麻奈先生のブログ~木下式の子育て論~
by k-onkan
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作者について
木下式音感教育法認定講師
  木下麻奈
     
 木下式の基本は、幼児期に「躾・規律」を教え、高度な音楽基礎教育を施すことです。詳しくは、ホームページをご覧ください。http://www.kinoshita-onkan.com

イラスト:「ケイ&シュート」
 By ケンイチ・シライ
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喜びの後ろにある光と影

年末は、ご縁があって地方のママとメールのやりとりをさせていただく機会がありました。数か月前、音楽祭の独唱者にわが子が選ばれ、出演承諾書とともに丁寧なお手紙をくださった方でした。その中には、私のブログを楽しみにしていること、木下音感の大ファンだと書いてくださっていました。

e0143522_11395556.jpg30年ほど前は出演承諾書と共に、喜びのお手紙をくださる保護者は結構、いらっしゃったのですが、最近は承諾書だけでメモ書きもついていないことが当たり前の時代に、長文で感謝を表してくださった方は珍しく、木下先生が喜び、「プログラムに載せよ」と言い出したのです。しかし、私信である手紙をそのまま、プログラムには載せられません。そこで、ご本人から直接、原稿をいただくことになりました。

フルタイムで働くお母さんに、年末の多忙な時期に「12月25日まで」という期限つきの宿題を出したことを申し訳なく思っていましたが、「宿題の作文に悩む長女と同じ気持ちを経験できてよかった」と言っていただき、何ごとも前向きにとらえられる明るいママなのだろうと想像しています。

音楽祭の独唱に選ばれる園児は、「美しい声、自己顕示欲、集中力」という三拍子がそろったお子さんです。中でも一番、重要なのは「声」です。この声は、家庭でどんな声で生活しているかなど、環境の影響が出やすいため、音楽祭の歴史の中では兄弟姉妹そろって独唱に選ばれることはよくあることでした。

そのため、最初は、この家庭も姉妹そろって独唱に出たとばかり思っていたのですが、園の先生から、お姉さんは第一声部で「大合唱」「フィナーレ」に出演はしたが、独唱には出ていないと知らされました。園の第一声部になったということは、声もよく真面目に先生の話を聞き、集中力のあるお子さんのはずです。その中で、独唱者に選ばれなかったとしたら、自己顕示欲が足りなかっただろうことを推測できます。

今回、妹さんが独唱に選ばれ、家族みんなで喜んでいるというお話を聞きながら、私はお姉さんのことが少し気になりました。「選ばれた妹」を誇らしく思う気持ちと、「選ばれなかった年長の自分」を寂しく思ったりしているのではないかと思ったからです。

原稿のお礼のメールに、「妹さんが『独唱にでたい』と思えたのは、数年前にお姉さんが音楽祭に出た様子から、「独唱」に対するイメージを強く持つことができたから」であること、そして、お姉さんが真面目に取り組む姿が妹にいい影響を与えたことを、是非、お姉さんに伝えて欲しいとお願いしました。

運動や音楽など、身体や感覚を使うものは、長子より二番目の方が圧倒的に得意なものです。これは、下の子になるにつれて、親御さんが妊娠生活に慣れて、身体をよく動かすこともあると思いますが、何より、生後すぐから身近に「子どものお手本」がいて、なんでも、真似できる環境にあることも、起因しているのではないか、と個人的には思います。言い換えると、生まれてくる順番が逆なら、選ばれていたのはお姉さんだったかもしれないのです。

兄弟姉妹は一緒に遊んだり、助け合ったりと楽しいことも多い反面、弟妹か注目された時に、兄姉の心の中は複雑になることがあると、自分の経験上、感じます。兄姉として弟妹を応援したいという純粋な気持ちもあるのですが、突然、「妹(弟)ばかり、ずるい!」と腹がたったりすることもあります。また、選ばれなかった幼い自分を責めたり、悔やんだり、心の成長が早いほど、といろいろな感情を持っています。そうした葛藤も子どもの心を成長させますが、その気持ちに大人が気付くかどうかで、明るくも暗くもなるのが、子どもの性質です。

