこ」「ご褒美のシール」「ご褒美にお母さんのバッグにある飴や駄菓子」など、年齢に見合ったもので、十分に幸せになれるのです。

拙著に「音感のレッスン」にミニカーのご褒美はダメ!」と書いたところ、「お稽古の後のおやつ同じでは?」という質問をよく受けるようになりました。音感のレッスンは、幼児に1時間から3時間と、決して「短くない時間」に身体、脳、感覚を全力で使わせます。その上、レッスンの間は、幼児に自分の限界に挑戦させることが何度かあり、子どもたちも「最後まで頑張るとおやつがあるから」と泣きそうな気持ちを押さえ頑張っています。私たち指導者側も、レッスンが終わる頃には、頑張った子どもに「何か甘いものと水分を与えたい」という気持ちになります。頑張った脳は糖分、身体は水分を欲しているはずだからです。

楽院に通った卒業生は、「お母さん、お父さんになった今でも、おやつが唯一の楽しみだった」という思い出話に花が咲きます。食べ物に執着がない子であっても、頑張った後のおやつの時間は、ホッと一息つく時間と言えます。

最後に、ご褒美について、一つ決して、忘れてはいけないことがありました。それは、世の中には「対価」を求めるべきではないこともあるということかもしれません。たとえば、自分が生きる上で必要な雑事や家族の一員として責任を果たすこと、弟妹に優しくしたり、祖父母と過ごす時間、困っている人に手を差し伸べるなどは、対価などを考えず、サッと動けるように育って欲しいと思っているのです。
by k-onkan | 2016-11-23 23:56 | 教育 | Comments(0)

歌が上手になると他も伸びる

定期的に指導にうかがう保育園で、嬉しいことがありました。8か月前に、音感教育をはじめた時は、かるたの説明に登場する単語が理解できず、興味を示さなかった月齢の小さな年少児が、かるたの意味づけを覚え、音符書きができるようになり、音程よく歌えるようになってきたことです。

e0143522_016497.jpg一般の方は、「音程がよくなったからと言って、それにどんな意味があるの?」と思われるかもしれません。けれど、30名という大人数の中、月にたった3回のお稽古を8か月、受けて音程がよくなる子どもは、集団の中で大人の指示を聞き、自分に必要な情報を意欲的に聴くことができるようになったということなのです。つまり、「音感教育」で成果が表れたら、日常生活の発達や成長も比例しているのです。

幼児教育で大切なのは、成績などに表れない「聴く力」や「最後まで頑張る力」、「自分から挑戦しようとする力」などの「非認知能力」を身につけることにあります。木下式も、「自分の耳を正しく使いこなせるようにする訓練=歌が上手になる訓練」を通して、音楽以外の能力を高めているのです。

残念ながら、一般の親御さんは、目に見えない能力より、「算数の成績がいい」とか「知能が高い」とか「学力テストで何位か」などの結果に一喜一憂されますが、長年、子どもたちを教育して、成果を感じるのは、「非認知能力」がある子どもが、最終的には好ましい結果を出すことが多いのです。

8か月前は、私の登場を、迷惑そうにしていた子どもたちが、今では、火曜日の音感の時間を楽しみにし、歌うことを喜んでいる姿があります。こうした変化を見る度に、幼児は気が変わらいやすい生き物であり、一度、「いや」と言ったものを、後から、とても好きになる可能性があることを、大人は忘れないようにしなければと思っています。
by k-onkan | 2016-11-22 23:14 | 保育園 | Comments(0)

実績を認められるのは嬉しいけれど・・・

韓国から見学に来られた幼児教育関係の方から、「ぜひ、韓国でも、木下式をやりたい」というご連絡をいただきました。はじめは楽院の3歳児、その後、私が指導する保育園、最近では、現場の先生が指導する地方の保育園と見学を重ね、木下式の実績が偽物でないと実感できたということなのでしょう。

e0143522_737050.jpgですが、木下式は、日本語の特性に合わせた幼児のための「音楽の教育法」です。日本の幼児の日常生活やしつけ的な事柄に合わせ、作られたものです。そのため、外国で、現状のままの木下式を実践するのは、難しいものがあります。

たとえば、韓国で行うなら、韓国の子どもたちが親近感を持てる身の回りの事柄を選んで「かるたの図柄」を考え、韓国語の単語と「ドレミファソラシド」を組み合わせて、「音感教育のための歌唱曲」を作る必要もあります。また、かるたとメロディーだけでなく、音符書きや音の聴き分けを可能にするためには、段階的に覚える「意味づけ語」と幼児が興味を持つストーリー(説明)も必要です。

言い換えると、その国の言語に秀でた人、音楽に知識がある人が集まって、大きなプロジェクトとして韓国の子どもに合った音感教育を作ることを考えるなら、不可能ではないということでもあります。

さて、木下式の著作権のすべては、考案した創始者にあります。日本で許可なく音感かるたや教材を転載して使用するのは違法にあたります。けれど、国が変われば、著作権に対する考えも変わるのは、よその国で「ドラえもんのようで、何かが違うキャラクター」を見ることからも分かります。

私の願いは、音感かるたのキャラクターもどきを、よその国に溢れないこと、そして、50年近くにわたる実践を無意味なものにしないように、たとえ、どこで実践しても、幼児のためになる正しい方法で行っていきたいということなのです。
by k-onkan | 2016-11-21 23:33 | 木下式音感教育法 | Comments(0)