もし、このお姉さんに会ったら、「次にチャンスが巡ってきたら、恥ずかしがらずに、妹のように自分から「やりたい」と言って欲しいものを手に入れる人になって欲しい」と伝えるかもしれません。音楽祭は、木下式を実践する園では、幼稚園最後の集大成です。でも、長い人生のなかでは通過点にすぎません。音楽祭で独唱に選ばれたことが子供時代の一番、いい思い出にしてしまうのではなく、もっと大きな場所を目指して、自分の力を発揮するきっかけにしてほしい。その願いから「幼児だから、まがいものではなく、幼児にこそ本物を」とプロのオーケストラ、プロの舞台スタッフ、プロが使う音楽ホールで行なう音楽祭を40年間、開催してきたのですからーー。

さて、2017年ももうすぐ終わり、新たな年が始まります。皆さん、よいお年をお迎えください。
by k-onkan | 2017-12-31 11:39 | 子育て | Comments(0)

クリスマスからも観察できることがある

創立40周年の日は、ちょうどクリスマスだったため、4年生の男児を持つお母さんから、「瑠音先生のおうちは、サンタさんから、どんなものをもらうのですか?」とのご質問があったようです。今年は、小学2年のKはサンタさんに手紙を書いて、「ポケモンをクレーンで取るゲーム」をいただきました。年齢に対して「4歳~」のおもちゃを欲しがるKを「幼いなぁ」とほほえましくも心配になったりしますが、「それが欲しい」と思うなら、心の年齢がまだそこなのだと思います。それを否定して大人びたおもちゃを与えたり、高価なプレゼントをしても子どもは嬉しくないし、使いこなせないと、自分の体験を通して思います。

e0143522_22202113.jpg思えば、小学1年のときの私のサンタさんからのプレゼントは、子供にはもったいない赤い皮のアナログの腕時計でした。「時計が読めるようになってほしい」と思って、「いいもの」を与えたと思っていたようですが、まだ、幼稚園を卒業して1年もたっていない子どもには、皮の良さも、時計の持つ本当の意味も、分かってはおらず、いつしか、どこにいったか、分からなくなるほど、心の年齢にあってはいなかったと思うのです。なにしろ、当時の私が一番、欲しかったのは、近所のおもちゃやさんで見かける、プラスティックでできた小さなフルーツを糸でつなぐ450円のおもちゃだったのですから・・・・。

そんな経験も関係しているのか、瑠音先生の家ではサンタクロースは「子どもの欲しいもの」をくれます。但し、「手紙を書くこと」そして、「サンタさんを信じられなくなったら、サンタさんはこなくなる」のです。時に、大人の予算を大幅に超えていると、その中でも安いものになることはあるようですが、「本人の希望」を無視して、「大人が与えたいプレゼント」は与えません。

ちなみに、アメリカで長く暮らした経験がある私は、「アメリカ式のクリスマスプレゼント」がわくわくして好きです。それは、家族一人ひとりが相手を思って欲しがりそうなものや必要なものをきれいに包み、ツリーの下に置いておき、クリスマスの朝に開ける、というクリスマスです。中身は靴下や下着、鍋など日用品のこともありますが、遠くにいる家族からのものもあり、アメリカでは「クリスマス」が家族の存在を感じる日と言えるかもしれません。

それにならって、ではありませんが、甥たちはサンタさん以外の大人からもクリスマスプレゼントをもらっています。それぞれの予算や思いに合わせて、「大人が与えたいもの」を与えます。それは、クラシックのCDやピアノの本、辞典や洋服だったりします。私はたいてい書籍担当ですが、今年は兄甥から「本は読む暇がないし、英語のドリルはまだいっぱいあるから結構です」と断られて、適切な推薦図書も考えつかず、クリスマスのプレゼントをしませんでした。弟甥は最近はまっている「残念ないきもの事典」の続編が読みたいと言うので、「少しでも文字を読む人になって欲しい」と思ってプレゼントしました。

質問のお母さんは息子に、「欲しいものがないから、サンタさん、お金でくれないかな」と言われたことから、「瑠音先生の家は、頑張ると「お金」のご褒美を出すこともあるから、サンタさんもお金でいいかどうか?」を尋ねられたようでしたが、結局「サンタさんから、お金はないよね」と親子で確認して、適切なプレゼントが見つかったようでした。

個人的な意見ですが、「クリスマスのサンタさんからのプレゼント」を楽しみにできないのは、もう十分に大人でそろそろ、サンタさんの存在も疑問に感じている可能性もあると感じます。そういえば、瑠音先生は、高学年までサンタクロースを信じていたのに、友達が「あれって親でしょ? サンタなんていないよ」という会話で気づき、がっかりしたことがあるので、信じている子どもの夢を壊すのは忍びないと感じます。

私なら「あなたがお金しか欲しいものを考えられないのは、恵まれているということだと思う。サンタさんのプレゼントは、必要な子どものところに持っていってもらおう」と説明して、次の年から、クリスマスのプレゼントはやめるでしょう。

サンタさんの存在は、子供が成長過程で「もしかすると、いないのかも?」と疑問に思ったり、「でも、欲しいものがあるから、手紙を書こう」と自分の頭の中で、いろいろ考えることが大事なのではと思います。また、結果的には、悲しいことですが、子供同士の付き合いの中で、「やっぱりいない……」と現実の世界に目覚めるのも、また、成長の一つなのだと思うのです。
by k-onkan | 2017-12-30 22:20 | 児童 | Comments(0)

自分で「決める力」を育てる!!

木下音感協会創立40周年の記念行事が終わった楽院は、「楽院の独唱者決定」「年賀状」「音楽祭のプログラムデータ作り」をしながら、事務所の大掃除も併行するという状態でした。そのような中、「独唱推挙者」については、小さなバトルがありました。

e0143522_21305849.jpg楽院で独唱に選ぶのは、よその幼稚園と違って「声がよくて、自己顕示欲があって、集中力がある子」ばかりではありません。「1年間、お母さんがめげずに頑張って通わせて成長した生徒」もいれば、誰が見ても文句もなく「選ばれて当然」という子もいます。また、「合唱団のトップとして鍛えるため」に出演させる子もいます。

小2の甥Kは、まさしく、「鍛えるために出演させる子ども」です。音感能力、音程、リズム感、ピアノの進歩を考えれば独唱者として遜色はありませんが、アレルギー持ちで扁桃腺肥大のKは決して美声の持ち主ではないからです。これからの季節は特にアレルギーでガサついた「ばっちい声」になりやすく、自分で色々なことに気を付けなければなりません。

そんなKに瑠音先生は「今年は出さなくていい」と言い出しました。その理由は、「気づくとなんとなく毎年、独唱をしているけれど、本人に『やる気』があるか、わからない。今回もなんとなく取り組んで、なんとなくの結果にするなら、やらなくていい」ということでした。

私自身にも経験がありますが、木下達也の子孫に生まれると、「やりたい」とか「やりたくない」などを選択する余地がなく受け身です。その上、「やるのが当たり前」なため、緊張感も足りません。また、親の仕事がら、他のお子さんに手をかけても、身内には応援が足りず、残念な結果になることも多くあります。

兄甥Yは、「自分が恥をかきたくない」という強い思いがあり、努力や練習を自分から求めて、本番には絶対に失敗しない「手堅さ」がありました。しかし、この弟甥は、木下家の血が濃く私たちの持つ「ちゃらんぽらんでいい加減」なところがあり、「絶対にちゃんとやるかどうか」は、私たち大人も正直、確信が持てないのです。

瑠音先生は、自分と気質が似たKは、大人に説得されてやる気になるタイプではないとよく知っています。言い換えると、Kは「自分で決めたこと」しかやらないから、「自分で決めなさい」と言っているのですが、本人は「うーん」と言いながら、「頑張って」と言ってくれない母を不服にも思っているようです。

仕方がないので、私がKの気持ちを整理させる手伝いをしてみました。「独唱、どうしたいの? お母さんは出なくていいと本気で思っているよ。私とじぃじは、最後の音楽祭だから、2年生らしく責任を果たしてほしいなぁ……と思うけれど、やる気がないなら無理してやってはいけないよ」。それでも、簡単には「やる」とは言いません。しばらく練習につきあった上で、「それで、どうするの? やれそう? やめておく? 自分で決めて!」と聞くと、ついに「出たい」と言い出しました。私たち大人が、きちんと練習に付き合えば、自分にもできそうだと思ったのかもしれません。

「自分でやりたいと決めたら、毎日、必ず、1回、口型に気を付けて歌詞を言うこと、学校にはマスクをつけて友達と怒鳴り合わないことを気を付けなさいね。お母さんは『どうせ、言うことをきかないから、Kちゃんには何も言わない』という方針に切り替えたみたいだから……」と方向転換も説明しました。

幼いうちは、親御さんがわが子に興味を持ってほしいことを、意図的に与えたり、勉強しやすい環境を作ることは大切かもしれません。しかし、小学生になったら、そろそろ、「自立」を考えて、「自分で選んだり、決めたりすること」を始める時期だと感じます。いつまでも、「お母さんが、応援してくれるから」という理由だけで何かに取り組んでいると、本来、発達すべき、自分から物事に立ち向かう力が育たないような気がするからです。
by k-onkan | 2017-12-29 21:28 | 児童 | Comments(0)

楽しい時間はあっという間!!

祝賀会はご来賓の挨拶から始まりました。来賓の方は喉が本調子ではなかったことから杉山先生が代読、そして、木下先生も調子が悪いので私が代読をしたため、卒業生の保護者の方が木下先生の健康をとても心配してくださったようです。しかし、これは、前日、夜遅くまで教諭の指導をした翌日の講習会、合唱の指揮で疲れただけですので、ご心配ありませんようにお願いします。

e0143522_14502191.jpg乾杯には、八芳園の社長さんからの差し入れのシャンパンをいただきました。しばらく食事を楽しんだ後は、ゲストの堀優希さんの演奏です。楽院で5本指に入る“音感”を持つ彼女の歌唱力と英語の発音は素晴らしいものがあります。「Perfect」「O Holly Night」を歌うと、「アンコール!」の声がかかり、クリスマスの定番「All I Want For Christmas Is You」の演奏が始まりました。楽しい気分になった卒業生が壇上に上がり、手足でリズムを取ったり、メロディーをハモったりして盛り上がりました。

その後は、余興の時間です。最初、富山県のあおい幼稚園の皆さんが「越中地方のおわら節」を踊ってくださいました。「おわら節」は富山市八尾地域で歌い継がれている民謡で、「おわら風の盆」では、このメロディーにのせて踊り手が踊りを披露するとのことです。先生たちは、皆、笠をかぶっているので、どれがどの先生か分かりませんでしたが、その中で、誰より繊細な手指の動きで踊る先生がありました。それは、音楽祭の際に、よく木下先生から指揮に指名される男性の先生でした。繊細な指揮をするように、踊りも上手で感心しました。

その後は、楽院のこどもたちのスタンツです。スタンツというのは、パーティーやキャンプファイヤーなどにグループごとに披露する出し物をいい、子供たちは毎年、夏の合宿で班ごとにスタンツを披露しています。創立40周年の祝賀会は、それぞれ、近年、発表した出し物をお見せしました。

最初は、女子班の「桃色クローバー」ならぬ、「キノシタクローバー」です。女の子たちは、「パンダ」のかるたTシャツにバレエ衣装のようなスカートをはき、跳んだり跳ねたり回ったりと、ダンスをしました。若い幼稚園の先生たちは、「一緒に踊りた~い」と盛り上がっていましたが、来賓の方や年配の園長先生は、「何が起きているのか」と驚かれたかもしれません。司会の方が「この部屋の中に、この曲を知っている方と知らない方がはっきりと明確に分かる面白い状態でしたね」とコメントされましたが、まさにその通りでした。

最後は、男子班の「パーフェクトヒューマン」です。男の子たちが黒い背広を着て、リズムに合わせて踊る姿は、とても可愛いものがあります。女の子には、恥ずかしさや照れがあるのですが、男の子は、「ダンスをする」となったら、とことん、全力で取り組むから、それが好感につながっているのでしょう。

余興が全て終わる頃には、遠方から来られた先生方が帰路につき始めました。北陸地方は大雪の予想で、早めに帰られました。会の最後を締めくくられたのは、運営委員長の廣野義明先生の挨拶でした。これまでの40年に触れながら、皆さまに御礼を申し上げ、創立40周年の記念講演・演奏・祝賀会は幕を閉じたのです。
by k-onkan | 2017-12-28 23:49 | 木下式音感教育法 | Comments(0)

やっぱり、プロはすごい!!

記念演奏の最後は瀧靖之先生が「ピアノ演奏が大好き」と言われたこともあり、「この人でなければ」という山崎早登美先生のピアノ独奏がありました。たいていの演奏家が、「自分の出番だけに専念したい」と言うのが常なのですが、山崎先生には「合唱団の伴奏」「大田翔さんの伴奏」をした後に、息つくひまもなく独奏をしていただき、申し訳なかったのですが、時間の関係で休憩時間もとれず、最良でない状態で素晴らしい演奏をお聴かせいただき、「さすが!!」としか、言えませんでした。

e0143522_1805945.jpg山崎先生の演奏はショパンのエチュード「エオリアンハープ」で始まり、木下先生が大すきな「ショパン:ノクターン遺作 嬰ハ短調」「ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲・第18変奏」を聞かせくださいました。私は演奏を聴きながら、現在、山崎先生にピアノを教えていただいている中2の甥が「いかに自分が恵まれているか」に気づくことを願いながら、耳を傾けました。

最後は「ショパンのバラード第1番」。この曲はフィギュアスケートの羽生結弦選手がオリンピックの勝負のために選んでおり、これから、よく耳にするのではないかということで弾いてくださったのですが、私にとっても、思い出深い曲でした。それは、今から20年前の「木下音感協会の創立20周年記念」に高校生だった私が弾かせていただいた曲だからです。

当時、木下式を学んだ認定講師の長沢あけみ先生に教えていただいていましたが、それまでは、どんな素晴らしいピアノの先生についても、なんとなく何かが合わず、本番の度に自分の力を発揮しない「ダメな私」だったのです。そんな私に、木下式を勉強されていた長沢先生がそれは、細かく丁寧に妥協なく「木下式」でピアノを教えてくださったことを思い出しました。

はじめて自分の全てを発揮するために真面目に練習をして、はじめて自分が納得した演奏ができたのが、バラードの第一番でした。もちろん、山崎先生の演奏には足元にも及びませんが、現在、大曲を学ぶ甥にも「私にも昔、ヒーヒー言いながら、一生懸命、大曲を練習した経験があること」を話してみようと思ったのでした。

瀧先生のお話で、「幸せな老後を過ごすためには、好奇心を持つこと、趣味を持つこと、何より、幸せに楽しむこと」というお話がありました。そのためにも「音楽」は「百利あって一害なし」とのことなのですが、一つだけ、皆さんに、誤解されてはいけないことがあります。

それは、瀧先生の音楽の効果は「健康な老後」のための「音楽」であり、木下式のねらいは、「将来、プロの道を希望しても困らないだけの能力を付けること」にあるため、時に「困難」や「厳しさ」が伴い、楽しくないこともあるのです。そして、それを乗り越えられるかどうかは、家庭や親御さんの力にかかっているのだということかもしれません。

「音楽の道」についての談義では、よく「音楽では食べていけない」と断念させられる人がいるものです。しかし、「お金があるかないか」「家族が持てるか否か」以上に、「自分が好きなことを続けらえる幸せ」は何にも代え難く、脳にも健康にも良いのだということが、瀧先生のお話から確信を持ちました。そして、音楽には、人を幸せにする癒しの力があったのだと、講演の後に聴いた数々の名曲が終わって、実感したのでした。
by k-onkan | 2017-12-27 23:59 | 木下式音感教育法 | Comments(0)

やっぱり、うちの子!!

記念行事の2番目の出し物は「天使のこえ合唱団」の演奏です。木下式の誕生と共にうまれた幼児・児童のために発声法「幼童唱法」の歌声は、木下先生自慢の「子供らしい歌声」です。最近は楽院も生徒が少なく、子供たちも昔に比べれば、感受性や無意識に理解する力が弱くなっていると感じますが、それでも、「お客様の前で本番」となると練習以上の力を出すのが「うちの子」の特長です。

e0143522_174588.jpg最初は木下式の発声から離れて、柔和な声でサンサーンスの「動物の謝肉祭より白鳥」を歌いました。その後、今年、昼の時間帯に昔年の名優たちが老人ホームで暮らす人を演じた「やすらぎの里」の主題歌、中島みゆきの「慕情」を歌いました。幼稚園、保育園の先生たちは昼休みにテレビを見る時間はないと思いますが、木下先生はいろいろな番組の主題歌を聞いては「この曲はいい。子供たちに歌わせよう」と常に好奇心のアンテナをはっているのです。

その後、「二度と戦争の悲劇を起さないために」と沖縄の情景を歌った「さとうきび畑」、そして、東北から講習会に参加する先生たちのために「北国の春」を歌いました。その後、わが合唱団のトップYくんが、「帰れソレントへ」を独唱しました。

Yくんのいいところは調子が悪い日でも、自分の最善を崩さずに乗り越えることにあります。少しずつ声変わりが近づく中で、この子の成長を誰より喜ぶお祖母ちゃまのためにと、独唱を企画したのですが、生憎、体調を崩し、お祖母ちゃまの姿は会場には見えませんでしたが、いつも通りの歌声を披露して、会場からは大きな拍手をいただきました。

先生たちは、一番、優秀な子どもが選ばれてソロをした思われたことでしょう。しかし、この子こそ、瀧先生が言われる「好きなことがあったら、とことん、それを伸ばすと、他の能力も伸びること」を私に実体験で教えてくれた生徒でもあります。堂々と歌うその姿からは、その昔、手指の力が弱くて何も握れなかったことも、大人の言葉が耳に入らず泣いてばかりいた時代のことも、もう誰も信じてはくれないでしょう。
最後は、運営委員長の18番であり、シャンソンの名曲「ろくでなし」、そして、懐かしい昭和の曲「世界は二人のために」、そして、わが合唱団の定番「今ぼくたちは」で出番は終わりました。

合唱団の歌声を最大限、引きだすのは木下先生の指揮ですが、その指揮を支えるのは、木下先生が「この人の伴奏でなければ、振りたくない」という山崎早登美先生の演奏です。今回は、アプライトピアノだったため、直接は、指揮が見えなかったはずなのですが、山崎先生は「雰囲気」で、木下先生のアウフタクトの合図を感じて演奏してくださり、子供たちに安定した歌声を披露させてくださったのでした。

合唱団が終ると、「ゲスト出演」として、楽院の卒業生であり、テノール歌手の大田翔さんが、木下先生が「自分の葬式では絶対に流してほしい」というほど好きな「カタリ」を素晴らしい美声で歌いあげてくれました。子どもの頃から美声の持ち主でしたが、在籍中は決して目立つタイプではありませんでした。どちからといえば、どこかほんわかした男の子だったのです。でも、大人になって再会すると今風のイケメンで、若いお母さんたちは「キャーキャ」と言いそうなタイプになっていました。

最近は、大竹しのぶ主演の「ピアフ」イヴ・モンタン約などを演じたとのことで、「私、その舞台をみています」という保護者の方もいらっしゃいました。今後とも、応援をよろしくお願いいたします。
by k-onkan | 2017-12-26 23:03 | 木下式音感教育法 | Comments(0)

脳も心も喜ぶ40周年記念講演でした!!

クリスマスの25日は、三期講習会の最終日であり、創立40周年の記念行事の日でもありました。午前中は、木下先生はしつこく教諭の皆さんに、発声法と指揮法を教え、昼過ぎに会場に移動しました。創立40周年を行なった白金台の八芳園は、社長さん自身が楽院で勉強された卒業生であったことから、私たちが使いやすいようにいろいろなご配慮をくださいました。

e0143522_16372666.jpg最初は、協会歌「明日へのうた」の斉唱から始まりました。幼稚園保育園の先生がメロディーを歌い、合唱団の子どもたちが低音部にハーモニーをつけて、さがみ幼稚園園長・苅込大先生の指揮で、平素の講習会よりも美しい協会歌が響きわたりました。

この記念行事のメインは、東北大学加齢医学研究所の瀧靖之先生のご講演「脳の発達と音楽の関わり」です。先生はご自身もピアノの演奏されるほど、音楽に造詣が深く、「音楽は百利あって一害なし」を言われる先生です。

瀧先生との出会いは、「『賢い子』に育てる究極のコツ」(文響社)を読んで、感銘を受けた私が、図々しくも拙著「折れない子どもを育てる」を出版社にお送りしたことがきっかけです。多忙を極める瀧先生は、通常なら送られた印刷物に目を通すことは稀だそうですが、幸運にも編集者の方が私の本を転送してくださり、「脳科学的に理にかなっている」とのお言葉をいただいたことから、お付き合いが始まったのです。

「『賢い子』を育てる究極のコツ」の中には、「私たちの脳内では、脳神経細胞同士がネットワークを作って情報を伝達しあっている。このネットワークが効率的につながり、情報が素早く伝達できている状態が「頭がいい」「記憶力がいい」という状態」と書かれていますが、平素、木下式を保育園の子どもたちや発達障害を持つ子どもに教えながら、聴覚、視覚、手指、身体を同時に使わせる木下式が、脳のネットワークをつなげているのではないか、そして、それは、他の科目ではなく、「音楽訓練」だからより効果があるのではないかと感じていました。

今回、瀧先生が若い教諭やお母さんたち向けに、脳の発達と音楽の関わりを教えてくださったなかで、私が一番、ありがたかったのは、「音楽と脳」と題した図でした。音楽にたずさわる際に、使われる脳の部位が赤い印で表されており、それは、「前頭前野:実行機能、作業記憶」「運動野:巧緻運動」「言語野:音の処理、言語処理」「小脳:自動運動」「頭頂葉背側:空間認知」でした。

木下式を学ぶ子どもたちの中には発達障害を持つ子どもも結構いるのですが、音楽が好きになり、打ちこめば打ち込むほど他の面も伸びていくのは、脳のネットワークが好きなことによって、つながっていくからかもしれません。他にも、子育てについてや、幸せな老後を過ごすための素晴らしいヒントをたくさんいただき、あっという間の45分でした。講演の内容は次回の機関誌「おんかん」で多くの方に読んでいただけるよう、瀧先生にご許可をいただきましたので、そこで、お目通しいただけたらと思います。
by k-onkan | 2017-12-25 23:37 | Comments(0)

自分から学ばないと意味はない

一般の研修会は、参加すれば免許が更新されたりしますが、木下式は、若い先生が、園児の前に自信を持って立てるように、指導者養成を目的に講習会を行なっているため、40年前から、「先生たちが勉強せずにはいられないように」と検定試験制度が存在します。

e0143522_99522.jpgそうはいっても、音楽に対して得意な教諭もいれば、不得意な人もおり、1回で試験に合格できる人もいれば、何倍も努力が必要な方があります。園側から「検定制度」が教諭、保育士から就職を敬遠され人手不足になる、という悩みもあったことから、検定を受けて不合格になったら、認定講師が上手になるまで指導するという方法をこの20年間、継続してきたのです。

数年前までは、「追試」になった先生たちが、試行錯誤をして練習して、結果的に上手になり、その成果はあがっていました。しかし、最近、追試になった先生が、そのままの状態で、何度も追試を受けにくるようになりました。何度も受けに来られると、私たちも幼稚園、保育園に対して申し訳なく、「そろそろ、合格させなければいけないのでは?」などの雰囲気も感じます。

ですが、指導力のない先生をそのまま放置することは、私たちには「天に向かって唾を吐く」ことです。なぜなら、木下式を実践しても、それが、幼児にプラスの効果として反映せず、そのことは、「木下式」の低評価につながっていくからです。

そもそも、木下式が講習会を行なうことも、検定試験を行なうことも、幼児のために、プラスになることをしたいという一心なのです。しかし、「学生時代に学校でいい成績を得るための勉強」をして、若い先生たちが「初級検定の証」を得るための勉強をしても、意味はありません。

自分で深く物を考え、「これはできないなら、他の方法はどうだろう?」と模索する必要があるのですが、長年、学校などでただ受け身で勉強してテストを受けるだけ、という勉強に慣れた若い先生たちには、それがとても難しく、1から10まで、全て誰かに手取り足取り教えてもらわないと、物事を習得できないように感じます。

しかし、自分から聞こう、学ぼうとしないと、音感の指導は上手になりません。そして、「学ぼうとしない個」の存在が、講習会の中日にとうとう、木下先生に見つかってしまったのです。木下先生は「できない子供(大人でも)」がいると、時間に関係なく、できるようになるまで教えます。中日もかなり遅くまで基本を反復しましたが、その結果、「今回は、追試を受けられる状態にない」ということになりました。

子育ても教育も目的地は一つだとしても、その道筋は一つではありません。子どもに合せて、方法を替えたり、順番を変えたり、大人が考え方を柔軟にして、押したり引いたり、急いだり、緩めたり、その加減は、自分の経験を通して学ぶしかなく、誰か他の人から「正しい答え」を教えてもらっただけでは、解決しないから、難しいものだと感じます。しかし、これを大人の先生に教えるのは、難しく、もっと、幼い子ども時代に工夫が必要なのかもしれません。
by k-onkan | 2017-12-24 23:10 | 木下式音感教育法 | Comments(0)

勉強できる幸せを忘れないで

講習会の初日は、来年2月の音楽祭で歌う曲目を、幼稚園保育園の先生と一緒に練習するために、天使のこえ合唱団の子どもたちがやってきました。生徒たちは、楽院がホール仕様になり、80名近い大人が勉強する、いつもと異なる雰囲気に、少々、圧倒されつつ、「手本」として歌わせると、普段の練習より上手くやるところが、「うちの子たち」の小憎らしいところです。

e0143522_912418.jpgこどもたちは、普段、私たちから「行儀が悪い」「声が低い」等いろいろなことを注意されています。それでも、幼少期から「音感」を学び、ピアノの音を聴くや否や正しい声を出すこと、歌う前に自分が出すべき声を想定できる「音感」という能力を備えていることは、大人の先生が音楽を勉強する上では、とてもうらやましい能力なのかもしれません。

きっと、楽院の子どもたちをはじめてご覧になる幼稚園保育園の先生たちは「良い環境に育ち、恵まれた教育を受けられる子どもたちだから、優秀で当たり前」と思うことでしょう。しかし、それぞれに、乗り越えなければならない自分の短所や環境、などを乗り越えて、現在の姿に育っているのです。

幼稚園保育園の先生は、楽院の生徒に比べると、「音楽を学ぶこと」に際しては恵まれていないと感じるかもしれません。しかし、多くの幼稚園保育園で人手不足で、勉強する時間も、経済的余裕も確保できない中で、「学期ごとに3日間」も、研修のために上京させ勉強させていただける「恵まれた環境」であることを忘れずに、どうか、一つでも多くのことを、身に付けて帰ってほしいと思った講習会の第一日目だったのでした。
by k-onkan | 2017-12-23 23:00 | 木下式音感教育法 | Comments(0)

一番、大事なのは愛情

明日から、木下式を実践する幼稚園、保育園の先生たちが楽院のホールにて「木下式の指導者講習を受けに来られます。大人の先生も幼児と同じで、等しく勉強する機会があっても、それぞれの技量は異なるものです。これは、指導者になるまでの「音楽の経験」「表現力の有無」「声を出す経験」「リズム感」など、それぞれのバックグラウンドが違うため、技術の習得にも差が出るということかもしれません。

e0143522_18225394.jpgしかし、指導法を勉強していなくても、先生の気質によって、子どもに差が生じると最近感じています。一般にお母さん方は、「指導技術のある先生やベテラン、子育ての経験がある方など、経験者を望むように感じます。でも、私が、幼稚園、保育園の先生を教えていて、一番重要だと感じるのは、人に対する愛があること、そして、根本的な優しさがあるかどうかに尽きるような気がします。

講師派遣によって木下式を実践する園に通っていると、「木下式」について一切知識がない先生たちであっても誰が補助につくかで、幼児たちが変わることが気付きます。「どうして、そんなことが起きるのだろう?」と観察してきましたが、「指導技術」や「経験」ではなく、純粋に「子供が上手になってほしい。その応援をしよう」と思ってくださる先生のクラスが、よくなるようです。

反対に、ベテランの先生は色々なことに気付くのですが、その分、マイナスが生じることがあります。なぜなら、「音感」を勉強したことのない大人より、現在、「音感」を勉強する幼児の方が「音感」については、能力が上だということを忘れてしまうのです。

私が補助の先生にお願いするのは、「私が教える間は、たとえ、担任でも子どもに偉そうに教えたりしないこと」、そして、「子供に危険が及ばないように目配りをすること」です。木下式を勉強したことがない先生が模範唱で音を外したりすると子供との信頼関係がくずれます。それよりも、子供が上手になったら素直に喜んだり、失敗したら悲しんだりする、いいお母さんのような担任が補助につくほうが、子供はよくなっていきます。

一番、辛そうなのは子供たちに振り回されてしまうタイプの担任の先生です。子供たちは、押さえがきかないため、メチャクチャをして、結果的に先生はお小言ばかりをいうことになります。すると、子供が荒み負のスパイラルに陥ってしまうのです。何か1つでも、その子のいいところを見つけて、毎日、スキンシップをして関係を改善すると、そのクラスはまたよくなっていきます。そう考えると、ベテランかどうか、より、子どもに対して愛情が一番、大事なのだと思います。
by k-onkan | 2017-12-22 18:23 | 木下式音感教育法 | Comments(0)